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3章
入城
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そして翌朝、宿泊客と自分たちの朝食を作り、食事を済ませ、客たちが出払うのを待ってから、アイオテ一家は荷物を持ち、宿屋を後にした
そうして街を離れる為に、城とは逆の方向に進んでいく
順調に進んでいたアイオテたちだが、ルーチェを持ったアイオテには、何かしらの出来事が待っている
ルーチェとはそういうものであった
レストランで昼食を食べ終え、街道をまた進んでいくと、馬車が倒れていた
そして、それに群がる人々
ミシェル「大変だな…だが、オレたちには関係ない…先を急ごう」
エレン「そうね…」
アイオテ「ま、待って…お父さん…ちょっとだけ見ていこうよ」
ミシェル「見せ物ではないし、立ち止まってる余裕もないぞ?」
アイオテ「見せ物とかそんなじゃないの…なんだか嫌な感じするの…」
そう言うとアイオテは、群がる人々の間を、姿勢を低くして、スルスルとすり抜け、馬車に近寄った
馬が一頭、足を折って倒れていて、御者(馬車の運転手)も倒れ、動かない
アイオテ「あ、あの…中の人はだ、大丈夫なのですか?」
アイオテは勇気を出して、見物人に聞いた
「いや、出てきてないんだ…」
アイオテは御者に駆け寄り、治癒を施した
アイオテの手から光が放たれ、御者はすぐに起き上がる
「おい…あの髪…」
「もしかして伝説の勇者か?」
「そうよ!…すぐに治ったもの!」
「奇跡だ!」
アイオテ「う…ぎょ、御者さん…中の人は?」
御者「ああ!…か、確認しないと!」
アイオテは倒れた馬車の上に飛び乗り、中を覗いた
中には赤ん坊を抱いた婦人が、ぐったりと倒れていた
赤ん坊も泣いていなかった
御者「ま、まずい!」
アイオテ「これどうやって開けるの!」
御者「い、今開ける!」
御者も馬車に乗り、ドアを開いた
アイオテは倒れている婦人を踏まないように気をつけて中に入ると、婦人と赤ん坊を治癒した
婦人「う…あ…」
赤ん坊「おぎゃあおぎゃあ!」
アイオテ「あ…よかった…」
婦人「あなたは誰?!…これはあなたの仕業ね!…近寄らないで!!」
その叫び声を聞いたミネルバは黙ってられない
馬車の屋根を無理矢理ひっぺがし、文句を言う
ミネルバ「あんた!!…助けてもらったってのに、感謝の一つも言えないのかい!!」
婦人「な、なに…怖い…どっか行って!!」
アイオテ「ミネルバさん…いいんだ…助かったなら良かった…行こう」
ミネルバ「ムカつく…」
アイオテ「行こう…」
アイオテは馬車から出て、骨折している馬にも治癒を施し、からまっている手綱をほどいてあげた
馬は立ち上がると、アイオテのほっぺたをペロペロと舐めた
アイオテ「あう…ベロベロだw」
ミネルバ「うふふw」
アイオテ「元気になって良かったね…ギュ」
アイオテは馬の大きな顔を抱きしめると、馬も嬉しそうにアイオテのほっぺたに顔を擦り付けた
ミネルバ「馬の方がよっぽどちゃんとしてるよ…よしよし…ナデナデ…さ、行こう、アイオテ」
アイオテ「うん…」
「さすが勇者様!!」
「さすがあ!!」
「優しい!!」
アイオテ「…///」
ミネルバ「さ、道を開けてちょうだい」
ミネルバに制され、人々は道を開ける
その間を顔を真っ赤にして、コソコソとミネルバの後ろをついて歩いた
「待たれよ!」
ミネルバ「誰だい?…あんた」
人だかりから抜けると、白馬に跨った騎士たちが道を塞いでいた
ミネルバ「そこをどきな…こっちは用事があるんだ」
騎士「こちらもお前ではなく、そちらの勇者様に用事があるのだ…下がれ」
ミネルバ「なんだと?」
ミネルバはカチンときて、ナイフの柄に手をかけた
アイオテ「待って…ミネルバさん…」
ミネルバ「でもコイツムカつく…」
騎士「勇者様…お迎えにあがりました」
騎士たちは馬から降りると、アイオテの前に膝をついた
アイオテ「そう…わかったよ…」
騎士「どこかへ行くところでしたか?」
アイオテ「う、ううん…いいんだ…でも…ミネルバさんに無礼な事を言ったのは謝って!」
騎士「う…女戦士どの…失礼つかまつりました…申し訳ない」
ミネルバ「ふん…」
ミネルバは内心、騎士に向かって堂々と謝らせたアイオテに惚れ惚れとしていた
アイオテ「騎士さん…ボクをどうするの?」
騎士「あなたは勇者様…一旦城においでいただきます…」
アイオテ「それは…断ったら?」
騎士「断られると…多少手荒にしなければいけません…ですが、出来ればそうはしたくないので…どうか…」
アイオテ「わ、わかった…でも…少しだけ待って…逃げたりしないから…」
騎士「は…」
アイオテはミシェルとエレンの前に行き、2人を抱きしめた
ミシェル「アイオテ…お前まさか…行くつもりなのか?」
エレン「どうして…グス…」
アイオテ「ボクも怖い…でも、ボクしか出来ない事だって…神様に言われたの…だから…」
ミシェル「そんな…なんて酷いことを言うんだ…神様は…」
アイオテ「神様は優しいんだよ…ボクは…このまま街を出れたら逃げるつもりだったの…神様はそれでいいって…でも、引き止められたから…これがきっとボクの運命なんだよ…」
エレン「アイオテ…いつの間にかそんな立派になって…グス…」
アイオテ「ごめんねお母さん…ボクはいつも心配ばかりかけて…でも…ボクは…お母さんとお父さんを守りたいから…ミネルバさんと共に行くね?…ギュッとして?」
ミシェル「…アイオテ…ギュウ…グス」
エレン「…うう…グス…ギュウ」
アイオテ「大好きだよ…ギュウ…」
ミネルバ「ママさん、パパさん…ごめんね…逃がしてあげれなかった…でも…これがアイオテの選んだ道なの…」
ミシェル「うん…ミネルバちゃん…どうか…アイオテをよろしく頼んだよ?」
エレン「絶対に2人とも…生きて帰ってね…」
ミネルバ「うん…グス…ありがとう…」
アイオテ「ハムちゃんをよろしくね…」
お互いにもう一度抱き合い、別れを済ますと、アイオテは騎士たちの前に戻った
騎士「かたじけない…さすが勇者様…」
アイオテ「ううん…仕方ないの…」
騎士「馬には乗れますか?」
ミネルバ「アタシが乗れる…アイオテと一緒に乗るよ…」
騎士「ではこれへ」
ミネルバは騎士たちの乗る馬の一頭に乗り、アイオテを引っ張り上げた
そうして、馬を貸した騎士以外の騎士たちと共に、城に向かっていった
シグマ「アイオテちゃん…立派だね…そう決めたんだね…」
フランシス「ええ…」
シグマ「アイオテちゃんにガーディーの加護あれ…サッ」
フランシス「…サッ」
ロアーヌ城
騎士「勇者様…戦士どの…一旦この部屋でお待ちください…後ほど陛下にお目通り致します…呼ばれるまで、ここでくつろいでいてください…」
ミネルバ「わかったわ…」
アイオテ「あ、あの…」
騎士「はい?」
アイオテ「親切にありがとう///」
騎士「いえw…これが私の仕事ですから…」
アイオテ「ぼ、ボク…アイオテって言います…」
騎士「これは紹介が遅れました…申し訳ございません、アイオテ様…私はロアーヌ聖騎士団、小隊長のエリオットと申します」
ミネルバ「アタシはミネルバ…よろしく」
エリオット「よろしくお願いします…ではそのうち呼ばれますので…ごゆっくり…では失礼致します」
アイオテ「あ、あの…エリオットさん…エリオットさんが呼びに来るの?」
エリオット「あ、いえ…」
アイオテ「ぼ、ボク、エリオットさんがいいです…///」
エリオット「承知しましたw…では、私が迎えに参ります」
アイオテ「は、はい///」
ミネルバ「アイオテ…エリオットが気に入ったの?」
アイオテ「あ、あの人は…あの人だけは優しいって感じるの…」
ミネルバ「ふうん…たしかにエリオットは勇者といえども、一般人のアタシらに丁寧だったね」
アイオテ「他の人たちは…冷たい感じしたの」
ミネルバ「かもね…アイオテはそういう他人からの目を気にして生きてたんだろうね」
アイオテ「うん…ボク、すぐいじめられるから…」
ミネルバ「こんなかわいいのに…ギュ…」
アイオテ「ミネルバさん…ムニムニ…」
ミネルバは身長が女性とは思えないほど高く、逆にアイオテは小さい
したがって、アイオテがミネルバに抱きつくと、自然と顔が胸にくる
アイオテはミネルバのその胸の感触が好きだし、ミネルバもとてもかわいく、愛おしく思う
そして、アイオテがミネルバの方へ顔を上げると、その表情はどう見ても、男だとわかっていても、まるで女の子だった
