母の全てを送るまで

くろすけ

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祖父の死

結婚式には出られなかった祖父

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元々は他の人に頼むつもりだったが、私達の結婚式の乾杯の挨拶は祖母に頼んでいた。
祖母は人前に出る事を避けてずっと生きてきた。だからお願いした時から「緊張するから他の人にして!」と言っていたがなんとか宥め、祖父にも練習付き合ってくれとお願いした。

結婚式の前日、我々がバタバタしてる最中でも祖母がまたウダウダ言ってきたので「ばあばも緊張するかもだけどね、俺はもっと色々緊張してるんだよ!!」と話すとその後は何も言って来なかった。

当時300万かけた結婚式はそれはもうある意味ハチャメチャで型破りな、楽しい式になった。
母の遺影も家族席に置き、我儘を沢山聞いてくれたプランナーさん、当日司会進行をしてくれた方には本当にありがとうございましたと今もお伝えしたい。

ばあばもきっちりと祝辞を述べて、「よくやってくれたね!!」と滞りなく式を終えるはずだった。

式の最後に父が皆さんの前で話す機会があり、これは私も本当凡ミスだと思うのだが、前日緊張やら大阪から来てくれる友人の対応で20分しか寝れなかった。

私は事前に私が招待した方々に一人一人、卓の名前の裏にメッセージを書いていた。
それはその人だけに届けばいいと思うし、だからこそその人に届けたい言葉を書いた。

なんと皆さんの前で父は私が母に書いた手紙を暴露したのだ。
母に対して何を書いたのかよく覚えていなかった私は、父に色々な事をバラされた。
しかも、結婚式にはあるまじき余計な情報まで添えられて。

本当ぶち壊しである。
今まで楽しい感じで皆も付き合ってくれたのに、皆がスンっっっとなったのを私は感じた。

私は未だにこの件でも父に対して許せないし許すつもりもない。

その後は何とか私がその場を丸めて、かつ皆さんの優しさで包んでもらい、でも何とも微妙な感じで式を終えたのを覚えている。

話が随分と脱線してしまったが、祖母と一緒に招待した祖父は腰が悪いからと式には来れなかった。
だからこそ当日のDVDを作って祖父に見せに行った記憶がある。

祖父は我々がお土産で持っていったウナギパイの割れてるお徳用を、うめぇうめぇと凄い勢いで食べて祖母に叱られると言う、何とも楽しい時間だった。
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