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第1章 人生、終わった
第1ガチャ さあ、人生をフルベッドしましょうか!
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「あ…あのお、これ、夢 ですよね?」
「あなたのお名前は?」
「え、えっと、前原 律葉…」
「マエバラリツハ…うん。間違いないわ」
アリアドネと名乗るこの自称女神だという女性は、何かの確信を持ったように力強く頷き、どこからか黄金の糸巻を取り出した。
「被験者マエバラリツハさん。今から、あなたは、新しい人生を歩むことになるわ」
「へ?」
「…残念ながら、あなたは今――」
すっと指をさした方に…白いベッドの上で、自分が治療を受けている姿を見せられた。
…え?私はじゃあ、このまま。
突然された宣告に、「へへ、冗談でしょう?」と間抜けな声が出てしまう。
「じ、じじんせい」
「ねえ、例えば今からマエバラリツハさんの人生を全賭けして、人生をやり直せるとして‥‥それがくじ引きだったら、あなたはどうする?」
「くじ引き?!」
「あなた達の言葉で【ガチャ】っていうのかしら?」
「人生ガチャ??ってこと?」
「そうそう!ねえ。どお?!」
そう言うと、ぱあっと笑顔を浮かべ、彼女は手をたたいた。
ふと、考えるがそれも一瞬。リツハにとって、この世界にあまり未練がなく、即答した。
「じゃあやる。」
「本当?もう一度聞くわ、ほんっとうに、やるのね?」
「…やる!」
「わかったわ!」
突然くらり、と眩暈のような感覚に襲われ、そのまま意識が遠のく。
「あれ…でもそれって」
私、死ぬの?
声にならない声を出し、リツハの身体はふ、と無重力の世界に落ちていく。
手足の感覚も、身体の感覚も何も感じなくなる。
ただ、開いた瞳の向こうに、丸い月のような物がぽっかりと浮かんでいるのが見えたような気がした。
「ぶはっ?!冷たっ?!」
突然、バケツ一杯分もあるかと思うほどの水が自分の顔を打ち付ける。息をする間もなくそれは繰り返され、ようやく三度目にしてそれは止まった。
「げほ!げほ!」
頭がすっきりするような、眼が冴えるような、そんな気分で何度か目を瞬く。
「いい加減、認めたらどうだ?!自分が黒魔術を使って、陛下を篭絡しようとしましたってな!!!」
「………へぁ?」
水が目に染みて痛い。手でこすろうとしても、何か重しのようなものがあって動かせない。
(足枷…手枷…それに)
ひどい激痛だった。…どこか痛い、とかそういうのではない、身体中のあちこちがずきずきと痛む。
「う…」
律葉は、眼が霞んでいるのはもしかして自分が泣いているからかもしれない。と、目の前の連中をにらみつける。
(え?本当にわからない。どういうこと?)
顔が整っていない人間、髭が濃いおっさん、どっかで見たことある井上そっくりの男、そしてデブ。
(不細工、ひげ、いのうえ、なんか元上司に似てる…ん?上司?)
全員にやにやとして、とても楽しそう。
そのうちの二人は、なんだかどこかで見たことある気がする。
「わ…私は、誰?」
乾いた唇からこぼれた蚊の鳴くような一言。
これが聞こえたようで、男どもはぎゃはは、と笑った。
「ついに気でも狂ったか?悪名高き金の亡者、リッシャール・ルドヴィガ女伯爵さまよぉ!!!」
「!!!!!」
律葉の身体にドドンと電撃が走る。
(誰それ?!)
「りしゃ…るど?」
「は?おいおい、記憶喪失のフリかよ」
「知らない…誰 それ」
どさり、と床に座り込む。
(え?この状況、なんか普通に処刑待ちの重罪人よね?)