それもそこいらには居ないような美少女だ
アイオテのいじめは、このかわいらしい顔や身体つきにも原因があった
時には服を脱がされ、性的ないじめも受ける
アイオテがこらしめた男達以外にも、いじめをする者はたくさん居て、アイオテが一番嫌で学校に通わなくなったのは、性的いたずらをしてくる者の存在が大きかった
アイオテは全裸にされ、乳首やペニス…時には尻の穴まで舐められたりする
それが嫌で嫌で暴れると、また痛めつけられる
その時の事を思い出すと、恥ずかしさや屈辱に頭がおかしくなりそうになる
ミネルバと一緒にいる時は、そんな嫌な思い出を思い出す事はなかった
特に昨夜の愛し合った行為により、今はいつもより幸せに感じる
アイオテはミネルバに甘えてるうちに眠くなってきた
アイオテ「あう…ミネルバさん…ウトウト…」
ミネルバ「あ、こら!…アイオテ…ここは家じゃないんだから、眠くなったらダメ!」
アイオテ「あ、あ、うん…」
ミネルバ「いい?…家とか安心出来る場所以外は油断してはいけないのよ?」
アイオテ「う、うん…シュン」
ミネルバ「ああもう…怒ってないよ~w…そんな顔しないでw…ギュ」
アイオテ「うう…」
ミネルバ「よしよし…わかった?」
アイオテ「うん…モミモミ…ムニムニ」
ミネルバ「あ…こら…ダメよ~」
アイオテ「はあい…」
そうしていると、召使いが飲み物と茶菓子を持ってきてくれた
アイオテ「美味しそう…」
ミネルバ「待って…」
アイオテ「ど、どうして?」
ミネルバ「さっきも言ったでしょ?…安心出来る場所以外では、出された食べ物にも油断してはいけないの…もしも毒やなにかの薬が入ってたらどうするの?」
アイオテ「…うう…」
ミネルバ「眠り薬とか入ってたらさ…眠ってるうちにデッドアイランドまで運ばれてたら…」
アイオテ「そ、そんな事するかな…」
ミネルバ「可能性があるうちは警戒しないとダメ…ね?…もしそう食べないといけない時は、アタシがまず一口食べてからよ?」
アイオテ「そ、そんな事ミネルバさんにさせられないよ!」
ミネルバ「ダメ!」
アイオテ「う…はい…」
ミネルバ「ごめんごめん…怒ってないからねw…もう…ナデナデ」
アイオテ「ううん…いつもありがとう…」
ミネルバ「アタシがね…いつも守ってあげるつもりだけど…アイオテ1人でも頑張らないといけない時もあるかもしれない…だから…ね?」
アイオテ「うん…うん!」
ミネルバ「ふふw…かぁわいい!…ギュ!」
アイオテ「うぶ!」
シグマ「まるで男女が反対だねえw」
フランシス「ほんとw…性別が逆なら何にも問題なかったわねw」
シグマ「ねw…ミネルバちゃんも男なら絶対イケメンだよね」
フランシス「ええw…でもアイオテちゃん、良かったわよ…ミネルバちゃんが居て」
シグマ「うんうん…ほんとに…」
フランシス「あなた、本当に武器あげるの?」
シグマ「うん…」
フランシス「総帥に怒られない?」
シグマ「わからない…でも、ゾンビたちと戦うなら武器は必要だよ…普通の剣じゃすぐに刃こぼれしてしまうし」
フランシス「そっか…そうよね」
シグマ「怒られたらそん時はそん時!…ボクはそこまで知らん顔出来ないよw」
フランシス「…そんなあなたがとっても素敵…ギュ…大好きよ…チュ…」
シグマ「フランちゃん…チュウ…」
アイオテ「ああ…こうしてくっついてるから眠くなったりするの…」
ミネルバ「ああw…そうかw」
アイオテ「それにエッチな気分にもなるw」
ミネルバ「ほんとだw…大きくしちゃってw…こんなアタシにそんな魅力を感じてくれてありがとうねw」
アイオテ「またミネルバさんはそんな事言うんだから…ム~…」
ミネルバ「ごめんごめんw…もう言わない」
アイオテ「うん!」
ミネルバ「…一回出す?」
アイオテ「え?」
ミネルバ「…サスリサスリ」
アイオテ「あ…ビク!」
ミネルバ「ほら、ズボン下ろして…グイ」
ミネルバはパンツを少し下ろして、少し撫でてあげると、アイオテは射精した
その精液を手で受け止めたところで、ドアがノックされた
アイオテ「きゃ///」
ミネルバ「いっけね…」
アイオテはドキドキしながら、そそくさとパンツとズボンを履いた
ミネルバはナプキンで手を拭いてから、ドアに近寄った
エリオット「お待たせしました…迎えにあがりましたw」
ミネルバ「ああ…ありがとう」
アイオテ「あ、あ、ちょっと待ってください///」
アイオテは慌ててソファーの足につまずいて転んでしまった
照れ臭そうに顔を赤らめて、2人に照れ笑いをすると、ミネルバもエリオットも『かわいい!!』と思った
エリオット「あはははw…アイオテ様は失礼ですが、女の子みたいでございますねえ」
アイオテ「あう///」
ミネルバ「かわいいでしょう?w」
エリオット「ええ…あ、これは大変失礼致しました!」
アイオテ「だ、大丈夫です///…それに…あの…アイオテって呼び捨てでいいです…」
エリオット「そういうわけにはまいりません…では…おや?…お茶も茶菓子も食べてはいないのですか?」
ミネルバ「ああ…一応ね…」
エリオット「そうでしたかw…毒見に来るべきでしたねw…ではこちらへ」
エリオットに案内され、2人は玉座の間に通された
エリオット「国王陛下…お待たせ致しました…こちらが勇者のアイオテ様…そして、戦士のミネルバ様でございます」
アイオテ「あ…あ…アイオテです///…ガクガク」
ミネルバ「ミネルバと申します…」
国王「ふむ…まこと、伝説の通りの髪だな…そなたは下がってよいぞ」
エリオット「は…」
アイオテは下がろうとするエリオットのズボンのはしを握って止めた
エリオット「いかがなされました?」
アイオテ「エリオットさん…ここに居て…」
エリオット「…陛下…アイオテ様が不安になっておられで…私もそばについてさしあげてよろしいでしょうか?」
国王「…うむ…かまわんが…そんな事で勇者が務まるのか?」
アイオテ「う…」
ミネルバ「そう思われるなら、解放していただいて一向にかまいませぬが」
国王「む…」
アイオテ「お、王様…ボクは…はっきり言って恐ろしいです…でも…戦うのは出来ます…ボクは…その…」
国王「なんだ?…イライラ」
アイオテ「う…」
ミネルバ「よしよし…」
エリオット「大丈夫ですよ…陛下…」
国王「なんだ?」
エリオット「僭越ながら、私の方からご説明を致しましょうか?」
国王「ああ…」
エリオット「アイオテ様…勇者の使命は知っていますね?」
アイオテ「うん…デッドアイランドに行くのでしょう?」
エリオット「そうです…そこには恐ろしい『歩く死体』がたくさんいます…元々は生きた人間でしたが…その全てを1人残らず殺すというのが使命なのです…伝説の通りなら、勇者様はなぜか噛みつかれても『歩く死体』にはならないからです」
アイオテ「断るのは出来ないの?」
エリオット「それは…すいません…あなたは『希望』なのです…」
ミネルバ「でもさ、そんなとこ誰も行かないようにして、ほっとけばいいじゃない」
エリオット「それは…我らはその島の恐ろしさを知ってるからいいですが、他のほとんどの国の者は知らないのです…その知らない国の者はなぜか引き寄せられるようにあの島に行き、さらに『歩く死体』が増えてしまう…あの島は我々ロアーヌの領土…本来なら我々が討伐に行かなければいけないところですが…下手にそれをすると、『歩く死体』を量産するだけでして…今現在、その島には、そういった元我ら兵士もたくさんいます」
アイオテ「…そうだったの…」
国王「勇者どの…行ってくれるな?」
アイオテ「……」
ミネルバ「行った事による報酬や、支援などはどうなっているんでしょうか」
国王「うむ…もしも成功した暁には、勇者どのに1000万ギルの報酬と、領土、地位を与える」
ミネルバ「…では支援は?…あの島ではきっと食料もままならないでしょう」
エリオット「我々が週に一度、食料をお運びする手筈になってます…食料だけではなく、衣類、武器などの必要物資も」
ミネルバ「そう…」
エリオット「ただ…あの島の港…港はありませんが、船を定着出来る場所を、まずはアイオテ様たちが確保していただきたいのです…確保されたのが確認出来ないと、物資の援助も出来かねます」
アイオテ「う、うん」
ミネルバ「…それは当然ね…陛下…その褒美の1000万のうち、旅の支度金として50万ほど用意してもらえますか?」
国王「むう…その金を持って逃げるつもりではあるまいな?」
