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ソード オブ ソード
21 愛の日
しおりを挟む「無い、無い、無いー!!」
「ソード諦めろ、売り切れだ」
「うぅ…」
「早く起きないからだぞ」
「うぅ…」
俺はソードが好きなお菓子屋の前にいる。前回も前々回もここのは売り切れだった。まさかの三連敗でソードの心が折れかけていた。
そして4回目…
朝早く行って並んだにも関わらず目の前で売り切れたのだ。流石にいたたまれなくなる。
「もう、いい」
拗ねちゃったよ。
ソードがお菓子好きなのは知ってるがこれ程までこの店と相性が悪いとは。涙目になるなよ良い大人が。そんな可愛いソードをここで俺が慰めてやるはずだったんだが、、、
「あの~」
後ろから声をかけらかれた。振り返ると二人の女性が立っていた。何かと思えば
「突然すみません。いつもお店に並んでて素敵だなって思って。もし、お付き合いしている方がいないならお茶でもいかがですか?」
だった。
「悪い。俺、結婚してんだ」
「えー!そうですか…素敵ですもんね。すみません急に」
するともう一人が
「あ、あの、いつももう一人居ますよね。あの茶色の髪の毛方は…好きな人いらっしゃるんですか?」
ロキか…
「ああ、あいつも結婚してる。悪いな」
「そう、ですか…」
ここで時間くってる場合じゃない。
拗ねたソード待たせてる。
「じゃあ、そう言う事だから行くな」
「あ、あの…」
「ん?」
「「愛人でも構いません!」」
「は?」
今の子はスゲーな。
人の気持ちお構いなしかよ。
「悪い、本当急いでる」
「「せめて連絡先だけでも」」
だーしつこい!
と思ったらソードが来た。珍しい。いつもなら話が終わるまで待つか先に行ってるんだがわざわざ迎えに来た。
「レイ、行くぞ」
「ああ、」
俺は話しかけられた事により難を逃れたが去り際に爆弾を落とされた。
「何、あの目付き悪いチビ」
「何であいつが連れてくわけ。邪魔すんなよ」
ソードをチラリと見ると目がすわっていた。
流石に俺も愛する伴侶があんな風に言われたら気分が悪い。ソードは無視して歩いたが俺は抱き抱えてキスをしたのだった。
俺の好きなソードを悪く言う奴は許さない。
お前らのはいる隙間は微塵もない。
女達はキャーと言って逃げていった。
何のキャーかは知らない。
「何すんだよ」
「見せつけ」
「必要ない」
「あるだろ、俺の奥さんだってことわからせないと」
「必要ない!」
「てことがあったロキ」
「そうなんですね。だから機嫌が…」
「別に悪くない!」
「今度、別の場所行こうな。新しいお菓子屋探すぞ」
「…うん」
「やっぱり、結婚してるって分かったほうがいいんですかね?俺は全然わかってもらえた方がいいんですけど」
「んー俺もその方が良い」
「別に、知られても知られなくてもどっちでもいい」
「また、今日みたいな事あったら嫌だろ?」
「別に」
「けど、」
「いいー!あっちいけよ!」
「そんな怒るなよ。俺はソードが嫌な気分になるのが嫌なだけだから」
「そうだよ、俺達が結婚してるの分かればいいだけだよ。出かける度に手をつなぐのどうですか?」
「うーん、俺はいいが二人と手を繋いだらソードが」
「やだ」
「やっぱり」
「じゃあ、100歩歩く度にキスだな」
「絶対いやだ!!!」
「「うーん」」
「もう、出歩かない!」
「そう言うなよ、お茶いれてやるから」
「そうだよ、美味しいお菓子食べよ?もう一度アビサルのお菓子屋いこ。明日俺午後から暇だから」
「……お昼までにいかないと無くなる」
「じゃあ、お昼食べないでいくから」
「……わかった…」
ロキはソードを抱っこしてすりすりと頭をつけた。少し機嫌が治りレイのお茶を飲むと明日何を買うか考えているうちに機嫌が治った。
「ない」
「「……。」」
「ない」
困った。お菓子が売り切れてない。ロキが違う店に行くも全くない。イベントが重なりどこにもなかった。しかたなくお茶をするとソードは少し機嫌をなおす。
「「あの…隣いいですか?」」
まただ、前回と別の子達だがロキか俺か。
「「ごめんなさい」」
ソードは無視して甘いケーキを食べている。ロキは強く言えないしソードは口だすとまた嫌な思いをするかもしれねぇし俺が言うのが一番いいな。
「連絡先だけでも教えください」
「今日は特別な日なんです」
知ってる、アビサルのシルバとレオが婚儀した日だ。この日は国が休みで一週間王の休息日として城は護衛以外仕事をしないことになってる。それにあやかり店屋以外は休みなのだがいつの間にかこの一週間は愛の日とも呼ばれるようになった。
歳の差婚の二人に世が沸き立ちそこからこの一週間は恋人作りに励む人が増えた。当の本人達はなぜそうなったかもわからず世の中の流れにソードはクソみたいな日だと一蹴した。
実際、婚姻は別の日だしな。それを知る俺らにこのイベントは関係ないのだがソードには別の意味で関係があった。菓子屋はこのイベントを逃すまいと限定の品をこぞってだすもんだからソードがそれに乗っかったのだった。しかし、惨敗。こんなにもこのイベントが流行るとは思わなかった。
で、なんだっけ。そうそう、だからいつにもまして声をかけられる事が多い。俺らも出歩かなきゃいいんだがソードはお菓子目当てで出かける。そして俺達が声をかけられる。
「俺もこいつも結婚してる」
三人の結婚はこの子らに知られても良いがわざわざ教えてやることもない。
「そうですか」
「残念、やっぱりいるよね」
ふと一人がソードを見た。
「眼鏡の方、素敵ですね」
ロキと目が合ういなぜかドキドキした。
「どうも」
「お付き合いされてるんですか?」
「はい」
「残念~どんな方ですか?」
「声を掛けられても嫉妬しないぐらい信用できる二人です」
「へー」
「嫉妬しないんですか?」
「しませんね」
「なぜですか?」
「自分の人生を捧げた相手ですから」
「凄い、そんな人に出会いたい~」
「見つかるといいですね」
二人は失礼しましたと去っていった。ソードはたまにこんな風に俺ら二人を喜ばせる。平然と人前で好きな気持ちを答える姿に落ちる。
ロキも嬉しそうだ。
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……………
「あれ?そう言えばあの人、二人って言ってなかった?」
「そうだっけ?」
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