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4章
デッドアイランド・内周
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ミネルバ「みんないい?…これより、内側に侵入していくわよ?」
タロン「ああ…」
エリオット「正直言って怖いけど…行かないわけにもいかない」
アイオテ「うう…ギュ」
ミネルバ「よしよし…ナデナデ…」
4人ともこれまでの経験で、狙われやすい箇所はわかっている
一番初めに奴らが噛み付いてくるのは、首や肩、次いで頭…それから足を切られたゾンビは這いずりながら足を狙ってくる
腕や腹は噛みつかれるよりも、引っ掻いてくる方が多い
したがって、噛まれやすい部位だけは金属で覆い、他は頑丈な革で覆う
二の腕や太腿などのほとんど狙われない部分などは、あえて装備を付けずに動き易さを重視した
ゾンビ相手なら、それでほとんど完封出来る
アイオテも3年もの間で、さすがに慣れて、ゾンビ相手なら恐怖もほとんどなく、そうした場合は4人の中では一番強かった
エリオット「素早いゾンビか…」
ミネルバ「素早いゾンビって長くて言いづらいから、なんか呼び名をつけようか」
タロン「ああ」
アイオテ「なんにするの?」
ミネルバ「『ハヤさん』とか?w」
エリオット「それでいいんじゃない?w」
タロン「ああw」
ミネルバ「いいの?w」
エリオット「こういうのは、わかりやすい方がいいよ」
アイオテ「うんw…すぐわかるねw」
ミネルバ「じゃあハヤさんね…」
タロン「しっかし、ここからは森になってて歩きづれえな」
エリオット「剣が使いづらいよな」
ミネルバ「たしかに…それに虫たちはゾンビにはなってないのかしらね」
アイオテ「虫も木も、見た感じは普通だね…」
エリオット「どうか普通であって欲しいw…虫までゾンビだと、とても殲滅なんて無理だよ…」
ミネルバ「そうよねえ…この島まるまる焼き尽くしたって全部は無理そう」
タロン「…前からハヤさんが団体で来るぞ」
アイオテ「う、うん!」
ハヤさんの団体は、やはり通常のゾンビより厄介であったが、通常のゾンビより体重が軽く、蹴りでふっ飛ばしやすかった
アイオテが蹴り飛ばしたのを、すかさずみんなで叩く
途中で群がられながらも、なんとかその団体は殲滅させた
ミネルバ「ハァ…ハァ…みんなケガは?」
タロン「オレは…太腿をちっと引っ掻かれた…クソ…アイオテ頼む」
アイオテ「うん」
エリオット「オレもちょっとやられた」
アイオテ「はい」
タロン「クソ…これで何回だ?」
ミネルバ「23回よw」
エリオット「オレは?」
ミネルバ「19回」
エリオット「おw…オレの方が少ないw」
タロン「つまりお前の方が戦ってないってこった」
エリオット「な、なんだと!」
ミネルバ「ほらほら…すぐムキにならないの」
タロン「そうだぞw」
エリオット「この野郎…」
ミネルバ「タロン!」
タロン「はいはい…」
アイオテ「それより、ハヤさんたちも消してしまおうよ」
ミネルバ「そうだね」
アイオテの結界にハヤさんを放り込む
アイオテは手で顔を覆って見ないようにしている
消える過程の皮膚、骨、内臓と段階的に見えるのはいまだに慣れる事はなかった
その作業中に犬か狼か定かではないゾンビが襲ってきたが、アイオテの結界の後ろに回ると、自ら結界に飛び込んで消滅する
タロン「このパターンが一番楽なんだよなw」
ミネルバ「でも、アイオテの結界に頼ったらダメよ?」
エリオット「すごくお腹減るみたいだもんな」
タロン「この中で食えばいいのに」
ミネルバ「そんな図太い神経はしてないの」
タロン「いい加減慣れろよ…」
エリオット「お前はほんと文句多いな」
タロン「……」
ハヤさんと通常のゾンビの違いは、『走る』という点だった
それだけの事でもまるで違う
恐怖も感じずひるまない者がすごい勢いで飛びついてくるのだ
そしてさらに、力の強い『ツヨさん』、耐久性の高い『タフさん』も居て、どれも見た目でわからない
せめて見た目で違いがわかれば、対策や心構えも準備が出来るのだが、それが出来ない事も精神的疲労を増やしていた
エリオット「うわ!!タフさんだ!…くっそ、ミネルバさん…頼む!」
ミネルバ「わかった、代わって!」
タロン「アイオテ、こっちも頼む!」
アイオテ「待って、まだいけない!」
ツヨさんは蹴りでもあまり吹っ飛ばないし、下手すると足を掴まれてピンチになる
バリケードを破る事もある為、出会ったら必ず倒さないと撤退も出来ない
タフさんはエリオットやタロンの持つ剣では、研ぎたてや新品時しか歯が立たない上、すぐに刃こぼれを起こすので、ミネルバやアイオテのセイブザクイーンで相手をする事になる
ミネルバ「一旦引くよ!」
エリオット「了解!」
アイオテ「はい!」
タロン「くっ…」
ミネルバ「くっそ強い…全然捗らないわね…」
タロン「アイオテ…治癒を頼む…」
アイオテ「はい」
エリオット「タロン大丈夫か?」
タロン「かすり傷だから寿命が減る事もあんまりないだろうけどさ…それでも結構減ったんだろうな…報酬が減るよりキツいぜ」
アイオテ「ごめんなさい…」
エリオット「いや、アイオテくんが謝ることじゃないよ…」
タロン「せめてオレもセイブザクイーンがあればな…」
エリオット「オレもそう思うけど、あんまり言うなよ…」
タロン「お前さ…いちいちうるさいよ」
エリオット「いちいちうるさいのお前だろうが」
ミネルバ「もうやめてよね…そうね…じゃあこれからは一日で一つの集団か、集団ではなかったら10体で引き上げる事にしようか」
エリオット「時間かかるけど仕方ない」
アイオテ「何人いるのかわからないのが辛いね」
カイル「みなさん、メシっスよ」
ミネルバ「はーい」
4人はそれらの強化ゾンビに苦戦しながらも、少しずつバリケードを内側に設置していく
4人ともストレスが溜まってはいたが、アイオテとミネルバは2人で過ごす時間があれば緩和されるし、エリオットは元々タフな為、平気だった
しかし、普段から文句の多いタロンのストレスはかなり溜まっていた
そんなある日の事、いつものように討伐に出かけた際、強化ゾンビの大群に出会った
その大群との戦闘で、それぞれが引き離され、互いで互いを庇い合う事も出来なくなる事態に陥ってしまう
タロンはタフさんにあたり、剣が止められてしまうと、ハヤさんに覆い被された
タロン「ぐわぁあああ!!」
次から次へと噛み付いてくる強化ゾンビに、タロンは見るも無惨な姿に変わった
そのタロンの断末魔を聞くと、アイオテは狂戦士化し、タロンを救い出した
アイオテが奮戦しているうちに、ミネルバとエリオットはタロンを抱えてバリケード内に逃げ込み、アイオテを迎えに行く
ミネルバ「アイオテ!…もう奴らはいないよ!…ギュ…」
アイオテ「あ…う…」
ミネルバ「アイオテ!!」
アイオテは空腹のあまり気を失ってしまった
ミネルバはアイオテを抱きかかえて、バリケード内に逃げ込むと、アイオテの目を覚ます為に頬を叩いた
早く起こさなければ、タロンはゾンビと化してしまう
幸いアイオテは目を覚ますが、空腹で動く気力がない
ミネルバはアイオテにサンドイッチを食べさせ、なんとか動けるようになると、タロンに光の治癒を施した
あと数分遅かったら手遅れになっていただろう
タロン「う…く…」
アイオテ「うう…パタ」
ミネルバ「アイオテ!!」
エリオット「ミネルバさん、アイオテくんをつれて部屋へ!」
ミネルバ「うん!」
アイオテたちの部屋
ミネルバ「アイオテ…グス」
アイオテ「あ…う…ミネルバさん…食べ物を…」
ミネルバ「うん、ここにあるよ!」
アイオテはサンドイッチをムシャムシャと夢中になって食べた
アイオテ「うう…美味しい…」
ミネルバ「今度はすごく減ったんだね…」
アイオテ「うん…今までこんなになったことないくらい」
ミネルバ「まだあるからゆっくり食べな?」
アイオテ「うん…ミネルバさん」
ミネルバ「ん?」
アイオテ「ギュッとして?」
ミネルバ「うんw」
ミネルバはベッドに座るアイオテの隣に座り、アイオテを愛おしそうに抱きしめた
アイオテもサンドイッチを食べながらミネルバの胸に頬擦りをする
アイオテ「タロンさん、大丈夫かな…」
ミネルバ「元気に起き上がったよ…すごいね、光の治癒ってさ…普通ならもうダメだよ、アレは」
アイオテ「そう…でもその分きっとだいぶ命が短くなっちゃったろうね…ボク、それを思うと辛くて…グス…」
ミネルバ「かわいそうに…ナデナデ…アタシが代わってあげれたら喜んで代わるのに…」
アイオテ「で、でもね…そんな時でもね…」
ミネルバ「うん」
アイオテ「ミネルバさんにこうして甘えてるとね…ボクの心はどんどん元気になってくるんだよ」
ミネルバ「それは嬉しいw…もっと元気になるまで、ずっとこうしてるね…ナデナデ」
アイオテ「うん!…大好き…ずっと一緒ね」
ミネルバ「うん…ずっと一緒w」
アイオテ「ミネルバさんはケガは?」
ミネルバ「少しだけw…」
アイオテ「手当てしよう!」
ミネルバ「いいのよ、あとで…今はこうしてたい」
アイオテ「でもダメだよ…手当てする!」
ミネルバ「そうお?」
アイオテ「うん!」
ミネルバ「わかったw」
エリオット「タロン…大丈夫か?」
タロン「ああ…でも死の手前だった…そういう時ってさ…本当に昔の事をいろいろ思い出すもんだな…それに不思議と苦しみもなくなった」
エリオット「ほお……すまないな、助けてやれなくて」
タロン「……オレぁ…」
エリオット「なんだ?」
タロン「いや……なんでもない……」
エリオット「とりあえず水かけてやるから、装備外せよ」
タロン「自分で出来るよ…」
エリオット「怖くなったか?」
タロン「あ、ああ…少しな…」
エリオット「メシ…作ってくる…食べて元気出せよ」
タロン「酒はあるか?」
エリオット「ああ…あとで少し飲もう」
タロン「ああ…」
エリオット(あいつ…この先もつかな…)
エリオット(おかしなもんだ…屈強な傭兵のアイツがダメになりそうで…一番早くダメになりそうなアイオテくんが一番頼りになるんだからなw)
エリオット(勇者ってのはすごいな…)
タロンは水を浴びにタルの方へと向かう
タルはアイオテたちの部屋のそばに置いてあり、窓からこっそりと中を覗いてみた
すると、ミネルバはほとんど全裸でアイオテの手当てを受けていた
ミネルバは筋肉質で男顔負けの強さを持ってはいても、ふくよかな胸と抜群のスタイル、美しい顔を持った魅力的な女性である
タロンは以前からこうしてたまに覗いていた
普段はとても勇ましく、戦闘の腕もタロンから見ても相当高いミネルバの、その『女』の面のギャップをたまらなくエロく感じていて、ひそかに性の対象として見ていた
そして今もアイオテはミネルバのキレイな乳首をペロペロと舐めたりと、ふざけてじゃれ合っている
タロン(た、たまんねえ…)
タロン(くそ…あのガキにはもったいねえぜ…)
タロン(よし…)
タロンのストレスは限界に達しており、通常の精神状態ではなかった
アイオテたちの部屋
コンコン
ミネルバ「アイオテ…誰か来た…エリオットかな?」
アイオテ「あう…」
ミネルバ「服着るよ?」
アイオテ「うん」
ミネルバ「ちょっと待ってー!!」
エリオット「おー!…メシ作ったから食べよう!!」
ミネルバ「わかったー!ありがと!すぐ行くー!」
ミネルバ「アイオテ、さっき食べたけど食べれる?」
アイオテ「食べる~」
ミネルバ「続きは夜ねw」
アイオテ「うんw」
ミネルバは服を着ると、アイオテと一緒にテーブルに向かった
すでにエリオットとタロンは席についていた
ミネルバとアイオテも座る
ミネルバ「タロン、あんた、身体は大丈夫かい?」
タロン「ああ」
アイオテ「タロンさん…今回はきっと、だいぶ命を削ってしまったと思うの…ごめんなさい」
タロン「ふん…」
エリオット「おい…その態度はなんだよ…あん時治してもらわなかったらお前は死んでたんだぞ?…そりゃかわいそうだとは思うけど、今生きてるのはアイオテくんのおかげだろ?…少しは礼くらいないのか?」
タロン「…ありがとよ…」
アイオテ「う、ううん…」
ミネルバ「ほらほら…あんたらはもう、すぐそう…」
エリオット「ご、ごめんねミネルバさん…」
ミネルバ「ま、いいけどw」
タロン「すまんな…今日は酷い目に合ったからさ…飲んで忘れたいんだ…お前たちも付き合ってくれよ…」
ミネルバ「いいわよ」
タロン「アイオテもほら…たまには付き合えよ」
アイオテ「う、うん…」
アイオテは酒はほとんど飲んだことがない
苦いばかりで、美味しくないのだ
アイオテ(どうしてみんなこんなの飲むんだろう…)
ミネルバ「ま、アイオテも一杯くらい付き合ってあげな?」
アイオテ「うん…」
ミネルバ「酔っ払ったらちゃんと介抱してあげるからさw…ナデナデ」
アイオテ「うんw」
タロン「じゃあ…アイオテ…助けてくれてありがと…乾杯!」
みんな「乾杯!」
そうしてみんなは酒を飲み干し、食事をとる
いつも食事はほとんど野菜だった
普段からゾンビの腐った肉をさんざん見ているせいで、肉を食べる気にはならないのだ
アイオテは食べながらも酒がまわり、ウトウトとしだした
ミネルバ「アイオテ…よっかかりな?」
アイオテ「うん…」
ミネルバ「なんか…今日はアタシも疲れてるのかな…眠くなってきたよ」
エリオット「おお…オレも…」
タロン「おい…大丈夫か?…オレは光の治癒を受けたからか、全然元気だぞw」
エリオット「すまん…部屋に戻って少し寝させてくれ…」
タロン「仕方ねえな…連れてってやるよ」
エリオット「ああ…」
エリオットはタロンに連れられて、部屋に入って眠った
そして、タロンがテーブルに戻ると、ミネルバとアイオテは寄り添って眠ってしまっていた
実はタロンは以前に街に行った時に、眠れない時のために睡眠薬を買っていた
それをあらかじめ酒に混ぜていたのだ
タロン「おい…寝てるか?…ペチペチ」
ミネルバもアイオテもぐっすりと眠っている
タロンはミネルバの胸を揉んだ
タロン(たまらねえぜw)
アイオテを地面に寝かせ、ミネルバを自分の部屋へと抱きかかえていき、ミネルバは全裸にされてしまった
タロンはミネルバの胸を揉みしだき、舐め回し、股間をいじる
普通ならこの短時間なら起きるはずはないので、タロンはゆっくりと堪能していたが、ミネルバはアイオテの精神融合体の為、酔いや薬物からの回復が早い
ミネルバ「う…ぐ…あ!あんた!…なにしやがる!!」
タロン「う、うるせぇ!…静かにしろ!…オレは前からお前が好きだったんだ!…一回でいいからやらせてくれ!」
ミネルバ「冗談じゃないよ!!…やめろ!…アイオテー!!」
ミネルバのアイオテに助けを呼ぶ声で、タロンの心は壊れてしまい、ものすごい力でミネルバを抑え込んだ
ミネルバも女性にしては大変な筋力があるが、同じく鍛えている男にはやはりかなわない
ミネルバは抑え込まれてジタバタと暴れた
タロンは暴れるミネルバの頬にビンタをくらわせる
その時、タロンの小屋の壁がバラバラと崩れた
アイオテだった
アイオテはセイブザクイーンを片手に、ものすごい狂相をしてタロンを睨みつける
タロンはそのアイオテに今まで感じた事のない恐怖を感じ、剣を掴み、アイオテに斬りかかっていった
しかし、狂戦士になったアイオテにかなうはずがなく、腕を切り落とされ、絶叫をあげながらタロンはバリケードの向こうへと逃げていった
ミネルバ「アイオテ!!」
アイオテ「うがぁー!!」
タロンを追いかけようとするアイオテを、全裸のまま追いかけて抱きしめると、アイオテは我にかえった
アイオテ「ミネルバさん!」
ミネルバ「うっ…うっ…アイオテ…」
アイオテ「あの野郎!!」
ミネルバ「大丈夫…大丈夫よ…アイツにやられる前に来てくれたから…」
アイオテ「ほんと?!」
ミネルバ「うん…それよりアイツ…バリケードの向こうに行ってしまった…助けないと殺されちまうよ」
アイオテ「あんな奴!!」
ミネルバ「気持ちはわかるけど…アタシは大丈夫だから…ね?…アイオテ…助けてあげて?…アタシは優しいアイオテが好きなの」
アイオテ「ミネルバさん…ミネルバさんの方こそ優しすぎるよ…ギュ…こんな震えてるのに…わかった…助けに行ってくる…服着て待ってて?」
ミネルバ「うん…あとで抱いてね」
アイオテ「うん…行ってくる…」
アイオテは単身バリケードの向こう側にタロンを助けに向かった
しかし、だいぶその時には時間が過ぎてしまっていたため、タロンは見つからなかった
タロンを見つける前に強化ゾンビに見つかる為、アイオテは戦わざるを得ない
アイオテは10体ほど強化ゾンビを倒すが、これ以上は自身の体力がもたないと悟ると、ミネルバの元へと戻っていった
アイオテ「ハァ…ハァ…」
ミネルバ「大丈夫?」
アイオテ「う、うん…ボクは大丈夫…でも…タフさんたちが居て…とてもタロンさんを見つけるどころじゃないんだ」
ミネルバ「そう…きっともう手遅れになってるよ…かわいそうだけど諦めよう…」
アイオテ「うん…はっきり言って…ボクの大切なミネルバさんを傷つけたアイツをこれ以上助けてやる気には…いくらなんでも出来ない」
ミネルバ「うん…」
アイオテ「本当にミネルバさん…アイツに犯されてないよね?」
ミネルバ「うん…大丈夫w…おっぱい舐められるくらいはしたかもだけどw」
アイオテ「くっそ!…くっそ!!」
ミネルバ「アイオテもそんな怒ることあるのねえw」
アイオテ「だ、だって…ボクの大事なミネルバさんに…グス…」
ミネルバ「アタシもすごく不愉快だよ…ね、アイオテ…この不愉快さをかき消すくらい気持ち良くして?」
アイオテ「うん!…いっぱいする!」
ミネルバ「うんw」
それから2人は何時間にもわたり、激しく愛し合った
ミネルバ「う…あ、アイオテ…待って…」
アイオテ「…う…ん?」
ミネルバ「ちょっと一旦抜いて?…いっぱいになって苦しいw」
アイオテ「あ…ご、ごめん!」
ミネルバ「ああ…すごいいっぱいw…」
アイオテ「うんw」
ミネルバ「元気ねえw…頭おかしくなっちゃうよw」
アイオテ「えへへ///」
ミネルバ「でも気持ち良かった///」
アイオテ「もっとする?」
ミネルバ「まだしたいの?」
アイオテ「うーん…ミネルバさんがもう大丈夫ならやめる」
ミネルバ「うんw…大丈夫w」
アイオテ「へへw…大好き…スリスリ」
ミネルバ「かわいい///…ギュ…エリオットはまだ寝てるのかね?」
アイオテ「あ、そうだね…様子を見に行こうか」
ミネルバ「うん…まだ出てくるw」
アイオテ「あう…ごめんねw」
ミネルバ「ううんw」
2人は服を着ると、エリオットの小屋に行き、エリオットを起こした
エリオット「んあ…う…ああ…頭ガンガンする…」
アイオテ「大丈夫?」
ミネルバ「アタシら、タロンに薬盛られてたみたいよ」
エリオット「なんだって?…くそあの野郎」
アイオテ「ほんと…ボクも許せない」
エリオット「…アイオテくんがそんな事言うなんて…何があったの?」
ミネルバ「アタシが眠ってるとこ、犯そうとしてきたのよ…アイツ」
エリオット「あの野郎!!…今どこに?…ぶっ飛ばしてやる!!」
ミネルバ「今はもういないよ…きっと今頃食われちまってるよ…」
エリオット「…え?」
ミネルバ「アタシがね…間一髪ってとこでアイオテが助けてくれて…でもアイオテは狂戦士になってたからさ…アイツは腕を落とされて一目散にバリケードの向こうに逃げちまったのさ」
エリオット「…そうか」
アイオテ「…ボク…アイツの腕を?」
ミネルバ「うん…見に行こうか」
アイオテ「うん…」
エリオット「行こう…」
エリオット「すごいね…アイツの小屋の壁が切り刻まれてる…」
アイオテ「あ…腕が…うう…」
ミネルバ「…やっぱ、ゾンビの腕より生きた人間の腕の方が怖いね…」
エリオット「たしかに…」
アイオテ「う…ゲボォ…」
ミネルバ「かわいそうに…ナデナデ」
エリオット「アイオテくん…結界出せるかい?…この腕は消してしまおうよ」
アイオテ「う…うん…いや…せめて埋めてあげよう…」
エリオット「優しいね…ミネルバさんに酷いことした奴なのに…さすが勇者だね」
ミネルバ「うん…だから好きなのよw」
アイオテ「…う…気持ち悪い…グス」
ミネルバ「よしよし…埋めるのはアタシらでやるから…ここで座ってな?」
エリオット「ミネルバさんもついててあげてくれ…埋めるのはオレがやるよ」
ミネルバ「ありがと」
エリオットはタロンの腕を埋め、木材を刺して墓標のようにした
アイオテ「ボク…なんてことしちゃったんだろ…」
ミネルバ「仕方ないよ…」
エリオット「そうだよ…アイツが悪いんだからさ」
アイオテ「無事でいてくれればいいけど…」
ミネルバ「まずそれは無理だよ…」
エリオット「うん…」
3人は手を合わせ、祈った
エリオット「これからは3人か…」
ミネルバ「そうねぇ…」
アイオテ「タロンさんは酷いことしたけどさ…でも、よく考えてみるとかわいそうだね…まがりなりにもここまで一緒に戦ったのに…」
エリオット「まあね…」
ミネルバ「だけど、傭兵としては失格よ…厳しいこと言うようだけど、腕は立っても、あんな精神が弱いんじゃさ…」
エリオット「まあ…いっつも文句言ってたからな」
アイオテ「…うん」
ミネルバ「エリオットは大丈夫?」
エリオット「大丈夫w…オレはむしろタロンには悪いけど、タロンがいない方が精神的に楽だよw」
ミネルバ「あんたらいつも言い合いしてたもんねw」
エリオット「ごめんw…けど、たいがいはアイツが悪くない?」
ミネルバ「いやあ…まあ、アイツの性格には難があるけどさw…あんたもスルーしなよw…ほんとさ、あんたは良い奴だけど、スルーしないから聖騎士もクビになっちゃうんだからね?w」
エリオット「あはははw…全くだねw」
アイオテ「でも、そんなエリオットさんがボクは好きだなあ」
エリオット「お、ほんと?w」
アイオテ「うんw」
エリオット「よーし!じゃあオレも抱っこしちゃおっかなw…よっ」
アイオテ「あはははw」
エリオット「あはははw」
ミネルバ「あんたは優しいねえw」
エリオット「アイオテくん、かわいいからw」
アイオテ「えへへ///」
ミネルバ「あんた…まさか」
エリオット「ち、違うよ!!」
ミネルバ「ほんとぉ?」
エリオット「本当だってw」
ミネルバ「ふふふw」
そうして3人になり、戦力は減ったものの、結束力は以前より深まったため、かえって討伐は捗っていった
とは言え、それでも強化ゾンビは手強く、全体的に内側にバリケードを狭め終わる頃にはさらに8年の歳月がかかっていた
ミネルバ「…ここまでやっと来たけど…ここからはさらに強いのかな…」
エリオット「そうじゃなければいいけど、そう思っていた方がいいよ」
ミネルバ「だよね…ああ…もういい加減この生活も慣れたけど…もっとキレイなとこに戻りたいわ」
アイオテ「うん…ねw」
エリオット「それにしてもさ…2人が不老不死ってのは本当っぽいよなあ…」
ミネルバ「だねぇ…アイオテ見てると特に思うよね」
アイオテ「ボク?」
エリオット「うんうん…アイオテくんももう30くらいだろ?…年齢的には」
アイオテ「うん」
エリオット「でもこの肌はどう見ても少年だよ…このスベスベで色白で、ツルツルな感じ」
ミネルバ「そうw…アタシより肌がキレイなんだからw」
エリオット「なんかさw…変な気持ちで言うんじゃないけど、見てると触りたくなってくるよw」
アイオテ「あははw」
エリオット「すごいよね、日焼けもしないんだから…オレだけがオッさんになってく」
ミネルバ「エリオットはまだまだカッコいいわよ」
アイオテ「うん!」
エリオット「そう?…終わって戻っても、結婚相手探せるかな?」
ミネルバ「余裕でしょw…アイオテが居なきゃ、アタシがもらうとこだよ」
エリオット「おw…それは嬉しいねw」
ミネルバ「エリオットはどんな女の子が好みなの?」
エリオット「オレはさあ…ブスでもキレイでもない女がいいんだ」
ミネルバ「どういうこと?…キレイな方がいいんじゃないの?」
エリオット「いや、それよりも明るくて元気で思いやりのある子がいいんだな…そういう性格だと、普通な顔の方がかわいいんだ」
ミネルバ「そうなの?」
アイオテ「ミネルバさんは?」
エリオット「ミネルバさんはキレイすぎるw」
ミネルバ「そ、そうお?///」
エリオット「アイオテくんもねw」
アイオテ「ふうん…」
エリオット「なんていうかさ、かわいすぎない顔でさ…愛嬌のある性格だとさ…どんどん時間が経つほどかわいくなってくるんだよ」
ミネルバ「へぇぇ…でもそれならその方がいいよねえ…ずっと一緒にいるならさ」
エリオット「そうそうw…2人は戻ったらどんなふうに生活するの?」
ミネルバ「考えてないねえ」
アイオテ「ボクは穏やかに何事もなく暮らせればいいなあ」
ミネルバ「だねw」
アイオテ「ミネルバさんとずっと2人で」
ミネルバ「ねw」
エリオット「ほんと、よくそんなずっと一緒でいられるよね…」
ミネルバ「ほんとだよ…なんていうかさ、そばに居たいってより、離れるのが嫌って感じなのよね」
アイオテ「そうだよね!」
エリオット「トイレも?w」
ミネルバ「ぶっちゃけトイレも一緒に行きたいくらいよ」
エリオット「ま、マジかww」
アイオテ「ボクとミネルバさんは2人で一つの心なんだって神様は言ってた」
エリオット「神様かあ…神様ってやっぱり強い?」
アイオテ「強いなんてもんじゃなかったw」
ミネルバ「アタシらなんて大人と子供…いや、もっと違うかなw」
エリオット「そ、そんなに?!…アイオテくんも?!」
アイオテ「うんw…それになんでも知ってるし、なによりすごく優しいの///」
エリオット「…だいぶ神話の神様と違うんだな…」
ミネルバ「うんw…本物はやっぱり本物だよ…神様はね…正論ってあるでしょ?」
エリオット「うん」
ミネルバ「正論がいつも正しいとは思ってないんだよ」
エリオット「どういうこと?」
ミネルバ「うーん…例えばさ、エリオットが人を殺したとするでしょ?」
エリオット「うん」
ミネルバ「でも、エリオットの殺した奴ってのは弱い奴を騙して金を騙しとったりする奴だったとするね」
エリオット「ああ、うん」
ミネルバ「そんな奴、死んでも当然だと思うけど、法律とか正論では『人を殺してはいけない』って思うよね?」
エリオット「ああ」
ミネルバ「だから、死んで当然と思ってても、なかなか殺せないじゃん?」
エリオット「うんうん」
ミネルバ「神様は死んで当然の奴は死んで当然で済ませちゃうのよ…神様が言うには、『命』を奪うより、『人生』を奪う方が悪いんだって」
エリオット「…なるほどねえ…」
ミネルバ「それでもね、神様自身も善と悪の判断はわからないとも言ってた」
エリオット「そうなんだ…」
ミネルバ「だからね…この島のゾンビどもなんて神様なら簡単に滅ぼせるけど、そうしないのは、『ゾンビが悪』かわからないからみたいよ」
エリオット「というと?」
ミネルバ「神様ってのはやっぱり、『公平』に物事を見るのね…だから、ゾンビが蔓延る世の中が悪いのか、それともこの星がそれが必要と判断してるからなのか、それはわからないのよ」
エリオット「…こんなゾンビも必要ってこと?」
ミネルバ「かもしれないし、そうじゃないかもしれないって事」