ミネルバ「失礼ながら…そう疑われるなら、アタシたちは帰らせていただく…疑われながらこの国の為に働くのは嫌でございます」
エリオット「申し訳ない…」
国王「しかし、なぜそれほどの金が必要なのだ?」
ミネルバ「…さすがに2人では心許ないので…傭兵を雇いたいのです…それには多額の支払いが必要になります…デッドアイランドなど、行きたい者は居ないでしょうから…それに、もしそいつらが『歩く死体』になっても、金で雇われた者達なら文句はないでしょう」
国王「…なるほどな」
ミネルバ「それから…何も、戦う為の者だけが必要なわけではありません…我々が安全を確保した場所に、拠点を作ってくれる作業員も雇わないといけませんから…我々も出来る限り寝泊まりは安全にしたいですから」
エリオット「それは…その拠点づくりはこちらで手配します」
ミネルバ「それは…失礼ですが、信用は出来ますか?」
エリオット「はい…お任せください」
ミネルバ「…わかった…その者たちはわからないが、エリオットは信用する」
エリオット「ありがとうございます」
ミネルバ「どうでしょうか…50万…ご用意してくださいますか?」
国王「うむ…わかった…」
ミネルバ「それと…私とアイオテは普段は宿屋で働いておりました…なので、準備として1ヶ月ほど鍛えさせていただきたいのです」
国王「ふぅむ…1ヶ月か…もっと短くはならんか?」
ミネルバ「では…3週間」
国王「2週間だ」
ミネルバ「…わかりました」
国王「その間はこの城で暮らしてもらうぞ?…外に出るのも見張りをつける」
ミネルバ「ええ…」
国王「疑うようですまんが…許せ」
ミネルバ「はい…きっと私があなたでもそうすると思いますので…」
国王「しっかりしたおなごよのw」
エリオット「あと何かございますか?」
ミネルバ「修練の時、兵士たちと手合わせなどしてもよろしいか?」
国王「かまわん」
エリオット「修練場や、あなた方の宿泊部屋など、後で私がご案内いたします」
ミネルバ「わかりました…では」
国王「うむ…下がってよいぞ」
そうして3人は玉座の間を後にした
エリオット「…では一旦、あなた方の宿泊してもらう部屋に案内致しますね」
ミネルバ「うん」
アイオテ「…すっごいなあ、ミネルバさん!…あんなに堂々として…キラキラ」
アイオテは国王でも物怖じせずに交渉をするミネルバにすっかり尊敬していた
エリオット「いや、ほんとに…大したものであったなあ…私がそなたなら、あんなふうには出来んよ…」
ミネルバ「そう?…ま、傭兵をしてたからね…あのくらい交渉出来ないと生きていけないのよw」
アイオテ「すごいなあ、すごいなあ…やっぱりミネルバさんはすごい///…ボクなんかと違ってたくさん苦労したんだ…」
ミネルバ「アイオテの方が苦労したでしょ?w…生き方が違ってただけよw…ナデナデ」
アイオテ「頼りになるなあ…大好き!…ギュ」
ミネルバ「あはははw…かわいいw」
エリオット「あはははw…しかし、ミネルバどのがいて、私としても本当に良かったと思います…アイオテ様だけならきっと、わけもわからないうちにすぐに…用意もままならないまま、島に出発となっていたかもしれません」
アイオテ「う…そ、そう…ボクもきっとそう思う…」
ミネルバ「でも…アタシがそうしなくても、あんたは少しは庇ってくれたでしょ?」
エリオット「…なぜそう思われる?」
ミネルバ「あんたは…なんとなく信用できるからかな…理由は聞かないでよ?…そんなのわからないんだから…」
アイオテ「ボクも!…エリオットさんは好き///」
エリオット「…嬉しいですw」
エリオットもこの2人に信用され、好きになった
それから少し歩くと、城の1階の窓際の2部屋の前に着いた
エリオット「こちらとこちらです」
アイオテ「え?…2つも?」
エリオット「ええ…2人ですので」
ミネルバ「ありがとう…せっかくだから2つ借りるわ」
エリオット「かまいませんよw…食事は後で運ばれます…毒は入ってないので…安心してくださいねw」
ミネルバ「うん…」
アイオテ「あ、ありがとうございます」
エリオット「では食事が済んだ頃にまた来て…それから案内します」
ミネルバ「じゃあ一緒に食えば?」
アイオテ「そうしようよ!」
エリオット「あははw…はい…わかりました…ではまた後で」
そうして、エリオットは去って、2人は部屋でくつろいだ
兵士たちの宿舎
「あの勇者…あれ大丈夫なのか?w」
「どう見てもオレの方が強そうだぞw」
「ていうか女の子だろ?…あれ」
「いや、そんじょそこいらの女よりかわいい」
「言えてる」
「男なのか?」
「男らしい…」
「へぇぇ…でもあの勇者なら男でも…いいかもw」
「変態野郎w」
「実は強いのかね?」
「そうは見えねえよなあ…」
「大丈夫かね?」
「うーん…まあ、最悪大丈夫じゃなくても…別にかまわんだろ…あいつらが死んだとこでこっちは痛くも痒くもねえんだし」
「いや、けどよ…あの島はなあ…やっぱ安全ってわかった方がオレはいいしな…」
「それに、死なれたらオレがやれないじゃないか」
「ゲラゲラwww」
アイオテはその外見により、こうして城内で早速馬鹿にされていた
シグマ「全く…どうしようもないね…」
フランシス「うん…わたしああいうの嫌いだわ」
シグマ「ボクも…小さい頃はさんざんバカにされたもん…」
フランシス「かわいそうに…ナデナデ」
シグマ「ありがとw…今なら行って大丈夫そうかな?」
フランシス「行ってみましょう」
アイオテの部屋
ガチャ
ミネルバ「…!!」チャキ!
シグマ「待った待ったw…ボクだよ」
ミネルバ「あ、シグマさん!」
アイオテ「フランシスさん///…ギュ」
フランシス「あああ…かぁわいい///…ギュ」
ミネルバ「ずいぶんと早いですね…もっと夜にくるかと思ってました…」
シグマ「そう思ったんだけどねw…ほら、夜はミネルバちゃんたちエッチしたいかと思ってねw」
ミネルバ「え///」
アイオテ「あう///」
フランシス「恥ずかしがらなくていいのよ~w…精神融合体はそういうものだもの」
シグマ「うんうん…エッチも大切なの」
ミネルバ「そ、そうなんですか?」
シグマ「うん…君らはね、『不老不死』なの…その事を深く考えたかい?」
ミネルバ「え…いえ…そんなの考えてる余裕なかったし…」
シグマ「だよねw…不老不死ってね、単純に歳もとらないし、死ななくてラッキー!…ってのとは大違いなの…」
アイオテ「ど、どうして?」
シグマ「アイオテちゃんはまだ若いからわからないと思うけど、歳を重ねるとね…いろいろなものがわかってくる…新しいもの見ても、それがどんなふうになるか、それをすると自分はどう思うか…なんとなく予想出来ちゃうの…わかる?」
ミネルバ「いえ…」
フランシス「いろんなものに興味をなくすって事よ…」
アイオテ「そうなんですか?」
シグマ「うん…人にもよるけどさ…だいたいはそう…その状態でもずっと死なないからね…飽きてる事をずっと繰り返して生きていかないといけないの…新しく楽しい事を見つけても、それは永遠には続かない…新しく友達が出来ても、その人は自分より先におじいちゃんになって死んじゃう…それはね、アイオテちゃんたちが思うよりずっと辛い事…」
ミネルバ「ああ…言われてみると…」
シグマ「それに、生きるのだって何か食べないといけない…それってつまり、お金を稼ぐとか、自分たちで食べ物を作ったりとか…そういう事をずっと続けないといけない…それだけ思っても辛いでしょ?」
アイオテ「うう…ずっと何百年もずっと働くの…」
ミネルバ「た、たまんねえ…」
フランシス「ウンザリよねw」
ミネルバ「はい…」
シグマ「他にもいろいろね…そりゃ楽しい事もたくさんあるけど…でも普通は心が耐えられない事なんだよ」
アイオテ「そうなんですか…」
シグマ「だからね…前回の勇者くんもルーチェをボクに返して死んだんだよ」
フランシス「やっと死ねるって嬉しそうにね」
ミネルバ「アタシにはまだわからないです…」
シグマ「でもね…君らならきっとそれでも大丈夫」
アイオテ「どうして?」
シグマ「それは君らが精神融合体だから…ずっとずっと、君らは互いを補完し合って生きてられるんだよ…ボクたちみたいにね…その為に性行為っていうのはとっっっても大事なのw」
フランシス「だから…出来る時はたくさんしちゃっていいのよw」
アイオテ「…///」
ミネルバ「…なんか…嬉しいかも///」
シグマ「そうでしょう?w…逆にこうも考える…『ずっと死ななかったら、ボクはずっとフランちゃんと一緒にいられるんだ…なんて幸せなんだろう』ってね…君らもそうじゃない?」
