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始動編
濡れ猿登場!
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二人は卒業式の名残を一切噛み締めないまま、うみかぜ公園を二人で歩いていた。何気に由真にとっては初めての海沿いデートみたいなもので、とても気持ちが昂っていた。昂りすぎて拳にメリケンサックをつけてきていた。
「やっぱ海は最高だよな~、空もどこまでも高く、海もどこまでも青い。そのことにな~んにも疑問に思わん!!」
「ふふっ、竜ニ君らしいね!(ど、ど、ど、どひゃー!海に来たわよ海に!ここまで来たらもはやキスまでのウィニングラン状態じゃない!!来たわよワタシ~!!)」
「あ、あのさ、竜ニ君のために弁当作ってきたんだよねっ!!」
由真は恥ずかしさのあまり竜二の顔を見ることができない。
「はっ!?これってまさかクソまずい料理を無理やり食わされて、それでも笑顔で『美味しいでゲス』と言わなければならない罰ゲームなのでは!?」
竜ニの顔が青ざめる、すると
「もしよかったらそれ………食べたいなあ……」
竜二でも由真でもない第三者が割り込んできた。しかもずぶ濡れで。しかも見た目がまんま猿
竜二と真由は目を合わせ「これ以上の厄介方を増やさない」ことで一致し、弁当をあげた。
「ありがたいっすなぁ、やっぱり人間は困ってたら飯をくれるって雑誌に書いてあった通りだ!」
二人は見つめ合う
「雑誌??」
あっという間に弁当を平らげると両膝をつき頭を垂れ、
「誠に美味であった!!この恩は忘れんぞよ!!」
なんと律儀な猿だ。それに美味しそうにがっついて弁当を食べてる姿に由真も満更ではないようだ。
「えっと、猿さん。」
「ああ、俺はあの猿島から来た猿。豪霧シャルーだ!よろしく!」
「よろしくねっ!シャルシャル」
由真は打ち解けるのが早い。一方頭の悪い俺には
「なんで海から猿が出てきてるの?」「なんで日本語喋ってるの?」「しかもちゃっかり礼儀できてるの??」
竜二の頭は混乱したが、一旦思考を停止させ、必要な情報を取捨選択し、導き出した答えが「よくあること」だった。
「やっぱ海は最高だよな~、空もどこまでも高く、海もどこまでも青い。そのことにな~んにも疑問に思わん!!」
「ふふっ、竜ニ君らしいね!(ど、ど、ど、どひゃー!海に来たわよ海に!ここまで来たらもはやキスまでのウィニングラン状態じゃない!!来たわよワタシ~!!)」
「あ、あのさ、竜ニ君のために弁当作ってきたんだよねっ!!」
由真は恥ずかしさのあまり竜二の顔を見ることができない。
「はっ!?これってまさかクソまずい料理を無理やり食わされて、それでも笑顔で『美味しいでゲス』と言わなければならない罰ゲームなのでは!?」
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「もしよかったらそれ………食べたいなあ……」
竜二でも由真でもない第三者が割り込んできた。しかもずぶ濡れで。しかも見た目がまんま猿
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あっという間に弁当を平らげると両膝をつき頭を垂れ、
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