勇者と妖精の恋と冒険

ヨッシー

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勇者と妖精と猫の生活

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グエンの診療所

アレス「よ!」
グエン「え!?…アレスさん?!…ミリアさん!!」
ミリア「ぃよーう٩(*❛⊰❛)۶」
アレス「驚かせてごめんw」
グエン「いえいえ!…嬉しいです…ウル」
アレス「どう?…ここは上手くいってる?」
グエン「おかげさまで…時には救えない事もありましたけど…それでもこの町の皆さん、仲良くしてくれてます…」
アレス「良かったなあ…」
グエン「全部アレスさんのおかげです…」
アレス「グエンの実力さw…オレは暴れただけじゃねえかw」
グエン「またそんな…」
アレス「ま、いいじゃんか…そんなの…それよりも、ここに来たのはオレの友達を診てほしいからなんだ」
グエン「あ、はい!…もちろん見させていただきます!」
ミリア「このタチアナちゃんなのよ」
グエン「え?…小さい!」
ミリア「元に戻すのよ」

タチアナ「タチアナです…すいません、突然」
グエン「グエンです…気にしないでください…ボクは医者ですから」
アレス「立派だろ?」
タチアナ「はい!」
サラ「はい!」
グエン「ただ…今はまだ2人ほど診察を待っている方がいるので…優先してあげたいのですが…」
アレス「わかってる…ちゃんと待つよ…タチアナ、それまで大丈夫?」
タチアナ「大丈夫です、もちろん」
グエン「すいません…呼ぶまで待合室でお待ちください」
アレス「わかった…行こう」
サラ「はい!」
アレス「タチアナほら…抱っこしてってやるよ」
タチアナ「だ、大丈夫ですよ~///」
アレス「なに照れてんだよw…ほら…あ、でもダンに悪いか…」
タチアナ「そ、そうですよ…」
サラ「うふふふw…本当に優しいんですね…」
グエン「本当w」
アレス「じゃ、待合室行こう」

待合室

サラ「あの…タチアナさん…」
タチアナ「はい」
サラ「具合は大丈夫ですか?」
タチアナ「ええ…ありがとう」
サラ「タチアナさんも、アレスさんに助けてもらった事あるんですか?」
タチアナ「もちろん!…返せないほど恩がありますw…そもそも、アタシは雪山で倒れてたとこをアレスさんが救ってくれたから…今こうして生きてるんですよ」
サラ「そんなことが…」
アレス「いや、たまたま偶然だろそんなの…そんなとこに出くわしたら、普通助けるだろ」
タチアナ「…それでも命の恩人なことに変わりませんし…ダンと結婚して幸せに生きられるのも…」
アレス「いいってもうw…それより、そんなに喋ってて大丈夫なのか?…よっかかれよ…ほら…グイ」
タチアナ「あ///…ありがとうございます…ウル」
アレス「少しでもいいから寝てな?」
タチアナ「はい…ギュ」
サラ「…優しい…」
アレス「そうお?…普通じゃない?」
サラ「普通じゃないですよ…」
ミリア「過保護だもんね」
アレス「Σ(゚д゚υ)…これ過保護?」
ミリア「だと思うw」
サラ「あははw」
アレス「ミリアもここ座って寝る?」
ミリア「うん」
サラ「アレスさんのお友達の人は…みんなとっても喜んでて…感謝してて…皆さんを助けたんですか?」
アレス「まあ…そうかなw…いや、自分で言うことじゃねえから…聞くなよ」
ミリア「…ほんと…お兄ちゃんは会う人全部助けてるね…」
アレス「きっとそれもオレの役割なんだろうな」
サラ「役割?」
アレス「うん…オレにはいろんな力があるからさ…そいつを役立てろって事じゃねえかな…誰しも役割はあるモンさ」
サラ「…わたしにも…あるんでしょうか…」
アレス「当たり前だよ…ナデナデ…でもね、その役割ってのは、ハッキリそうわかる奴なんかいない…グエンは医者で、ハッキリしてるように見えるけど、実はもしかしたら他にもっとすごい才能があるかもしれないだろ?」
サラ「……」
アレス「サラがどんな役割を持ってるかはオレもわからない…でも、サラがその役割を果たさなくても良い」
サラ「…そう…なのですか?」
アレス「ああ…だってわからないんだから仕方ないw…わからないから、心のままに一生懸命生きればそれでいいんだよ」
サラ「…はい…」
アレス「それでもそんなふうにさ…悩みも出来るし、苦しい時もある…今までもあったろうし、これからもあるだろう」
サラ「…はい…だと思います…」
アレス「けどさ…これからは少しは楽だよ」
サラ「どうしてですか?」
アレス「だってオレが友達なんだからさ…そうだろ?…頼りになるぞ、オレは」
サラ「…アレスさん…ウル…」
タチアナ「…グス」
アレス「サラがこの先大変な時あってさ…オレは当然それをいつもわかって助けてはやれないけどさ…でも、たまたまでもわかったら、すぐに来てやるよ…何度でも、いつでも…」
サラ「…ど…グス…どうして…」
アレス「友達だからw…その代わりね」
サラ「…はい」
アレス「オレがサラを助ける事が出来たらさ…」
サラ「はい…」
アレス「今度はサラが、誰かを助けてあげてくれ…出来る時だけでいいから」
サラ「アレスさんにじゃなくて?」
アレス「ああ…オレは自分でなんでもなんとでもなるからさw…だから、サラの優しさを少しでも広めてくれるほうがオレは嬉しい」
サラ「…ウル…はい…きっと」
アレス「そうやって少しずつでも優しさが伝わっていけば、世の中も良くなる…難しいだろうけど…何もしないよりかはいい」
サラ「はい…」

