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第十六話 自覚
しおりを挟む[エリーゼ視点]
僕の名前はエリーゼ・アルクーバ。
アルクーバ家の長女。
僕には仮の婚約者のレイグがいる。
初めてレイグのことを見たのは8歳の頃の王都での御披露目会の時だった。
あの時のレイグは壁になっていた。
最初に僕はレイグのことを少し怖いと思ってしまった。
そして、最後に帰っていくレイグと目が合った気がしたけど、多分気のせいだと思う。
次にレイグと会ったのは10歳の頃だ。
10歳になってお父様に呼ばれて婚約を決まったことを伝えられた。
僕は婚約を決まったことに驚いたが、いつか来ることだと分かっていたので直ぐに受け入れた。
僕は婚約の相手のことを聞いたが、会ったことの無いレイグのことを言われて、ビックリした。
そして、初めて会ったレイグは8歳の時よりも悪役顔になっていた。
僕達はお父様とクロバーグ家の当主様に言われて、庭の東屋で2人きりで話すことになった。
レイグは最初にいつも通りにしゃべていいと言ってきた。
僕はビックリしたが受け入れないと失礼なので、いつも通りにしゃべることにした。
僕はレイグに疑問に思っていることを聞いた。
そしたら、レイグは僕に一目惚れしたと答えてくれた。
そう言われたけど、僕に一目惚れしたということが信じられなかった。
僕はそのことを呟いてしまい、レイグに聞かれてしまった。
レイグは僕のために条件をつけてくれた。
その条件は僕に何も不利なことは無く、レイグに不利しか無かった。
僕はその条件を飲んで、レイグと仮の婚約を結んだ。
仮の婚約を結んだ後は、1週間に一度お茶会をすることになった。
次にあった時に8歳の頃に何で婚約しなかったかと聞いてみた。
レイグは僕と釣り合わないと答えてくれた。
僕はレイグのことを褒めたが、レイグは僕のために努力したことが嬉しくて、照れてしまった。
レイグと話していく中でレイグの人柄が分かってきた。
レイグは優しくて、気遣いが出来るとてもいい人。
レイグと話していると僕は自然と笑顔を浮かべるようになっていた。
レイグと仮の婚約関係になってから3ヶ月が経った。
今日は街にデートに来ている。
デートはとても楽しかった。
レイグは僕の好きな食べ物を、僕に似合いそうなアクセサリーを、僕の好きなぬいぐるみを、僕が好きな景色を見せてくれた。
レイグはデートの時でも優しくて、気遣いが出来て、僕を楽しませようと努力してくれた。
それがとても嬉しかった。
僕はそんなレイグと生きたいと思った。
そして、僕はレイグのことが好きだと自覚した。
デートを終えて、僕は屋敷に帰り、家族と夕食を食べている。
夕食を食べている間もレイグのことを考えてしまい、お父様が呼んでいることに気が付かなかった。
隣のお兄様に体を揺らされて、やっと気が付いた。
「ど、どうしたの?お父様?」
「今日のデート、どうだった?」
「うん、とても楽しかったよ」
「そうか、それなら良かった。エリーゼ、もしレイグ殿と婚約するなら、早く決めた方が良い」
「ど、どういうこと?」
「レイグ殿との婚約したい令嬢が最近増えてきたらしい。確かに今の仮の婚約はレイグ殿から望んだが、私の爵位は子爵家だ。レイグ殿は侯爵家の次期当主だ。貴族学院入学前まで、婚約自体が無くなる可能性があるからだ」
僕はそのことを聞き、嫌だと思った。
気がつけば、僕は席から立ち上がったていたのだ。
「お父様、僕はレイグと婚約したい。レイグとなら、これからも一緒に生きていけると思った。ぼ、僕はレイグのことが好き。レイグが他の誰かの婚約者になるなんて、嫌だ。僕はレイグの隣に居たい」
その言葉を聞いた家族は驚きの表情を浮かべていた。
「エリーゼ、お前の気持ちは分かった。明日にもレイグ殿との婚約をしよう」
その後、お父様がクロバーグ家の当主の所に行き、レイグと僕は正式に婚約を結んだ。
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