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しかも尻尾が七本もある。とっても強そうだ。
モサモフさんの鎧に包まれた私は、重心を低くしてキツネさんと睨み合う。
巨大化したキツネさんは、レトラスと同じぐらいの大きさだ。これは勝ち目が薄そうだ。
その巨体のまま、キツネさんは噛みつき攻撃をしかけてきた。
咄嗟に横に避けると、さっきまで私がいた場所の壁が噛み砕かれる。
今までの魔獣たちとは一味違う、殺意のこもったこうげき。私はキツネさんの顔を観察した。
その目は白く光っていて感情が感じられない。バーサーク状態と言えばいいのか、そう言う能力なのかもしれない。
それを見て思った……
「うん、これはムリ!」
私はハリネズミくんを抱き上げ、踵を返して逃げ出した。
屋敷の中心とは逆方向に。
これはもう、親御さんに告げ口するとかそういうレベルの話ではない。
まずはハリネズミくんの安全を守らないと。
「ケェェェェェェェェエ!!」
完全に理性を失ってしまった目つきのキツネさんはおどろおどろしい声をあげながら、私たちを追いかけてくる。
怖い!
目的は変更、今はミントくんの計画を防ぐよりも、自分達の安全確保。
ハリネズミくんは腕の中で震えてる。
「ハリネズミくん! 君は私が守るから大丈夫だからね!」
なんて言って安心してもらえる状況ではないけど、一応言っておく。
巻き込んだの私だしね。
屋敷と逆方向に走っているので、精霊の森の方向に向かっていることになる。
幸いにして、モサモフさんの力のおかげか、走る速度は互角だった。
これなら逃げられそう、と森に差し掛かったとき、なんと木の影から後から追ってきてるはずの、巨大キツネの姿が出現する。
それはそのまま、私たちに飛びかかってきた。
「回り込まれた⁉︎ いや……これは幻影かあ!」
心眼で正体を見破れたけど、一瞬、足が止まってしまった。
その隙を逃さず、後ろから本物のキツネさんが突撃してくる。
「モサモフさん!」
剣の形になってくれたモサモフさんを思いっきりしならせて、大きな顔に叩きつける。
ギリギリ、避けられるぐらいに軌道は逸らせたけど、剣になってくれたモサモフさんたちが光になって霧散していく。
モサモフさんはもともと大地に宿る力みたいなものだから、死んだりしたわけではないとは思う。
「クルルウルゥ!」
ただマズいことになった。
モサモフさんの数が減って、鎧のパワーが落ちてしまった。
さっきまでのように走って距離を保つことができない。
「……ハリネズミくん」
「プル⁉︎」
「守ると言っておいて悪いけど、ちょっと先に逃げてくれないかな」
私はキツネさんの隙を見て、ハリネズミくんを地面に降ろした。
「プルル」
「大丈夫、あの子は私が足止めするから」
ハリネズミくんはこの状況に真っ青になりながらも、私のためにここに留まろうとしてくれている。
「早く!」
けれど、その思いやりが私の助けになるわけではないことは、ハリネズミくんもわかっていたんだと思う。
強く言うと、心配そうにこちらを見ながら森の方へと駆けて行った。
その背中をキツネさんは追おうとする。
「モサモフさん、お願い!」
私の意思を読み取って、モサモフさんは巨大な剣になる。
私は巨大な剣を両手で振り下ろし、キツネさんを吹き飛ばした。
「キャイン!」
ダメージはほとんどないみたいだけど、距離は離すことができた。
だが、こっちもモサモフさんがまた少なくなってしまった。
「ここは通さないよ」
それでもハリネズミくんが逃げる時間ぐらいは稼ぐつもりだ。
私はキツネさんの注意を引きながら戦いを続ける。
理性を失ってるせいか、キツネさんの攻撃は直線的で軌道が読みやすい。
けれど、パワーとスピードが違いすぎた。ジリ貧なのも事実だった。
「困ったねえ」
キツネさんの攻撃を横に逸らしながら、このまま打つ手なしかと結論しかけたとき、白い魔獣が横からキツネさんの体を吹き飛ばした。
「レトラス‼︎」
私はその子の名前を叫んだ。
二体の魔獣の連携を打ち破り、私たちのことを助けにきてくれたのだ。
「グォオオオオオオオン!」
レトラスは白い月明かりの下、真っ白な毛並みを輝かせながら叫ぶと、疾風のような突撃でキツネさんを吹っ飛ばした。
キツネさんの体は夜空に打ち上げられ、どし~んっと地面へと叩きつけられる。そのまま、目を回して気絶してしまった。
大きくなった体がシュルシュルともとの大きさに戻っていく。
どうやらバーサーク状態は解除されたようだった。
「レトラス~‼︎ ありがとう~!」
私はレトラスの体に抱きついた。
モフモフとした毛の感触に体が埋もれる。いろんなモフモフを味わった今日このごろだったけれど、いろいろと裏があるモフモフより、レトラスの素直なモフモフが一番だと実感した。
レトラスもホッとした表情で立っている。
「レトラスが来てくれればもう安心だね。とりあえずミントくんをどうにかするにせよ、しないにせよ、まずはハリネズミくんと合流して。あとキツネさんも気絶したままだとさすがに可哀想だから……ってアレぇっ⁉︎」
キツネさんが気絶した場所を見ると、そこに姿はなかった。
周囲を見渡すと、コソコソと森の方へ向かう、後ろ姿が見える。
まだハリネズミくんの持ってる手紙を取り返すのを諦めてないらしい。
「こらーーー‼︎ 往生際が悪いよーーー‼︎」
立場は逆転。今度は私とレトラスがキツネさんの背中を追いかける。
モサモフさんの鎧に包まれた私は、重心を低くしてキツネさんと睨み合う。
巨大化したキツネさんは、レトラスと同じぐらいの大きさだ。これは勝ち目が薄そうだ。
その巨体のまま、キツネさんは噛みつき攻撃をしかけてきた。
咄嗟に横に避けると、さっきまで私がいた場所の壁が噛み砕かれる。
今までの魔獣たちとは一味違う、殺意のこもったこうげき。私はキツネさんの顔を観察した。
その目は白く光っていて感情が感じられない。バーサーク状態と言えばいいのか、そう言う能力なのかもしれない。
それを見て思った……
「うん、これはムリ!」
私はハリネズミくんを抱き上げ、踵を返して逃げ出した。
屋敷の中心とは逆方向に。
これはもう、親御さんに告げ口するとかそういうレベルの話ではない。
まずはハリネズミくんの安全を守らないと。
「ケェェェェェェェェエ!!」
完全に理性を失ってしまった目つきのキツネさんはおどろおどろしい声をあげながら、私たちを追いかけてくる。
怖い!
