命短し、Hせよ乙女。

並河コネル

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第三回 セックスはコミュニケーション

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 ヒロインの明日香は、大輔が童貞ではないと知ってガッカリします。

 明日香としては、【童貞の大輔を、自分がリードしてあげる】ぐらいの気持ちでいました。
 彼女は遊び人の健斗で懲りています。今度は自分と一緒に、セックスをステップアップしていけるような、奥手の男性を求めていました。仮に本当に童貞だったとしても、彼女にとってはウェルカムだったのです。

 世の男性諸君、童貞か非童貞かなんて、ハッキリ言って問題ないんですよ。
 要は中身です。誠実さと優しさ。
 前にも書きましたけど、経験豊富だと豪語してる下手くそなイケメン。そんな奴と付き合うぐらいなら、誠実で優しい童貞の方が、百倍良いです。
  
 以前、風俗嬢のアカウントがこんなツイートしていました。
「傷つくようなことするのは、大抵遊び人で『経験豊富』って言ってる男。童貞だったり、自信のない男の人のほうが、私の身体のことを気遣いながら優しくしてくれる」

 彼女は性器を傷つけられて病院に行ったそうですが、このツイートに全てが集約されている気がします。女性が流血するようなセックスする男、そんなの男じゃないです。ただの獣です。
 
【素人童貞】なんて言葉がありますが、私は決して悪い言葉じゃないと思っています。逆に、そういった経験を積んだ勇気を称えたいぐらいです。
 下手にマッチングアプリとかで素人で済まそうとすると、トラブルに巻き込まれる可能性がありますから。リスクを回避する意味でも、プロの方を相手にしたほうが安全でしょう。病気とかも気になりますし。


 話題は変わりまして、ポリネシアン・セックスについて。
 明日香の親友・暎子が、十代の恋人をタヒチに連れて行き、経験をしてきます。

 ポリネシアン・セックスは、相当前から話題になっている言葉ではあります。しかし実際に経験のある人は、ごく少数なのではないでしょうか。
 連続五日間ですから、暎子のように長期の旅行の際にやるか、同じ家に住んでいないと不可能です。

 結婚もしくは同棲しているカップルが、果たしてこのような面倒なセックスを実践するかどうかときかれれば、「NO」という人が殆どのような気がします。
 付き合ったばかりの学生の同棲カップルならまだしも、普通の夫婦が明日の仕事などを考慮しながら、毎日しち面倒くさい前戯を繰り返す余裕があるとは、とても思えません。

 ツイッターで経験談を呟いている既婚者の男性がいましたが、結論としては「良いには良いけど、普通のセックスを毎日したい」でした。

 ここでポイントなのが、この方は毎日セックスしたい人で、お相手の奥様もそれに応えてくれる、ということです。こういうお二人でないと、とてもじゃないけど試せない性行為、それがポリネシアン・セックスなのです。

 セックスレスが当たり前の、日本人。結婚してある程度の年月がたてば、多かれ少なかれレスになります。同棲カップルでも、付き合いが長いとレスになるとか。

 私の周りも、年単位のレスなんてザラにいます。レスじゃなくても、「酒が入った勢いがないと出来ない」とか、「家でダレている姿を見ちゃうと、やる気なんてわかない。ただの作業」とか。もう言いたい放題です。

 よく「俺の前では自然体でいてほしい」、「化粧なんかしなくて良いよ」とか言う男いますけど、信じちゃダメですよ。
 男の言う「すっぴん」は、【アイブロウ、ハイライト、透明マスカラ、リップグロス】でメイクしている「すっぴん風」の顔のことです。真に受けて本当にすっぴんにすると、あっという間に抱かれなくなりますよ。

 さて。
 作中では恋愛上級者の暎子も最終的には失敗し、【三日間の短縮版】で我慢します。

 こういった【短縮版】でポリネシアン・セックスを実践されている人は、現実にも結構いるみたいですね。
 短縮版とはいえ、なかなかの手ごたえはあるみたいです。素晴らしいです。ぜひ色々なバージョンの体験談を、積極的にツイッター等で発信してほしいものです。


 さて、表題の『セックスはコミュニケーション』なのですが、世の多くの女性は、コミュニケーション不足によってセックスの不満を溜め込んでいます。私を含めて。

 男性に言いたいです。
「自分の大きさだのテクニックだの、そんなことはどうでもいい。なんでもいいから女性とコミュニケーションを取って欲しい」と。
 エスパーじゃないんですから、話さなきゃ何もわかりません。何も伝わりません。

【言葉攻め】ってたまに聞きますけど、相手の言葉をきっかけにして絶頂に達する女性も存在します。愛の言葉だったり、エロチックなフレーズだったり。好きな人の声なのですから、気持ち良いに決まっています。

 ただ。
 ここで勘違いして欲しくないのですが、なんでも喋ればいいと思っては困ります。

「どう? 気持ちいい? 気持ちいい?」

 こんな質問の答え、「気持ちいい」の一択しかないじゃないですか。
 答えが決まっている質問をするのは、意味がありません。質問者の自己満足です。「ううん、全然気持ち良くない」って、言って欲しいのでしょうか。

「イク! イク!!」(連発)

 一回言えばわかります。煩いだけです。メチャクチャ引きます。
 某AV男優さんの言葉を借りれば、「リピート無し」です。

「痛い? 痛くない? 大丈夫?」(連発)

 気を遣いすぎて、延々痛いかどうか聞いてくる。優しいのは分かりました。その気遣いも大変ありがたいです。

 ですが、一度「大丈夫」と返事をしたら、あとはもうそんなに気にしなくて大丈夫です。強いて言えば、体位を変えた時に再度尋ねるぐらいで。勿論、「大丈夫」と答えても、その後は乱暴にして良いとは、言っていませんので。


 最後に余談ですが、お相手の大輔が一人称を変えてくる場面があります。

 男の人、特に社会人の男性って、一人称をうまく使い分けていますよね。
 基本的に「俺」・「僕」・「私」・「自分」を、二つか三つ、使い分けをしている人が多い気がします。年齢に関係なく、です。

 一度、そのあたりを気にしながら、バラエティ番組とか見てください。
 普段「俺」と言っている人が、年配者に話しかけたり、パネリストとして発言する時だけ、「僕」と言ったりしています。なんか、ちょっと萌えます。大人だなって思います。

 たまにスポーツ選手や芸能人の方で、ひたすら「俺」で通している人がいますが、「子供だな……」と思ってしまいます。そういう路線で売っている、タレントさんならいいですけど。少なくとも、好感度は上がりません。オラオラ系が好きな女子だけ、喜ぶでしょうね。

 次回は、『バスト・コンプレックス』です。
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