アイオテ「…はい///」
ミネルバ「はい///」
シグマ「ふふふw…でもね…それでも残念な事があってね…君らはルーチェを持っている限り、子供を作ることはできないの」
アイオテ「ええ?!」
ミネルバ「な、なんでですか?!」
シグマ「子供を作るのは、種族を絶やさない為…後世に伝える為…でも、死ななかったらそんな事する必要はないでしょ?」
フランシス「それに…もし出来たとしても、その子はいつか自分より先におじいちゃんおばあちゃんになって死んでしまうのよ」
シグマ「そんなの耐えられる?」
ミネルバ「う…わからない…」
アイオテ「ボクも…」
シグマ「だけどね…その代わり、君らはずーっと…気持ちいいエッチが出来るw…バカみたいに思うけど、それは本当に大事なんだよ」
ミネルバ「はい///」
シグマ「これからきっと、デッドアイランドで、辛い思いもたくさんあるし、すごく疲れると思う…でも、それを乗り越えればずっと気持ち良くて幸せな毎日がきっと待ってる」
アイオテ「わぁぁ///」
ミネルバ「やった///」
シグマ「そしてね…約束の武器を持ってきたよ…はい、これ」
シグマは2人に腕輪を差し出した
ミネルバ「こ、これは?」
アイオテ「なにこれ?」
シグマ「それをね…ちょっといい?…こうしてね…腕に付けてね…利き手は?」
ミネルバ「右です」
アイオテ「ボクも…」
シグマ「そしたら右につけるの」
ミネルバ「こ、こう?」
シグマ「そうそうw」
ミネルバ「これがなんの武器になるんです?」
シグマ「焦らないで、説明を聞いて?」
ミネルバ「あ、ごめんなさい…」
シグマ「まずはここを左手の親指で触って?」
シグマは腕輪の登録方法を2人に説明した
シグマ「いい?…出来た?」
ミネルバ「はい!」
アイオテ「出来ました!」
シグマ「そしたら、ここを左手の親指で触ってみて?」
アイオテ「は、はい」
ミネルバ「はい」
2人が言われた通りにすると、右手に黒っぽいグレーの剣が現れた
アイオテ「わわ!」
ミネルバ「な!」
シグマ「すごいでしょ?w…それはガーディアンの使う剣だよ…練習すれば岩でも金属でも切れるよ」
アイオテ「ええ~!!」
ミネルバ「そ、そんなに?」
シグマ「もちろん、たくさん練習しないとだけどねw…この持ち手のここに引き金があるでしょ?」
ミネルバ「はい…」
シグマ「これを引くと切れるようになる…つまり、引かなければ練習用の剣みたいなものだよ」
ミネルバ「へぇぇ!!…すごい便利!!w…それにすごく見た目もカッコいい///」
アイオテ「うん!…カッコいい!!」
シグマ「そうでしょう?w…その剣は刃こぼれはまずしないし、したとしても一旦引っ込めてまた出せば新品になる…お手入れもいらない」
ミネルバ「す、すごすぎる~!!」
傭兵として生きてきたミネルバは、珍しく嬉しさに興奮した
シグマ「これの仕組みは秘密だから教えられないけど…いいかな?」
ミネルバ「はい…どうせ聞いたってわかりません」
アイオテ「ボクも///」
シグマ「これは剣を出すのは自分にしか出来ないけど、一度出した剣は他人も使えてしまうから、決して盗まれたりしないようにね」
ミネルバ「はい!!…絶対に手放さない!」
アイオテ「よーし、ボクも!」
シグマ「うんうんw…それに、その剣は昨日壊しちゃったミネルバちゃんの剣より軽いよね?」
ミネルバ「だいぶ…半分くらいです…」
シグマ「てことは、単純に倍は振っても大丈夫だし、振りの速度も上がるって事…慣れるまでは大変かもしれないけど、頑張って使いこなしてね」
ミネルバ「はい!…すごい…すごいこれ!」
アイオテ「そんな嬉しそうなミネルバさん、初めて見たw」
ミネルバ「あ、ごめん///」
シグマ「その剣ね…こんな事言うの嫌だけど、ものすごく高価なの…ガーディアンか資格者しか使ってはいけない、高級品なの…だから本当になくさないでね?」
ミネルバ「わ、わかりました…」
アイオテ「は、はい!」
シグマ「しまう時も腕輪を左手の親指で触ってね…やってみて?」
2人がそうすると、一瞬で剣は粉になり、腕輪に入った
ミネルバ「本当に不思議…」
アイオテ「どうなってるんだろ…」
シグマ「きっとみんなそれ見たらそう思う…そしたら、『神様がくれた勇者の武器』って言うといいよ」
アイオテ「はい…わかりました!」
ミネルバ「この剣は名前はあるのですか?」
シグマ「うん…これは『セイブザクイーン』って名前だよ…ボクがつけたの///…フランちゃんを守る武器」
ミネルバ「カッコいい~///」
アイオテ「カッコいい///」
フランシス「カッコいいわよねえw」
トントン
シグマ「あ、いけない…誰か来たね」
シグマとフランシスは透明になった
シグマ「また明日来るね…」
フランシス「またね…」
ミネルバ「あ、はい…ありがとうございました!」
アイオテ「ありがとうございました!」
ガチャ
ミネルバ「ああ…エリオット」
エリオット「食事ですよw」
アイオテ「あ、ありがと!」
エリオットと入れ違いに、シグマたちはこっそりと出ていった
そして、アイオテ、ミネルバ、エリオットは3人で楽しく食事をとり、その後、施設の案内や説明を聞いた
エリオット「アイオテ様…」
アイオテ「あの…エリオットさん…ボクの事…アイオテ様って呼ぶのせめて3人の時はやめて?」
ミネルバ「言葉遣いもそんな丁寧じゃなくていいよ」
エリオット「わかったw…じゃ、アイオテくん…」
アイオテ「う、うん」
エリオット「アイオテくんには不愉快だろうけど、この城の兵士や騎士たちは、アイオテくんの事をなめてる…その…君は女の子みたいにかわいらしいから」
ミネルバ「クソどもが…」
アイオテ「そ、それが?」
エリオット「腹立つかもしれないけど…私はいちいちそれに反論したりはしない…無駄な争いは避けたい…ごめんね」
アイオテ「ううん…それで大丈夫…ボクはそういうの慣れてる」
ミネルバ「ああ…あんたはいい奴だから、アタシらのせいで嫌われる事ないよ」
エリオット「すまない…でも、私は君らの味方だ…それともう1人…私の親友を明日紹介する…そいつは私同様信用できるから…ね?」
ミネルバ「そうなの?…どうして?」
エリオット「そいつに物資や食料の輸送や、拠点づくりをしてもらうからだ」
アイオテ「1人で?」
エリオット「うん…私も同行する時もあると思うけど…基本的にソイツが1人でやる…だから拠点づくりは時間がかかるかもしれないが…信用できないのが大勢いるよりいいと思うんだ」
ミネルバ「たしかに…言えてる…それに、大勢で『歩く死体』に襲われたら、そいつらまで敵になっちゃうし」
エリオット「そうなんだ…できるだけ私も行けるようにするから…それで我慢してください」
ミネルバ「もちろん…むしろ感謝してる…ありがとう、エリオット」
アイオテ「ありがとう…ギュ」
エリオット「おっと///…女の子みたいw…かわいい」
ミネルバ「変な気起こすなよ?w」
エリオット「大丈夫w…ナデナデ…私はね、かつて弟がいたんだ…病気で死んでしまったけど…生きていればアイオテくんと同じくらいの歳頃だったろう…だから他人事と思えなくてねw…それにアイオテくんはとても良い子だし…あ、また勇者様に失礼な事を」
ミネルバ「ううんw」
アイオテ「嬉しいです///…でも…弟さんはお気の毒でした…」
エリオット「いや…仕方ないよ…過ぎた事さ…アイオテくんの無事を心から願ってるよ…もちろんミネルバさんの事もね」
ミネルバ「ありがと…あんたいい男だねw」
エリオット「ふふふw…結構モテるよw」
ミネルバ「だろうねw」
アイオテ「うん、カッコいい///」
エリオット「ありがと…ナデナデ」
ミネルバ「あんた、恋人は?」
エリオット「居ない…」
ミネルバ「でも、モテるんだろ?」
エリオット「今は居ないw…私はあまり会えないから…離れていってしまったよw」
ミネルバ「そう…ごめんね…辛い事聞いて」
エリオット「いや…気になさらず…1人も好きなのだw」
ミネルバ「あははw」
アイオテ「ボクも…ミネルバさんと会うまでは1人が好きだった」
ミネルバ「アタシもだよ…他人と一緒って疲れるからさ…ずっと一緒で居られるのアイオテだけだ」
アイオテ「ボクも…ギュ」
エリオット「いいですねえw…そういう相手に私も恵まれたいよw」
ミネルバ「あんたなら大丈夫よw」
アイオテ「うん!」
そうして、エリオットは去って行った
アイオテとミネルバは大勢から軽んじられていたが、エリオットという心強い味方がいてくれて、かなり安心できた
