9 / 333
冒険者デビュー
8 礼拝の日
しおりを挟む
冒険者ギルドの扉を開けようとして、けたたましい雛の鳴き声に気付き顔を上げた。
あの頃にはまだ軒下に巣を作ろうとしていた渡り鳥が、今ではせっせと餌を運んでいる。このところ毎日が充実していて、そんな風景に目を向ける暇もなかった事に、ふと気づいた。
今年はスネークベリーが沢山収穫できたらしい。これも早々にバジリスクを退治してくれたおかげだと、調合師たちは口々にデニスさんを持ち上げていた。
ただ退治するだけでなく、周りに被害を全く及ぼさずに済んだ事も良かったらしい。
マーニャさんは大量のモーアの燻製肉などを受け取った後、他の冒険者たちと旅に出てしまった。アランさんは元々は中央のギルドの常連だったので、西ではあまり顔が知られていない。
必然的にデニスさんがその賞賛を代表して受ける形になっていた。
「そういえば、あの時のモーア肉を爺様のところに持っていったんだ。そしたら、えらく喜んでくれてさ」
一緒にクエストボードを眺めながら、ニールが嬉しそうに話す。曰く「爺様は孫にとても甘い」そうな。
「甘すぎてニールの為にはならないんですけどね」と、アランさんの気分は複雑そうだ。
でもニールは、その爺様に揃えてもらったと言っていたやたらと立派な装備を、今は身に着けていない。
今着ているのは、自分で稼いだお金を持って自分で店で選んできた装備だそうだ。見た目は地味だが性能は良いものを見つけられたと、自慢げに言っていた。
その装備のお陰で以前のような貴族の坊ちゃんではなく普通の冒険者に見える。
この西のギルドにも馴染むようになり、顔見知りになった先輩冒険者たちにも声をかけてもらえるようになったらしい。
あれ以来、ニールはちょこちょこと西のギルドにも顔を出している。
デニスさんにはもちろん、私にまで「冒険者の事を色々と教えてほしい」と言ってきた。アランさんかデニスさんに何か言われたのかな??
でもあのニールが頭を下げて頼むのだから、さすがに無下には出来ない。何度か一緒にクエストを受けたり、知り合いの上級者に頼み込んで同行させてもらったり、ある日は図書館に行って勉強までした。
そういえば、あの日から基礎トレーニングの時には『重量増幅』の魔法石を使わされてるそうだ。「お前の所為だ」って、恨めしそうに言われた。ワタシシラナイヨー
あの日の先輩方のバジリスク狩りにも感激したらしく、俺も冒険者になったらバジ狩りたい!と、デビューすぐにでも行ってしまいそうな不穏な発言をしていた。
なので、ちゃんとアランさんに報告しておいた。そしたら次の日、やっぱり恨めしそうに睨まれた。ワタシノセイジャナイデスヨー
そんな日々の合間を使って、私は着々と旅の支度を進めていた。
* * *
街に教会の鐘の音が鳴り響く。
おおよその人間族は、この王都の名前でもある大地と豊穣の神シルディスを信仰している。
王都の中央にある大教会もシルディス神のものだ。そして年に何度か、王族も参加する大規模な礼拝が開かれる。今日がその日なのだ。
礼拝とは言うが、娯楽の少ない王都の住民にとっては宗教儀式ではなく催しのようなものである。
この日は王や、見目麗しい姫や王子たち、また着飾った貴族たちの姿を見ようと、普段は礼拝に訪れない者たちも教会に集まる。
もはや信仰を持たぬ者も多く集っているが、教会もむしろこういった人たちへの人気取りの為にこの催しを利用している節もある。そんなんでいいのだろうか。
そう思いながらもここに居る私にも、シルディス様への深い信仰は特にはないのだから、他人の事をどうこうは言えない。
でもまさか、そんな場所でデニスさんに見つかるとは思ってもいなかった。
「ミリアちゃんが一緒に行こうって言うから……」
