俺の記憶

No name

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生まれ変わり

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目が覚めて思ったこと
「ここどこだろ」
自分の名前も分からない。
ここがどこだかも分からない。
「まずどうしようかな」
自分でもあきれるくらい冷静だった。
部屋をあらかた調べた。
分かったのは、名前、年齢、血液型、自分がどこの学校に通っているかだけだった。
「病院でも行くかな」
保険証など持って近くの病院に行った。
まず着いて言われたことは
「保護者の方はいますか?」
そうだった俺今小学四年生だったわ。
「言っても来てくれませんでした」
ちょっと嘘をついた。
どうせ同じことになるだろ。
「えっ?」
やっぱりそうなるよな。
「だいじょぶですか?­」
「すいません、ちょっと待っててもらえますか?」
多分説明でもしに行ったんだろ。
大人しく待っとこー。
しばらくして
「お待たせしました。こちらえどうぞ」
そう言われ病室に入った
「まずそちらえかけてください」
中に入ると優しそうなおじさんの先生にそう言われた。
「まず、なぜ保護者の方が来てないのかを説明できるかな?」
まぁ、そうだよな。
見てもらえるんだったら言ってもいいか。
「まず来た理由ですが、今僕は誰で何者なのが情報でしか知りません。
そして保護者がいない理由は、家を調べたらなんか僕はいないもの扱いをされているようなので、言っても無駄だと思い一人で来ました」
何とか言い切ったぜ。
「なるほど分かりました」
そんなに驚いてないなどうしてだろう?
「どうしてそんなに驚いてないんですか?」
「いや、かなり驚いているよ顔に出さないだけで。しかし今の君を見ているとその歳には、かなり大人びているようにみえるね。ちょっと学校の先生に来てもらおうか」
ふむ、診察は先生とやらが来てからのようだ。
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