それから2人は修練場に行き、トレーニングに励むと、お風呂に入り、また何度も愛し合って、それから眠った
そうして街を離れる為に、城とは逆の方向に進んでいく
順調に進んでいたアイオテたちだが、ルーチェを持ったアイオテには、何かしらの出来事が待っている
ルーチェとはそういうものであった
レストランで昼食を食べ終え、街道をまた進んでいくと、馬車が倒れていた
そして、それに群がる人々
ミシェル「大変だな…だが、オレたちには関係ない…先を急ごう」
エレン「そうね…」
アイオテ「ま、待って…お父さん…ちょっとだけ見ていこうよ」
ミシェル「見せ物ではないし、立ち止まってる余裕もないぞ?」
アイオテ「見せ物とかそんなじゃないの…なんだか嫌な感じするの…」
そう言うとアイオテは、群がる人々の間を、姿勢を低くして、スルスルとすり抜け、馬車に近寄った
馬が一頭、足を折って倒れていて、御者(馬車の運転手)も倒れ、動かない
アイオテ「あ、あの…中の人はだ、大丈夫なのですか?」
アイオテは勇気を出して、見物人に聞いた
「いや、出てきてないんだ…」
アイオテは御者に駆け寄り、治癒を施した
アイオテの手から光が放たれ、御者はすぐに起き上がる
「おい…あの髪…」
「もしかして伝説の勇者か?」
「そうよ!…すぐに治ったもの!」
「奇跡だ!」
アイオテ「う…ぎょ、御者さん…中の人は?」
御者「ああ!…か、確認しないと!」
アイオテは倒れた馬車の上に飛び乗り、中を覗いた
中には赤ん坊を抱いた婦人が、ぐったりと倒れていた
赤ん坊も泣いていなかった
御者「ま、まずい!」
アイオテ「これどうやって開けるの!」
御者「い、今開ける!」
御者も馬車に乗り、ドアを開いた
アイオテは倒れている婦人を踏まないように気をつけて中に入ると、婦人と赤ん坊を治癒した
婦人「う…あ…」
赤ん坊「おぎゃあおぎゃあ!」
アイオテ「あ…よかった…」
婦人「あなたは誰?!…これはあなたの仕業ね!…近寄らないで!!」
その叫び声を聞いたミネルバは黙ってられない
馬車の屋根を無理矢理ひっぺがし、文句を言う
ミネルバ「あんた!!…助けてもらったってのに、感謝の一つも言えないのかい!!」
婦人「な、なに…怖い…どっか行って!!」
アイオテ「ミネルバさん…いいんだ…助かったなら良かった…行こう」
ミネルバ「ムカつく…」
アイオテ「行こう…」
アイオテは馬車から出て、骨折している馬にも治癒を施し、からまっている手綱をほどいてあげた
馬は立ち上がると、アイオテのほっぺたをペロペロと舐めた
アイオテ「あう…ベロベロだw」
ミネルバ「うふふw」
アイオテ「元気になって良かったね…ギュ」
アイオテは馬の大きな顔を抱きしめると、馬も嬉しそうにアイオテのほっぺたに顔を擦り付けた
ミネルバ「馬の方がよっぽどちゃんとしてるよ…よしよし…ナデナデ…さ、行こう、アイオテ」
アイオテ「うん…」
「さすが勇者様!!」
「さすがあ!!」
「優しい!!」
アイオテ「…///」
ミネルバ「さ、道を開けてちょうだい」
ミネルバに制され、人々は道を開ける
その間を顔を真っ赤にして、コソコソとミネルバの後ろをついて歩いた
「待たれよ!」
ミネルバ「誰だい?…あんた」
人だかりから抜けると、白馬に跨った騎士たちが道を塞いでいた
ミネルバ「そこをどきな…こっちは用事があるんだ」
騎士「こちらもお前ではなく、そちらの勇者様に用事があるのだ…下がれ」
ミネルバ「なんだと?」
ミネルバはカチンときて、ナイフの柄に手をかけた
アイオテ「待って…ミネルバさん…」
ミネルバ「でもコイツムカつく…」
騎士「勇者様…お迎えにあがりました」
騎士たちは馬から降りると、アイオテの前に膝をついた
アイオテ「そう…わかったよ…」
騎士「どこかへ行くところでしたか?」
アイオテ「う、ううん…いいんだ…でも…ミネルバさんに無礼な事を言ったのは謝って!」
騎士「う…女戦士どの…失礼つかまつりました…申し訳ない」
ミネルバ「ふん…」
ミネルバは内心、騎士に向かって堂々と謝らせたアイオテに惚れ惚れとしていた
アイオテ「騎士さん…ボクをどうするの?」
騎士「あなたは勇者様…一旦城においでいただきます…」
アイオテ「それは…断ったら?」
騎士「断られると…多少手荒にしなければいけません…ですが、出来ればそうはしたくないので…どうか…」
アイオテ「わ、わかった…でも…少しだけ待って…逃げたりしないから…」
騎士「は…」
アイオテはミシェルとエレンの前に行き、2人を抱きしめた
ミシェル「アイオテ…お前まさか…行くつもりなのか?」
エレン「どうして…グス…」
アイオテ「ボクも怖い…でも、ボクしか出来ない事だって…神様に言われたの…だから…」
ミシェル「そんな…なんて酷いことを言うんだ…神様は…」
アイオテ「神様は優しいんだよ…ボクは…このまま街を出れたら逃げるつもりだったの…神様はそれでいいって…でも、引き止められたから…これがきっとボクの運命なんだよ…」
エレン「アイオテ…いつの間にかそんな立派になって…グス…」
アイオテ「ごめんねお母さん…ボクはいつも心配ばかりかけて…でも…ボクは…お母さんとお父さんを守りたいから…ミネルバさんと共に行くね?…ギュッとして?」
ミシェル「…アイオテ…ギュウ…グス」
エレン「…うう…グス…ギュウ」
アイオテ「大好きだよ…ギュウ…」
ミネルバ「ママさん、パパさん…ごめんね…逃がしてあげれなかった…でも…これがアイオテの選んだ道なの…」
ミシェル「うん…ミネルバちゃん…どうか…アイオテをよろしく頼んだよ?」
エレン「絶対に2人とも…生きて帰ってね…」
ミネルバ「うん…グス…ありがとう…」
アイオテ「ハムちゃんをよろしくね…」
お互いにもう一度抱き合い、別れを済ますと、アイオテは騎士たちの前に戻った
騎士「かたじけない…さすが勇者様…」
アイオテ「ううん…仕方ないの…」
騎士「馬には乗れますか?」
ミネルバ「アタシが乗れる…アイオテと一緒に乗るよ…」
騎士「ではこれへ」
ミネルバは騎士たちの乗る馬の一頭に乗り、アイオテを引っ張り上げた
そうして、馬を貸した騎士以外の騎士たちと共に、城に向かっていった
シグマ「アイオテちゃん…立派だね…そう決めたんだね…」
フランシス「ええ…」
シグマ「アイオテちゃんにガーディーの加護あれ…サッ」
フランシス「…サッ」
ロアーヌ城
騎士「勇者様…戦士どの…一旦この部屋でお待ちください…後ほど陛下にお目通り致します…呼ばれるまで、ここでくつろいでいてください…」
ミネルバ「わかったわ…」
アイオテ「あ、あの…」
騎士「はい?」
アイオテ「親切にありがとう///」
騎士「いえw…これが私の仕事ですから…」
アイオテ「ぼ、ボク…アイオテって言います…」
騎士「これは紹介が遅れました…申し訳ございません、アイオテ様…私はロアーヌ聖騎士団、小隊長のエリオットと申します」
ミネルバ「アタシはミネルバ…よろしく」
エリオット「よろしくお願いします…ではそのうち呼ばれますので…ごゆっくり…では失礼致します」
アイオテ「あ、あの…エリオットさん…エリオットさんが呼びに来るの?」
エリオット「あ、いえ…」
アイオテ「ぼ、ボク、エリオットさんがいいです…///」
エリオット「承知しましたw…では、私が迎えに参ります」
アイオテ「は、はい///」
ミネルバ「アイオテ…エリオットが気に入ったの?」
アイオテ「あ、あの人は…あの人だけは優しいって感じるの…」
ミネルバ「ふうん…たしかにエリオットは勇者といえども、一般人のアタシらに丁寧だったね」
アイオテ「他の人たちは…冷たい感じしたの」
ミネルバ「かもね…アイオテはそういう他人からの目を気にして生きてたんだろうね」
アイオテ「うん…ボク、すぐいじめられるから…」
ミネルバ「こんなかわいいのに…ギュ…」
アイオテ「ミネルバさん…ムニムニ…」
ミネルバは身長が女性とは思えないほど高く、逆にアイオテは小さい
したがって、アイオテがミネルバに抱きつくと、自然と顔が胸にくる
アイオテはミネルバのその胸の感触が好きだし、ミネルバもとてもかわいく、愛おしく思う
そして、アイオテがミネルバの方へ顔を上げると、その表情はどう見ても、男だとわかっていても、まるで女の子だった
それもそこいらには居ないような美少女だ
アイオテのいじめは、このかわいらしい顔や身体つきにも原因があった
時には服を脱がされ、性的ないじめも受ける
アイオテがこらしめた男達以外にも、いじめをする者はたくさん居て、アイオテが一番嫌で学校に通わなくなったのは、性的いたずらをしてくる者の存在が大きかった
アイオテは全裸にされ、乳首やペニス…時には尻の穴まで舐められたりする
それが嫌で嫌で暴れると、また痛めつけられる
その時の事を思い出すと、恥ずかしさや屈辱に頭がおかしくなりそうになる
ミネルバと一緒にいる時は、そんな嫌な思い出を思い出す事はなかった
特に昨夜の愛し合った行為により、今はいつもより幸せに感じる
アイオテはミネルバに甘えてるうちに眠くなってきた
アイオテ「あう…ミネルバさん…ウトウト…」
ミネルバ「あ、こら!…アイオテ…ここは家じゃないんだから、眠くなったらダメ!」
アイオテ「あ、あ、うん…」
ミネルバ「いい?…家とか安心出来る場所以外は油断してはいけないのよ?」
アイオテ「う、うん…シュン」
ミネルバ「ああもう…怒ってないよ~w…そんな顔しないでw…ギュ」
アイオテ「うう…」
ミネルバ「よしよし…わかった?」
アイオテ「うん…モミモミ…ムニムニ」
ミネルバ「あ…こら…ダメよ~」
アイオテ「はあい…」
そうしていると、召使いが飲み物と茶菓子を持ってきてくれた
アイオテ「美味しそう…」
ミネルバ「待って…」
アイオテ「ど、どうして?」
ミネルバ「さっきも言ったでしょ?…安心出来る場所以外では、出された食べ物にも油断してはいけないの…もしも毒やなにかの薬が入ってたらどうするの?」
アイオテ「…うう…」
ミネルバ「眠り薬とか入ってたらさ…眠ってるうちにデッドアイランドまで運ばれてたら…」
アイオテ「そ、そんな事するかな…」
ミネルバ「可能性があるうちは警戒しないとダメ…ね?…もしそう食べないといけない時は、アタシがまず一口食べてからよ?」
アイオテ「そ、そんな事ミネルバさんにさせられないよ!」
ミネルバ「ダメ!」
アイオテ「う…はい…」
ミネルバ「ごめんごめん…怒ってないからねw…もう…ナデナデ」
アイオテ「ううん…いつもありがとう…」
ミネルバ「アタシがね…いつも守ってあげるつもりだけど…アイオテ1人でも頑張らないといけない時もあるかもしれない…だから…ね?」
アイオテ「うん…うん!」
ミネルバ「ふふw…かぁわいい!…ギュ!」
アイオテ「うぶ!」
シグマ「まるで男女が反対だねえw」
フランシス「ほんとw…性別が逆なら何にも問題なかったわねw」
シグマ「ねw…ミネルバちゃんも男なら絶対イケメンだよね」
フランシス「ええw…でもアイオテちゃん、良かったわよ…ミネルバちゃんが居て」
シグマ「うんうん…ほんとに…」
フランシス「あなた、本当に武器あげるの?」
シグマ「うん…」
フランシス「総帥に怒られない?」
シグマ「わからない…でも、ゾンビたちと戦うなら武器は必要だよ…普通の剣じゃすぐに刃こぼれしてしまうし」
フランシス「そっか…そうよね」
シグマ「怒られたらそん時はそん時!…ボクはそこまで知らん顔出来ないよw」
フランシス「…そんなあなたがとっても素敵…ギュ…大好きよ…チュ…」
シグマ「フランちゃん…チュウ…」
アイオテ「ああ…こうしてくっついてるから眠くなったりするの…」
ミネルバ「ああw…そうかw」
アイオテ「それにエッチな気分にもなるw」
ミネルバ「ほんとだw…大きくしちゃってw…こんなアタシにそんな魅力を感じてくれてありがとうねw」
アイオテ「またミネルバさんはそんな事言うんだから…ム~…」
ミネルバ「ごめんごめんw…もう言わない」
アイオテ「うん!」
ミネルバ「…一回出す?」
アイオテ「え?」
ミネルバ「…サスリサスリ」
アイオテ「あ…ビク!」
ミネルバ「ほら、ズボン下ろして…グイ」
ミネルバはパンツを少し下ろして、少し撫でてあげると、アイオテは射精した
その精液を手で受け止めたところで、ドアがノックされた
アイオテ「きゃ///」
ミネルバ「いっけね…」
アイオテはドキドキしながら、そそくさとパンツとズボンを履いた
ミネルバはナプキンで手を拭いてから、ドアに近寄った
エリオット「お待たせしました…迎えにあがりましたw」
ミネルバ「ああ…ありがとう」
アイオテ「あ、あ、ちょっと待ってください///」
アイオテは慌ててソファーの足につまずいて転んでしまった
照れ臭そうに顔を赤らめて、2人に照れ笑いをすると、ミネルバもエリオットも『かわいい!!』と思った
エリオット「あはははw…アイオテ様は失礼ですが、女の子みたいでございますねえ」
アイオテ「あう///」
ミネルバ「かわいいでしょう?w」
エリオット「ええ…あ、これは大変失礼致しました!」
アイオテ「だ、大丈夫です///…それに…あの…アイオテって呼び捨てでいいです…」
エリオット「そういうわけにはまいりません…では…おや?…お茶も茶菓子も食べてはいないのですか?」
ミネルバ「ああ…一応ね…」
エリオット「そうでしたかw…毒見に来るべきでしたねw…ではこちらへ」
エリオットに案内され、2人は玉座の間に通された
エリオット「国王陛下…お待たせ致しました…こちらが勇者のアイオテ様…そして、戦士のミネルバ様でございます」
アイオテ「あ…あ…アイオテです///…ガクガク」
ミネルバ「ミネルバと申します…」
国王「ふむ…まこと、伝説の通りの髪だな…そなたは下がってよいぞ」
エリオット「は…」
アイオテは下がろうとするエリオットのズボンのはしを握って止めた
エリオット「いかがなされました?」
アイオテ「エリオットさん…ここに居て…」
エリオット「…陛下…アイオテ様が不安になっておられで…私もそばについてさしあげてよろしいでしょうか?」
国王「…うむ…かまわんが…そんな事で勇者が務まるのか?」
アイオテ「う…」
ミネルバ「そう思われるなら、解放していただいて一向にかまいませぬが」
国王「む…」
アイオテ「お、王様…ボクは…はっきり言って恐ろしいです…でも…戦うのは出来ます…ボクは…その…」
国王「なんだ?…イライラ」
アイオテ「う…」
ミネルバ「よしよし…」
エリオット「大丈夫ですよ…陛下…」
国王「なんだ?」
エリオット「僭越ながら、私の方からご説明を致しましょうか?」
国王「ああ…」
エリオット「アイオテ様…勇者の使命は知っていますね?」
アイオテ「うん…デッドアイランドに行くのでしょう?」
エリオット「そうです…そこには恐ろしい『歩く死体』がたくさんいます…元々は生きた人間でしたが…その全てを1人残らず殺すというのが使命なのです…伝説の通りなら、勇者様はなぜか噛みつかれても『歩く死体』にはならないからです」
アイオテ「断るのは出来ないの?」
エリオット「それは…すいません…あなたは『希望』なのです…」
ミネルバ「でもさ、そんなとこ誰も行かないようにして、ほっとけばいいじゃない」
エリオット「それは…我らはその島の恐ろしさを知ってるからいいですが、他のほとんどの国の者は知らないのです…その知らない国の者はなぜか引き寄せられるようにあの島に行き、さらに『歩く死体』が増えてしまう…あの島は我々ロアーヌの領土…本来なら我々が討伐に行かなければいけないところですが…下手にそれをすると、『歩く死体』を量産するだけでして…今現在、その島には、そういった元我ら兵士もたくさんいます」
アイオテ「…そうだったの…」
国王「勇者どの…行ってくれるな?」
アイオテ「……」
ミネルバ「行った事による報酬や、支援などはどうなっているんでしょうか」
国王「うむ…もしも成功した暁には、勇者どのに1000万ギルの報酬と、領土、地位を与える」
ミネルバ「…では支援は?…あの島ではきっと食料もままならないでしょう」
エリオット「我々が週に一度、食料をお運びする手筈になってます…食料だけではなく、衣類、武器などの必要物資も」
ミネルバ「そう…」
エリオット「ただ…あの島の港…港はありませんが、船を定着出来る場所を、まずはアイオテ様たちが確保していただきたいのです…確保されたのが確認出来ないと、物資の援助も出来かねます」
アイオテ「う、うん」
ミネルバ「…それは当然ね…陛下…その褒美の1000万のうち、旅の支度金として50万ほど用意してもらえますか?」
国王「むう…その金を持って逃げるつもりではあるまいな?」
ミネルバ「失礼ながら…そう疑われるなら、アタシたちは帰らせていただく…疑われながらこの国の為に働くのは嫌でございます」
エリオット「申し訳ない…」
国王「しかし、なぜそれほどの金が必要なのだ?」
ミネルバ「…さすがに2人では心許ないので…傭兵を雇いたいのです…それには多額の支払いが必要になります…デッドアイランドなど、行きたい者は居ないでしょうから…それに、もしそいつらが『歩く死体』になっても、金で雇われた者達なら文句はないでしょう」
国王「…なるほどな」
ミネルバ「それから…何も、戦う為の者だけが必要なわけではありません…我々が安全を確保した場所に、拠点を作ってくれる作業員も雇わないといけませんから…我々も出来る限り寝泊まりは安全にしたいですから」
エリオット「それは…その拠点づくりはこちらで手配します」
ミネルバ「それは…失礼ですが、信用は出来ますか?」
エリオット「はい…お任せください」
ミネルバ「…わかった…その者たちはわからないが、エリオットは信用する」
エリオット「ありがとうございます」
ミネルバ「どうでしょうか…50万…ご用意してくださいますか?」
国王「うむ…わかった…」
ミネルバ「それと…私とアイオテは普段は宿屋で働いておりました…なので、準備として1ヶ月ほど鍛えさせていただきたいのです」
国王「ふぅむ…1ヶ月か…もっと短くはならんか?」
ミネルバ「では…3週間」
国王「2週間だ」
ミネルバ「…わかりました」
国王「その間はこの城で暮らしてもらうぞ?…外に出るのも見張りをつける」
ミネルバ「ええ…」
国王「疑うようですまんが…許せ」
ミネルバ「はい…きっと私があなたでもそうすると思いますので…」
国王「しっかりしたおなごよのw」
エリオット「あと何かございますか?」
ミネルバ「修練の時、兵士たちと手合わせなどしてもよろしいか?」
国王「かまわん」
エリオット「修練場や、あなた方の宿泊部屋など、後で私がご案内いたします」
ミネルバ「わかりました…では」
国王「うむ…下がってよいぞ」
そうして3人は玉座の間を後にした
エリオット「…では一旦、あなた方の宿泊してもらう部屋に案内致しますね」
ミネルバ「うん」
アイオテ「…すっごいなあ、ミネルバさん!…あんなに堂々として…キラキラ」
アイオテは国王でも物怖じせずに交渉をするミネルバにすっかり尊敬していた
エリオット「いや、ほんとに…大したものであったなあ…私がそなたなら、あんなふうには出来んよ…」
ミネルバ「そう?…ま、傭兵をしてたからね…あのくらい交渉出来ないと生きていけないのよw」
アイオテ「すごいなあ、すごいなあ…やっぱりミネルバさんはすごい///…ボクなんかと違ってたくさん苦労したんだ…」
ミネルバ「アイオテの方が苦労したでしょ?w…生き方が違ってただけよw…ナデナデ」
アイオテ「頼りになるなあ…大好き!…ギュ」
ミネルバ「あはははw…かわいいw」
エリオット「あはははw…しかし、ミネルバどのがいて、私としても本当に良かったと思います…アイオテ様だけならきっと、わけもわからないうちにすぐに…用意もままならないまま、島に出発となっていたかもしれません」
アイオテ「う…そ、そう…ボクもきっとそう思う…」
ミネルバ「でも…アタシがそうしなくても、あんたは少しは庇ってくれたでしょ?」
エリオット「…なぜそう思われる?」
ミネルバ「あんたは…なんとなく信用できるからかな…理由は聞かないでよ?…そんなのわからないんだから…」
アイオテ「ボクも!…エリオットさんは好き///」
エリオット「…嬉しいですw」
エリオットもこの2人に信用され、好きになった
それから少し歩くと、城の1階の窓際の2部屋の前に着いた
エリオット「こちらとこちらです」
アイオテ「え?…2つも?」
エリオット「ええ…2人ですので」
ミネルバ「ありがとう…せっかくだから2つ借りるわ」
エリオット「かまいませんよw…食事は後で運ばれます…毒は入ってないので…安心してくださいねw」
ミネルバ「うん…」
アイオテ「あ、ありがとうございます」
エリオット「では食事が済んだ頃にまた来て…それから案内します」
ミネルバ「じゃあ一緒に食えば?」
アイオテ「そうしようよ!」
エリオット「あははw…はい…わかりました…ではまた後で」
そうして、エリオットは去って、2人は部屋でくつろいだ
兵士たちの宿舎
「あの勇者…あれ大丈夫なのか?w」
「どう見てもオレの方が強そうだぞw」
「ていうか女の子だろ?…あれ」
「いや、そんじょそこいらの女よりかわいい」
「言えてる」
「男なのか?」
「男らしい…」
「へぇぇ…でもあの勇者なら男でも…いいかもw」
「変態野郎w」
「実は強いのかね?」
「そうは見えねえよなあ…」
「大丈夫かね?」
「うーん…まあ、最悪大丈夫じゃなくても…別にかまわんだろ…あいつらが死んだとこでこっちは痛くも痒くもねえんだし」
「いや、けどよ…あの島はなあ…やっぱ安全ってわかった方がオレはいいしな…」
「それに、死なれたらオレがやれないじゃないか」
「ゲラゲラwww」
アイオテはその外見により、こうして城内で早速馬鹿にされていた
シグマ「全く…どうしようもないね…」
フランシス「うん…わたしああいうの嫌いだわ」
シグマ「ボクも…小さい頃はさんざんバカにされたもん…」
フランシス「かわいそうに…ナデナデ」
シグマ「ありがとw…今なら行って大丈夫そうかな?」
フランシス「行ってみましょう」
アイオテの部屋
ガチャ
ミネルバ「…!!」チャキ!
シグマ「待った待ったw…ボクだよ」
ミネルバ「あ、シグマさん!」
アイオテ「フランシスさん///…ギュ」
フランシス「あああ…かぁわいい///…ギュ」
ミネルバ「ずいぶんと早いですね…もっと夜にくるかと思ってました…」
シグマ「そう思ったんだけどねw…ほら、夜はミネルバちゃんたちエッチしたいかと思ってねw」
ミネルバ「え///」
アイオテ「あう///」
フランシス「恥ずかしがらなくていいのよ~w…精神融合体はそういうものだもの」
シグマ「うんうん…エッチも大切なの」
ミネルバ「そ、そうなんですか?」
シグマ「うん…君らはね、『不老不死』なの…その事を深く考えたかい?」
ミネルバ「え…いえ…そんなの考えてる余裕なかったし…」
シグマ「だよねw…不老不死ってね、単純に歳もとらないし、死ななくてラッキー!…ってのとは大違いなの…」
アイオテ「ど、どうして?」
シグマ「アイオテちゃんはまだ若いからわからないと思うけど、歳を重ねるとね…いろいろなものがわかってくる…新しいもの見ても、それがどんなふうになるか、それをすると自分はどう思うか…なんとなく予想出来ちゃうの…わかる?」
ミネルバ「いえ…」
フランシス「いろんなものに興味をなくすって事よ…」
アイオテ「そうなんですか?」
シグマ「うん…人にもよるけどさ…だいたいはそう…その状態でもずっと死なないからね…飽きてる事をずっと繰り返して生きていかないといけないの…新しく楽しい事を見つけても、それは永遠には続かない…新しく友達が出来ても、その人は自分より先におじいちゃんになって死んじゃう…それはね、アイオテちゃんたちが思うよりずっと辛い事…」
ミネルバ「ああ…言われてみると…」
シグマ「それに、生きるのだって何か食べないといけない…それってつまり、お金を稼ぐとか、自分たちで食べ物を作ったりとか…そういう事をずっと続けないといけない…それだけ思っても辛いでしょ?」
アイオテ「うう…ずっと何百年もずっと働くの…」
ミネルバ「た、たまんねえ…」
フランシス「ウンザリよねw」
ミネルバ「はい…」
シグマ「他にもいろいろね…そりゃ楽しい事もたくさんあるけど…でも普通は心が耐えられない事なんだよ」
アイオテ「そうなんですか…」
シグマ「だからね…前回の勇者くんもルーチェをボクに返して死んだんだよ」
フランシス「やっと死ねるって嬉しそうにね」
ミネルバ「アタシにはまだわからないです…」
シグマ「でもね…君らならきっとそれでも大丈夫」
アイオテ「どうして?」
シグマ「それは君らが精神融合体だから…ずっとずっと、君らは互いを補完し合って生きてられるんだよ…ボクたちみたいにね…その為に性行為っていうのはとっっっても大事なのw」
フランシス「だから…出来る時はたくさんしちゃっていいのよw」
アイオテ「…///」
ミネルバ「…なんか…嬉しいかも///」
シグマ「そうでしょう?w…逆にこうも考える…『ずっと死ななかったら、ボクはずっとフランちゃんと一緒にいられるんだ…なんて幸せなんだろう』ってね…君らもそうじゃない?」
アイオテ「…はい///」
ミネルバ「はい///」
シグマ「ふふふw…でもね…それでも残念な事があってね…君らはルーチェを持っている限り、子供を作ることはできないの」
アイオテ「ええ?!」