ニヤニヤと笑うデニスさんに、ついつい言い訳がましい言葉を口にした。
ミリアちゃんは第一王子のルーファス様の熱烈なファンなのだ。
もう随分と前から、一緒に行こうとお誘いを受けていて断り切れなかった。まぁ、私にも目当てがあるので、断る理由もなかったんだけどね。
さすがに教会内に群衆をすべて収める事は出来ず、礼拝は教会前の広場で行われる。
教会前のシルディス像の前に祭壇が組まれ、前方の高台は身分の高い者たちの立ち位置になる。最前列は王とそれに連なる一族が並ぶ場所だ。後方の低い場所には詰めかけた庶民たちが居り、騎士団によって中央で分断され道が作られていた。
礼拝が始まった。
何やら仰々しい様子で、白を基調としたローブに身を包んだ老人――大司教様が姿を現す。それに続き、やはり白を基調とした、ドレスにも見えるローブを纏った金髪の女性が現れ、祭壇の前に立った。
今代の神巫女のローザ様だ。その美貌に、主に男性陣から感嘆の声があがった。
祭壇のシルディス像に向かって、大司教が何やら難しい言葉で長い祈りを唱える。
その後、神巫女がこちらを振り向き、声を上げた。
「我らが神シルディス様は、神代の時代より我らに恵みの力を分け与えてくださっています。我らは女神のお力により糧を得、そして大地と共に生かされている事を忘れぬよう。さぁ、皆で感謝を捧げましょう」
大司教が両手を振り上げると同時に、王族たちが頭を垂れ、それに続いて参列者たちが一斉に祈りを捧げた。
祈りの後に、若干の大司教の有り難いお話を聞き、この日の礼拝は仕舞いとなる。王族から順に退場となるが、この退場が庶民にとってのお楽しみなのだ。
礼拝の間は、王族や貴族たちはローブを深く被っているので、その正体は知れない事になっている。
「身分に関係なく等しく」を装う為の形式なのだ。実際には立ち位置などでおおよそわかってしまうのだが。
そして一部の王族と貴族は退場の際にはローブを脱ぎ、敢えて民衆の中央に作られた道を通って退場する。それは「自分は礼拝に参加した」というアピールでもあり、また民衆の人気を得る為の行動でもあるのだ。政治にも宗教にも、ある程度の人気取りは必要らしい。
王が歩き出し、それに二人の王子が続く。礼拝が終わった今、民衆に遠慮はない。
王も十二分に民衆に人気の高い方なのだが、眉目秀麗な王子たちにはそれとはまた違った人気がある。王子たちが一歩一歩歩いているだけで、女性陣の王子の名を呼ぶ声と歓喜の声が響く。まるでパレードの様相だ。
ふと何かに気付いたように、退場する一人が立ち止まった。あれは第二王子のウォレス様だ。
腰に差した愛用の剣に手をあてて、群衆を見回す。風のように流れる金の髪、星の様な輝きを讃えた碧玉の瞳が、衆目を集める。やや憂いた様な視線を左右に投げかけると、その度に視線の先からひときわ高い声が響いた。
その視線がこちらに向き、目が合った気がした。
ウォレス様は何故か少し驚いた様な顔をしたが、次の瞬間、その目は細まり優しく微笑んだ。
頭に血が上って行くのがわかった。
胸が…… 張り裂けそうだ……
凛と響く、鈴の余韻の様な音がどこかから聞こえた、そんな気がした。
====================
(メモ)
バジリスク狩り(#4、5)
モーアの燻製肉(#6)
ニールの装備(#4)
『重量増幅』の魔法石(#7)
ミリア(#1、2)
あの頃にはまだ軒下に巣を作ろうとしていた渡り鳥が、今ではせっせと餌を運んでいる。このところ毎日が充実していて、そんな風景に目を向ける暇もなかった事に、ふと気づいた。
今年はスネークベリーが沢山収穫できたらしい。これも早々にバジリスクを退治してくれたおかげだと、調合師たちは口々にデニスさんを持ち上げていた。
ただ退治するだけでなく、周りに被害を全く及ぼさずに済んだ事も良かったらしい。
マーニャさんは大量のモーアの燻製肉などを受け取った後、他の冒険者たちと旅に出てしまった。アランさんは元々は中央のギルドの常連だったので、西ではあまり顔が知られていない。
必然的にデニスさんがその賞賛を代表して受ける形になっていた。
「そういえば、あの時のモーア肉を爺様のところに持っていったんだ。そしたら、えらく喜んでくれてさ」
一緒にクエストボードを眺めながら、ニールが嬉しそうに話す。曰く「爺様は孫にとても甘い」そうな。
「甘すぎてニールの為にはならないんですけどね」と、アランさんの気分は複雑そうだ。
でもニールは、その爺様に揃えてもらったと言っていたやたらと立派な装備を、今は身に着けていない。
今着ているのは、自分で稼いだお金を持って自分で店で選んできた装備だそうだ。見た目は地味だが性能は良いものを見つけられたと、自慢げに言っていた。
その装備のお陰で以前のような貴族の坊ちゃんではなく普通の冒険者に見える。
この西のギルドにも馴染むようになり、顔見知りになった先輩冒険者たちにも声をかけてもらえるようになったらしい。
あれ以来、ニールはちょこちょこと西のギルドにも顔を出している。
デニスさんにはもちろん、私にまで「冒険者の事を色々と教えてほしい」と言ってきた。アランさんかデニスさんに何か言われたのかな??
でもあのニールが頭を下げて頼むのだから、さすがに無下には出来ない。何度か一緒にクエストを受けたり、知り合いの上級者に頼み込んで同行させてもらったり、ある日は図書館に行って勉強までした。
そういえば、あの日から基礎トレーニングの時には『重量増幅』の魔法石を使わされてるそうだ。「お前の所為だ」って、恨めしそうに言われた。ワタシシラナイヨー
あの日の先輩方のバジリスク狩りにも感激したらしく、俺も冒険者になったらバジ狩りたい!と、デビューすぐにでも行ってしまいそうな不穏な発言をしていた。
なので、ちゃんとアランさんに報告しておいた。そしたら次の日、やっぱり恨めしそうに睨まれた。ワタシノセイジャナイデスヨー
そんな日々の合間を使って、私は着々と旅の支度を進めていた。
* * *
街に教会の鐘の音が鳴り響く。
おおよその人間族は、この王都の名前でもある大地と豊穣の神シルディスを信仰している。
王都の中央にある大教会もシルディス神のものだ。そして年に何度か、王族も参加する大規模な礼拝が開かれる。今日がその日なのだ。
礼拝とは言うが、娯楽の少ない王都の住民にとっては宗教儀式ではなく催しのようなものである。
この日は王や、見目麗しい姫や王子たち、また着飾った貴族たちの姿を見ようと、普段は礼拝に訪れない者たちも教会に集まる。
もはや信仰を持たぬ者も多く集っているが、教会もむしろこういった人たちへの人気取りの為にこの催しを利用している節もある。そんなんでいいのだろうか。
そう思いながらもここに居る私にも、シルディス様への深い信仰は特にはないのだから、他人の事をどうこうは言えない。
でもまさか、そんな場所でデニスさんに見つかるとは思ってもいなかった。
「ミリアちゃんが一緒に行こうって言うから……」
ニヤニヤと笑うデニスさんに、ついつい言い訳がましい言葉を口にした。
ミリアちゃんは第一王子のルーファス様の熱烈なファンなのだ。
もう随分と前から、一緒に行こうとお誘いを受けていて断り切れなかった。まぁ、私にも目当てがあるので、断る理由もなかったんだけどね。
さすがに教会内に群衆をすべて収める事は出来ず、礼拝は教会前の広場で行われる。
教会前のシルディス像の前に祭壇が組まれ、前方の高台は身分の高い者たちの立ち位置になる。最前列は王とそれに連なる一族が並ぶ場所だ。後方の低い場所には詰めかけた庶民たちが居り、騎士団によって中央で分断され道が作られていた。
礼拝が始まった。
何やら仰々しい様子で、白を基調としたローブに身を包んだ老人――大司教様が姿を現す。それに続き、やはり白を基調とした、ドレスにも見えるローブを纏った金髪の女性が現れ、祭壇の前に立った。
今代の神巫女のローザ様だ。その美貌に、主に男性陣から感嘆の声があがった。
祭壇のシルディス像に向かって、大司教が何やら難しい言葉で長い祈りを唱える。
その後、神巫女がこちらを振り向き、声を上げた。
「我らが神シルディス様は、神代の時代より我らに恵みの力を分け与えてくださっています。我らは女神のお力により糧を得、そして大地と共に生かされている事を忘れぬよう。さぁ、皆で感謝を捧げましょう」
大司教が両手を振り上げると同時に、王族たちが頭を垂れ、それに続いて参列者たちが一斉に祈りを捧げた。
祈りの後に、若干の大司教の有り難いお話を聞き、この日の礼拝は仕舞いとなる。王族から順に退場となるが、この退場が庶民にとってのお楽しみなのだ。
礼拝の間は、王族や貴族たちはローブを深く被っているので、その正体は知れない事になっている。
「身分に関係なく等しく」を装う為の形式なのだ。実際には立ち位置などでおおよそわかってしまうのだが。
そして一部の王族と貴族は退場の際にはローブを脱ぎ、敢えて民衆の中央に作られた道を通って退場する。それは「自分は礼拝に参加した」というアピールでもあり、また民衆の人気を得る為の行動でもあるのだ。政治にも宗教にも、ある程度の人気取りは必要らしい。
王が歩き出し、それに二人の王子が続く。礼拝が終わった今、民衆に遠慮はない。
王も十二分に民衆に人気の高い方なのだが、眉目秀麗な王子たちにはそれとはまた違った人気がある。王子たちが一歩一歩歩いているだけで、女性陣の王子の名を呼ぶ声と歓喜の声が響く。まるでパレードの様相だ。
ふと何かに気付いたように、退場する一人が立ち止まった。あれは第二王子のウォレス様だ。
腰に差した愛用の剣に手をあてて、群衆を見回す。風のように流れる金の髪、星の様な輝きを讃えた碧玉の瞳が、衆目を集める。やや憂いた様な視線を左右に投げかけると、その度に視線の先からひときわ高い声が響いた。
その視線がこちらに向き、目が合った気がした。
ウォレス様は何故か少し驚いた様な顔をしたが、次の瞬間、その目は細まり優しく微笑んだ。
頭に血が上って行くのがわかった。
胸が…… 張り裂けそうだ……
凛と響く、鈴の余韻の様な音がどこかから聞こえた、そんな気がした。
====================
(メモ)
バジリスク狩り(#4、5)
モーアの燻製肉(#6)
ニールの装備(#4)
『重量増幅』の魔法石(#7)
ミリア(#1、2)
0
あなたにおすすめの小説
異世界スローライフ希望なのに、女神の過保護が止まらない
葉泪秋
ファンタジー
HOTランキング1位感謝です!(2/3)
「小説家になろう」日間ランキング最高11位!(ハイファンタジー)
ブラック企業で過労死した俺、佐久間遼。
神様に願ったのは、ただ「異世界で、畑でも耕しながらのんびり暮らしたい」ということだけ。
そうして手に入れた、辺境の村での穏やかな日々。現状に満足し、今度こそは平穏なスローライフを……と思っていたのだが、俺の妙なスキルと前世の社畜根性が、そうはさせない。
ふとした善意で枯れた井戸を直したことから、堅物の騎士団長やら、過保護な女神やらに目をつけられることになる。
早く穏やかに暮らしたい。
俺は今日も、規格外に育った野菜を手に、皆の姿を眺めている。
【毎日18:00更新】
※表紙画像はAIを使用しています
疲れきった退職前女教師がある日突然、異世界のどうしようもない貴族令嬢に転生。こっちの世界でも子供たちの幸せは第一優先です!
