1 / 1
私の可愛い幼馴染
しおりを挟む
「しーちゃん、しーちゃん」
艶やかな金髪を揺らして私に向かってやって来た律くんは、息を弾ませながら火照った顔で私を見上げる。
「これ、しーちゃんへのプレゼントなの」
そう言って、おずおずと手を差し出してくる律くん。彼の白くて柔らかな手のひらには、小さくて可愛らしい花が埋め込まれたペンダントが添えてあった。
「わぁ、きれい!」
律くんから受け取ったペンダントを手の上に乗せて、まじまじと見やる。細かな細工がしてあるペンダントの裏側には私のイニシャルの文字が掘ってあった。
「あのね、これはね。前にしーちゃんが好きだって言っていたお花さんを埋め込んで作ってみたの」
もじもじとしながらも上手く伝えようとする律くんに、胸がキュンキュンする。何この可愛さ。もう可愛らしくて食べてしまいそう。
私は受け取ったペンダントを首にかけると、律くんの顔をまじまじと見つめた。
「しーちゃん、すごい似合ってる!もらってくれてありがとう!」
そういってぎゅっと抱きついてくる律くんを、慌てて抱きしめ返す。あー、めっちゃいい匂い。
「ね、お礼にちゅってしてほしい」
「ん、いいよ」
ちゅっとほっぺに、唇をつける。
「しーちゃん、だいしゅき」
律くんは嬉しそうににっこりと、とろけるような笑顔を浮かべた。
ああ、神様。貴方は何でこんなに可愛い生き物を作ってしまったの。
小さくて柔らかくて誰よりも可愛い律くん。
腕の中でうれしそうに顔を擦り寄せてくるこの可愛いすぎる幼馴染をを、私は将来見守り続けようと心に誓った。
まぁ、男の子だけども。
艶やかな金髪を揺らして私に向かってやって来た律くんは、息を弾ませながら火照った顔で私を見上げる。
「これ、しーちゃんへのプレゼントなの」
そう言って、おずおずと手を差し出してくる律くん。彼の白くて柔らかな手のひらには、小さくて可愛らしい花が埋め込まれたペンダントが添えてあった。
「わぁ、きれい!」
律くんから受け取ったペンダントを手の上に乗せて、まじまじと見やる。細かな細工がしてあるペンダントの裏側には私のイニシャルの文字が掘ってあった。
「あのね、これはね。前にしーちゃんが好きだって言っていたお花さんを埋め込んで作ってみたの」
もじもじとしながらも上手く伝えようとする律くんに、胸がキュンキュンする。何この可愛さ。もう可愛らしくて食べてしまいそう。
私は受け取ったペンダントを首にかけると、律くんの顔をまじまじと見つめた。
「しーちゃん、すごい似合ってる!もらってくれてありがとう!」
そういってぎゅっと抱きついてくる律くんを、慌てて抱きしめ返す。あー、めっちゃいい匂い。
「ね、お礼にちゅってしてほしい」
「ん、いいよ」
ちゅっとほっぺに、唇をつける。
「しーちゃん、だいしゅき」
律くんは嬉しそうににっこりと、とろけるような笑顔を浮かべた。
ああ、神様。貴方は何でこんなに可愛い生き物を作ってしまったの。
小さくて柔らかくて誰よりも可愛い律くん。
腕の中でうれしそうに顔を擦り寄せてくるこの可愛いすぎる幼馴染をを、私は将来見守り続けようと心に誓った。
まぁ、男の子だけども。
0
この作品は感想を受け付けておりません。
あなたにおすすめの小説
隣人の幼馴染にご飯を作るのは今日で終わり
鳥花風星
恋愛
高校二年生のひよりは、隣の家に住む幼馴染の高校三年生の蒼に片思いをしていた。蒼の両親が海外出張でいないため、ひよりは蒼のために毎日ご飯を作りに来ている。
でも、蒼とひよりにはもう一人、みさ姉という大学生の幼馴染がいた。蒼が好きなのはみさ姉だと思い、身を引くためにひよりはもうご飯を作りにこないと伝えるが……。
あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます
おぜいくと
恋愛
「あなたの秘密を知ってしまったから私は消えます。さようなら」
そう書き残してエアリーはいなくなった……
緑豊かな高原地帯にあるデニスミール王国の王子ロイスは、来月にエアリーと結婚式を挙げる予定だった。エアリーは隣国アーランドの王女で、元々は政略結婚が目的で引き合わされたのだが、誰にでも平等に接するエアリーの姿勢や穢れを知らない澄んだ目に俺は惹かれた。俺はエアリーに素直な気持ちを伝え、王家に代々伝わる指輪を渡した。エアリーはとても喜んでくれた。俺は早めにエアリーを呼び寄せた。デニスミールでの暮らしに慣れてほしかったからだ。初めは人見知りを発揮していたエアリーだったが、次第に打ち解けていった。
そう思っていたのに。
エアリーは突然姿を消した。俺が渡した指輪を置いて……
※ストーリーは、ロイスとエアリーそれぞれの視点で交互に進みます。
【完結】少年の懺悔、少女の願い
干野ワニ
恋愛
伯爵家の嫡男に生まれたフェルナンには、ロズリーヌという幼い頃からの『親友』がいた。「気取ったご令嬢なんかと結婚するくらいならロズがいい」というフェルナンの希望で、二人は一年後に婚約することになったのだが……伯爵夫人となるべく王都での行儀見習いを終えた『親友』は、すっかり別人の『ご令嬢』となっていた。
そんな彼女に置いて行かれたと感じたフェルナンは、思わず「奔放な義妹の方が良い」などと言ってしまい――
なぜあの時、本当の気持ちを伝えておかなかったのか。
後悔しても、もう遅いのだ。
※本編が全7話で悲恋、後日談が全2話でハッピーエンド予定です。
※長編のスピンオフですが、単体で読めます。
我慢しないことにした結果
宝月 蓮
恋愛
メアリー、ワイアット、クレアは幼馴染。いつも三人で過ごすことが多い。しかしクレアがわがままを言うせいで、いつもメアリーは我慢を強いられていた。更に、メアリーはワイアットに好意を寄せていたが色々なことが重なりワイアットはわがままなクレアと婚約することになってしまう。失意の中、欲望に忠実なクレアの更なるわがままで追い詰められていくメアリー。そんなメアリーを救ったのは、兄達の友人であるアレクサンダー。アレクサンダーはメアリーに、もう我慢しなくて良い、思いの全てを吐き出してごらんと優しく包み込んでくれた。メアリーはそんなアレクサンダーに惹かれていく。
小説家になろう、カクヨムにも掲載しています。
【完結】小さなマリーは僕の物
miniko
恋愛
マリーは小柄で胸元も寂しい自分の容姿にコンプレックスを抱いていた。
彼女の子供の頃からの婚約者は、容姿端麗、性格も良く、とても大事にしてくれる完璧な人。
しかし、周囲からの圧力もあり、自分は彼に不釣り合いだと感じて、婚約解消を目指す。
※マリー視点とアラン視点、同じ内容を交互に書く予定です。(最終話はマリー視点のみ)
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる