私の好きな人は、どうやら想い人がいるようです。

多上陸夜

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二人の関係

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樹杞と由希のマンション迄来ていた。
マンション前で樹杞が由希に連絡を入れていたので、玄関の鍵は開いており、勝手知ったるの樹杞がリビング迄案内してくれる。

「買って来たけど?」
樹杞がそう言いながらリビングへ入り、ソファに腰掛けている由希に手渡す。
「あれ、楓ちゃんも一緒なの?」
「そう、言い忘れてたんだけど。楓ちゃんのケーキも一緒の箱に入っちゃって、どうせだから一緒に食べていくよう誘ったんだ」
樹杞が由希に説明していると、俊樹が由希の向こうから顔を出した。
「…楓?何で、ここに?」
「えっと、成り行きで…」
寝起きてある事は直ぐに分かり、その俊樹に長い説明は難しそうなので、取り敢えず答える。


「由希のお願い聞いて貰っただけなんだけど…色々あってさ」
樹杞が事の成り行きを説明してくれていた。
「じゃあ、二人でパフェ食べて来たんだ?俺も食べたかったんだけどなぁ」
羨ましそうに私達を見ながら床からソファに座り直している。
「樹杞が一人だと行けないって言って、楓ちゃんにお願いしたから、パフェはそのお礼なんだからね」
由希が俊樹の額を指で弾いて黙らせている。


その後、申し訳ないが一緒にケーキを頂く事になってしまった。
俊樹と由希は隣に座っており、由希が俊樹の世話を焼いている所を見ていると、俊樹の恋の応援なんて必要ないのではと感じる程だった。

私は樹杞が色々教えてくれる情報で二人の仲の良さが分かった様な気がした。
あまり長居しないよう、気を遣い帰る事にすると樹杞も帰るという事で、途中まで送って貰うことになった。

俊樹は由希に世話を焼かれている事を、後輩の私に見られるのが恥ずかかったのか、少し不機嫌にも感じたが私が帰ると話した時には、俊樹が送ると言ってくれた。

由希がまだ俊樹との課題が終わってないとの理由で俊樹の意見は通らず、樹杞と帰ることになった。

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