ミミリン
恋愛
小学校教師として長年勤めた独身の皐月(さつき)。
退職間近で突然異世界に転生してしまった。転生先では醜いどうしようもない貴族令嬢リリア・アルバになっていた!
私を陥れようとする兄から逃れ、
不器用な大人たちに助けられ、少しずつ現世とのギャップを埋め合わせる。
逃れた先で出会った訳ありの美青年は何かとからかってくるけど、気がついたら成長して私を支えてくれる大切な男性になっていた。こ、これは恋?
異世界で繰り広げられるそれぞれの奮闘ストーリー。
この世界で新たに自分の人生を切り開けるか!?
女性が少ない世界に転生した控えめ伯爵令嬢、なぜか五人の婚約候補に選ばれて少しずつ恋を知っていきます
ノッポ
恋愛
女性が極端に少ない異世界に転生した私は、気づけば伯爵令嬢になっていた。
前世は日本で普通に生きていたせいか、貴族令嬢らしい強気な振る舞いがどうしても苦手。
社交界デビューを迎えても、「どうして私が選ばれるの?」と戸惑うばかりだった。
けれど今年デビューする高位令嬢はわずか三人。
家同士の思惑も重なり、騎士団長家の息子、宰相子息、魔術師団長の息子、幼なじみの侯爵子息、そして英雄騎士――
五人の若きエリートとのお見合いが次々と始まってしまう。
遠慮がちで控えめな性格は、この世界では珍しく、気づけば少しずつ距離を縮めていく彼ら。
異世界での恋愛に戸惑う日々。けれど出会いを重ねるたびに、私は少しずつ変わっていく――。
女性希少世界で、自分の幸せを選べるようになるまでの逆ハーレム恋愛ファンタジー。
没落港の整備士男爵 ~「構造解析」スキルで古代設備を修理(レストア)したら、大陸一の物流拠点になり、王家も公爵家も頭が上がらなくなった件~
namisan
ファンタジー
大陸の南西端に位置するベルナ子爵領。
かつては貿易で栄えたこの港町も、今は見る影もない。
海底には土砂が堆積して大型船は入港できず、倉庫街は老朽化し、特産品もない。借金まみれの父と、諦めきった家臣たち。そこにあるのは、緩やかな「死」だけだった。
そんな没落寸前の領地の嫡男、アレン(16歳)に転生した主人公には、前世の記憶があった。
それは、日本で港湾管理者兼エンジニアとして働き、現場で散った「整備士」としての知識。
そして、彼にはもう一つ、この世界で目覚めた特異な能力があった。
対象の構造や欠陥、魔力の流れが設計図のように視えるスキル――【構造解析】。
「壊れているなら、直せばいい。詰まっているなら、通せばいい」
アレンは錆びついた古代の「浚渫(しゅんせつ)ゴーレム」を修理して港を深く掘り直し、魔導冷却庫を「熱交換の最適化」で復活させて、腐るだけだった魚を「最高級の輸出品」へと変えていく。
ドケチな家令ガルシアと予算を巡って戦い、荒くれ者の港湾長ゲンと共に泥にまみれ、没落商会の女主人メリッサと手を組んで販路を開拓する。
やがてその港には、陸・海・空の物流革命が巻き起こる。
揺れない「サスペンション馬車」が貴族の移動を変え、「鮮度抜群の魚介グルメ」が王族の胃袋を掴み、気性の荒いワイバーンを手懐けた「空輸便」が世界を結ぶ。
「無能」と捨てられた少女は、神の愛し子だった――。 凍てつく北の地で始まる、聖獣たちと冷徹公爵による「世界一過保護な」逆転生活。
秦江湖
恋愛
魔法適性「鑑定」がすべてを決める、黄金の国ルミナリス。 名門ベルグラード公爵家の末娘アデリーンは、十五歳の鑑定式で、前代未聞の『鑑定不能(黒の沈黙)』を叩き出してしまう。
「我が家の恥さらしめ。二度とその顔を見せるな」
