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ソード オブ ソード
19 ロキ観察
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武器屋に行くと必ずソードはキョロキョロと店を見渡す。新しい武器が置いてある店も好きだけど中古やアンティークの店に好んでよく入る。
双剣持ちのソードは右用と左用の剣を別々に探す。だから両方の剣が揃うことはあまりない。
「防具もアンティークか?」
「ん~まぁいいのあれば」
「剣ならわかるが防具なら新しい方が長持ちだぞ」
「まぁね、今使ってるやつは新品だよ」
「アンティークだと何か違うのか?」
「ん~違わない」
レイさんも不思議に思ってたみたい。防具のアンティークは古い物好きや今は無き腕利きの職人達が作った物をその界隈の人達が集めたりする事が多い。後は安価なので初心者や稼げない冒険者達が買うんだけどソードは全くお金困ってない。ましてや収集家でもないし防具や剣を見てはいつもどこか調べてる。一つしないことを挙げればブーツだけはいつも見向きもしない。当たり前か。サイズあるし、新しい靴のがいいよね。
「掘り出し物的なか?」
「そそ、宝探し」
とにかくソードは魔獣だけじゃなく武器や防具にもすごく詳しい。商業専科にいたからだというけどそれだけじゃなくて知識が豊富。かといって俺の剣選びに口を出すことは少なく、好きなのを買えば良いという。たまに口を出すときはあまり良くない品の時かな。
俺の剣はレイさんよりも大きくレオさんよりも小さい感じ。自分にもそれが合ってると思う。防具はあまりごつくならない手甲をはめたりする。剣術使いならだいたいの人は手首を斬られたくないから守るためにつける。基本は軽装備、後は胸当てとか行く場所によってかな。今は買い物中なので軽装備にマント。それにベルトに付けた小さい鞄を左右か片側につける。ソードも似たような感じだけど俺とちょっと違う軽装。レイさんはソードよりの軽装。以前は魔術を使えるのを隠してたけど今はそんな事もなくなった。
ソードは基本、物に固執しない。レイさんとも話してたんだけど結婚した時も10周年の時も物が欲しいと言ったことは一度もない。だから、何か記念に作るか聞いたけど要らないと即答だった。理由は元々身に付けないのと無くすのが嫌だからと言っていた。それに万が一、戦いの最中に大事な物が落ちたりしたら一瞬でもそっちに気が行くのが嫌だって言っていた。
ソードらしい意見で俺もレイさんも納得した。俺も指輪かピアス位ならいいかと思ったが自分も無くしたら必死に探してしまうだろうなと思ってやめた。
それともう一つ、大事なのはもう側にあるからそれ以上要らないって言ってた。思わず顔がニヤけてしまった。そんなソードは剣も使い捨てと考えている、良いものは長く使うが駄目になればすぐ捨てれるように無駄に高級な物は買わない。
「ソードっていい奥さんだよね」
「は?」
「買い物上手」
「……喜んでいいのか?」
「勿論!」
今日はめぼしい物が見つからず宿に戻る事になった。夜ソードが急に俺達は結婚してなくても一緒にいただろうかと聞いてきた。俺もレイさんも返事する迄もなく「うん」と即答だった。
好きになる前から俺はソードと組みたかったし。偶然会ったとしてもすぐに組みたいと思ったと思う。もしかしたらソードが誰か別の人と組みたいとか思ってる!?と不安になった。
「俺とレイさん以外に仲間を増やしたいとか!?組みたいとか!?」
ちょっと、かなり、めちゃくちゃ、嫉妬するけど冒険者ならよくあるだろうし仕方ないけど……でもやっぱり嫉妬する。思わず身をのり出してしまった。
「いや、そうじゃない。お前ら俺と居なかったら別の奴と組んでたのかなって」
「「??」」
俺も知らない人と組むけど仲間と思える人はいなかったかな。誘われた事はあるけど、ソード以上に楽しいと思わなかったし特別組む気にはなれなかった。
「俺らは仲間ともちょっと違う関係だし、お前らに俺とは別に仲間がいてもおかしくないだろ」
「うーん、冒険者の仲間って事なら組んでたかもしれない」
「俺も多分そうだな」
「そうか、そうだな」
何だか少し寂しそうな横顔に見えた。
「だけど俺、ソードは仲間以上だけど!」
「俺らはそこすっ飛ばしてこうなっただろ。それに仲間より絆は深いぞ」
「ふふ、そうだな」
と言ってソードはお菓子をポリポリ食べ始めた。俺達の前に誰かと一緒に組んでたんだろうか。もし、そうなら何で今は組んでないかなんて事はソードならあっけらかんと話してくれそうだけど。ただ、今のソードは聞くなと言ってるように見えた。
双剣持ちのソードは右用と左用の剣を別々に探す。だから両方の剣が揃うことはあまりない。
「防具もアンティークか?」
「ん~まぁいいのあれば」
「剣ならわかるが防具なら新しい方が長持ちだぞ」
「まぁね、今使ってるやつは新品だよ」
「アンティークだと何か違うのか?」
「ん~違わない」
レイさんも不思議に思ってたみたい。防具のアンティークは古い物好きや今は無き腕利きの職人達が作った物をその界隈の人達が集めたりする事が多い。後は安価なので初心者や稼げない冒険者達が買うんだけどソードは全くお金困ってない。ましてや収集家でもないし防具や剣を見てはいつもどこか調べてる。一つしないことを挙げればブーツだけはいつも見向きもしない。当たり前か。サイズあるし、新しい靴のがいいよね。
「掘り出し物的なか?」
「そそ、宝探し」
とにかくソードは魔獣だけじゃなく武器や防具にもすごく詳しい。商業専科にいたからだというけどそれだけじゃなくて知識が豊富。かといって俺の剣選びに口を出すことは少なく、好きなのを買えば良いという。たまに口を出すときはあまり良くない品の時かな。
俺の剣はレイさんよりも大きくレオさんよりも小さい感じ。自分にもそれが合ってると思う。防具はあまりごつくならない手甲をはめたりする。剣術使いならだいたいの人は手首を斬られたくないから守るためにつける。基本は軽装備、後は胸当てとか行く場所によってかな。今は買い物中なので軽装備にマント。それにベルトに付けた小さい鞄を左右か片側につける。ソードも似たような感じだけど俺とちょっと違う軽装。レイさんはソードよりの軽装。以前は魔術を使えるのを隠してたけど今はそんな事もなくなった。
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ソードらしい意見で俺もレイさんも納得した。俺も指輪かピアス位ならいいかと思ったが自分も無くしたら必死に探してしまうだろうなと思ってやめた。
それともう一つ、大事なのはもう側にあるからそれ以上要らないって言ってた。思わず顔がニヤけてしまった。そんなソードは剣も使い捨てと考えている、良いものは長く使うが駄目になればすぐ捨てれるように無駄に高級な物は買わない。
「ソードっていい奥さんだよね」
「は?」
「買い物上手」
「……喜んでいいのか?」
「勿論!」
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「俺とレイさん以外に仲間を増やしたいとか!?組みたいとか!?」
ちょっと、かなり、めちゃくちゃ、嫉妬するけど冒険者ならよくあるだろうし仕方ないけど……でもやっぱり嫉妬する。思わず身をのり出してしまった。
「いや、そうじゃない。お前ら俺と居なかったら別の奴と組んでたのかなって」
「「??」」
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「俺らは仲間ともちょっと違う関係だし、お前らに俺とは別に仲間がいてもおかしくないだろ」
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「俺も多分そうだな」
「そうか、そうだな」
何だか少し寂しそうな横顔に見えた。
「だけど俺、ソードは仲間以上だけど!」
「俺らはそこすっ飛ばしてこうなっただろ。それに仲間より絆は深いぞ」
「ふふ、そうだな」
と言ってソードはお菓子をポリポリ食べ始めた。俺達の前に誰かと一緒に組んでたんだろうか。もし、そうなら何で今は組んでないかなんて事はソードならあっけらかんと話してくれそうだけど。ただ、今のソードは聞くなと言ってるように見えた。
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