一度、状況を整理してみることにしよう。
(…私の名前は、前原 律葉。)
しがないOLで、ダークネスな企業に勤めて4年目になる。毎日毎日うだつの上がらない日々を送っていたが、とある日のこと…遂に堪忍袋の緒が切れ、性根が腐った後輩と、いつも雑用を押し付ける上司に一矢報いたばかりだった。
さあ、もう仕事もやめよう!!人生変えよう!そう思ったのもつかの間。その人生は、全く別のものに変化してし、気づけば訳の分からぬまま処刑寸前の罪人になってしまった。
そして…自分は前原律葉のまま、異世界にやってきて、余命いくばくもない状態かもしれない。という結論に到達した。
(罪人…死ぬのか、私は)
「アハハ…あは あははは!!!」
「?…な。なんだこいつ」
なんだかこみ上げた笑いに、不細工共がざわつく。
「おい!笑うなって」
「ふふ…ふふふ!これが笑わずにいられますかっての…!何これ?やっとの思いで馬鹿上司に一矢報いたぞ♪って思ったのが天罰だった?!よっしゃあとか言ってエレベーターでこぶしを挙げてジャンプしたのが運の尽きだった?!!」
「あ―あ…とうとう気が狂っちまったのか」
「ほんとに、死ぬことになるなんて…あははは!!!」
(あーそうか!!全部嫌になったら、世界が亡びるんじゃなくて私が滅びればよかったんだあ~)
後に振り替える。この時の気持ちは表現できない程ぐちゃぐちゃで、何もかもがどうでもよくて…今までの人生とか時間とかがあまりにバカバカしく、こうやって手放したらなんと気が楽なことか、ということに気が付いた瞬間でもあった。
「くそ!」
不細工三人衆の一人、デブが顔を真っ赤にして手を挙げてきた、それがそのまま頬にクリーンヒットするが、怯まず、歯を食いしばってそのままにらみつけた。
(怯んじゃこのデブに負けるってことになる。)
「ほーら、さっさと殺しなさいよ!このブタ!いのうえ!はげ!!いつもいつもいつも雑用ばっか押し付けやがってこんのデブ!私を殺したら呪ってやるんだから…いっっしょう!!眠れない夜を過ごせばいいわぁ!!!」
律葉の心とは裏腹に、つい私情が口から飛び出てしまう。
日本円一円にも及ばぬほどの安い挑発に簡単に飛び乗った豚男は、みるみる顔を真っ赤にしていく。
「あんたも…あんたもあんたも!!!!私が死んだらこいつを本当に呪ってついでに元上司のクソ共も呪ってやるうううう!!!!
「こん…っの!アマ!!!」
(あー…いいことない人生だったなー)
手足の枷は思った以上に重く、もう動けそうもない。ならばいっそ言いたいことだけ言ってこの連中に爪痕を残そう、と考えた。
(私がこの身体にいるってことは、もう…せめて、このなんとかさんの人生を理解してあげたかったな)
どんなマジックか知らないけれど、きっとこの身体の元々の人はいなくなったんだろう。
そんな思いがふっとよぎる。
「そこまでだ!!!」
せっかくなら鈍器かナイフでひと思いに、などと考えていたのに、全く予想外の出来事が起きた。
ガシャン、と枷が外れた音がすると同時に、全身の力が抜けた。
久しぶりに自由になった腕が違和感がありすぎてだらん、と下に落ちてしまう。
「…何?」
「傷をいやしてやれ」
現われたのは…そこにいる不細工共と真珠どころか宝石程にも格が違う、超絶美形の男性だった。この世界にとっては普通なのか、金色の髪にきらびやかな紺色の瞳、さらりと流れるストレートのロングヘアには…若干の抵抗はあるも、女性と見まがうほどに美しい。
そして、周りを取り囲む図鑑でしか見たことないような黄金の鎧を着た護衛らしき人たち。
「!!!!」
瞬間、身体の中の奥の方で強烈な嫌悪感のような物が沸き起こる。
「どういう、こと?」
「お言葉ですが…!」
「黙れ。…大公様の命令だ」
「僕は、お前を赦さない…だが」
たいこう…対抗??ああ、だめだ、煩い。
突如身体が楽になった反動か、徐々に意識は遠のいていく。その向こうで、先ほどのデブがそれこそブーブー文句言ってるのが聞こえたような気がした。
(赦すとかどーとか知らないわ…どうせ)
どうせ死ぬんだし。
そう、一言だけつぶやいて、そのまま再び床に倒れ込んでしまったのだった。
―――そして、夢を見る。
「あなたのお名前は?」
「え、えっと、前原 律葉…」
「マエバラリツハ…うん。間違いないわ」
アリアドネと名乗るこの自称女神だという女性は、何かの確信を持ったように力強く頷き、どこからか黄金の糸巻を取り出した。
「被験者マエバラリツハさん。今から、あなたは、新しい人生を歩むことになるわ」
「へ?」
「…残念ながら、あなたは今――」
すっと指をさした方に…白いベッドの上で、自分が治療を受けている姿を見せられた。
…え?私はじゃあ、このまま。
突然された宣告に、「へへ、冗談でしょう?」と間抜けな声が出てしまう。
「じ、じじんせい」
「ねえ、例えば今からマエバラリツハさんの人生を全賭けして、人生をやり直せるとして‥‥それがくじ引きだったら、あなたはどうする?」
「くじ引き?!」
「あなた達の言葉で【ガチャ】っていうのかしら?」
「人生ガチャ??ってこと?」
「そうそう!ねえ。どお?!」
そう言うと、ぱあっと笑顔を浮かべ、彼女は手をたたいた。
ふと、考えるがそれも一瞬。リツハにとって、この世界にあまり未練がなく、即答した。
「じゃあやる。」
「本当?もう一度聞くわ、ほんっとうに、やるのね?」
「…やる!」
「わかったわ!」
突然くらり、と眩暈のような感覚に襲われ、そのまま意識が遠のく。
「あれ…でもそれって」
私、死ぬの?
声にならない声を出し、リツハの身体はふ、と無重力の世界に落ちていく。
手足の感覚も、身体の感覚も何も感じなくなる。
ただ、開いた瞳の向こうに、丸い月のような物がぽっかりと浮かんでいるのが見えたような気がした。
「ぶはっ?!冷たっ?!」
突然、バケツ一杯分もあるかと思うほどの水が自分の顔を打ち付ける。息をする間もなくそれは繰り返され、ようやく三度目にしてそれは止まった。
「げほ!げほ!」
頭がすっきりするような、眼が冴えるような、そんな気分で何度か目を瞬く。
「いい加減、認めたらどうだ?!自分が黒魔術を使って、陛下を篭絡しようとしましたってな!!!」
「………へぁ?」
水が目に染みて痛い。手でこすろうとしても、何か重しのようなものがあって動かせない。
(足枷…手枷…それに)
ひどい激痛だった。…どこか痛い、とかそういうのではない、身体中のあちこちがずきずきと痛む。
「う…」
律葉は、眼が霞んでいるのはもしかして自分が泣いているからかもしれない。と、目の前の連中をにらみつける。
(え?本当にわからない。どういうこと?)
顔が整っていない人間、髭が濃いおっさん、どっかで見たことある井上そっくりの男、そしてデブ。
(不細工、ひげ、いのうえ、なんか元上司に似てる…ん?上司?)
全員にやにやとして、とても楽しそう。
そのうちの二人は、なんだかどこかで見たことある気がする。
「わ…私は、誰?」
乾いた唇からこぼれた蚊の鳴くような一言。
これが聞こえたようで、男どもはぎゃはは、と笑った。
「ついに気でも狂ったか?悪名高き金の亡者、リッシャール・ルドヴィガ女伯爵さまよぉ!!!」
「!!!!!」
律葉の身体にドドンと電撃が走る。
(誰それ?!)
「りしゃ…るど?」
「は?おいおい、記憶喪失のフリかよ」
「知らない…誰 それ」
どさり、と床に座り込む。
(え?この状況、なんか普通に処刑待ちの重罪人よね?)