目的は変更、今はミントくんの計画を防ぐよりも、自分達の安全確保。
ハリネズミくんは腕の中で震えてる。
「ハリネズミくん! 君は私が守るから大丈夫だからね!」
なんて言って安心してもらえる状況ではないけど、一応言っておく。
巻き込んだの私だしね。
屋敷と逆方向に走っているので、精霊の森の方向に向かっていることになる。
幸いにして、モサモフさんの力のおかげか、走る速度は互角だった。
これなら逃げられそう、と森に差し掛かったとき、なんと木の影から後から追ってきてるはずの、巨大キツネの姿が出現する。
それはそのまま、私たちに飛びかかってきた。
「回り込まれた⁉︎ いや……これは幻影かあ!」
心眼で正体を見破れたけど、一瞬、足が止まってしまった。
その隙を逃さず、後ろから本物のキツネさんが突撃してくる。
「モサモフさん!」
剣の形になってくれたモサモフさんを思いっきりしならせて、大きな顔に叩きつける。
ギリギリ、避けられるぐらいに軌道は逸らせたけど、剣になってくれたモサモフさんたちが光になって霧散していく。
モサモフさんはもともと大地に宿る力みたいなものだから、死んだりしたわけではないとは思う。
「クルルウルゥ!」
ただマズいことになった。
モサモフさんの数が減って、鎧のパワーが落ちてしまった。
さっきまでのように走って距離を保つことができない。
「……ハリネズミくん」
「プル⁉︎」
「守ると言っておいて悪いけど、ちょっと先に逃げてくれないかな」
私はキツネさんの隙を見て、ハリネズミくんを地面に降ろした。
「プルル」
「大丈夫、あの子は私が足止めするから」
ハリネズミくんはこの状況に真っ青になりながらも、私のためにここに留まろうとしてくれている。
「早く!」
けれど、その思いやりが私の助けになるわけではないことは、ハリネズミくんもわかっていたんだと思う。
強く言うと、心配そうにこちらを見ながら森の方へと駆けて行った。
その背中をキツネさんは追おうとする。
「モサモフさん、お願い!」
私の意思を読み取って、モサモフさんは巨大な剣になる。
私は巨大な剣を両手で振り下ろし、キツネさんを吹き飛ばした。
「キャイン!」
ダメージはほとんどないみたいだけど、距離は離すことができた。
だが、こっちもモサモフさんがまた少なくなってしまった。
「ここは通さないよ」
それでもハリネズミくんが逃げる時間ぐらいは稼ぐつもりだ。
私はキツネさんの注意を引きながら戦いを続ける。
理性を失ってるせいか、キツネさんの攻撃は直線的で軌道が読みやすい。
けれど、パワーとスピードが違いすぎた。ジリ貧なのも事実だった。
「困ったねえ」
キツネさんの攻撃を横に逸らしながら、このまま打つ手なしかと結論しかけたとき、白い魔獣が横からキツネさんの体を吹き飛ばした。
「レトラス‼︎」
私はその子の名前を叫んだ。
二体の魔獣の連携を打ち破り、私たちのことを助けにきてくれたのだ。
「グォオオオオオオオン!」
レトラスは白い月明かりの下、真っ白な毛並みを輝かせながら叫ぶと、疾風のような突撃でキツネさんを吹っ飛ばした。
キツネさんの体は夜空に打ち上げられ、どし~んっと地面へと叩きつけられる。そのまま、目を回して気絶してしまった。
大きくなった体がシュルシュルともとの大きさに戻っていく。
どうやらバーサーク状態は解除されたようだった。
「レトラス~‼︎ ありがとう~!」
私はレトラスの体に抱きついた。
モフモフとした毛の感触に体が埋もれる。いろんなモフモフを味わった今日このごろだったけれど、いろいろと裏があるモフモフより、レトラスの素直なモフモフが一番だと実感した。
レトラスもホッとした表情で立っている。
「レトラスが来てくれればもう安心だね。とりあえずミントくんをどうにかするにせよ、しないにせよ、まずはハリネズミくんと合流して。あとキツネさんも気絶したままだとさすがに可哀想だから……ってアレぇっ⁉︎」
キツネさんが気絶した場所を見ると、そこに姿はなかった。
周囲を見渡すと、コソコソと森の方へ向かう、後ろ姿が見える。
まだハリネズミくんの持ってる手紙を取り返すのを諦めてないらしい。
「こらーーー‼︎ 往生際が悪いよーーー‼︎」
立場は逆転。今度は私とレトラスがキツネさんの背中を追いかける。
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