昏い欲望:ムカつくあいつの弱みを握ったので、脅して性奴隷にした件

小貝川リン子

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4 見せつけてやりたい

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 二学期が始まってすぐ、学園祭が行われる。うちのクラスはお化け屋敷をやることになった。どうせ一部の陽キャが決めたことだ。俺は黙って従うのみ。部活も何も入っていない俺は、放課後毎日居残りをして準備の手伝いをさせられた。和泉も俺と同じ立場のはずだが、あいつはクラスの奴らに囲まれて結構うまくやっていた。
 
 そして迎えた当日。部活も何も入っていない俺はほとんど教室に張り付けで、くだらないお化け役に延々徹していた。ただ、狭いトンネルの壁からいきなり手を出して驚かす、というのはなかなか楽しい。遊びに来た女の子の尻や胸や太腿を合法的に触ることができるからだ。ミニスカートを履いていればパンチラも期待できる。最高の職場だ。
 
 和泉はというと、クラスの女に凝ったゾンビメイクを施され、客寄せパンダとして学校中を歩き回っているらしい。しかしなぜゾンビなのだ。本編にゾンビなんて出てこないし、そもそも和風お化け屋敷なのだから、そこは長い髪に白い着物の幽霊が定石だろう。陽キャの考えることはわからない。
 
 それにあの和泉のことだ。真面目に呼び込みをやっているとも思えない。どうせ他校の女の子をナンパして、模擬店でフランクフルトでも食わせているのだろう。そうでなければ、あるいは……
 
 ……などと考えていても仕方がない。今はトンネルを通る女の子の尻や胸に集中する時だ。次こそもっとしっかり揉んで、その感触を味わいたい。ついでに生パンツも拝みたい。何ならかわいい子に来てほしい。お願いします。
 
 陽が落ちるとクラスの出し物は終わり、後夜祭が始まる。グラウンドに建てたステージで軽音楽部が演奏したり、ダンスサークルが踊ったり、クイズ大会やら美男美女コンテストを催したり、それなりに盛り上がっている。
 
「みんな外行っちまったな。今校舎に残ってんの、俺らだけなんじゃねぇの? お前も後夜祭見たかったか? 楽しそうだもんなァ」
 
 教室の片隅、ダンボールに区切られた狭いスペースで、後夜祭なんかよりもっと楽しいことをする。窓には暗幕が張られているが、隙間を開けるとステージのライトが微かに差し込む。司会の声と観衆のざわめきが聞こえる。
 
「でも、お前に選ぶ権利はねぇんだぜ。奴隷はご主人様に逆らえねぇんだ」
「誰が奴隷だ……」
「てめぇのことだよ。てめぇなんざ俺の性奴隷だ。俺専用肉便器じゃねぇかよ」
「……何とでも好きに呼べよ」
 
 和泉は呆れたように溜め息を吐き、教室の冷たい床に顔を伏せる。両腕は後ろ手に拘束するように捕まえているので、額だけを擦り付けるような無様な恰好になる。時代劇に出てくる、打ち首寸前の罪人のような恰好だ。
 
「まァでも、制服でヤるのも案外新鮮で悪くねぇな。倒錯的っつうか、日常の延長って感じでよォ。けどこのカッコじゃ、さすがにホテルは行けねぇな……」
 
 不意に、廊下を歩く足音に気が付いた。俺は思わず息を止め、腰の動きも止める。足音は二人分、教室の前を通り、ガラリとドアが開いた。蛍光灯の明かりに目が眩む。
 
「なんでスマホ忘れんだよ、バカ」
「だって急いでたからさー、しょうがねぇじゃん」
「ったく、つかカバンどこだし。ごちゃごちゃしててわかんねー」
「手分けして探そうぜ」
 
 忘れ物を取りに、クラスの誰かが帰ってきたのだ。ここは入口から一番遠いから、教室中隈なく探すとしても最後の方になるだろう。しかし、もしも今この状態で見つかってしまったらどうなってしまうのだろう、という期待感は拭えない。期待でペニスが膨らむ。和泉を押さえ付ける腕にも力が入る。
 