ミネルバ「な、なんでですか?!」
シグマ「子供を作るのは、種族を絶やさない為…後世に伝える為…でも、死ななかったらそんな事する必要はないでしょ?」
フランシス「それに…もし出来たとしても、その子はいつか自分より先におじいちゃんおばあちゃんになって死んでしまうのよ」
シグマ「そんなの耐えられる?」
ミネルバ「う…わからない…」
アイオテ「ボクも…」
シグマ「だけどね…その代わり、君らはずーっと…気持ちいいエッチが出来るw…バカみたいに思うけど、それは本当に大事なんだよ」
ミネルバ「はい///」
シグマ「これからきっと、デッドアイランドで、辛い思いもたくさんあるし、すごく疲れると思う…でも、それを乗り越えればずっと気持ち良くて幸せな毎日がきっと待ってる」
アイオテ「わぁぁ///」
ミネルバ「やった///」
シグマ「そしてね…約束の武器を持ってきたよ…はい、これ」
シグマは2人に腕輪を差し出した
ミネルバ「こ、これは?」
アイオテ「なにこれ?」
シグマ「それをね…ちょっといい?…こうしてね…腕に付けてね…利き手は?」
ミネルバ「右です」
アイオテ「ボクも…」
シグマ「そしたら右につけるの」
ミネルバ「こ、こう?」
シグマ「そうそうw」
ミネルバ「これがなんの武器になるんです?」
シグマ「焦らないで、説明を聞いて?」
ミネルバ「あ、ごめんなさい…」
シグマ「まずはここを左手の親指で触って?」
シグマは腕輪の登録方法を2人に説明した
シグマ「いい?…出来た?」
ミネルバ「はい!」
アイオテ「出来ました!」
シグマ「そしたら、ここを左手の親指で触ってみて?」
アイオテ「は、はい」
ミネルバ「はい」
2人が言われた通りにすると、右手に黒っぽいグレーの剣が現れた
アイオテ「わわ!」
ミネルバ「な!」
シグマ「すごいでしょ?w…それはガーディアンの使う剣だよ…練習すれば岩でも金属でも切れるよ」
アイオテ「ええ~!!」
ミネルバ「そ、そんなに?」
シグマ「もちろん、たくさん練習しないとだけどねw…この持ち手のここに引き金があるでしょ?」
ミネルバ「はい…」
シグマ「これを引くと切れるようになる…つまり、引かなければ練習用の剣みたいなものだよ」
ミネルバ「へぇぇ!!…すごい便利!!w…それにすごく見た目もカッコいい///」
アイオテ「うん!…カッコいい!!」
シグマ「そうでしょう?w…その剣は刃こぼれはまずしないし、したとしても一旦引っ込めてまた出せば新品になる…お手入れもいらない」
ミネルバ「す、すごすぎる~!!」
傭兵として生きてきたミネルバは、珍しく嬉しさに興奮した
シグマ「これの仕組みは秘密だから教えられないけど…いいかな?」
ミネルバ「はい…どうせ聞いたってわかりません」
アイオテ「ボクも///」
シグマ「これは剣を出すのは自分にしか出来ないけど、一度出した剣は他人も使えてしまうから、決して盗まれたりしないようにね」
ミネルバ「はい!!…絶対に手放さない!」
アイオテ「よーし、ボクも!」
シグマ「うんうんw…それに、その剣は昨日壊しちゃったミネルバちゃんの剣より軽いよね?」
ミネルバ「だいぶ…半分くらいです…」
シグマ「てことは、単純に倍は振っても大丈夫だし、振りの速度も上がるって事…慣れるまでは大変かもしれないけど、頑張って使いこなしてね」
ミネルバ「はい!…すごい…すごいこれ!」
アイオテ「そんな嬉しそうなミネルバさん、初めて見たw」
ミネルバ「あ、ごめん///」
シグマ「その剣ね…こんな事言うの嫌だけど、ものすごく高価なの…ガーディアンか資格者しか使ってはいけない、高級品なの…だから本当になくさないでね?」
ミネルバ「わ、わかりました…」
アイオテ「は、はい!」
シグマ「しまう時も腕輪を左手の親指で触ってね…やってみて?」
2人がそうすると、一瞬で剣は粉になり、腕輪に入った
ミネルバ「本当に不思議…」
アイオテ「どうなってるんだろ…」
シグマ「きっとみんなそれ見たらそう思う…そしたら、『神様がくれた勇者の武器』って言うといいよ」
アイオテ「はい…わかりました!」
ミネルバ「この剣は名前はあるのですか?」
シグマ「うん…これは『セイブザクイーン』って名前だよ…ボクがつけたの///…フランちゃんを守る武器」
ミネルバ「カッコいい~///」
アイオテ「カッコいい///」
フランシス「カッコいいわよねえw」
トントン
シグマ「あ、いけない…誰か来たね」
シグマとフランシスは透明になった
シグマ「また明日来るね…」
フランシス「またね…」
ミネルバ「あ、はい…ありがとうございました!」
アイオテ「ありがとうございました!」
ガチャ
ミネルバ「ああ…エリオット」
エリオット「食事ですよw」
アイオテ「あ、ありがと!」
エリオットと入れ違いに、シグマたちはこっそりと出ていった
そして、アイオテ、ミネルバ、エリオットは3人で楽しく食事をとり、その後、施設の案内や説明を聞いた
エリオット「アイオテ様…」
アイオテ「あの…エリオットさん…ボクの事…アイオテ様って呼ぶのせめて3人の時はやめて?」
ミネルバ「言葉遣いもそんな丁寧じゃなくていいよ」
エリオット「わかったw…じゃ、アイオテくん…」
アイオテ「う、うん」
エリオット「アイオテくんには不愉快だろうけど、この城の兵士や騎士たちは、アイオテくんの事をなめてる…その…君は女の子みたいにかわいらしいから」
ミネルバ「クソどもが…」
アイオテ「そ、それが?」
エリオット「腹立つかもしれないけど…私はいちいちそれに反論したりはしない…無駄な争いは避けたい…ごめんね」
アイオテ「ううん…それで大丈夫…ボクはそういうの慣れてる」
ミネルバ「ああ…あんたはいい奴だから、アタシらのせいで嫌われる事ないよ」
エリオット「すまない…でも、私は君らの味方だ…それともう1人…私の親友を明日紹介する…そいつは私同様信用できるから…ね?」
ミネルバ「そうなの?…どうして?」
エリオット「そいつに物資や食料の輸送や、拠点づくりをしてもらうからだ」
アイオテ「1人で?」
エリオット「うん…私も同行する時もあると思うけど…基本的にソイツが1人でやる…だから拠点づくりは時間がかかるかもしれないが…信用できないのが大勢いるよりいいと思うんだ」
ミネルバ「たしかに…言えてる…それに、大勢で『歩く死体』に襲われたら、そいつらまで敵になっちゃうし」
エリオット「そうなんだ…できるだけ私も行けるようにするから…それで我慢してください」
ミネルバ「もちろん…むしろ感謝してる…ありがとう、エリオット」
アイオテ「ありがとう…ギュ」
エリオット「おっと///…女の子みたいw…かわいい」
ミネルバ「変な気起こすなよ?w」
エリオット「大丈夫w…ナデナデ…私はね、かつて弟がいたんだ…病気で死んでしまったけど…生きていればアイオテくんと同じくらいの歳頃だったろう…だから他人事と思えなくてねw…それにアイオテくんはとても良い子だし…あ、また勇者様に失礼な事を」
ミネルバ「ううんw」
アイオテ「嬉しいです///…でも…弟さんはお気の毒でした…」
エリオット「いや…仕方ないよ…過ぎた事さ…アイオテくんの無事を心から願ってるよ…もちろんミネルバさんの事もね」
ミネルバ「ありがと…あんたいい男だねw」
エリオット「ふふふw…結構モテるよw」
ミネルバ「だろうねw」
アイオテ「うん、カッコいい///」
エリオット「ありがと…ナデナデ」
ミネルバ「あんた、恋人は?」
エリオット「居ない…」
ミネルバ「でも、モテるんだろ?」
エリオット「今は居ないw…私はあまり会えないから…離れていってしまったよw」
ミネルバ「そう…ごめんね…辛い事聞いて」
エリオット「いや…気になさらず…1人も好きなのだw」
ミネルバ「あははw」
アイオテ「ボクも…ミネルバさんと会うまでは1人が好きだった」
ミネルバ「アタシもだよ…他人と一緒って疲れるからさ…ずっと一緒で居られるのアイオテだけだ」
アイオテ「ボクも…ギュ」
エリオット「いいですねえw…そういう相手に私も恵まれたいよw」
ミネルバ「あんたなら大丈夫よw」
アイオテ「うん!」
そうして、エリオットは去って行った
アイオテとミネルバは大勢から軽んじられていたが、エリオットという心強い味方がいてくれて、かなり安心できた
それから2人は修練場に行き、トレーニングに励むと、お風呂に入り、また何度も愛し合って、それから眠った
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