待っていると、タチアナが呼ばれたので、ウトウトしているタチアナをグエンのところへ連れて行った

グエン「どんな症状ですか?」
タチアナ「えっと…頭痛と、あと目のあたりもズキズキして…身体が…特に首と肩が重いような…」
アレス「あと吐き気もだろ?」
タチアナ「あ、そうです」
グエン「ふうむ…で、治癒魔法では治せなかったんですね?」
アレス「そう…アイテムの魔法だから、もしかしたら重い病気だと治らないのかもしれない…」
グエン「いや、ボクが思うに、病気ではないと思います」
アレス「え?」
タチアナ「ほんとですか?…だったらどうして」
グエン「ちょっと肩を触らせてくださいね…グッグッ…ああ~…これはだいぶ酷い肩こりですね…」
アレス「肩こり?!Σ(゚д゚υ)」
タチアナ「えっ///」
グエン「肩こりと…首もかなり張ってますねえ…これが原因で頭痛や目が痛くなったりもしますし、それが酷くなると吐き気も催しますよ」
アレス「…なんか肩こるような事してるの?…仕事とか?」
タチアナ「うーん…あ!…アタシいつもダンのマッサージしてるんだけど、それかな…」
グエン「それかもしれませんねえ…」
アレス「他人のマッサージして、自分がこってたら本末転倒じゃねえかw」
タチアナ「ごめんなさい///w」
グエン「肩こりなら、むしろ回復魔法で治ると思いますよ」
アレス「なに?…ほら…パァァァァ」
タチアナ「ああ!…すごい!!w」
アレス「治ったのか?」
タチアナ「はい!…あ、肩が軽いw」
グエン「いいなあ…でも、肩がこらないように、ボクの今から教える運動を出来るだけしてください」
タチアナ「はい!…お願いします!」

グエンの教える運動を、オレもそばで習った

それは案外簡単で、短時間で良かった

グエン「こういうのは、やればすぐに効果が出るモノじゃないですが、毎日少しでも積み重ねれば、きっとよほどじゃなければ肩こりはしないと思います…でも、念のため、頭痛に効くお薬を出しますね」
タチアナ「ありがとうございます!」
アレス「良かったなあw…病気じゃなくてオレもホッとしたぜ」
タチアナ「アレスさん…本当にいつもありがとう…ウル…ごめんなさい、病気じゃないのに来させてしまって…」
アレス「いや、いいんだよ…おかげでグエンに会えたんだからw…グエンどうしてるか、気にしてたからさ」
グエン「アレスさん…ありがとうございます…」
アレス「いや別に…友達に会いに行くたんびにありがとうはいらねえよw…そうだろ?」
グエン「…はいw」
アレス「転移すればこんなふうに、すぐに来れるんだけどね…なんつうか…会いたくないとかじゃ全然ないのに、なかなかなんか…腰が重くなるっていうか」
タチアナ「わかりますw…きっとみんなそうなんじゃないですか?…やっぱりそれなりにキッカケとか理由は多少は必要ですよ」
グエン「ですねw」
アレス「グエンは昼は?…さすがに休憩はあるよな?」
グエン「ああ、はい!」
アレス「良かったら、一緒に昼メシどう?」
グエン「良いんですか?」
アレス「良いよな?」
タチアナ「もちろんです!」

そうして、みんなで昼を一緒にとった

グエンがオレとの出会いをタチアナに聞かれて、その話をしたり、タチアナとオレの出会いを話したりしていた

それをサラは熱心に聞いていた

そういうのをちゃんと覚えてくれていて、感謝されるのはそりゃ嬉しいんだけど、なんていうか恥ずかしい

たしかに助けてはいるけど、助けるような状況の時にいたから助けただけだし…

コイツらからしたらすごい事でも、オレにはなんて事ねえし…

それに、オレの事ばっか言ってるけど、ミリアの力だって大いにあるし…

アレス「なあ、オレに感謝してくれるのは嬉しいけど、半分はミリアの力なんだからな?…ミリアがいるからこうしてすぐに駆けつけれるんだからな?…そこに気付けよ」
タチアナ「…そうだった…ミリアちゃん、ありがとう!!…ギュ」
グエン「ありがとうございます!!」
ミリア「え?…気にしてないのよw…アタシはお兄ちゃんと一緒にいるだけだもん」
アレス「かわいいなw…でもさ、ちょっとは嬉しいだろ?」
ミリア「うん」
アレス「なら良かったw…ナデナデ」
ミリア「(੭ ˃̶͈̀ ω ˂̶͈́)੭⁾⁾ 」
サラ「妹さんにも、とても優しいですねえ…まるで娘を溺愛するお父さんみたいに」
タチアナ「たしかにw」
アレス「いやだってこんなかわいいし」
サラ「うふふふw」
アレス「ところでグエンは恋人とか出来たか?」
グエン「いや…いないですw」
アレス「モテそうだけどなぁ」
グエン「いえ、ボクにはあまり、恋人と過ごす時間もありませんから」
アレス「…そうか…医者だもんな…」
タチアナ「診療時間外も忙しいですか?」
グエン「そうですねえ…時には急患も来たりしますし、そうでない時は薬を作ったりも…」
サラ「……」
グエン「ほんとに、ボクにも回復魔法が使えたらって思いますよ」
アレス「……だなぁ…でも、それならなおさら手伝ってくれる恋人とかいたらいいのにな」
タチアナ「ね…」
グエン「いえ、大丈夫ですw…この人生を選んだのはボクですし、それに付き合わせるのもかわいそうなので…アレスさんが居なかったら、その人生さえなかったんです」
サラ「…すごいですね、グエンさんは…」
グエン「すごく見えますか?…でもボクは自分の思うようにしか生きていませんよ…今の自分はボクが望んだ結果ですから…誰かの為に生きてるわけではないですから…皆さんそうではないですか?」
アレス「…それでもお前は立派だよ」
タチアナ「そうですよ!」
サラ「はい!」
グエン「ありがとうございます///」

グエン「…そろそろ戻ります…アレスさん、ミリアさん、今日はまた会えて嬉しかったです…またいつか来てくださいますか?」
アレス「うん…もちろん」
ミリア「来るのよ」
グエン「タチアナさん、出来るだけ運動続けてくださいね」
タチアナ「はい!」
アレス「じゃあ…オレらも帰るか」
サラ「…あ、はい…」

そうしてオレたちはグエンと別れ、タチアナの家に戻った
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