一度、状況を整理してみることにしよう。
(…私の名前は、前原 律葉。)
しがないOLで、ダークネスな企業に勤めて4年目になる。毎日毎日うだつの上がらない日々を送っていたが、とある日のこと…遂に堪忍袋の緒が切れ、性根が腐った後輩と、いつも雑用を押し付ける上司に一矢報いたばかりだった。
さあ、もう仕事もやめよう!!人生変えよう!そう思ったのもつかの間。その人生は、全く別のものに変化してし、気づけば訳の分からぬまま処刑寸前の罪人になってしまった。
そして…自分は前原律葉のまま、異世界にやってきて、余命いくばくもない状態かもしれない。という結論に到達した。
(罪人…死ぬのか、私は)
「アハハ…あは あははは!!!」
「?…な。なんだこいつ」
なんだかこみ上げた笑いに、不細工共がざわつく。
「おい!笑うなって」
「ふふ…ふふふ!これが笑わずにいられますかっての…!何これ?やっとの思いで馬鹿上司に一矢報いたぞ♪って思ったのが天罰だった?!よっしゃあとか言ってエレベーターでこぶしを挙げてジャンプしたのが運の尽きだった?!!」
「あ―あ…とうとう気が狂っちまったのか」
「ほんとに、死ぬことになるなんて…あははは!!!」
(あーそうか!!全部嫌になったら、世界が亡びるんじゃなくて私が滅びればよかったんだあ~)
後に振り替える。この時の気持ちは表現できない程ぐちゃぐちゃで、何もかもがどうでもよくて…今までの人生とか時間とかがあまりにバカバカしく、こうやって手放したらなんと気が楽なことか、ということに気が付いた瞬間でもあった。
「くそ!」
不細工三人衆の一人、デブが顔を真っ赤にして手を挙げてきた、それがそのまま頬にクリーンヒットするが、怯まず、歯を食いしばってそのままにらみつけた。
(怯んじゃこのデブに負けるってことになる。)
「ほーら、さっさと殺しなさいよ!このブタ!いのうえ!はげ!!いつもいつもいつも雑用ばっか押し付けやがってこんのデブ!私を殺したら呪ってやるんだから…いっっしょう!!眠れない夜を過ごせばいいわぁ!!!」
律葉の心とは裏腹に、つい私情が口から飛び出てしまう。
日本円一円にも及ばぬほどの安い挑発に簡単に飛び乗った豚男は、みるみる顔を真っ赤にしていく。
「あんたも…あんたもあんたも!!!!私が死んだらこいつを本当に呪ってついでに元上司のクソ共も呪ってやるうううう!!!!
「こん…っの!アマ!!!」
(あー…いいことない人生だったなー)
手足の枷は思った以上に重く、もう動けそうもない。ならばいっそ言いたいことだけ言ってこの連中に爪痕を残そう、と考えた。
(私がこの身体にいるってことは、もう…せめて、このなんとかさんの人生を理解してあげたかったな)
どんなマジックか知らないけれど、きっとこの身体の元々の人はいなくなったんだろう。
そんな思いがふっとよぎる。
「そこまでだ!!!」
せっかくなら鈍器かナイフでひと思いに、などと考えていたのに、全く予想外の出来事が起きた。
ガシャン、と枷が外れた音がすると同時に、全身の力が抜けた。
久しぶりに自由になった腕が違和感がありすぎてだらん、と下に落ちてしまう。
「…何?」
「傷をいやしてやれ」
現われたのは…そこにいる不細工共と真珠どころか宝石程にも格が違う、超絶美形の男性だった。この世界にとっては普通なのか、金色の髪にきらびやかな紺色の瞳、さらりと流れるストレートのロングヘアには…若干の抵抗はあるも、女性と見まがうほどに美しい。
そして、周りを取り囲む図鑑でしか見たことないような黄金の鎧を着た護衛らしき人たち。
「!!!!」
瞬間、身体の中の奥の方で強烈な嫌悪感のような物が沸き起こる。
「どういう、こと?」
「お言葉ですが…!」
「黙れ。…大公様の命令だ」
「僕は、お前を赦さない…だが」
たいこう…対抗??ああ、だめだ、煩い。
突如身体が楽になった反動か、徐々に意識は遠のいていく。その向こうで、先ほどのデブがそれこそブーブー文句言ってるのが聞こえたような気がした。
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