第一王子からは婚約破棄を突きつけられ、最愛の三人の兄たちからも冷酷な言葉とともに、極寒の地「ノースガル公国」へ追放を言い渡されたアデリーン。
着の身着のままで雪原に放り出された彼女が出会ったのは、一匹の衰弱した仔狼――それは、人間には決して懐かないはずの『伝説の聖獣』だった。
「鑑定不能」の正体は、魔力ゼロなどではなく、聖獣と心を通わせる唯一の力『調律師』の証。
行き倒れたアデリーンを救ったのは、誰もが恐れる氷の公爵ゼノスで……。
「こんなに尊い存在を捨てるとは、黄金の国の連中は正気か?」
「聖獣も、私も……お前を離すつもりはない」
氷の公爵に拾われ、聖獣たちに囲まれ、これまでの不遇が嘘のような「極上溺愛」を享受するアデリーン。
一方で、彼女を捨てた黄金の国は、聖獣の加護を失い崩壊の危機に直面していた。
慌ててアデリーンを連れ戻そうとする身勝手な王族たち。
しかし、彼らの前には「復讐」の準備を終えたアデリーンの兄たちが立ちはだかる。
「遅いよ。僕らのかわいい妹を泣かせた罪、一生かけて償ってもらうからね」
これは、すべてを失った少女が、真の居場所と愛を見つけるまでの物語。
出来損ないと追放された俺、神様から貰った『絶対農域』スキルで農業始めたら、奇跡の作物が育ちすぎて聖女様や女騎士、王族まで押しかけてきた
黒崎隼人
ファンタジー
★☆★完結保証★☆☆
毎日朝7時更新!
「お前のような魔力無しの出来損ないは、もはや我が家の者ではない!」
過労死した俺が転生したのは、魔力が全ての貴族社会で『出来損ない』と蔑まれる三男、カイ。実家から追放され、与えられたのは魔物も寄り付かない不毛の荒れ地だった。
絶望の淵で手にしたのは、神様からの贈り物『絶対農域(ゴッド・フィールド)』というチートスキル! どんな作物も一瞬で育ち、その実は奇跡の効果を発揮する!?
伝説のもふもふ聖獣を相棒に、気ままな農業スローライフを始めようとしただけなのに…「このトマト、聖水以上の治癒効果が!?」「彼の作る小麦を食べたらレベルが上がった!」なんて噂が広まって、聖女様や女騎士、果ては王族までが俺の畑に押しかけてきて――!?
追放した実家が手のひらを返してきても、もう遅い! 最強農業スキルで辺境から世界を救う!? 爽快成り上がりファンタジー、ここに開幕!
伝説のS級おじさん、俺の「匂い」がないと発狂して国を滅ぼすらしいい
マンスーン
BL
ギルドの事務職員・三上薫は、ある日、ギルドロビーで発作を起こしかけていた英雄ガルド・ベルンシュタインから抱きしめられ、首筋を猛烈に吸引。「見つけた……俺の酸素……!」と叫び、離れなくなってしまう。
最強おじさん(変態)×ギルドの事務職員(平凡)
世界観が現代日本、異世界ごちゃ混ぜ設定になっております。
ダンジョンを拾ったので、スキル〈ホームセンター〉で好き勝手リフォームします
ランド犬
ファンタジー
異世界に転移した佐々木悠人は、召喚でも勇者でもなかった。ただ迷い込んだ先で見つけたのは、王都を望む郊外にひっそりと口を開けるダンジョン。足を踏み入れた瞬間、発動したスキルは
――〈ホームセンター〉
壁を張り替え、部屋を増やし、畑や牧場、カフェまで作れる不可思議な力だった。
気ままに始めたリフォームは、もふもふなネコミミ獣人の少女との出会いをきっかけに、思わぬ変化を呼び始める。
拡張され続けるダンジョンの先で、悠人が作り上げる“住める迷宮”とは――?
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる