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魔界
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アレス「まおちゃん、まだいる?」
ボレアス「まだ人生ゲームが途中だから、終わらせるまでやる」
アレス「あはははw…気に入った?」
ボレアス「ああw…面白いなw」
アレス「ミゼルも面白いか?」
ミゼル「はい…あと私はこの駒が気に入ってます」
アレス「ホイミンの駒?」
ミゼル「はい…ホイミンは好きなので」
アレス「へぇぇ…助けられた事あるの?」
ミゼル「はい…」
ボレアス「ほう…初耳だな」
ミゼル「大した話ではありません…子供の頃、理不尽に絡まれて、殴られて…それをホイミンが治してくれたのです」
アレス「…野郎…そいつ、どこのどいつかわからねえのか?」
ミゼル「残念ながらわかりません…子供の頃の事ですし」
アレス「そいつになんかしたのか?…ミゼルは」
ミゼル「いえなにも…私はただ学校に行くのに歩いてただけです…途中でケンカがあって、私は無視して素通りしようとしたら、突然私も殴られたのです」
ドルフ「くそが…」
カストロ「ムカつく…」
アレス「…ミゼルは今はもうそれはなんとも思ってないか?」
ミゼル「ええ…今の今まで忘れてました」
アレス「…かわりにわからせてやりたいけど、それこそ本当になんの手がかりもねえ…」
ミゼル「おかまいなく…そんなことより、ホイミンが治してくれた恩を返す方が忘れられません…でも、ホイミンはどれも見た目も…性格までも同じなので…おまけに私を治したホイミンでさえ、私を覚えてると思えません…私はもうきっと、あのホイミンには会えないでしょう」
アレス「…たしかにw…ホイミンは元気づけようとか、治してやろうとか、そういうつもりで回復してないもんなw…それがかわいいんだ」
ミゼル「はい…ただ、受けた恩を何も返せてないのが心残りです」
アレス「…いいんじゃないか?…ホイミンはそんなのどうだっていいと思ってる…いや、どうだっていいと思うまでもいってないぞ、きっと」
ミゼル「でしょうね…でも私の気持ちの問題ですから…とはいえ、もうどうにも出来ないですが…」
ボレアス「ミゼルがホイミンを大切に思い、恩義を忘れなければ、それでいい…そして、ミゼルを救ったホイミンでなくとも、困っているホイミンがいれば助けてあげれば良いのだ…」
アレス「オレもそう思うぜ」
ミゼル「はい…」
ミリア「ミゼルちゃん、その駒あげるのよ」
ミゼル「え?…良いのですか?」
ミリア「うん!…また作るからいいのよ」
ミゼル「ありがとう!…ギュ」
ミゼルはこの時、初めて少しだけ笑顔を見せた
両手でホイミンの駒を握りしめて
ミリア「ミゼルちゃん、これ見て?」
ミゼル「これは…ホイミンの杖?」
ミリア「そうw…回復が出るのよw」
ミゼル「すごいわ…かわいい」
ミリア「かわいいのよw…アタシもホイミンが好きなのよ」
アレス「オレもw」
ボレアス「私もw」
アレス「まあ、ホイミンを嫌いな奴なんかいないと思うけどねw」
ドルフ「関心がない奴はいても、嫌いな奴はいないですね」
ミゼル「…ミリア様…これ、ありがとうございます…」
ミリア「ううん!…アタシも嬉しい…アタシ、物をあげるのって初めてかも…」
アレス「…たしかに…オレが知ってる中では初めてだなw」
ミリア「お兄ちゃんにもあげてない…ごめんね」
アレス「いいんだよ…オレは普段からいつもたくさん貰ってるから…物ではないものを…ギュ」
ミリア「お兄ちゃん…」
ボレアス「ミリア…私にもこのカーくんの駒をくれないか?」
ミリア「…それはお兄ちゃんのだもん」
ボレアス「そうか…」
ミリア「でも、新しいの作るから、それならあげる」
ボレアス「本当か?…楽しみだw」
ミリア「カーくんでいいの?」
ボレアス「うむ…なんだか気に入ったのだよ」
アレス「かわいいよな、それw」
ボレアス「ああw…この翼が片方だけ半分なのは…わざと?」
ミリア「うん、カーくんは群れの中でいじめられて、羽根がちぎられちゃったのよ」
ボレアス「なんてことを…」
ミリア「でも、カーくんは今はホイミンと一緒に暮らしてて幸せなのよ」
ミゼル「ホイミンと…」
ミリア「うん、あとメープル」
ボレアス「それは?」
アレス「獣の魔物さ…ホイミンとカーくんとメープルは、一緒に暮らしてるのさ…オレが友達と作った小屋でね」
ボレアス「…興味深いw」
ミゼル「では、アレス様とミリア様はホイミンと付き合いがあるのですね」
アレス「うん…一緒に風呂入ったりもしたよ」
ミリア「でもホイミンはあったかい水だと溶けるからね、お兄ちゃんはホイミンと入る時は水風呂なのよ…アタシは冷たくて入れないw…でもお兄ちゃんは冷たいの我慢して入るのよ…優しいの」
アレス「友達だからなw」
カストロ「アレス…ウル」
アレス「ところでさ…まおちゃん」
ボレアス「ん?」
アレス「オレとまおちゃんの試合は、その…競技場でいいかね?」
ゼブル「…試合?」
アレス「うん…別に深い意味はなくてさ…ただ手合わせしてみたい」
ドルフ「おお…」
ミゼル「…初耳ですが?」
ボレアス「す、すまない…そういう約束をしててな…すまないが、競技場の方で試合が出来るよう、準備を進めてくれないか?」
ミゼル「…それは…殺し合いではありませんか?」
ボレアス「もちろんだ…魔法は使わないルールでな…」
アレス「…でもまおちゃんは剣を使うよな?」
ボレアス「ああ」
アレス「そしたら腕だけ金属魔法使ってもいいかな?」
ボレアス「それは構わないが、なんなら練習用の切れないのでもいいのでは?」
アレス「いや、剣は当たったら下手したら死ぬほどのダメージだけど、切れない剣だとダメージ受けても、我慢できる…それでオレが耐えて勝っても、本来ならオレは剣で切られて死んでるのにずるいじゃん」
ボレアス「いやしかし、実際に剣が当たって切るのも嫌だぞ…殺すのは」
アレス「あ、そっか…」
ミリア「アタシもお兄ちゃんが剣で切られるの嫌!」
ミゼル「では、やはり練習用の剣で良いのでは?」
ボレアス「ああ…練習用の剣でもかなり痛いぞ?」
アレス「…じゃあそれで」
そうして、人生ゲームも一通り終わると、キャリアでまた城まで帰った
城に着くと、ミゼルが『アレス様…美味しいお食事、ありがとうございました…ミリア様…これ、大事にしますね…それではまた』と言って、ホイミンの駒を大事そうに持ち、離れていった
ボレアスの部屋
アレス「今日は楽しかったなw」
ボレアス「ああ…初めてだよ、こんなに遊んだのはw」
アレス「王様は大変だなw」
ミリア「アタシは王様でも遊んでたよ~?」
アレス「妖精はいいのw」
ミリア「お兄ちゃん、王様のお友達いっぱいだね」
アレス「うん…ねw」
ボレアス「そうなのか?」
アレス「ああ…人間の世界でも二人いる…そのうちの一人は親友だよ」
ボレアス「ほう…親友というのは友達より上か?」
アレス「だね」
ボレアス「そうか」
アレス「興味で聞くんだけど、ホイミンて名前さ…なんで?」
ボレアス「…と、いうと?」
アレス「いや、ホイミンって名前、どっから出てきたのかなってさ…かわいい名前だけどさ…普通なかなか思いつかないじゃん?」
ボレアス「単純だよw…その家来の名前がホイミという名前だったのさ」
アレス「あっ、そうなの!?…へぇぇ」
ボレアス「ホイミがあの姿になった元々のホイミンは、家来の思考や記憶などがあったから…あの姿で堅い喋り方をしてたようでなw…父はそれ見ると思わず笑ってしまうんだそうだよw」
ミリア「どういうこと?」
アレス「いや、あのホイミンがさ…言い方悪いけど、アホっぽいじゃん?…それなのに例えば…『お食事はいかがいたしますか?』とかの喋り方だったら面白くない?ww」
ミリア「…んー…ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
ボレアス「ふふふふww」
アレス「わはははww…けど、ホイミンが女の子だとは思ってなかったな」
ミリア「アタシも~」
ボレアス「本人もきっとわかってないだろうなw…しかし、一人称は『ボク』なんだよな」
アレス「そうそうw…そう言うから男の子だと思ってたよ」
ミリア「もしかしたら家来のホイミちゃんも、自分のこと『ボク』って言ってたのかもねw」
アレス「…かもしれないねw」
ボレアス「なあ、アレス…」
アレス「ん?」
ボレアス「魔界の魔物は死体をツギハギして作った…というのは話したろ?」
アレス「ああ、うん」
ボレアス「それで、ゼブルの腕だが…死体の腕で良ければ…繋げてやれるかもしれない…」
アレス「…本当か?」
ミリア「おお~」
ボレアス「ただ、都合良く死体が出るかもわからんし、繋げたとしてまともに動くかといえば、それもわからない…それに何より、あの焦げた腕を切断する必要もある…かえって辛い結果になるかもしれない」
アレス「…その死体ってのは、そんな勝手に使ってもいいもんなのかね…」
ボレアス「……それは難しい問題だよな」
アレス「それに、どうしてそんなことしようと思った?…ゼブルに復帰してもらいたいからか?」
ボレアス「…アレスが気にしていたからだ…友として…それを取り払えればと」
アレス「ありがとう…けど、オレの気持ちとしては、やっぱり死体とはいえ勝手に腕をもらうのもはばかるし、オレは自分でしでかした結果をなかった事にするのは…」
ボレアス「…それならば厳しいことを言うようだが、ゼブルの世話はアレスが見るべきでは?…おもにカストロが見ておるのだろう?」
アレス「ぐ…その通り…だ…」
ボレアス「それに、アレスの言う事もわからないではないが、実害で苦労しているのはゼブルと、カストロたちだ…アレスの意見より、本人たちの望みの方が重要だとは思わないか?」
アレス「……そうだな…」
ボレアス「…それをどうしても嫌だと言うのなら、せめてアレスがゼブルを殺してやるべきじゃないのか?…出来るか?…アレスにそれが」
アレス「…うっ…グス…オレ…には…でき…ない…」
ボレアス「…厳しい事を言ってすまない…」
アレス「いや…まおちゃんの言うことは正しい…グス…責められて当然だ…」
ミリア「お兄ちゃん…グス」
ボレアス「アレス…ゼブルに聞いてみてくれ」
アレス「…うん…わかった…」
ボレアス「死体の事は、私がなんとかしよう」
アレス「すまない…本当に」
ボレアス「いいんだ…やりすぎてしまったかもしれんが、カストロの心は救ったのだ…人間でありながら、魔族の為に尽くしてくれた事、感謝する」
アレス「…ありがとう…優しいな…」
ボレアス「気にするな…」
それからゼブルの家に戻り、すぐにゼブルに説明し、腕の事を聞いた
ゼブル「…オレは正直言って、やっぱり腕くらいは使えるようになりたい…ただ」
アレス「ただ?」
ゼブル「いや…ここら辺から切るんだろ?…それは怖いなw」
ドルフ「なw…けどオレも切られたじゃん?」
ゼブル「あ、ああ…そうだよな」
ドルフ「腕がなくなった事がかなり精神的にダメージになったんだけど、不思議と痛みはそこまでじゃなかったよ…痛いは痛いがね…アレスの水の剣が一瞬だったし、むしろ痛かったのは目に指を突っ込まれた時の方が痛え」
カストロ「オレも突っ込まれた~w…すんげえ痛かったぞw」
アレス「みんなごめーん」
ドルフ「羽根ちぎられるよりは絶対マシだよ」
ゼブル「…あれはマジでまいった」
アレス「ごめんなさい…」
ゼブル「はははw」
アレス「けどね、オレはそれについてマシなやり方があるんだ」
ゼブル「へぇぇ…どんな?」
アレス「麻痺魔法をかけるとね…痛みがだいぶ感じなくなるんだよ」
ゼブル「おお…」
ドルフ「へぇぇ…」
アレス「でもさ…麻痺魔法はたぶん、普段のゼブルにはかからないと思うわけ」
ゼブル「ああ…」
アレス「けど、ゼブルが眠ってる時なら別だ…眠った奴を麻痺させるのは楽だ」
ゼブル「…じゃあ、眠ってる時にやってくれれば…ほとんど痛くなく出来るのか」
アレス「うん…あとはその…その腕をくれる奴に申し訳ないと思う気持ち?…それが大丈夫なら」
ゼブル「…ぶっちゃけ、それはなんとも思わない…ダメか?」
アレス「いや…それならそれでいい」
カストロ「アレス…人間はそういうの気にするのかもしれないけど…その気持ちはオレらにはわからないけど、気にする事ないぞ?…オレなら別に死んだ後に腕切られようが、全然気にしないし」
ドルフ「オレもw…勝手にしてくれって感じ…少なくとも魔族はそんな感じだぞ?」
アレス「そうなのか…そっか…ありがと、少し気が楽になった」
ゼブル「本当さ…そんなに気に病むなよw…オレはもう気にしてねえし」
カストロ「オレももう慣れてるし」
アレス「ありがとな…マジで…ウル」
ボレアス「まだ人生ゲームが途中だから、終わらせるまでやる」
アレス「あはははw…気に入った?」
ボレアス「ああw…面白いなw」
アレス「ミゼルも面白いか?」
ミゼル「はい…あと私はこの駒が気に入ってます」
アレス「ホイミンの駒?」
ミゼル「はい…ホイミンは好きなので」
アレス「へぇぇ…助けられた事あるの?」
ミゼル「はい…」
ボレアス「ほう…初耳だな」
ミゼル「大した話ではありません…子供の頃、理不尽に絡まれて、殴られて…それをホイミンが治してくれたのです」
アレス「…野郎…そいつ、どこのどいつかわからねえのか?」
ミゼル「残念ながらわかりません…子供の頃の事ですし」
アレス「そいつになんかしたのか?…ミゼルは」
ミゼル「いえなにも…私はただ学校に行くのに歩いてただけです…途中でケンカがあって、私は無視して素通りしようとしたら、突然私も殴られたのです」
ドルフ「くそが…」
カストロ「ムカつく…」
アレス「…ミゼルは今はもうそれはなんとも思ってないか?」
ミゼル「ええ…今の今まで忘れてました」
アレス「…かわりにわからせてやりたいけど、それこそ本当になんの手がかりもねえ…」
ミゼル「おかまいなく…そんなことより、ホイミンが治してくれた恩を返す方が忘れられません…でも、ホイミンはどれも見た目も…性格までも同じなので…おまけに私を治したホイミンでさえ、私を覚えてると思えません…私はもうきっと、あのホイミンには会えないでしょう」
アレス「…たしかにw…ホイミンは元気づけようとか、治してやろうとか、そういうつもりで回復してないもんなw…それがかわいいんだ」
ミゼル「はい…ただ、受けた恩を何も返せてないのが心残りです」
アレス「…いいんじゃないか?…ホイミンはそんなのどうだっていいと思ってる…いや、どうだっていいと思うまでもいってないぞ、きっと」
ミゼル「でしょうね…でも私の気持ちの問題ですから…とはいえ、もうどうにも出来ないですが…」
ボレアス「ミゼルがホイミンを大切に思い、恩義を忘れなければ、それでいい…そして、ミゼルを救ったホイミンでなくとも、困っているホイミンがいれば助けてあげれば良いのだ…」
アレス「オレもそう思うぜ」
ミゼル「はい…」
ミリア「ミゼルちゃん、その駒あげるのよ」
ミゼル「え?…良いのですか?」
ミリア「うん!…また作るからいいのよ」
ミゼル「ありがとう!…ギュ」
ミゼルはこの時、初めて少しだけ笑顔を見せた
両手でホイミンの駒を握りしめて
ミリア「ミゼルちゃん、これ見て?」
ミゼル「これは…ホイミンの杖?」
ミリア「そうw…回復が出るのよw」
ミゼル「すごいわ…かわいい」
ミリア「かわいいのよw…アタシもホイミンが好きなのよ」
アレス「オレもw」
ボレアス「私もw」
アレス「まあ、ホイミンを嫌いな奴なんかいないと思うけどねw」
ドルフ「関心がない奴はいても、嫌いな奴はいないですね」
ミゼル「…ミリア様…これ、ありがとうございます…」
ミリア「ううん!…アタシも嬉しい…アタシ、物をあげるのって初めてかも…」
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ミリア「お兄ちゃんにもあげてない…ごめんね」
アレス「いいんだよ…オレは普段からいつもたくさん貰ってるから…物ではないものを…ギュ」
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ボレアス「ミリア…私にもこのカーくんの駒をくれないか?」
ミリア「…それはお兄ちゃんのだもん」
ボレアス「そうか…」
ミリア「でも、新しいの作るから、それならあげる」
ボレアス「本当か?…楽しみだw」
ミリア「カーくんでいいの?」
ボレアス「うむ…なんだか気に入ったのだよ」
アレス「かわいいよな、それw」
ボレアス「ああw…この翼が片方だけ半分なのは…わざと?」
ミリア「うん、カーくんは群れの中でいじめられて、羽根がちぎられちゃったのよ」
ボレアス「なんてことを…」
ミリア「でも、カーくんは今はホイミンと一緒に暮らしてて幸せなのよ」
ミゼル「ホイミンと…」
ミリア「うん、あとメープル」
ボレアス「それは?」
アレス「獣の魔物さ…ホイミンとカーくんとメープルは、一緒に暮らしてるのさ…オレが友達と作った小屋でね」
ボレアス「…興味深いw」
ミゼル「では、アレス様とミリア様はホイミンと付き合いがあるのですね」
アレス「うん…一緒に風呂入ったりもしたよ」
ミリア「でもホイミンはあったかい水だと溶けるからね、お兄ちゃんはホイミンと入る時は水風呂なのよ…アタシは冷たくて入れないw…でもお兄ちゃんは冷たいの我慢して入るのよ…優しいの」
アレス「友達だからなw」
カストロ「アレス…ウル」
アレス「ところでさ…まおちゃん」
ボレアス「ん?」
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ゼブル「…試合?」
アレス「うん…別に深い意味はなくてさ…ただ手合わせしてみたい」
ドルフ「おお…」
ミゼル「…初耳ですが?」
ボレアス「す、すまない…そういう約束をしててな…すまないが、競技場の方で試合が出来るよう、準備を進めてくれないか?」
ミゼル「…それは…殺し合いではありませんか?」
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ボレアス「ああ」
アレス「そしたら腕だけ金属魔法使ってもいいかな?」
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アレス「あ、そっか…」
ミリア「アタシもお兄ちゃんが剣で切られるの嫌!」
ミゼル「では、やはり練習用の剣で良いのでは?」
ボレアス「ああ…練習用の剣でもかなり痛いぞ?」
アレス「…じゃあそれで」
そうして、人生ゲームも一通り終わると、キャリアでまた城まで帰った
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ボレアスの部屋
アレス「今日は楽しかったなw」
ボレアス「ああ…初めてだよ、こんなに遊んだのはw」
アレス「王様は大変だなw」
ミリア「アタシは王様でも遊んでたよ~?」
アレス「妖精はいいのw」
ミリア「お兄ちゃん、王様のお友達いっぱいだね」
アレス「うん…ねw」
ボレアス「そうなのか?」
アレス「ああ…人間の世界でも二人いる…そのうちの一人は親友だよ」
ボレアス「ほう…親友というのは友達より上か?」
アレス「だね」
ボレアス「そうか」
アレス「興味で聞くんだけど、ホイミンて名前さ…なんで?」
ボレアス「…と、いうと?」
アレス「いや、ホイミンって名前、どっから出てきたのかなってさ…かわいい名前だけどさ…普通なかなか思いつかないじゃん?」
ボレアス「単純だよw…その家来の名前がホイミという名前だったのさ」
アレス「あっ、そうなの!?…へぇぇ」
ボレアス「ホイミがあの姿になった元々のホイミンは、家来の思考や記憶などがあったから…あの姿で堅い喋り方をしてたようでなw…父はそれ見ると思わず笑ってしまうんだそうだよw」
ミリア「どういうこと?」
アレス「いや、あのホイミンがさ…言い方悪いけど、アホっぽいじゃん?…それなのに例えば…『お食事はいかがいたしますか?』とかの喋り方だったら面白くない?ww」
ミリア「…んー…ゲラゲラ(* ≧▽≦)ノ=3」
ボレアス「ふふふふww」
アレス「わはははww…けど、ホイミンが女の子だとは思ってなかったな」
ミリア「アタシも~」
ボレアス「本人もきっとわかってないだろうなw…しかし、一人称は『ボク』なんだよな」
アレス「そうそうw…そう言うから男の子だと思ってたよ」
ミリア「もしかしたら家来のホイミちゃんも、自分のこと『ボク』って言ってたのかもねw」
アレス「…かもしれないねw」
ボレアス「なあ、アレス…」
アレス「ん?」
ボレアス「魔界の魔物は死体をツギハギして作った…というのは話したろ?」
アレス「ああ、うん」
ボレアス「それで、ゼブルの腕だが…死体の腕で良ければ…繋げてやれるかもしれない…」
アレス「…本当か?」
ミリア「おお~」
ボレアス「ただ、都合良く死体が出るかもわからんし、繋げたとしてまともに動くかといえば、それもわからない…それに何より、あの焦げた腕を切断する必要もある…かえって辛い結果になるかもしれない」
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アレス「ぐ…その通り…だ…」
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ミリア「お兄ちゃん…グス」
ボレアス「アレス…ゼブルに聞いてみてくれ」
アレス「…うん…わかった…」
ボレアス「死体の事は、私がなんとかしよう」
アレス「すまない…本当に」
ボレアス「いいんだ…やりすぎてしまったかもしれんが、カストロの心は救ったのだ…人間でありながら、魔族の為に尽くしてくれた事、感謝する」
アレス「…ありがとう…優しいな…」
ボレアス「気にするな…」
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アレス「ただ?」
ゼブル「いや…ここら辺から切るんだろ?…それは怖いなw」
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ゼブル「あ、ああ…そうだよな」
ドルフ「腕がなくなった事がかなり精神的にダメージになったんだけど、不思議と痛みはそこまでじゃなかったよ…痛いは痛いがね…アレスの水の剣が一瞬だったし、むしろ痛かったのは目に指を突っ込まれた時の方が痛え」
カストロ「オレも突っ込まれた~w…すんげえ痛かったぞw」
アレス「みんなごめーん」
ドルフ「羽根ちぎられるよりは絶対マシだよ」
ゼブル「…あれはマジでまいった」
アレス「ごめんなさい…」
ゼブル「はははw」
アレス「けどね、オレはそれについてマシなやり方があるんだ」
ゼブル「へぇぇ…どんな?」
アレス「麻痺魔法をかけるとね…痛みがだいぶ感じなくなるんだよ」
ゼブル「おお…」
ドルフ「へぇぇ…」
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ゼブル「…じゃあ、眠ってる時にやってくれれば…ほとんど痛くなく出来るのか」
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カストロ「アレス…人間はそういうの気にするのかもしれないけど…その気持ちはオレらにはわからないけど、気にする事ないぞ?…オレなら別に死んだ後に腕切られようが、全然気にしないし」
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女神の使徒と異世界チートな英雄たちとの絆が紡ぐ、運命の物語、ここに開幕!
※不定期更新。最低週1回は投稿出来るように頑張ります。
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【コミカライズ決定】勇者学園の西園寺オスカー~実力を隠して勇者学園を満喫する俺、美人生徒会長に目をつけられたので最強ムーブをかましたい~
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異世界ビルメン~清掃スキルで召喚された俺、役立たずと蔑まれ投獄されたが、実は光の女神の使徒でした~
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