武装学園―乱舞―

グリプス

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第七章

生徒会初の仕事

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 昨日副会長になった俺は、会長に生徒会の仕事内容を聞いてみた。
「君の仕事は校則を破った者を風紀委員に引き渡す、それだけだ」
 冬霧は驚いた顔をして、頬をつねってみたが夢ではなかった。
「簡単に言うと俺には、パトロールをしろと?」
「まあそうなる」
 は、嵌められた………。
 このままパトロールをしてたら、臀蝦蟇の手がかりすら得ることが出来ない。
「………分かりました、では行ってきます」
「行ってらっしゃーい」
 よく考えたら、校則を破る奴なんて………いない事もない。
 でも麻理を風紀委員に引き渡すわけにもいかないこともない、そもそもあのイベントの事件は麻理が作った薬のせいでもある。
 が、きっと父親を助ける為にどんな依頼も受けていたんだろう。
「くたばれーー!」
 おいおい、いきなり仕事発見かよ。
 喧嘩らしいが武器を使ってるな、廊下でやるなよな。とりあえず校則違反と見ていいだろう。
「お前ら、そこまでにしとけ」
 冬霧は剣を抜いて、喧嘩している二人の間に入って攻撃を受け止めた。
「何すんだ!お前には関係ないだろ!」
「それが、関係大ありなんだなー。ほら」
 冬霧は生徒会の腕章を見せた。
「せ、生徒会………。でもお前みたいな奴は見た事ないぞ!」
「そりゃ見た事ないだろうよ、昨日副会長に任命されたんだから」
「マジかよ………」
「分かったらお前ら、風紀委員とこに行くぞ!」
 冬霧は、二人の襟を掴んで風紀委員室までズルズルと引きずりながら連れて行った。
「ご苦労様です!」
 引き渡した風紀委員の生徒が敬礼をしたので、こちらも敬礼で返した。
「ご苦労様、また後で来るかもしれないんでよろしくお願いします」
「分かりました、冬霧副会長!」
 副会長って呼び方はちょっとやめてほしいな、なんか照れる。
 また喧嘩か、やるならトレーニングルームとかに行ってやってくれよ。
 もうまどろっこしいから、見つけたらどっかに縛りあげておこう。
 こうして冬霧の副会長としての仕事は、三時間と続いた。
 ちなみに冬霧が捕まえた人数は占めて九十人、普通ならありえない人数だが人並み外れた冬霧の能力と身体を持ってすれば可能である。
「ご、ご苦労様……です」
「はい、これでラスト!後は頼んだぞ、風紀委員さん」
「も、もちろんです!ご苦労様でした!」
 はぁ、なんで校則違反をしてまで喧嘩をするのか分からん。
「お疲れ冬霧副会長、初の仕事としては上出来だよ 」
「その呼び方はやめてください、後もう帰っていいですか?」
「いいよ、お疲れ様冬霧君」
 明日は校則違反する奴が少なければいいんだけどな、そんなわけないか。
 そして次の日、学校にてある相談を冬霧は聞いていた。
「それで、盗まれた物はどんな物なんだ?」
「えっとですね、盗まれた物は麻理さんに作ってもらった薬品ばかりで………」 
 また、あいつ絡みか………。
「盗まれた薬品は、どんな効力なんだ?」
「体を麻痺させたり、眠らせたり毒殺したり出来る効力をもった薬品です」
「………一つ聞いていいか?なんでそんな薬品を持っているんだ?」
「あ、私暗殺科の物なんで暗殺の依頼しかないので麻理さんに薬品を作ってもらってるんです」
 ………やっぱりか、毒殺って言葉聞いた時に分かったがもしかしてって思ったけど、意味なかった。
「そして、最近バッグごと盗まれたと」
「はい、そうなんです」
「バッグには発信機とか、付いてるか?」
「一応付いてますが、一人ではとても無理だったので………」
 いやあんた、暗殺科の人間だろ!
 そんな事考えてる場合じゃなかった。
 おそらく、バッグごと盗んだのは臀蝦蟇の奴らだろう。
 こんな芸当出来るのは更に限りられてくる。
「なぜ無理だったんだ?」
「塀の高さが以上でして、約百メートルはあるかと」
 なるほど、確かにその高さじゃ生徒の暗殺者でもまだ届かない高さだな。
「分かりました、俺が取ってくるんで場所を教えて下さい」
「はい、場所は神霧山の頂上付近です」
 言われた通りに来たのはいいものの、確かにこりゃ高いな。
 でも俺は暗殺科の人間じゃない、こそこそ行くより強行突破の方が俺にはあってるからな。この壁をぶち壊す!
「邪魔するぞ、臀蝦蟇の第四幹部暗殺部隊ボスのコリア!」
「ほう、どうしてここが分かったんだい?」
「お前らが盗んだバッグには発信機が付いていてな、場所を特定するのは簡単だ」
 あいつだけじゃなく、他にも隠れているが何百と暗殺者がいるな。
「それで、ここに来た理由はなんだい?」
「そのバッグ奪還とお前らの監獄送りだ!」
 コリアの指示か、周りからとてつもなく多い短剣が冬霧に向かって飛んできた。
 だが冬霧はこの状況に微動せずに立ったままでいた。
「なんだ、足がすくんで動けないのかい?哀れだね〝双剣の騎士〟よ!」
「残念だったな、もう勝負はついてる」
 冬霧に飛んできた短剣は全て打ち落とされ、かつ部下と思われる人物も次々と転げ落ちてきた。
「冬霧流双剣術〝黒揚羽〟」
「何が起こったんだい?」
「教えてやるよ〝黒揚羽〟は〝陽炎〟と組み合わせて使う技だ。まず〝陽炎〟で多くの自分を作り出し敵に気づかれず五連撃繰り出す技だ」
 最も、この技は〝陽炎〟が使えない限り不可能な技だが今となっては十分に使える。
「終わりだ、コリア!」
「負けてたまるかーー!」
 まったく、手間を取らせるんじゃねぇよ。
「〝双剣の騎士〟よ。これだけ言っておくぞ、他の幹部はこんな簡単にいくと思うなよ」
 コリアは、警察に連れて行かれる際に冬霧に忠告をしてパトカーに乗った。
 冬霧は、バッグを持って学園に戻り持ち主の元へ返した後生徒会室に向かったが、そこには誰一人おらず置き手紙だけが机の上に置いてあった。
「えっと『教室に来なさい』これ書いたの圭人だな、仕方ない行くか」
 
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