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第六章 冬の夜
初夜 後半戦
「んぁ゛っ、あっ、ぁん゛っ、やらっ、いくっ、いく゛っ、またいくぅぅっ」
本日何度目か分からない絶頂を迎えた。精液は出たり出なかったりするけど、シリコン製のオナホールからは白濁液がどばどば溢れる。
「どう? オレのお下がりだけど、結構いい具合だろう。もっかいしてあげる」
「や゛っ、も、でないっ、でないからぁっ」
「これ使って、悠ちゃんとする時のイメトレしてたんだぜ。でも、悠ちゃんのナカの方が百億倍いいよ。想像してたより、ずっとね」
「あ゛っ、やッ、ぐりぐりしないれぇ……っ」
ろくに舌も回らないほど喘ぎまくりの俺と違って樹は悠長に喋っているけど、実際そんなに余裕はないはずだ。息は上がり、声も上擦り、汗でしっとりと濡れた髪が額に張り付いている。だって、俺に突き入れながら、オナホで俺のを搾り取ろうとしてるんだから。そんな器用なこと、よくできるもんだ。
「んゃ゛ぁあッ、またいくっ、いっぢゃうっっ」
器用といえば、俺の体も器用だ。後ろを突かれながら、前を扱かれて気持ちよくなってるんだから。ぐぢゅぐぢゅ、ぬちゅぬちゅ、湿った音が前からも後ろからも響いて、耳まで犯される。乗算された快楽に、気が狂いそう。
「またイクの? イキすぎじゃない? ちょっと我慢してごらん」
「やっ、ア、むりぃ……」
「ほら、ちゃんと立って。手ついて」
「あぅぅ……♡」
ベランダへ続く大きな窓は氷みたいに冷たいのに、熱に浮かされた体にはちょうどいい。蒸発した汗と二人分の喘ぎで、ガラスが白く曇る。
「ん゛、はぁ゛、きもちいっ、たつきっ、きもちいいっ」
「どこがいい?」
「ぜんぶっ、ぜんぶすきっ、きもちいぃっ」
「ン……オレも、悠李のナカ好き。気持ちいいよ」
透き通るガラスの向こうに、ひらひらと桜の花びらが舞う。違う。雪だ。真っ白な粉雪が、深淵の闇にふわふわと舞い踊る。ホワイトクリスマスっていうんだよな、こういうの。ちょっとロマンチックかも。ずうっと前にも、似たような光景を目にしたことがある。あの時はこんなに綺麗じゃなかった。底知れぬ絶望を伴っていた。でも、今は――
「出るよ、悠李。一緒にイッて」
激しく突き上げられて、一瞬で思考がぶっ飛んだ。腰を打ち付けられて、ばつばつと肉のぶつかる音が響く。一番奥に、樹の熱が迸った。俺もまた、前の刺激か後ろの刺激かは分からないけど、絶頂の快楽を得た。
生まれたての小鹿のように、膝も腰もガクガク震える。何の取っ掛かりもないつるつるした窓ガラスにどうにか縋り付こうとするが、結局は重力に負けて地べたに墜ちた。ナカに出された樹のがとろとろと流れ出して、床を汚した。
「疲れちゃったね。立てそうにない?」
「ん、ンぅ……も、かまない、からぁ……」
「噛まない……? ああ、そういえば、そんな話してたね」
「ごめん、なさ……」
「いいよ。ほんと言うと、オレも噛まれるの好きなんだ。頸動脈は怖いからやめてほしいけどね」
尻餅をついた俺に、樹は優しく両手を差し延べる。抱きしめてもらえる、と思って嬉しくて、俺は夢中で抱きついた。
「なぁ、な……ちゅう、したい……」
「いいよ。どこにしたい?」
「ここ……♡」
尖らせた唇をとんとん叩いてねだった。にこ、と樹が微笑む。目を瞑ると、甘い口づけが与えられた。樹の唇の温かさ、舌の柔らかさ、しなやかさにうっとりする。ちんぽはあんなに硬くて凶暴なのに、ここはこんなにも優しい。ただただ甘い。永遠に浸っていたい。
目を開けると、再びベッドの上だった。甘やかすように髪を撫でられ、頬や耳や首筋にキスを落とされる。胸を触られて、乳首をくりくり捏ね回される。
「ん、はぁ……」
緩やかな刺激が気持ちいい。気持ちいいんだけど、なんか足りない。もっともっと深いところまで暴いてほしい。そう、例えば、股の間にそそり立つ凶器で。
「た、たつき……」
「なぁに?」
「もっと、して……」
「してるよ、ほら」
「あっ、あん、ちがっ……」
両方の乳首を高速で引っ掻かれた。意図せず声が漏れる。
「違うの?」
「ぁ、な、なかに、ほし……」
「何を?」
樹はにやりと口角を上げる。分かっていて、イジワルしてるんだ。でもそのイジワルな顔も堪らない。ぞくぞくする。
「っ……た、たっちゃんのおちんちん、悠のなかに挿れて……?」
股間にそっと手を這わせてねだった。焦らしプレイをしていたくせに、ギンギンに張り詰めている。先走りと精液とローションとが混ざった液体で、掌が濡れた。
「悠李……」
樹の、低く唸るような声が堪らない。普段あんまり聞けないから余計に。
「どうしてそう煽るのかな……」
ちゅ、と頂がキスをして、ぬぷぷ、と押し込まれた。ほとんど抵抗なく、まるで俺の方から吸い寄せているみたいに、滑らかに挿入る。
「ぁはっ……♡ は、あぁんっ、はいって、くるぅ……♡」
「ちょ、ほんと……その声ダメだって……」
膝を抱えて腰を持ち上げられ、体をくの字に折り畳まれた。ちょっとお腹が苦しい。
「よく見て。たっちゃんのおちんちんが、悠ちゃんのナカに挿るとこ」
「んっ、ア、うそぉ、たっちゃんの、こんなにおっきくないぃ……っ」
「おっきくなったんだよ。悠ちゃんのお尻だって、昔はこんなエッチじゃなかったろ」
接合部をすりすり撫でられて、反射的に締め付けてしまう。
「ほんと、えっちすぎる……」
どちゅ、と奥まで貫かれた。衝撃で軽くイク。涸れてしまったのか、前からは何も出ない。さっきまで使っていたオナホは窓際の床に転がっているけど、あんなものなくたって快感は減らないどころか増している。
「ねぇほら、見てごらん。オレの、全部悠ちゃんのナカだぜ。悠李のここ、ぎっちり絡み付いてくる。きゅうきゅう吸い付いて、離れたくないみたい」
樹の亜麻色の下生えは、ローションや体液に濡れててらてら光った。その湿った塊が、確かに俺の股間に密接している。
「ぁ、す、すご……♡」
「ふ、すごいね」
腰に脚を絡めて抱きつくと、樹も優しく抱きしめてくれた。ゆさゆさと腰を揺すりながら、甘いキスをくれる。
「悠ちゃん、おねだり上手だね」
「んぅ、ン、たつきぃ……♡」
「その声、腰にクるな……」
樹の温もりや匂い、すぐそばに感じる息遣い、密着する肌の柔らかさ、その全部が愛おしい。まったりと波に揺られるような、激しすぎない快楽が心地いい。それでも、イキすぎて敏感になりすぎた体は、甘い刺激にも容易く反応する。
「ふぁ、あっ、ぁあ、……!」
「でも、さっきのは反則だぜ。あんな風に呼んでたの、会ったばっかりの頃だろう? 昔を思い出しちゃって、悪いことしてる気分になるよ。あの頃からオレ、悠ちゃん一筋だからさ」
「んぁっ、あんっ、たつきぃ、すきぃ……♡」
「もう聞こえてない? ふふ、涎垂れちゃってるね」
「あっ、ンぁ゛、すきぃ……♡」
開きっぱなしのだらしない口から、恥ずかしい思考が垂れ流しだ。もっとも、まともに思考できるほどの理性も残っていないが。
「すきっ、すきぃ、たつき……♡」
「好き?」
「すき、すきっ、だいすきっ」
「オレもだよ。大好き、悠李。二度と離れないから」
砂糖を蕩かして煮詰めたような甘い声に、存在しないはずの子宮が収縮する。精子を欲しがって鳴いてるみたい。
「あっ、あぁっ、イっ……♡」
チカッ、チカッ、と瞼の裏で火花が明滅した。イクと後ろが締まるから、樹の熱や形を敏感に感じ取れる。亀頭の丸さや、カリ首の段差、裏筋のざらざらした感じ、血管の凸凹した感じ。そのリアルな質感は、脳裏に鮮明に刻み込まれる。
「オレも限界……っ、出すよ、悠李……!」
一番奥で、熱い熱い精液が放たれた。ドクドクと激しく脈を打ち、びゅるびゅると勢いよく噴き出している。存在しないはずの子宮が、旨そうにそれを飲んでいる。細胞の一つ一つまで樹が沁み込んでいくみたいで嬉しくて、幸せで、ちょっと泣きたくなった。幸福って、きっとこういうことを言うんだ。
もしかしたら、生まれる前からずっとこうだったのかもしれないなんて思う。俺達は元々二人で一つだったのに、何かの手違いで別々に生まれてきてしまったんだ。それが今、一つになって溶け合っている。今まで離れていたのが嘘みたいに。まるで魂の片割れに出会えたような、そんな不思議な感覚を覚えた。
本日何度目か分からない絶頂を迎えた。精液は出たり出なかったりするけど、シリコン製のオナホールからは白濁液がどばどば溢れる。
「どう? オレのお下がりだけど、結構いい具合だろう。もっかいしてあげる」
「や゛っ、も、でないっ、でないからぁっ」
「これ使って、悠ちゃんとする時のイメトレしてたんだぜ。でも、悠ちゃんのナカの方が百億倍いいよ。想像してたより、ずっとね」
「あ゛っ、やッ、ぐりぐりしないれぇ……っ」
ろくに舌も回らないほど喘ぎまくりの俺と違って樹は悠長に喋っているけど、実際そんなに余裕はないはずだ。息は上がり、声も上擦り、汗でしっとりと濡れた髪が額に張り付いている。だって、俺に突き入れながら、オナホで俺のを搾り取ろうとしてるんだから。そんな器用なこと、よくできるもんだ。
「んゃ゛ぁあッ、またいくっ、いっぢゃうっっ」
器用といえば、俺の体も器用だ。後ろを突かれながら、前を扱かれて気持ちよくなってるんだから。ぐぢゅぐぢゅ、ぬちゅぬちゅ、湿った音が前からも後ろからも響いて、耳まで犯される。乗算された快楽に、気が狂いそう。
「またイクの? イキすぎじゃない? ちょっと我慢してごらん」
「やっ、ア、むりぃ……」
「ほら、ちゃんと立って。手ついて」
「あぅぅ……♡」
ベランダへ続く大きな窓は氷みたいに冷たいのに、熱に浮かされた体にはちょうどいい。蒸発した汗と二人分の喘ぎで、ガラスが白く曇る。
「ん゛、はぁ゛、きもちいっ、たつきっ、きもちいいっ」
「どこがいい?」
「ぜんぶっ、ぜんぶすきっ、きもちいぃっ」
「ン……オレも、悠李のナカ好き。気持ちいいよ」
透き通るガラスの向こうに、ひらひらと桜の花びらが舞う。違う。雪だ。真っ白な粉雪が、深淵の闇にふわふわと舞い踊る。ホワイトクリスマスっていうんだよな、こういうの。ちょっとロマンチックかも。ずうっと前にも、似たような光景を目にしたことがある。あの時はこんなに綺麗じゃなかった。底知れぬ絶望を伴っていた。でも、今は――
「出るよ、悠李。一緒にイッて」
激しく突き上げられて、一瞬で思考がぶっ飛んだ。腰を打ち付けられて、ばつばつと肉のぶつかる音が響く。一番奥に、樹の熱が迸った。俺もまた、前の刺激か後ろの刺激かは分からないけど、絶頂の快楽を得た。
生まれたての小鹿のように、膝も腰もガクガク震える。何の取っ掛かりもないつるつるした窓ガラスにどうにか縋り付こうとするが、結局は重力に負けて地べたに墜ちた。ナカに出された樹のがとろとろと流れ出して、床を汚した。
「疲れちゃったね。立てそうにない?」
「ん、ンぅ……も、かまない、からぁ……」
「噛まない……? ああ、そういえば、そんな話してたね」
「ごめん、なさ……」
「いいよ。ほんと言うと、オレも噛まれるの好きなんだ。頸動脈は怖いからやめてほしいけどね」
尻餅をついた俺に、樹は優しく両手を差し延べる。抱きしめてもらえる、と思って嬉しくて、俺は夢中で抱きついた。
「なぁ、な……ちゅう、したい……」
「いいよ。どこにしたい?」
「ここ……♡」
尖らせた唇をとんとん叩いてねだった。にこ、と樹が微笑む。目を瞑ると、甘い口づけが与えられた。樹の唇の温かさ、舌の柔らかさ、しなやかさにうっとりする。ちんぽはあんなに硬くて凶暴なのに、ここはこんなにも優しい。ただただ甘い。永遠に浸っていたい。
目を開けると、再びベッドの上だった。甘やかすように髪を撫でられ、頬や耳や首筋にキスを落とされる。胸を触られて、乳首をくりくり捏ね回される。
「ん、はぁ……」
緩やかな刺激が気持ちいい。気持ちいいんだけど、なんか足りない。もっともっと深いところまで暴いてほしい。そう、例えば、股の間にそそり立つ凶器で。
「た、たつき……」
「なぁに?」
「もっと、して……」
「してるよ、ほら」
「あっ、あん、ちがっ……」
両方の乳首を高速で引っ掻かれた。意図せず声が漏れる。
「違うの?」
「ぁ、な、なかに、ほし……」
「何を?」
樹はにやりと口角を上げる。分かっていて、イジワルしてるんだ。でもそのイジワルな顔も堪らない。ぞくぞくする。
「っ……た、たっちゃんのおちんちん、悠のなかに挿れて……?」
股間にそっと手を這わせてねだった。焦らしプレイをしていたくせに、ギンギンに張り詰めている。先走りと精液とローションとが混ざった液体で、掌が濡れた。
「悠李……」
樹の、低く唸るような声が堪らない。普段あんまり聞けないから余計に。
「どうしてそう煽るのかな……」
ちゅ、と頂がキスをして、ぬぷぷ、と押し込まれた。ほとんど抵抗なく、まるで俺の方から吸い寄せているみたいに、滑らかに挿入る。
「ぁはっ……♡ は、あぁんっ、はいって、くるぅ……♡」
「ちょ、ほんと……その声ダメだって……」
膝を抱えて腰を持ち上げられ、体をくの字に折り畳まれた。ちょっとお腹が苦しい。
「よく見て。たっちゃんのおちんちんが、悠ちゃんのナカに挿るとこ」
「んっ、ア、うそぉ、たっちゃんの、こんなにおっきくないぃ……っ」
「おっきくなったんだよ。悠ちゃんのお尻だって、昔はこんなエッチじゃなかったろ」
接合部をすりすり撫でられて、反射的に締め付けてしまう。
「ほんと、えっちすぎる……」
どちゅ、と奥まで貫かれた。衝撃で軽くイク。涸れてしまったのか、前からは何も出ない。さっきまで使っていたオナホは窓際の床に転がっているけど、あんなものなくたって快感は減らないどころか増している。
「ねぇほら、見てごらん。オレの、全部悠ちゃんのナカだぜ。悠李のここ、ぎっちり絡み付いてくる。きゅうきゅう吸い付いて、離れたくないみたい」
樹の亜麻色の下生えは、ローションや体液に濡れててらてら光った。その湿った塊が、確かに俺の股間に密接している。
「ぁ、す、すご……♡」
「ふ、すごいね」
腰に脚を絡めて抱きつくと、樹も優しく抱きしめてくれた。ゆさゆさと腰を揺すりながら、甘いキスをくれる。
「悠ちゃん、おねだり上手だね」
「んぅ、ン、たつきぃ……♡」
「その声、腰にクるな……」
樹の温もりや匂い、すぐそばに感じる息遣い、密着する肌の柔らかさ、その全部が愛おしい。まったりと波に揺られるような、激しすぎない快楽が心地いい。それでも、イキすぎて敏感になりすぎた体は、甘い刺激にも容易く反応する。
「ふぁ、あっ、ぁあ、……!」
「でも、さっきのは反則だぜ。あんな風に呼んでたの、会ったばっかりの頃だろう? 昔を思い出しちゃって、悪いことしてる気分になるよ。あの頃からオレ、悠ちゃん一筋だからさ」
「んぁっ、あんっ、たつきぃ、すきぃ……♡」
「もう聞こえてない? ふふ、涎垂れちゃってるね」
「あっ、ンぁ゛、すきぃ……♡」
開きっぱなしのだらしない口から、恥ずかしい思考が垂れ流しだ。もっとも、まともに思考できるほどの理性も残っていないが。
「すきっ、すきぃ、たつき……♡」
「好き?」
「すき、すきっ、だいすきっ」
「オレもだよ。大好き、悠李。二度と離れないから」
砂糖を蕩かして煮詰めたような甘い声に、存在しないはずの子宮が収縮する。精子を欲しがって鳴いてるみたい。
「あっ、あぁっ、イっ……♡」
チカッ、チカッ、と瞼の裏で火花が明滅した。イクと後ろが締まるから、樹の熱や形を敏感に感じ取れる。亀頭の丸さや、カリ首の段差、裏筋のざらざらした感じ、血管の凸凹した感じ。そのリアルな質感は、脳裏に鮮明に刻み込まれる。
「オレも限界……っ、出すよ、悠李……!」
一番奥で、熱い熱い精液が放たれた。ドクドクと激しく脈を打ち、びゅるびゅると勢いよく噴き出している。存在しないはずの子宮が、旨そうにそれを飲んでいる。細胞の一つ一つまで樹が沁み込んでいくみたいで嬉しくて、幸せで、ちょっと泣きたくなった。幸福って、きっとこういうことを言うんだ。
もしかしたら、生まれる前からずっとこうだったのかもしれないなんて思う。俺達は元々二人で一つだったのに、何かの手違いで別々に生まれてきてしまったんだ。それが今、一つになって溶け合っている。今まで離れていたのが嘘みたいに。まるで魂の片割れに出会えたような、そんな不思議な感覚を覚えた。
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