エリオット「だったらなんで武器とか、ルーチェとか与えるの?」
ミネルバ「ルーチェを持ったアイオテのする行動こそ正しい事らしいよ…アイオテの意思は関係ないらしいの」
エリオット「難しくてわからないw」
ミネルバ「ルーチェの導きに従うのがアイオテの役割…でもアイオテはその導きさえわからないのよ」
アイオテ「うん…」
エリオット「じゃあさ…極端な話、ゾンビに勝てなかったらゾンビは必要な存在って事なのか?」
ミネルバ「そうなのかもしれない」
エリオット「そんな…」
アイオテ「でもボクはやっぱりコイツらが居たら嫌だから…最後までやる」
エリオット「うん!…オレだって嫌だ!」
ミネルバ「アタシも安全な世界にしてさ…アイオテとエッチしまくって過ごしたいわ」
エリオット「そ、率直すぎるww」
アイオテ「あはははw」
3人は仲も良く、10年以上もこの生活を続けている為、慣れていた
なるべく明るくいる事に努めてもいる
カイル「メシっスよ~」
エリオット「お、やったね」
ミネルバ「今日は肉のもあるね…」
アイオテ「うう…」
カイル「嫌かもしれねっスが、やっぱり肉も食わないとダメっスよ」
ミネルバ「そうよね…」
カイル「そうっス、特に身体使ってるんですから」
アイオテ「ボクも頑張って食べてみる」
カイル「無理そうならやめてもいいっスが、少し試してみるっス」
アイオテ「うん!…いつもありがとう、カイルさん///」
カイル「かわいいっスw」
アイオテは恐る恐る口に肉を運んでみた
美味しいとは思うのだが、どうしてもゾンビの肉を思い出してしまうと、吐き出してしまう
カイル「やっぱり無理っスか…」
アイオテ「うう…でも、もう少し頑張ってみる」
ミネルバ「うん…慣れるよ、きっと」
アイオテ「うん…ギュ…」
ミネルバ「おおう…どしたのどしたの~w…ナデナデ」
カイル「まるで母子っスよねw」
エリオット「うんw」
ミネルバ「あははw…かぁわいいのよw」
エリオット「ミネルバさん…もうそろそろさらに内側へ突入するだろ?」
ミネルバ「うん」
エリオット「その前に一度、街に戻ってきてもいいかい?」
ミネルバ「うんw」
エリオット「ごめんね、すぐに戻るよ」
アイオテ「ううん…エリオットさん、ずっと付き合ってくれてありがと…ギュ」
エリオット「こちらこそ…みんなの為にずっと頑張ってくれてありがとうだよ…ナデナデ」
カイル「ほんとっスよ」
それからエリオットは一旦街に帰ると、まずは女を買いに行く
エリオットはいつもそうしていて、しかし、いつも同じ女を買うのが誠実なエリオットらしい
売春宿
エリオット「今日はカレナは空いてるかい?」
女主人「あら、エリオットさんw…今日もカレナかい?w」
エリオット「はははw」
女主人「おーい、カレナー!!…エリオットさん来たよー!!」
カレナ「あ、はーい!!」
エリオット「よお!」
カレナ「久しぶり~///…ギュ」
エリオット「おおっとぉw」
カレナ「へへ///…嬉しい///…部屋行こう」
エリオット「うんw」
そうしてエリオットとカレナはのんびりと愛し合った
カレナ「ねえ、エリオット…月に一回来るか来ないかだけどさ…エリオットは何をしてる人なの?…もっと会いたいよ…」
エリオット「秘密…あんまり詮索はしないで欲しいな…カレナはそういう事しないから会いに来てるのに」
カレナ「あ、ごめんなさい!…もう聞かないから…グス…」
エリオット「別に怒っちゃいないから、泣くことないよw…ナデナデ…それに、オレは休みがひと月に一回しかないからさw…これでも会いに来れる時は一番に来てるんだぜ?」
カレナ「あ、そうなの?!///…嬉しいw…ギュゥ…でも…エリオットはどうしていつもわたしを選んでくれるの?」
エリオット「そりゃ、カレナが好みだからだよw」
カレナ「嬉しい///」
エリオット「そろそろ寝るよ…疲れた…」
カレナ「うん…おやすみなさい…ギュゥ」
エリオット「おやすみ…ナデナデ」
翌朝になると、エリオットは花を持って墓地に訪れた
ミネルバやアイオテには内緒で、タロンの墓を作ったのだ
エリオットは決してタロンと仲が良かったわけではなかったが、それでも長年一緒に戦った仲間としては、たとえ傭兵であっても、命の軌跡を残してあげたいと思ったからだ
エリオット「タロン…これから戻ったらオレたちはさらに内側に向かうよ…お前も良かったらさ…無事を祈っててくれよな?」
エリオットは花を添え、手と手をギュッと握りしめた形で、目を閉じて冥福を祈った
アイオテやミネルバが今まで気持ちを保ち続けてこれたのは、こうしたエリオットの優しさも大きいだろう
誰にでも優しく、他人の為に怒り、周囲を気遣うエリオットは、誰よりも『聖騎士』として相応しかった
両親の墓を掃除して、花を添えて祈ると、『またね』と言い、墓地を後にした
エリオット「さて…鍛冶屋に行くかな」
次は鍛冶屋に愛剣を研ぎに出す
鍛冶屋の主人もエリオットが好きで、優先的に研いでくれる
鍛冶屋「こりゃあもう研げねえよ…これ以上研いだら戦ってるうちに折れちまうよ?」
エリオット「マジか~…高かったのになあ」
鍛冶屋「おめえさん、どこでそんないつも戦ってんだ?」
エリオット「え?…みんなに秘密に出来るか?」
鍛冶屋「おお…もちろん」
エリオット「デッドアイランドさ…」
鍛冶屋「な、なんだって?!…まさか、おめえさん…勇者なのか?」
エリオット「違う違うw…オレはその勇者のお供さw…そこのさ、歩く死体には元々人間だったと思えないくらい頑丈なのが居てさ…そいつのせいですぐ剣がダメになるのさ」
鍛冶屋「そうなのか…よし!…ちょっと待ってな?」
エリオット「え?…うん」
鍛冶屋の主人は奥の部屋に小走りで入って行くと、一本の剣を持って出てきた
鍛冶屋「ほら…これ、おめえさんにやるよ」
エリオット「え?!…こんなすげえ剣を?」
鍛冶屋「ああ…こいつはおめえさんの剣の鋼より上質な素材でさ…オレが丹念に仕上げたんだ…おめえさんにならやるよ」
エリオット「い、いいのか?…いや、いくらかは払うよ!」
鍛冶屋「いいって事よ…みんなの為に戦ってくれてるあんたから金はとれねえし、そんじょそこいらのへっぽこ剣士にはやりたくねえから」
エリオット「ありがと…グス…」
鍛冶屋「けど、今までの剣より少し重いから、気をつけてくれよ?」
エリオット「うん!…こりゃすげえw…」
鍛冶屋「似合うぜw」
エリオット「ありがと…こいつがあれば百人力だ」
鍛冶屋「…死ぬなよ?」
エリオット「ああ…また来るよ」
鍛冶屋「ああ」
こうして3日ほどカレナのところに泊まってから、補給船に相乗りして島へと戻る
エリオット「ただいま~」
アイオテ「おかえりなさい!…ギュ…」
エリオット「ただいまw…ナデナデ」
ミネルバ「あら、新しい剣?」
エリオット「そう!…神様の剣には劣るけど、こいつは相当なもんだぜw」
ミネルバ「見せて見せてw…おお…すんごいキレイw…ほんと切れそう」
エリオット「なんかさw…べつに奴らと好き好んで戦いたいわけじゃないけど、新しいの持つと早く試してみたくなるw」
ミネルバ「わかるわかるw」
アイオテ「そうなんだ~」
ミネルバ「そうなのよw…アイオテはいきなり最強の剣を持っちゃったからある意味不幸ねw」
エリオット「はははw…たしかにw…その剣は本当に羨ましいよw」
ミネルバ「けどよくそんなすごい剣買えたねえ…まだそんなお金あったんだ?」
エリオット「いや…これね、いつも行ってる鍛冶屋のおやじさんがくれたんだよ…『あんたに使ってほしい』ってね…なんか悪いよなあ…」
ミネルバ「そんな事ないわよ…エリオットならそういう事あっても当然だわよw」
アイオテ「そうだよ!」
エリオット「そ、そう?」
ミネルバ「うん…あんたみたいに良いやつが報われない世の中の方が間違ってるよ…まあ、この島に来てる時点でわりを食ってるけどw」
エリオット「そんな事ないさw…オレはここでみんなの役に立ってるし、2人とも仲良くなれたし…もしもここで死んで帰れなくなっても、オレは後悔しない」
アイオテ「死ぬとかダメだよ!」
ミネルバ「うんうん…あんたはちゃんと帰って誰よりも幸せになるべきよ…ちゃんと帰れたらさ…タロンの報酬も合わせてあげるわよ…いいよね?アイオテ」
アイオテ「もちろんだよ~…ボクはそんなにお金欲しいわけじゃないもん」
エリオット「そんな…そんな事言ったらオレだって別に金に飢えてる性格じゃないぜ?w」
ミネルバ「あはははw…そうだったねw…けどさ、あって困るもんじゃないだろ?…かわいい嫁さん見つけて、死ぬまでのんびり平和に暮らしなよ…あんたにはその資格があると思う」
エリオット「…ありがとう…ウル…優しいなあ」
アイオテ「エリオットさんが優しいんだよ」
ミネルバ「そそw…アタシらちゃんと揃って凱旋するよ?」
エリオット「おう!」
アイオテ「おー!」
ミネルバ「じゃあついに…明日からはさらなる内側に入るね」
エリオット「うん!」
アイオテ「頑張るぞ~」
ミネルバ「ふふw…アイオテも勇敢になったねえw」
アイオテ「そうでもない///…その…少し慣れただけ///」
エリオット「それが大切w」
そして、3人はさらに結束し、準備も万端整って、ついに中枢へと乗り込む決意を固めた
タロン「ああ…」
エリオット「正直言って怖いけど…行かないわけにもいかない」
アイオテ「うう…ギュ」
ミネルバ「よしよし…ナデナデ…」
4人ともこれまでの経験で、狙われやすい箇所はわかっている
一番初めに奴らが噛み付いてくるのは、首や肩、次いで頭…それから足を切られたゾンビは這いずりながら足を狙ってくる
腕や腹は噛みつかれるよりも、引っ掻いてくる方が多い
したがって、噛まれやすい部位だけは金属で覆い、他は頑丈な革で覆う
二の腕や太腿などのほとんど狙われない部分などは、あえて装備を付けずに動き易さを重視した
ゾンビ相手なら、それでほとんど完封出来る
アイオテも3年もの間で、さすがに慣れて、ゾンビ相手なら恐怖もほとんどなく、そうした場合は4人の中では一番強かった
エリオット「素早いゾンビか…」
ミネルバ「素早いゾンビって長くて言いづらいから、なんか呼び名をつけようか」
タロン「ああ」
アイオテ「なんにするの?」
ミネルバ「『ハヤさん』とか?w」
エリオット「それでいいんじゃない?w」
タロン「ああw」
ミネルバ「いいの?w」
エリオット「こういうのは、わかりやすい方がいいよ」
アイオテ「うんw…すぐわかるねw」
ミネルバ「じゃあハヤさんね…」
タロン「しっかし、ここからは森になってて歩きづれえな」
エリオット「剣が使いづらいよな」
ミネルバ「たしかに…それに虫たちはゾンビにはなってないのかしらね」
アイオテ「虫も木も、見た感じは普通だね…」
エリオット「どうか普通であって欲しいw…虫までゾンビだと、とても殲滅なんて無理だよ…」
ミネルバ「そうよねえ…この島まるまる焼き尽くしたって全部は無理そう」
タロン「…前からハヤさんが団体で来るぞ」
アイオテ「う、うん!」
ハヤさんの団体は、やはり通常のゾンビより厄介であったが、通常のゾンビより体重が軽く、蹴りでふっ飛ばしやすかった
アイオテが蹴り飛ばしたのを、すかさずみんなで叩く
途中で群がられながらも、なんとかその団体は殲滅させた
ミネルバ「ハァ…ハァ…みんなケガは?」
タロン「オレは…太腿をちっと引っ掻かれた…クソ…アイオテ頼む」
アイオテ「うん」
エリオット「オレもちょっとやられた」
アイオテ「はい」
タロン「クソ…これで何回だ?」
ミネルバ「23回よw」
エリオット「オレは?」
ミネルバ「19回」
エリオット「おw…オレの方が少ないw」
タロン「つまりお前の方が戦ってないってこった」
エリオット「な、なんだと!」
ミネルバ「ほらほら…すぐムキにならないの」
タロン「そうだぞw」
エリオット「この野郎…」
ミネルバ「タロン!」
タロン「はいはい…」
アイオテ「それより、ハヤさんたちも消してしまおうよ」
ミネルバ「そうだね」
アイオテの結界にハヤさんを放り込む
アイオテは手で顔を覆って見ないようにしている
消える過程の皮膚、骨、内臓と段階的に見えるのはいまだに慣れる事はなかった
その作業中に犬か狼か定かではないゾンビが襲ってきたが、アイオテの結界の後ろに回ると、自ら結界に飛び込んで消滅する
タロン「このパターンが一番楽なんだよなw」
ミネルバ「でも、アイオテの結界に頼ったらダメよ?」
エリオット「すごくお腹減るみたいだもんな」
タロン「この中で食えばいいのに」
ミネルバ「そんな図太い神経はしてないの」
タロン「いい加減慣れろよ…」
エリオット「お前はほんと文句多いな」
タロン「……」
ハヤさんと通常のゾンビの違いは、『走る』という点だった
それだけの事でもまるで違う
恐怖も感じずひるまない者がすごい勢いで飛びついてくるのだ
そしてさらに、力の強い『ツヨさん』、耐久性の高い『タフさん』も居て、どれも見た目でわからない
せめて見た目で違いがわかれば、対策や心構えも準備が出来るのだが、それが出来ない事も精神的疲労を増やしていた
エリオット「うわ!!タフさんだ!…くっそ、ミネルバさん…頼む!」
ミネルバ「わかった、代わって!」
タロン「アイオテ、こっちも頼む!」
アイオテ「待って、まだいけない!」
ツヨさんは蹴りでもあまり吹っ飛ばないし、下手すると足を掴まれてピンチになる
バリケードを破る事もある為、出会ったら必ず倒さないと撤退も出来ない
タフさんはエリオットやタロンの持つ剣では、研ぎたてや新品時しか歯が立たない上、すぐに刃こぼれを起こすので、ミネルバやアイオテのセイブザクイーンで相手をする事になる
ミネルバ「一旦引くよ!」
エリオット「了解!」
アイオテ「はい!」
タロン「くっ…」
ミネルバ「くっそ強い…全然捗らないわね…」
タロン「アイオテ…治癒を頼む…」
アイオテ「はい」
エリオット「タロン大丈夫か?」
タロン「かすり傷だから寿命が減る事もあんまりないだろうけどさ…それでも結構減ったんだろうな…報酬が減るよりキツいぜ」
アイオテ「ごめんなさい…」
エリオット「いや、アイオテくんが謝ることじゃないよ…」
タロン「せめてオレもセイブザクイーンがあればな…」
エリオット「オレもそう思うけど、あんまり言うなよ…」
タロン「お前さ…いちいちうるさいよ」
エリオット「いちいちうるさいのお前だろうが」
ミネルバ「もうやめてよね…そうね…じゃあこれからは一日で一つの集団か、集団ではなかったら10体で引き上げる事にしようか」
エリオット「時間かかるけど仕方ない」
アイオテ「何人いるのかわからないのが辛いね」
カイル「みなさん、メシっスよ」
ミネルバ「はーい」
4人はそれらの強化ゾンビに苦戦しながらも、少しずつバリケードを内側に設置していく
4人ともストレスが溜まってはいたが、アイオテとミネルバは2人で過ごす時間があれば緩和されるし、エリオットは元々タフな為、平気だった
しかし、普段から文句の多いタロンのストレスはかなり溜まっていた
そんなある日の事、いつものように討伐に出かけた際、強化ゾンビの大群に出会った
その大群との戦闘で、それぞれが引き離され、互いで互いを庇い合う事も出来なくなる事態に陥ってしまう
タロンはタフさんにあたり、剣が止められてしまうと、ハヤさんに覆い被された
タロン「ぐわぁあああ!!」
次から次へと噛み付いてくる強化ゾンビに、タロンは見るも無惨な姿に変わった
そのタロンの断末魔を聞くと、アイオテは狂戦士化し、タロンを救い出した
アイオテが奮戦しているうちに、ミネルバとエリオットはタロンを抱えてバリケード内に逃げ込み、アイオテを迎えに行く
ミネルバ「アイオテ!…もう奴らはいないよ!…ギュ…」
アイオテ「あ…う…」
ミネルバ「アイオテ!!」
アイオテは空腹のあまり気を失ってしまった
ミネルバはアイオテを抱きかかえて、バリケード内に逃げ込むと、アイオテの目を覚ます為に頬を叩いた
早く起こさなければ、タロンはゾンビと化してしまう
幸いアイオテは目を覚ますが、空腹で動く気力がない
ミネルバはアイオテにサンドイッチを食べさせ、なんとか動けるようになると、タロンに光の治癒を施した
あと数分遅かったら手遅れになっていただろう
タロン「う…く…」
アイオテ「うう…パタ」
ミネルバ「アイオテ!!」
エリオット「ミネルバさん、アイオテくんをつれて部屋へ!」
ミネルバ「うん!」
アイオテたちの部屋
ミネルバ「アイオテ…グス」
アイオテ「あ…う…ミネルバさん…食べ物を…」
ミネルバ「うん、ここにあるよ!」
アイオテはサンドイッチをムシャムシャと夢中になって食べた
アイオテ「うう…美味しい…」
ミネルバ「今度はすごく減ったんだね…」
アイオテ「うん…今までこんなになったことないくらい」
ミネルバ「まだあるからゆっくり食べな?」
アイオテ「うん…ミネルバさん」
ミネルバ「ん?」
アイオテ「ギュッとして?」
ミネルバ「うんw」
ミネルバはベッドに座るアイオテの隣に座り、アイオテを愛おしそうに抱きしめた
アイオテもサンドイッチを食べながらミネルバの胸に頬擦りをする
アイオテ「タロンさん、大丈夫かな…」
ミネルバ「元気に起き上がったよ…すごいね、光の治癒ってさ…普通ならもうダメだよ、アレは」
アイオテ「そう…でもその分きっとだいぶ命が短くなっちゃったろうね…ボク、それを思うと辛くて…グス…」
ミネルバ「かわいそうに…ナデナデ…アタシが代わってあげれたら喜んで代わるのに…」
アイオテ「で、でもね…そんな時でもね…」
ミネルバ「うん」
アイオテ「ミネルバさんにこうして甘えてるとね…ボクの心はどんどん元気になってくるんだよ」
ミネルバ「それは嬉しいw…もっと元気になるまで、ずっとこうしてるね…ナデナデ」
アイオテ「うん!…大好き…ずっと一緒ね」
ミネルバ「うん…ずっと一緒w」
アイオテ「ミネルバさんはケガは?」
ミネルバ「少しだけw…」
アイオテ「手当てしよう!」
ミネルバ「いいのよ、あとで…今はこうしてたい」
アイオテ「でもダメだよ…手当てする!」
ミネルバ「そうお?」
アイオテ「うん!」
ミネルバ「わかったw」
エリオット「タロン…大丈夫か?」
タロン「ああ…でも死の手前だった…そういう時ってさ…本当に昔の事をいろいろ思い出すもんだな…それに不思議と苦しみもなくなった」
エリオット「ほお……すまないな、助けてやれなくて」
タロン「……オレぁ…」
エリオット「なんだ?」
タロン「いや……なんでもない……」
エリオット「とりあえず水かけてやるから、装備外せよ」
タロン「自分で出来るよ…」
エリオット「怖くなったか?」
タロン「あ、ああ…少しな…」
エリオット「メシ…作ってくる…食べて元気出せよ」
タロン「酒はあるか?」
エリオット「ああ…あとで少し飲もう」
タロン「ああ…」
エリオット(あいつ…この先もつかな…)
エリオット(おかしなもんだ…屈強な傭兵のアイツがダメになりそうで…一番早くダメになりそうなアイオテくんが一番頼りになるんだからなw)
エリオット(勇者ってのはすごいな…)
タロンは水を浴びにタルの方へと向かう
タルはアイオテたちの部屋のそばに置いてあり、窓からこっそりと中を覗いてみた
すると、ミネルバはほとんど全裸でアイオテの手当てを受けていた
ミネルバは筋肉質で男顔負けの強さを持ってはいても、ふくよかな胸と抜群のスタイル、美しい顔を持った魅力的な女性である
タロンは以前からこうしてたまに覗いていた
普段はとても勇ましく、戦闘の腕もタロンから見ても相当高いミネルバの、その『女』の面のギャップをたまらなくエロく感じていて、ひそかに性の対象として見ていた
そして今もアイオテはミネルバのキレイな乳首をペロペロと舐めたりと、ふざけてじゃれ合っている
タロン(た、たまんねえ…)
タロン(くそ…あのガキにはもったいねえぜ…)
タロン(よし…)
タロンのストレスは限界に達しており、通常の精神状態ではなかった
アイオテたちの部屋
コンコン
ミネルバ「アイオテ…誰か来た…エリオットかな?」
アイオテ「あう…」
ミネルバ「服着るよ?」
アイオテ「うん」
ミネルバ「ちょっと待ってー!!」
エリオット「おー!…メシ作ったから食べよう!!」
ミネルバ「わかったー!ありがと!すぐ行くー!」
ミネルバ「アイオテ、さっき食べたけど食べれる?」
アイオテ「食べる~」
ミネルバ「続きは夜ねw」
アイオテ「うんw」
ミネルバは服を着ると、アイオテと一緒にテーブルに向かった
すでにエリオットとタロンは席についていた
ミネルバとアイオテも座る
ミネルバ「タロン、あんた、身体は大丈夫かい?」
タロン「ああ」
アイオテ「タロンさん…今回はきっと、だいぶ命を削ってしまったと思うの…ごめんなさい」
タロン「ふん…」
エリオット「おい…その態度はなんだよ…あん時治してもらわなかったらお前は死んでたんだぞ?…そりゃかわいそうだとは思うけど、今生きてるのはアイオテくんのおかげだろ?…少しは礼くらいないのか?」
タロン「…ありがとよ…」
アイオテ「う、ううん…」
ミネルバ「ほらほら…あんたらはもう、すぐそう…」
エリオット「ご、ごめんねミネルバさん…」
ミネルバ「ま、いいけどw」
タロン「すまんな…今日は酷い目に合ったからさ…飲んで忘れたいんだ…お前たちも付き合ってくれよ…」
ミネルバ「いいわよ」
タロン「アイオテもほら…たまには付き合えよ」
アイオテ「う、うん…」
アイオテは酒はほとんど飲んだことがない
苦いばかりで、美味しくないのだ
アイオテ(どうしてみんなこんなの飲むんだろう…)
ミネルバ「ま、アイオテも一杯くらい付き合ってあげな?」
アイオテ「うん…」
ミネルバ「酔っ払ったらちゃんと介抱してあげるからさw…ナデナデ」
アイオテ「うんw」
タロン「じゃあ…アイオテ…助けてくれてありがと…乾杯!」
みんな「乾杯!」
そうしてみんなは酒を飲み干し、食事をとる
いつも食事はほとんど野菜だった
普段からゾンビの腐った肉をさんざん見ているせいで、肉を食べる気にはならないのだ
アイオテは食べながらも酒がまわり、ウトウトとしだした
ミネルバ「アイオテ…よっかかりな?」
アイオテ「うん…」
ミネルバ「なんか…今日はアタシも疲れてるのかな…眠くなってきたよ」
エリオット「おお…オレも…」
タロン「おい…大丈夫か?…オレは光の治癒を受けたからか、全然元気だぞw」
エリオット「すまん…部屋に戻って少し寝させてくれ…」
タロン「仕方ねえな…連れてってやるよ」
エリオット「ああ…」
エリオットはタロンに連れられて、部屋に入って眠った
そして、タロンがテーブルに戻ると、ミネルバとアイオテは寄り添って眠ってしまっていた
実はタロンは以前に街に行った時に、眠れない時のために睡眠薬を買っていた
それをあらかじめ酒に混ぜていたのだ
タロン「おい…寝てるか?…ペチペチ」
ミネルバもアイオテもぐっすりと眠っている
タロンはミネルバの胸を揉んだ
タロン(たまらねえぜw)
アイオテを地面に寝かせ、ミネルバを自分の部屋へと抱きかかえていき、ミネルバは全裸にされてしまった
タロンはミネルバの胸を揉みしだき、舐め回し、股間をいじる
普通ならこの短時間なら起きるはずはないので、タロンはゆっくりと堪能していたが、ミネルバはアイオテの精神融合体の為、酔いや薬物からの回復が早い
ミネルバ「う…ぐ…あ!あんた!…なにしやがる!!」
タロン「う、うるせぇ!…静かにしろ!…オレは前からお前が好きだったんだ!…一回でいいからやらせてくれ!」
ミネルバ「冗談じゃないよ!!…やめろ!…アイオテー!!」
ミネルバのアイオテに助けを呼ぶ声で、タロンの心は壊れてしまい、ものすごい力でミネルバを抑え込んだ
ミネルバも女性にしては大変な筋力があるが、同じく鍛えている男にはやはりかなわない
ミネルバは抑え込まれてジタバタと暴れた
タロンは暴れるミネルバの頬にビンタをくらわせる
その時、タロンの小屋の壁がバラバラと崩れた
アイオテだった
アイオテはセイブザクイーンを片手に、ものすごい狂相をしてタロンを睨みつける
タロンはそのアイオテに今まで感じた事のない恐怖を感じ、剣を掴み、アイオテに斬りかかっていった
しかし、狂戦士になったアイオテにかなうはずがなく、腕を切り落とされ、絶叫をあげながらタロンはバリケードの向こうへと逃げていった
ミネルバ「アイオテ!!」
アイオテ「うがぁー!!」
タロンを追いかけようとするアイオテを、全裸のまま追いかけて抱きしめると、アイオテは我にかえった
アイオテ「ミネルバさん!」
ミネルバ「うっ…うっ…アイオテ…」
アイオテ「あの野郎!!」
ミネルバ「大丈夫…大丈夫よ…アイツにやられる前に来てくれたから…」
アイオテ「ほんと?!」
ミネルバ「うん…それよりアイツ…バリケードの向こうに行ってしまった…助けないと殺されちまうよ」
アイオテ「あんな奴!!」
ミネルバ「気持ちはわかるけど…アタシは大丈夫だから…ね?…アイオテ…助けてあげて?…アタシは優しいアイオテが好きなの」
アイオテ「ミネルバさん…ミネルバさんの方こそ優しすぎるよ…ギュ…こんな震えてるのに…わかった…助けに行ってくる…服着て待ってて?」
ミネルバ「うん…あとで抱いてね」
アイオテ「うん…行ってくる…」
アイオテは単身バリケードの向こう側にタロンを助けに向かった
しかし、だいぶその時には時間が過ぎてしまっていたため、タロンは見つからなかった
タロンを見つける前に強化ゾンビに見つかる為、アイオテは戦わざるを得ない
アイオテは10体ほど強化ゾンビを倒すが、これ以上は自身の体力がもたないと悟ると、ミネルバの元へと戻っていった
アイオテ「ハァ…ハァ…」
ミネルバ「大丈夫?」
アイオテ「う、うん…ボクは大丈夫…でも…タフさんたちが居て…とてもタロンさんを見つけるどころじゃないんだ」
ミネルバ「そう…きっともう手遅れになってるよ…かわいそうだけど諦めよう…」
アイオテ「うん…はっきり言って…ボクの大切なミネルバさんを傷つけたアイツをこれ以上助けてやる気には…いくらなんでも出来ない」
ミネルバ「うん…」
アイオテ「本当にミネルバさん…アイツに犯されてないよね?」
ミネルバ「うん…大丈夫w…おっぱい舐められるくらいはしたかもだけどw」
アイオテ「くっそ!…くっそ!!」
ミネルバ「アイオテもそんな怒ることあるのねえw」
アイオテ「だ、だって…ボクの大事なミネルバさんに…グス…」
ミネルバ「アタシもすごく不愉快だよ…ね、アイオテ…この不愉快さをかき消すくらい気持ち良くして?」
アイオテ「うん!…いっぱいする!」
ミネルバ「うんw」
それから2人は何時間にもわたり、激しく愛し合った
ミネルバ「う…あ、アイオテ…待って…」
アイオテ「…う…ん?」
ミネルバ「ちょっと一旦抜いて?…いっぱいになって苦しいw」
アイオテ「あ…ご、ごめん!」
ミネルバ「ああ…すごいいっぱいw…」
アイオテ「うんw」
ミネルバ「元気ねえw…頭おかしくなっちゃうよw」
アイオテ「えへへ///」
ミネルバ「でも気持ち良かった///」
アイオテ「もっとする?」
ミネルバ「まだしたいの?」
アイオテ「うーん…ミネルバさんがもう大丈夫ならやめる」
ミネルバ「うんw…大丈夫w」
アイオテ「へへw…大好き…スリスリ」
ミネルバ「かわいい///…ギュ…エリオットはまだ寝てるのかね?」
アイオテ「あ、そうだね…様子を見に行こうか」
ミネルバ「うん…まだ出てくるw」
アイオテ「あう…ごめんねw」
ミネルバ「ううんw」
2人は服を着ると、エリオットの小屋に行き、エリオットを起こした
エリオット「んあ…う…ああ…頭ガンガンする…」
アイオテ「大丈夫?」
ミネルバ「アタシら、タロンに薬盛られてたみたいよ」
エリオット「なんだって?…くそあの野郎」
アイオテ「ほんと…ボクも許せない」
エリオット「…アイオテくんがそんな事言うなんて…何があったの?」
ミネルバ「アタシが眠ってるとこ、犯そうとしてきたのよ…アイツ」
エリオット「あの野郎!!…今どこに?…ぶっ飛ばしてやる!!」
ミネルバ「今はもういないよ…きっと今頃食われちまってるよ…」
エリオット「…え?」
ミネルバ「アタシがね…間一髪ってとこでアイオテが助けてくれて…でもアイオテは狂戦士になってたからさ…アイツは腕を落とされて一目散にバリケードの向こうに逃げちまったのさ」
エリオット「…そうか」
アイオテ「…ボク…アイツの腕を?」
ミネルバ「うん…見に行こうか」
アイオテ「うん…」
エリオット「行こう…」
エリオット「すごいね…アイツの小屋の壁が切り刻まれてる…」
アイオテ「あ…腕が…うう…」
ミネルバ「…やっぱ、ゾンビの腕より生きた人間の腕の方が怖いね…」
エリオット「たしかに…」
アイオテ「う…ゲボォ…」
ミネルバ「かわいそうに…ナデナデ」
エリオット「アイオテくん…結界出せるかい?…この腕は消してしまおうよ」
アイオテ「う…うん…いや…せめて埋めてあげよう…」
エリオット「優しいね…ミネルバさんに酷いことした奴なのに…さすが勇者だね」
ミネルバ「うん…だから好きなのよw」
アイオテ「…う…気持ち悪い…グス」
ミネルバ「よしよし…埋めるのはアタシらでやるから…ここで座ってな?」
エリオット「ミネルバさんもついててあげてくれ…埋めるのはオレがやるよ」
ミネルバ「ありがと」
エリオットはタロンの腕を埋め、木材を刺して墓標のようにした
アイオテ「ボク…なんてことしちゃったんだろ…」
ミネルバ「仕方ないよ…」
エリオット「そうだよ…アイツが悪いんだからさ」
アイオテ「無事でいてくれればいいけど…」
ミネルバ「まずそれは無理だよ…」
エリオット「うん…」
3人は手を合わせ、祈った
エリオット「これからは3人か…」
ミネルバ「そうねぇ…」
アイオテ「タロンさんは酷いことしたけどさ…でも、よく考えてみるとかわいそうだね…まがりなりにもここまで一緒に戦ったのに…」
エリオット「まあね…」
ミネルバ「だけど、傭兵としては失格よ…厳しいこと言うようだけど、腕は立っても、あんな精神が弱いんじゃさ…」
エリオット「まあ…いっつも文句言ってたからな」
アイオテ「…うん」
ミネルバ「エリオットは大丈夫?」
エリオット「大丈夫w…オレはむしろタロンには悪いけど、タロンがいない方が精神的に楽だよw」
ミネルバ「あんたらいつも言い合いしてたもんねw」
エリオット「ごめんw…けど、たいがいはアイツが悪くない?」
ミネルバ「いやあ…まあ、アイツの性格には難があるけどさw…あんたもスルーしなよw…ほんとさ、あんたは良い奴だけど、スルーしないから聖騎士もクビになっちゃうんだからね?w」
エリオット「あはははw…全くだねw」
アイオテ「でも、そんなエリオットさんがボクは好きだなあ」
エリオット「お、ほんと?w」
アイオテ「うんw」
エリオット「よーし!じゃあオレも抱っこしちゃおっかなw…よっ」
アイオテ「あはははw」
エリオット「あはははw」
ミネルバ「あんたは優しいねえw」
エリオット「アイオテくん、かわいいからw」
アイオテ「えへへ///」
ミネルバ「あんた…まさか」
エリオット「ち、違うよ!!」
ミネルバ「ほんとぉ?」
エリオット「本当だってw」
ミネルバ「ふふふw」
そうして3人になり、戦力は減ったものの、結束力は以前より深まったため、かえって討伐は捗っていった
とは言え、それでも強化ゾンビは手強く、全体的に内側にバリケードを狭め終わる頃にはさらに8年の歳月がかかっていた
ミネルバ「…ここまでやっと来たけど…ここからはさらに強いのかな…」
エリオット「そうじゃなければいいけど、そう思っていた方がいいよ」
ミネルバ「だよね…ああ…もういい加減この生活も慣れたけど…もっとキレイなとこに戻りたいわ」
アイオテ「うん…ねw」
エリオット「それにしてもさ…2人が不老不死ってのは本当っぽいよなあ…」
ミネルバ「だねぇ…アイオテ見てると特に思うよね」
アイオテ「ボク?」
エリオット「うんうん…アイオテくんももう30くらいだろ?…年齢的には」
アイオテ「うん」
エリオット「でもこの肌はどう見ても少年だよ…このスベスベで色白で、ツルツルな感じ」
ミネルバ「そうw…アタシより肌がキレイなんだからw」
エリオット「なんかさw…変な気持ちで言うんじゃないけど、見てると触りたくなってくるよw」
アイオテ「あははw」
エリオット「すごいよね、日焼けもしないんだから…オレだけがオッさんになってく」
ミネルバ「エリオットはまだまだカッコいいわよ」
アイオテ「うん!」
エリオット「そう?…終わって戻っても、結婚相手探せるかな?」
ミネルバ「余裕でしょw…アイオテが居なきゃ、アタシがもらうとこだよ」
エリオット「おw…それは嬉しいねw」
ミネルバ「エリオットはどんな女の子が好みなの?」
エリオット「オレはさあ…ブスでもキレイでもない女がいいんだ」
ミネルバ「どういうこと?…キレイな方がいいんじゃないの?」
エリオット「いや、それよりも明るくて元気で思いやりのある子がいいんだな…そういう性格だと、普通な顔の方がかわいいんだ」
ミネルバ「そうなの?」
アイオテ「ミネルバさんは?」
エリオット「ミネルバさんはキレイすぎるw」
ミネルバ「そ、そうお?///」
エリオット「アイオテくんもねw」
アイオテ「ふうん…」
エリオット「なんていうかさ、かわいすぎない顔でさ…愛嬌のある性格だとさ…どんどん時間が経つほどかわいくなってくるんだよ」
ミネルバ「へぇぇ…でもそれならその方がいいよねえ…ずっと一緒にいるならさ」
エリオット「そうそうw…2人は戻ったらどんなふうに生活するの?」
ミネルバ「考えてないねえ」
アイオテ「ボクは穏やかに何事もなく暮らせればいいなあ」
ミネルバ「だねw」
アイオテ「ミネルバさんとずっと2人で」
ミネルバ「ねw」
エリオット「ほんと、よくそんなずっと一緒でいられるよね…」
ミネルバ「ほんとだよ…なんていうかさ、そばに居たいってより、離れるのが嫌って感じなのよね」
アイオテ「そうだよね!」
エリオット「トイレも?w」
ミネルバ「ぶっちゃけトイレも一緒に行きたいくらいよ」
エリオット「ま、マジかww」
アイオテ「ボクとミネルバさんは2人で一つの心なんだって神様は言ってた」
エリオット「神様かあ…神様ってやっぱり強い?」
アイオテ「強いなんてもんじゃなかったw」
ミネルバ「アタシらなんて大人と子供…いや、もっと違うかなw」
エリオット「そ、そんなに?!…アイオテくんも?!」
アイオテ「うんw…それになんでも知ってるし、なによりすごく優しいの///」
エリオット「…だいぶ神話の神様と違うんだな…」
ミネルバ「うんw…本物はやっぱり本物だよ…神様はね…正論ってあるでしょ?」
エリオット「うん」
ミネルバ「正論がいつも正しいとは思ってないんだよ」
エリオット「どういうこと?」
ミネルバ「うーん…例えばさ、エリオットが人を殺したとするでしょ?」
エリオット「うん」
ミネルバ「でも、エリオットの殺した奴ってのは弱い奴を騙して金を騙しとったりする奴だったとするね」
エリオット「ああ、うん」
ミネルバ「そんな奴、死んでも当然だと思うけど、法律とか正論では『人を殺してはいけない』って思うよね?」
エリオット「ああ」
ミネルバ「だから、死んで当然と思ってても、なかなか殺せないじゃん?」
エリオット「うんうん」
ミネルバ「神様は死んで当然の奴は死んで当然で済ませちゃうのよ…神様が言うには、『命』を奪うより、『人生』を奪う方が悪いんだって」
エリオット「…なるほどねえ…」
ミネルバ「それでもね、神様自身も善と悪の判断はわからないとも言ってた」
エリオット「そうなんだ…」
ミネルバ「だからね…この島のゾンビどもなんて神様なら簡単に滅ぼせるけど、そうしないのは、『ゾンビが悪』かわからないからみたいよ」
エリオット「というと?」
ミネルバ「神様ってのはやっぱり、『公平』に物事を見るのね…だから、ゾンビが蔓延る世の中が悪いのか、それともこの星がそれが必要と判断してるからなのか、それはわからないのよ」
エリオット「…こんなゾンビも必要ってこと?」
ミネルバ「かもしれないし、そうじゃないかもしれないって事」
エリオット「だったらなんで武器とか、ルーチェとか与えるの?」
ミネルバ「ルーチェを持ったアイオテのする行動こそ正しい事らしいよ…アイオテの意思は関係ないらしいの」
エリオット「難しくてわからないw」
ミネルバ「ルーチェの導きに従うのがアイオテの役割…でもアイオテはその導きさえわからないのよ」
アイオテ「うん…」
エリオット「じゃあさ…極端な話、ゾンビに勝てなかったらゾンビは必要な存在って事なのか?」
ミネルバ「そうなのかもしれない」
エリオット「そんな…」
アイオテ「でもボクはやっぱりコイツらが居たら嫌だから…最後までやる」
エリオット「うん!…オレだって嫌だ!」
ミネルバ「アタシも安全な世界にしてさ…アイオテとエッチしまくって過ごしたいわ」
エリオット「そ、率直すぎるww」
アイオテ「あはははw」
3人は仲も良く、10年以上もこの生活を続けている為、慣れていた
なるべく明るくいる事に努めてもいる
カイル「メシっスよ~」
エリオット「お、やったね」
ミネルバ「今日は肉のもあるね…」
アイオテ「うう…」
カイル「嫌かもしれねっスが、やっぱり肉も食わないとダメっスよ」
ミネルバ「そうよね…」
カイル「そうっス、特に身体使ってるんですから」
アイオテ「ボクも頑張って食べてみる」
カイル「無理そうならやめてもいいっスが、少し試してみるっス」
アイオテ「うん!…いつもありがとう、カイルさん///」
カイル「かわいいっスw」
アイオテは恐る恐る口に肉を運んでみた
美味しいとは思うのだが、どうしてもゾンビの肉を思い出してしまうと、吐き出してしまう
カイル「やっぱり無理っスか…」
アイオテ「うう…でも、もう少し頑張ってみる」
ミネルバ「うん…慣れるよ、きっと」
アイオテ「うん…ギュ…」
ミネルバ「おおう…どしたのどしたの~w…ナデナデ」
カイル「まるで母子っスよねw」
エリオット「うんw」
ミネルバ「あははw…かぁわいいのよw」
エリオット「ミネルバさん…もうそろそろさらに内側へ突入するだろ?」
ミネルバ「うん」
エリオット「その前に一度、街に戻ってきてもいいかい?」
ミネルバ「うんw」
エリオット「ごめんね、すぐに戻るよ」
アイオテ「ううん…エリオットさん、ずっと付き合ってくれてありがと…ギュ」
エリオット「こちらこそ…みんなの為にずっと頑張ってくれてありがとうだよ…ナデナデ」
カイル「ほんとっスよ」
それからエリオットは一旦街に帰ると、まずは女を買いに行く
エリオットはいつもそうしていて、しかし、いつも同じ女を買うのが誠実なエリオットらしい
売春宿
エリオット「今日はカレナは空いてるかい?」
女主人「あら、エリオットさんw…今日もカレナかい?w」
エリオット「はははw」
女主人「おーい、カレナー!!…エリオットさん来たよー!!」
カレナ「あ、はーい!!」
エリオット「よお!」
カレナ「久しぶり~///…ギュ」
エリオット「おおっとぉw」
カレナ「へへ///…嬉しい///…部屋行こう」
エリオット「うんw」
そうしてエリオットとカレナはのんびりと愛し合った
カレナ「ねえ、エリオット…月に一回来るか来ないかだけどさ…エリオットは何をしてる人なの?…もっと会いたいよ…」
エリオット「秘密…あんまり詮索はしないで欲しいな…カレナはそういう事しないから会いに来てるのに」
カレナ「あ、ごめんなさい!…もう聞かないから…グス…」
エリオット「別に怒っちゃいないから、泣くことないよw…ナデナデ…それに、オレは休みがひと月に一回しかないからさw…これでも会いに来れる時は一番に来てるんだぜ?」
カレナ「あ、そうなの?!///…嬉しいw…ギュゥ…でも…エリオットはどうしていつもわたしを選んでくれるの?」
エリオット「そりゃ、カレナが好みだからだよw」
カレナ「嬉しい///」
エリオット「そろそろ寝るよ…疲れた…」
カレナ「うん…おやすみなさい…ギュゥ」
エリオット「おやすみ…ナデナデ」
翌朝になると、エリオットは花を持って墓地に訪れた
ミネルバやアイオテには内緒で、タロンの墓を作ったのだ
エリオットは決してタロンと仲が良かったわけではなかったが、それでも長年一緒に戦った仲間としては、たとえ傭兵であっても、命の軌跡を残してあげたいと思ったからだ
エリオット「タロン…これから戻ったらオレたちはさらに内側に向かうよ…お前も良かったらさ…無事を祈っててくれよな?」
エリオットは花を添え、手と手をギュッと握りしめた形で、目を閉じて冥福を祈った
アイオテやミネルバが今まで気持ちを保ち続けてこれたのは、こうしたエリオットの優しさも大きいだろう
誰にでも優しく、他人の為に怒り、周囲を気遣うエリオットは、誰よりも『聖騎士』として相応しかった
両親の墓を掃除して、花を添えて祈ると、『またね』と言い、墓地を後にした
エリオット「さて…鍛冶屋に行くかな」
次は鍛冶屋に愛剣を研ぎに出す
鍛冶屋の主人もエリオットが好きで、優先的に研いでくれる
鍛冶屋「こりゃあもう研げねえよ…これ以上研いだら戦ってるうちに折れちまうよ?」
エリオット「マジか~…高かったのになあ」
鍛冶屋「おめえさん、どこでそんないつも戦ってんだ?」
エリオット「え?…みんなに秘密に出来るか?」
鍛冶屋「おお…もちろん」
エリオット「デッドアイランドさ…」
鍛冶屋「な、なんだって?!…まさか、おめえさん…勇者なのか?」
エリオット「違う違うw…オレはその勇者のお供さw…そこのさ、歩く死体には元々人間だったと思えないくらい頑丈なのが居てさ…そいつのせいですぐ剣がダメになるのさ」
鍛冶屋「そうなのか…よし!…ちょっと待ってな?」
エリオット「え?…うん」
鍛冶屋の主人は奥の部屋に小走りで入って行くと、一本の剣を持って出てきた
鍛冶屋「ほら…これ、おめえさんにやるよ」
エリオット「え?!…こんなすげえ剣を?」
鍛冶屋「ああ…こいつはおめえさんの剣の鋼より上質な素材でさ…オレが丹念に仕上げたんだ…おめえさんにならやるよ」
エリオット「い、いいのか?…いや、いくらかは払うよ!」
鍛冶屋「いいって事よ…みんなの為に戦ってくれてるあんたから金はとれねえし、そんじょそこいらのへっぽこ剣士にはやりたくねえから」
エリオット「ありがと…グス…」
鍛冶屋「けど、今までの剣より少し重いから、気をつけてくれよ?」
エリオット「うん!…こりゃすげえw…」
鍛冶屋「似合うぜw」
エリオット「ありがと…こいつがあれば百人力だ」
鍛冶屋「…死ぬなよ?」
エリオット「ああ…また来るよ」
鍛冶屋「ああ」
こうして3日ほどカレナのところに泊まってから、補給船に相乗りして島へと戻る
エリオット「ただいま~」
アイオテ「おかえりなさい!…ギュ…」
エリオット「ただいまw…ナデナデ」
ミネルバ「あら、新しい剣?」
エリオット「そう!…神様の剣には劣るけど、こいつは相当なもんだぜw」
ミネルバ「見せて見せてw…おお…すんごいキレイw…ほんと切れそう」
エリオット「なんかさw…べつに奴らと好き好んで戦いたいわけじゃないけど、新しいの持つと早く試してみたくなるw」
ミネルバ「わかるわかるw」
アイオテ「そうなんだ~」
ミネルバ「そうなのよw…アイオテはいきなり最強の剣を持っちゃったからある意味不幸ねw」
エリオット「はははw…たしかにw…その剣は本当に羨ましいよw」
ミネルバ「けどよくそんなすごい剣買えたねえ…まだそんなお金あったんだ?」
エリオット「いや…これね、いつも行ってる鍛冶屋のおやじさんがくれたんだよ…『あんたに使ってほしい』ってね…なんか悪いよなあ…」
ミネルバ「そんな事ないわよ…エリオットならそういう事あっても当然だわよw」
アイオテ「そうだよ!」
エリオット「そ、そう?」
ミネルバ「うん…あんたみたいに良いやつが報われない世の中の方が間違ってるよ…まあ、この島に来てる時点でわりを食ってるけどw」
エリオット「そんな事ないさw…オレはここでみんなの役に立ってるし、2人とも仲良くなれたし…もしもここで死んで帰れなくなっても、オレは後悔しない」
アイオテ「死ぬとかダメだよ!」
ミネルバ「うんうん…あんたはちゃんと帰って誰よりも幸せになるべきよ…ちゃんと帰れたらさ…タロンの報酬も合わせてあげるわよ…いいよね?アイオテ」
アイオテ「もちろんだよ~…ボクはそんなにお金欲しいわけじゃないもん」
エリオット「そんな…そんな事言ったらオレだって別に金に飢えてる性格じゃないぜ?w」
ミネルバ「あはははw…そうだったねw…けどさ、あって困るもんじゃないだろ?…かわいい嫁さん見つけて、死ぬまでのんびり平和に暮らしなよ…あんたにはその資格があると思う」
エリオット「…ありがとう…ウル…優しいなあ」
アイオテ「エリオットさんが優しいんだよ」
ミネルバ「そそw…アタシらちゃんと揃って凱旋するよ?」
エリオット「おう!」
アイオテ「おー!」
ミネルバ「じゃあついに…明日からはさらなる内側に入るね」
エリオット「うん!」
アイオテ「頑張るぞ~」
ミネルバ「ふふw…アイオテも勇敢になったねえw」
アイオテ「そうでもない///…その…少し慣れただけ///」
エリオット「それが大切w」
そして、3人はさらに結束し、準備も万端整って、ついに中枢へと乗り込む決意を固めた
0
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