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5話 最悪の事態

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まさと「。。。。。あの件から1週間特に何もなかった」
雅人は自室でpcを操作していた
まさと「真咲は空き部屋にほぼいる状態。。。。まぁ、トイレの時は付き添いで部屋からでるが。。。」
カタカタ
まさと「。。。しかしここのとろのなにも動きがないって言うか。。。。本当に真咲だけを行動させていたのかということがわかるな」
まさき「あの~。。。。」
まさと「ただ、こうも何も進展がないってなるとな」
まさき「。。。。。」
まさと「どうした?トイレか?」
まさき「。。。。ごめんなさい」
真咲は涙を流した
まさと「謝るぐらいなら最初からやるな、先の未来を見て多数の展開を予想すればこんなことは起こらんかったはずや」
雅人は大声を上げた
まさと「。。。今回の一件で、一番傷ついてるのはみなや」
まさき「。。。知ってる」
まさと「。。。。お前の今後につながるかもしれんな」
まさき「。。。。知ってる」
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みな「。。。。。。」
あむ「。。。。みーくん、食べないの?」
みな「ん。。?あぁ、食べる?」
あむ「いらないの?なんか食べた方が」
みな「。。。食欲ないから」
みなはお皿をあむの方に寄せた
あむはお皿のものを食べた
みな「。。。。。。」
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あむ「レッツクッキング!!!」
まなみ「。。。はぁ」
あむ「と言うことがあってだね!みーくんもう1週間お茶以外口にしてないのです!」
なぎさ「たしかにあの甘党狂がお菓子を食べないのはおかしいな」
まなみ「。。。渚さんは何のためにいるんですか?」
なぎさ「味見係」
まなみ「左様ですか」
あむ「まなみんが作ったものなら食べられるかなと」
ガガガガガ
コト
まなみ「できました」
なぎさ「なんだ?そのドロドロの飲み物?俺食いもんが食いてえんだけど」
あむ「。。。スムージー?」
まなみ「そうです」
あむ「なんで?」
まなみ「栄養満点のスムージーです、今のあむさんの話を聞いてると無理に物を食べさせるよりスムージーや体に優しいものを口に入れる方がいいと思ったからです」
あむ「なるほど。。。。」
まなみ「。。。。それにみなさんがああなった原因は真咲さんのことでしょう」
なぎさ「だったらあいつと拳で語り合った方がいいんじゃね?悪いのは100%あいつだろ」
あむ「それについては何も言えないんだけど。。。。今のみーくんの状態はどうみても人とまともに話せる精神じゃないしそれがマッキーだったとしたら尚更だよ」
あむはみなの写真を並べた
あむ「。。。。。最初の頃より明らかに体重が減っているんだよ」
なぎさ「たしかに元々細ぇ体がもっと細くなったな、てかこれもう骸骨レベルだろ」
あむ「このままだと、栄養失調で倒れて動けなくなる可能性もある」
なぎさ「そういえばこいつ死なないんでしたっけ?」
あむ「うん、だから生き返っても栄養が体に行き渡ってないから動けない可能性もあるんだ」
まなみ「。。。最悪のパターンを想像して、もしかするとみなさんが次利用されるかもしれません」
あむ「誰に?」
なぎさ「そりゃコユキとかいうクソお嬢様ですよ」
渚は呆れながら言った
あむ「その可能性は。。。。めちゃくちゃ高い、マックンに聞いたんだけどコユキさんの表情が以前より強張ってるって」
なぎさ「本当に真咲だけに頼ってたみたいだな、それで次はみな」
まなみ「どんだけ掻き回すつもりなのでしょうか」
あむ「まぁ、あっちはそうでもしないとマザーに殺される未来しか待っていないからね。。。。。でもみーくんが寝返る未来は確実にくる」
なぎさ「そうならないようにあいつのメンタルケアをお願いしますね」
まなみ「保存が効くスムージを何個か渡しときます、何日も食べてない人がいきなり固形物を食べると吐くと思うので」 
あむ「ありがとう!」
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みな「。。。。。」
みなは1人窓の外を眺めていた
みな「。。。。お腹減った、けど食欲がない」
コンコン
みな「はーい?」
ガチャ
まなみ「みなさん、こんな時間にすみません」
みな「愛美ちゃん?」
まなみ「あの、これ作ってきたので」
愛美はスムージーを出した
みな「あー。。。うん、ありがとう」
まなみ「少し、飲んでみてくれませんか?」
みな「。。。。。ごめんなさい、食欲なくて」
愛美はみなの手を引いてベッドに寝かせた
みな「ま。。。え?」
まなみ「みなさんはとても強い子です、自分の弱さを人に話したりしない。。。。けど私はそんなみなさんが心配なのです」
愛美はみなのお腹を撫でた
まなみ「。。。。私でよければ話をしてください」
みな「。。。。。。真咲くんが」
みなは口を開いた
みな「真咲くんが内通者や協力者になったのはあたしのせいなの」
まなみ「。。。。。。」
みな「あたしがマザーが死んだら死ぬっていったから」
まなみ「なんでそう言ったのですか?」
みな「。。。。。親が毒親やイカレたサイコパスだったら生まれてくる子供も将来的にそんな風になる。。。。。。あたしはそれが怖いの全て終わって全て元通りってなった時マザーの脅育を受けてきたあたしは第二のマザーにならないかどうか。。。だから毎晩悪夢を見るの」
まなみ「。。。。それ、真咲さんにいいましたか?」
みな「。。。。言ってない、怖かったから」
まなみ「何が怖いんですか?」
みな「。。。。全てが壊れるのが怖いの」
まなみ「。。。。。少し待っててください」
愛美は自身のリュックからクローバーのお守りを取り出した
まなみ「これはお守りです、心が落ち着く香り付き」
愛美はみなの手にお守りを握らせた
みな「。。。。。。ありがとう」
まなみ「辛くなったら、怖くなったらこれを握ってください。。。きっと貴方の心強い味方になってくれますから」
みな「いい香り。。。。愛美ちゃんの言った通り心が落ち着くわ」
まなみ「それはよかったです」
みなは立ち上がった
みな「。。。真咲くんと話をしてくる」
まなみ「。。。。。はい!」
みなは冷蔵庫にしまってあったスムージーを飲みながら部屋を出た
まなみ「。。。。。。注意した方がよかったのかなぁ」
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ドンドンドン
ガチャ
まさと「なんや?」
みな「真咲くんと話がしたい」
まさと「。。。わかった、物だけは壊すなよ」
みな「あたしをどんな奴と思ってるのよ」
まさと「イラつくと全てのものを壊す破壊神」
みな「はっ倒すわよ」
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まさき「。。。み。。みな?」
みな「久しぶりです、真咲様」
みなは正座をした
まさき「。。あの」
みな「ごめんなさい、私のせいです」
みなは真咲の縄を解いた
みな「。。。。私がマザーが消滅したら自分も死ぬって言ったから真咲様はマザーを消滅させない方法を選んで私を助けようとしてくれたんですよね?」
まさき「。。。。。ごめんなさい」
みな「。。。私は自分が時々怖くなるんです、真咲様達には言ってませんでしたが毎晩あいつの声が聞こえてくるんです。。。それも最近は声が大きくなって『お前はここにいるべきじゃない、お前の使命を果たせ』ってだからマザーは自分が消滅する前に私に何かしてくるんじゃないか。。。ってだからマザーが消滅した後私自身も封印してもらおうと思ったんです」
まさき「。。。それで。。。でも、なんでずっと黙っていたの?すぐ言わなければっ!」
みな「。。。言わなければあなたをこんな目に合わずに済んだ、私の善意が貴方を壊した」
みな「すぐ言えば良かったのですが周りを巻き込んではいけないと思って言えませんでした」ニコ
まさき「そ。。。そうなんや」
真咲はみなの腕を掴んだ
みな「。。。真咲くん?」
まさき「。。。。お前は誰だ?」
みな「。。。。え?」
まさき「みなは僕のことを様付けで呼ばん
それは僕がみなと約束したことや、僕とみなはの関係は王子と従者ではなくて友達として許し合える中としていきたいから様はやめてって。。。。。なのにさっきは僕に様をつけて呼んでいた。。。。。。お前は誰や?」
みな?「。。。。流石、嗅覚が効く変幻族は違うわね」
みなと思われるものは皮を脱ぎ
その姿はフローラだった
まさき「フローラ!」
フローラ「貴方をこれ以上生かしておいたら