「なァ、おい、お前わかってるか? 今のこの状況」
 
 体を無理やり密着させて、耳元で囁く。無理な姿勢で押し潰された和泉は、苦しそうに顔を歪める。
 
「あいつら、きっとそのうちここまで来るぜ。そうしたらお前、メス猫みてぇにけつ突き出して、俺なんかに掘られて喜んでるのがバレちまうんだぜ。なァ、どうするよ。そうなったらお前、二度と学校来れねぇんじゃねぇか? 番長がメス堕ちなんざ、一生笑える話だぜ。明日には学校中に噂が広まってるかもな」
 
 しかし和泉は怯まない。強気な視線を投げてくる。
 
「てめぇの方こそ……男相手におっ勃ててる変態だっつうことが学校中に知れ渡る、いいチャンスじゃねぇか……」
「生意気言ってんじゃねぇぞ。うまそうにチンポ咥えてんのはてめぇの方だろ。変態はどっちだよ」
 
 二人の足音と話し声が徐々に近付いてくる。もうすぐそこまで迫っている。積み重ねたダンボールの向こう側まで迫ってきている。わずかにでも声を発したらバレる。一往復でも腰を動かしたらバレる。そんな距離だ。俺は全身の血が沸き立つような気分になって、和泉の耳を舐めしゃぶった。穴に舌を這わせて囁く。
 
「なァ……今のてめぇのカッコ見たらよォ……あいつら、目の色変えて襲ってくるかもしんねぇぜ……エロいケツしやがって……ヤれるとなったらヤリてぇのが男ってもんだろ? なァ……4P、してみてぇよなァ……」
 
 和泉は目を瞑って俯く。何事もなく時が過ぎ去るのを祈っているように見えた。
 
 そいつらは結局、俺達のいるところまでは探しに来なかった。別の場所で無事に財布を見つけ、灯りを消して後夜祭に戻っていった。俺は溜め息を吐き、少し冷静に戻る。
 
「ふゥ……盛り上がったな……」
「何が……さっさとイッて終われよ……」
「命令できる立場かァ? さっきはよくも変態呼ばわりしやがって……」
 
 和泉の背を撓わせ、尻だけ高く突き出させる。両腕は拘束したまま、尻を掴んで奥を突く。
 
「俺が変態なら、沢井先生はどうなんだよ、えぇ? あいつが先にてめぇを見つけて、メスに堕としたんだぜ。俺ァただ横から掻っ攫っただけだ。一番の変態は沢井じゃねぇか。その沢井に掘られてアンアン善がってるてめぇは、超ド変態だろうが」
「……あの人を、悪く言うな……」
「悪ぃだろうが。生徒に手ェ出すなんざ、最低の行いだぜ。逮捕されて死刑になりゃあいいんだ」
「っ、るせぇ……てめぇに、何がわかる……」
「沢井がろくでもねぇ奴だってのはわかるね。普通学校でしねぇだろ。いい歳こいて、脳みそに精子詰まってんじゃねぇのか」
「ちがう、あれは……あれは、おれから誘ったんだ……だからあの人は悪くない、悪く言うな……っ」
 
 沢井の話になると、こいつは珍しくよく喋る。そもそも、和泉が今こうして俺に組み敷かれることを良しとしているのも沢井の名誉を守るためなのだから、大した自己犠牲だ。
 
「んじゃ、てめぇ一人がド変態のド淫乱っつうことでいいんだな?」
「そう、だ……全部、おれが……」
 
 苦しげに呟いた後、和泉ははっと顔を上げた。聞き耳を立てて辺りを見回す。中が反応して締まる。
 
「んだよ、勝手に動くな」
「いや……なんでもねぇ……気のせいか……」
 
 しかし気のせいではない。今度は俺の耳にも聞こえた。ゆっくりとした足音が、廊下を歩いてくる。また誰かが忘れ物を取りに来たのか、あるいは隣のクラスの誰かかと思ったが、予想は全くの大外れだ。和泉を呼ぶ男の声が、確かに聞こえた。
 
「……沢井か?」
 
 途端、和泉の背中がぶるりと震える。皮膚が粟立って、産毛が逆立っている。それでいて、中は切なげにヒクついている。
 
「お前、まさか興奮してんのか?」
「……っ」
「違う? じゃあビビってんのかよ」
 
 和泉は黙り込んでうな垂れる。やはり怯えている。恐れている。この場を沢井に見つかることを恐怖している。俺は大変愉快な気分になり、口角を吊り上げた。こんな状況でなければ、アニメの悪役さながらの勝ち誇った高笑いを響かせているところだ。
 
「へーェ、怖ぇんだ。先生にバレるの、そんなに怖ぇの?」
「ちがっ……んなわけ……」
「ふーん。じゃあ大声出してもいいよなァ? あいつ、お前のこと捜してるみてぇだし。ここにいるって教えてあげようぜ」
「なっ……や、やめろ」
 
 和泉は身を捩り、首を捻って振り向く。その目付きといったら、かつて見たことがない。不安に耐えるように、瞳がゆらゆら揺れている。普段は勝気に吊り上がっている眉が、しおらしく下がっている。それでもなお、唇の端には生来の逞しさ、意志の強さのようなものを滲ませている。
 
「やめろだァ? 他人ひとにものを頼む時はどうするか、前に教えてやったよなァ?」
 
 和泉の上半身を抱え上げ、膝立ちにさせた。腰を密着させて、ぐりぐり擦り付ける。自然と荒くなった息を、耳の裏や首筋に吹きかけてやる。胸元をはだけさせ、シコった乳首を捏ねくり回す。
 
「なァ、見せてやろうぜ? てめぇが他の男のチンポでひいひい喘いでっとこ、沢井に見てもらおうぜ? なァ」
「っ……い、いやだ……」
「こんなに乳首勃たせといて、説得力ねぇなァ。見られて興奮するクソ淫乱が」
 
 足音は刻一刻と近付いてくる。今もう教室の前、扉の目の前まで迫っている。間延びした声で、何度も何度も和泉を呼ぶ。この間抜けめ。てめぇの大事なオンナは今、俺のチンポでアヘってんだよ。ああ、見せてやりてぇ。こいつとあいつの絶望した表情を見てみてぇ。想像だけで興奮しすぎて、チンポがギンギンに張り詰める。
 
「おら、もうドアが開くぜ。俺が大声で叫んでやっから、てめぇもでけぇ声で喘げよ。トロ顔見せつけてやれ」
「……や、だ……いやだ……」
「おらイけよッ! 沢井に全部見てもらえッ!」
「っ……や、やめて……」
 
 和泉は喉を震わせる。
 
「……やめて、くださ……おねがい……」
 
 涙に潤んだ声を振り絞る。渇いた唇が弱々しく震えている。ガラリと扉が開いたが、俺はうっかりして大声を出すのを忘れた。
 
「……隼人?」
 
 沢井の声がし、和泉は両手で口を覆った。ぎゅうううっ♡ とアナルが収縮し、びくびく痙攣する。あまりの締め付けに、俺は図らずも射精してしまった。熟れた腸壁がねっとり絡み付いて、放出した精液を一滴残らず吸い上げる。
 
「……やっぱりいないか」
 
 沢井は独り呟き、扉を閉めた。去っていく足音を聞きながら、俺は脱力する。和泉もぐったりと床に伏せて、激しく呼吸を乱している。余韻からか、尻がいまだに痙攣している。流れ出た白濁が糸を引く。
 
「お前……イッたな?」
 
 和泉は答えず喘ぐばかりだ。
 
「ケツでイッたよな。俺のチンポハメられて、ケツでイッたよなァ? へへ、あは、あはははッ……てめぇ、やっぱりケツアクメキメれるんじゃねぇかよ! 今まで出し惜しみしやがって、このエロマ×コがッ!」
 
 俺は和泉の腰を持ち上げ、尻臀を押し開いた。出したばかりの生温い精液が溢れる。そしてその奥、真っ赤な粘膜が誘うように収縮している。
 
「てめぇ……マジかよ……」
 
 喉が鳴った。復活したペニスを捩じ込む。
 
「う゛ッ……はァッ、やべぇ……」
 
 ぐずぐずに蕩けきった襞肉が絡み付き、挿れただけで出そうになる。これまで使っていた穴とは比べ物にならないほど柔らかく、濃厚で、濡れている。本当に同じ穴だろうかと疑いたくなる。己の常識が覆される。こんなものを知ってしまったら、もう元には戻れない。一生この穴しか使えない。
 
「やべぇ……マジ、やべぇ……くッ、うァ、出るゥ……ッ!」
 
 後夜祭が終わるまでの短い時間、俺は狂ったように腰を振り続け、連続で三回射精した。
 
 
 
 しかしそれ以降、いくら試してもあの時のあの穴を再現することはできなかった。あの強烈な快楽は、二度とは味わえない。
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