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10 レオ ②
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俺は14歳になっていた。実際には一つ年齢を誤魔化していたから15なんだが全ての書類は上書きされ俺は孤児出身、バレッド家在住の14歳のレオナルド=スミスとなっていた。隠せる事実は全て隠した。
「え!てことは今も?」
「あ~そうだな」
「じゃあ、ソードより本当は1個上?」
「そうだ」
「知らなかった~」
「まぁ、大したことじゃないさ」
書類も作り直し新たな身分にするには孤児と言う事実が欲しかった。全ては俺の為に周りが動いてくれたとしっかり分かったのは、働き始めてからだったな。
バレッドさんは凄く優しくて大好きだった。俺が12歳になる年に近くの剣術学校に通わせてくれた。だが、ここで思わぬ事が起きた。
アイズとカシムが教えてくれた剣術は俺が思ってるより周りが強いと感じていたらしい。
教師が俺の剣術を見込んでエリートの集まるヒューズ学校に行かないかと言ってきた。丁度区切りの年に間に合うから推薦試験だけで受かると言った。
「カシム様、どうしますかこんな話を断れば逆に怪しまれ噂にもなりかねないです」
「それよりもレオは行きたいか?」
「俺は剣術できればなんでもいい」
「そうか…レオのしたいようにさせたい」
「カシム様、しかし万が一ヒューズの……」
「バレッドさん、レオはもう子供ではないですよ」
それを言われた時は嬉しくて仕方なかった。カシムが認めてくれたんだと思った。すぐさま俺は行きたいと返事をしたらカシムは嬉しそうに微笑んでくれた。
二人に遠慮はどっかでしていたかもしれない。たが、今のカシムの一言で俺の考えも目標も変わった。
親父の真相を探すでもなく、復讐でもなく、ただ、強くなりたいと思った。
それからあっという間に時間が過ぎた。
ヒューズ学校へ行く前夜、レオのいる部屋にカシムが来た。レオがベッドで本を読んでいると隣に座った。
「明日からレオがいないなんて想像がつかない」
「俺も。カシムがずっといる気がする」
「いろいろな事があったがよく頑張ったな。これからは好きな事をして欲しい」
「今までもできてた。カシムやバレッドさんが居てくれたからできた。ありがとう」
「私を…」
「カシム、俺を助けてくれてありがとう」
カシムは思わず抱き締めた。
自分のしてきた事が報われた一言だった。
「カシム…泣いてる?」
「いえ……っ泣いてません」
「カシムは泣き虫にだからな……」
この日、カシムは数年ぶりにレオのベッドで一緒に眠りに着いた。レオが小さな時にベッドに入ったきりだった頃を思い出した。あの時は後悔ばかりしていて苦しい毎日を過ごしていたが今は穏やかだった。そんな事を思いながらこの家でレオと過ごす最後の夜は静かに更けていった。
出発の朝
「何かあったらすぐに連絡をするように」
「うん」
「レオさん、くれぐれもお体に気を付けてください。常に誰かに見られている事を忘れなきよう」
「はい」
レオはカシムとバレットにハグをした。
「レオ、剣の光の指す道へ」
「うん、剣の光の指す道へ」
手を振り足取り軽くヒューズ学校へ向かった。
ヒューズ学校は名門と呼ばれている。ヒューズ国最大規模で優秀な者と金持ちが通う学校だ。そんな学校に俺が通えるなんてわくわくしないわけがなかった。
全寮制で俺の学科は剣術学科。剣術学科はいくつもランクが別れていていた。権力者、実力者、推薦者でクラスに均等に分けられるのだが今年は極端に少ないらしい。
その事は入ってからわかったが、ヒューズ国の王の息子のレグルス王子がいると知り実力者と推薦者が極端に減ったのだと。
それよりも俺がハース出身だとバレないようにすることが最優先で気をつけなければならなかった。
レグルス=ジオル=クイーンヒューズ
あいつにだけは絶対に知られてはいけないと直感で分かった。
書面では俺はバレット家の養子だが名前は元の捨て親からとっていてバレットさんの気遣いでそのままになっていると言う話になっていた。レグルスはすぐに気に入った奴を調べては手元に置きたがる癖があった。二十三重にも身分を隠す事実を作っておいてくれた二人に心から感謝した。
「レオ、お前には忠誠心はあるか?」
「まぁ、人並みには」
「俺にはどうだ」
「忠誠心に至る行動を取れば自然となるんじゃないか?」
「なら、至る行動とはなんだ」
「そうだな~俺は強くなりたいから強いの見たらなるかもな~」
「そうか、俺はこの学校で一番の強さだ」
そう言うと、剣術場へいき生徒を片っ端から倒していった。確かにレグルスは桁違いに強かった。
証明をしたレグルスは俺に忠誠心を強要した。
「さあ、証明した。忠誠心を誓え」
「剣の強さに忠誠心を誓うよ。レグルス様と俺はいい勝負だな!できれば手合わせはしたくない」
「はっ、お前といい勝負か。なら次の大会で今度はお前が証明してみせろ」
「かしこまりました、レグルス王子」
俺は次の大会であっさりと1位を取った。レグルスは大笑いして俺を側に置くようになった。
それより俺が気になったのは大会を棄権した忠誠心の欠片もない小さい眼鏡の奴だった。
「え!てことは今も?」
「あ~そうだな」
「じゃあ、ソードより本当は1個上?」
「そうだ」
「知らなかった~」
「まぁ、大したことじゃないさ」
書類も作り直し新たな身分にするには孤児と言う事実が欲しかった。全ては俺の為に周りが動いてくれたとしっかり分かったのは、働き始めてからだったな。
バレッドさんは凄く優しくて大好きだった。俺が12歳になる年に近くの剣術学校に通わせてくれた。だが、ここで思わぬ事が起きた。
アイズとカシムが教えてくれた剣術は俺が思ってるより周りが強いと感じていたらしい。
教師が俺の剣術を見込んでエリートの集まるヒューズ学校に行かないかと言ってきた。丁度区切りの年に間に合うから推薦試験だけで受かると言った。
「カシム様、どうしますかこんな話を断れば逆に怪しまれ噂にもなりかねないです」
「それよりもレオは行きたいか?」
「俺は剣術できればなんでもいい」
「そうか…レオのしたいようにさせたい」
「カシム様、しかし万が一ヒューズの……」
「バレッドさん、レオはもう子供ではないですよ」
それを言われた時は嬉しくて仕方なかった。カシムが認めてくれたんだと思った。すぐさま俺は行きたいと返事をしたらカシムは嬉しそうに微笑んでくれた。
二人に遠慮はどっかでしていたかもしれない。たが、今のカシムの一言で俺の考えも目標も変わった。
親父の真相を探すでもなく、復讐でもなく、ただ、強くなりたいと思った。
それからあっという間に時間が過ぎた。
ヒューズ学校へ行く前夜、レオのいる部屋にカシムが来た。レオがベッドで本を読んでいると隣に座った。
「明日からレオがいないなんて想像がつかない」
「俺も。カシムがずっといる気がする」
「いろいろな事があったがよく頑張ったな。これからは好きな事をして欲しい」
「今までもできてた。カシムやバレッドさんが居てくれたからできた。ありがとう」
「私を…」
「カシム、俺を助けてくれてありがとう」
カシムは思わず抱き締めた。
自分のしてきた事が報われた一言だった。
「カシム…泣いてる?」
「いえ……っ泣いてません」
「カシムは泣き虫にだからな……」
この日、カシムは数年ぶりにレオのベッドで一緒に眠りに着いた。レオが小さな時にベッドに入ったきりだった頃を思い出した。あの時は後悔ばかりしていて苦しい毎日を過ごしていたが今は穏やかだった。そんな事を思いながらこの家でレオと過ごす最後の夜は静かに更けていった。
出発の朝
「何かあったらすぐに連絡をするように」
「うん」
「レオさん、くれぐれもお体に気を付けてください。常に誰かに見られている事を忘れなきよう」
「はい」
レオはカシムとバレットにハグをした。
「レオ、剣の光の指す道へ」
「うん、剣の光の指す道へ」
手を振り足取り軽くヒューズ学校へ向かった。
ヒューズ学校は名門と呼ばれている。ヒューズ国最大規模で優秀な者と金持ちが通う学校だ。そんな学校に俺が通えるなんてわくわくしないわけがなかった。
全寮制で俺の学科は剣術学科。剣術学科はいくつもランクが別れていていた。権力者、実力者、推薦者でクラスに均等に分けられるのだが今年は極端に少ないらしい。
その事は入ってからわかったが、ヒューズ国の王の息子のレグルス王子がいると知り実力者と推薦者が極端に減ったのだと。
それよりも俺がハース出身だとバレないようにすることが最優先で気をつけなければならなかった。
レグルス=ジオル=クイーンヒューズ
あいつにだけは絶対に知られてはいけないと直感で分かった。
書面では俺はバレット家の養子だが名前は元の捨て親からとっていてバレットさんの気遣いでそのままになっていると言う話になっていた。レグルスはすぐに気に入った奴を調べては手元に置きたがる癖があった。二十三重にも身分を隠す事実を作っておいてくれた二人に心から感謝した。
「レオ、お前には忠誠心はあるか?」
「まぁ、人並みには」
「俺にはどうだ」
「忠誠心に至る行動を取れば自然となるんじゃないか?」
「なら、至る行動とはなんだ」
「そうだな~俺は強くなりたいから強いの見たらなるかもな~」
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そう言うと、剣術場へいき生徒を片っ端から倒していった。確かにレグルスは桁違いに強かった。
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「さあ、証明した。忠誠心を誓え」
「剣の強さに忠誠心を誓うよ。レグルス様と俺はいい勝負だな!できれば手合わせはしたくない」
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