マザー様の計画が崩れることになる」
まさき「。。。。。」
フローラ「雅人はしばらくは帰ってこない、つまり。。。。貴方はもう終わり」
フローラは真咲の顎を撫でた
フローラ「どうせ、貴方が死んでも人生は変わらないし」
まさき「。。。。一つだけ聞いてもいい?お前の成り切ったみながさっき言ったことは本当なん?」
フローラ「そうよ、あいつの心の声を読んだの」
まさき「そっか。。。。。。」
真咲はホッとした表情を見せた
フローラ「何?その表情は?」
まさき「。。。だって、これでもう僕は君らに協力する必要がなくなったから」
フローラ「はぁ?」
まさき「。。。。そうやろ、みな?」
フローラ「。。。。は。。。?」
フローラは吹っ飛んだ
みな「よくもあたしの心の声を盗んだ上に私の真似をしてくれたわね」
フローラ「。。。そーいえば、貴方は保健室管理だったわね」
フローラは吐血を袖で拭いた
みな「私の心を読んで勝手に主人に話すなんていい気はしないわ、それが言えなかったことなら尚更ね」
みなはフローラを睨んだ
フローラ「こちらとしてはまだ抗おうとしてることに驚きだわ、マザー様はより一層貴方を欲しがっている。。。。。そんなマザー様の気持ちを踏み躙る私は貴方の気持ちがわからない」
みな「黙れ!」
フローラ「まぁ、でも貴方も自分の使命をわかってるようで良かったわ」
フローラはみなの前に立った
フローラ「病は簡単には気づかない、たとえそれが酷い頭痛の始まりだったとしても。。。。ね!!!」
ズン
みな「が。。。。。」
フローラがみなの頭を掴んだ
ドサ
フローラ「一応バカな王子もどきにも言っておくわね、私の能力はスリープ・インプ。。。。頭を掴んだ者を夢の世界へと閉じ込めるの」
まさき「そんな。。。。」
フローラ「そいつはマザー様のもう一つの世界へ閉じ込めた、邪魔な者がいない世界へ」
フローラは高笑いをしながらブラックホールの中へ消えた
ドンドンガチャ
まさと「何が起きた!?真咲!」
物音に気づいた雅人が自身の部屋に戻ると
泣きじゃくる真咲と倒れているみながいた
まさと「この状況を説明しろ!」
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みな「。。。。。ここは?」
「目が覚めた?」
みな「!?」
みなが振り向くともう1人のみながいた
みな「貴方。。は?」
「私はミナ。。。。いいえ、37って呼ばれているかしら」
ミナは腕に37って刻まれた刺青を見せた
ミナ「私はパラレルワールドの貴方。。。。。そして、アムに助けてもらえなかった世界線のミナ」
みな「。。。。。。」
ミナ「アムに助けてもらえなかった場合どうなるか。。。。教えてあげましょうか?」
みな「え。。。えぇ」
ミナはみなの隣に座った
ミナ「アム達が来る前にマザーが察してあたしは魔界にマザーと共に住むことになったの。。。そして私はマザーに強い洗脳を受けて。。。。。マザーが住む星以外の星を全部壊滅状態にさせたの」
みな「。。。え」
ミナ「そして今私は監視下に置かれているの」
ミナはため息をついた
ミナ「監視下に置かれるって辛いのよ?人じゃなく生物兵器として扱われるから扉は厳重になってるし窓もなければ外も見れない食事は一日一食のみ毎日尋問で罵倒されるし。。。。精神が削られてばかりよ」
みな「。。。なんでここに?」
ミナ「フローラって人に閉じ込められたの、貴方はもう用済みだからって」
みな「。。。。貴方の世界のマザーはどうなったの?」
ミナ「さぁ、世界を支配してるんじゃない?」
みな「。。。。。興味なさそうな」
ミナ「だって、本当に外の様子とか
窓も扉もないし知らないし。。。。それに監視下はマザーの手の届かないところで運営してるし」
みな「。。。。。そう」
ミナ「。。。。貴方はいい人生を歩んでるわ」
ミナはみなの顔をまじまじとみた
ミナ「首以外はすごく綺麗。。。。マザーに利用される前にいろんな人と出会って」
みな「でも。。。。私はマザーに依存してるかもっておもうようになって」
ミナ「なんで?」
みな「なんでって」
ミナ「だって貴方が依存してるのは。。。。。うん、そろそろ時間ね」
みなはだんだんと意識が遠くなっていった
ミナ「この答えは貴方に託すわ、貴方はマザーに依存してるんじゃない。。。。。。。」
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