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第二十四話 闇属性の少女
しおりを挟む後2週間で貴族学院の前期が終わる時に私はある路地裏に来ていた。
その路地裏にはフードを被った男女がいた。
「こんなところで、何をしているのですか?」
私がそう発言すると男女は明らかに警戒を顕にした。
「いや、特に」
「そうですか、丁度良かったです。私はあなたに用事があったのです。闇属性の少女よ」
その言葉を聞き、男女は更に警戒したのだ。
「お、お前はなんなんだ?」
「私はクロバーグ家の長男、レイグ・クロバーグと申します。貴方達のことを探していたのです。ある物を渡すために」
そう言い、懐からある魔法具を取り出した。
「それはなんだ?」
「これは髪の色と瞳の色を変えることが出来る魔法具です」
その言葉を聞き、男女は驚きの表情を浮かべていたのだ。
男は警戒しながら、私の手から魔法具を取った。
その魔法具はネックレスに加工しており、男は少女に付けるため、少女のフードを取ったのだ。
フードを取った少女は黒色の髪を持ち、黒色の瞳をしていた。
男は少女の首に魔法具を掛けたのだ。
すると、少女の髪はオレンジ色に少女の瞳は茶色に変わった。
男は少女の容姿が変わったことに驚きの表情を浮かべていたのだ。
「ありがとうございます。これでレイネは狙われずに済みます」
そう言い、男は私の手を握って来たのだ。
「良かったです。これで私と同じ黒髪の人を救えましたから」
レイネと男に礼を言われながら、私は裏路地を後にしようとしたが、念の為お金を渡すことにした。
流石に2人は遠慮したが、私が幸せになって欲しいと旨を伝え、受け取らせた。
そのまま、私は裏路地から出ようとしたがレイネに止められた。
「本当にありがとうございます。これで、私達は幸せになれます」
そう言い、レイネは頭を下げて来たのだ。
「気にしないで下さい。これは私がしたくてしたことですから。もし、私に感謝したいなら幸せになって下さい」
そのまま、私は裏路地を出て大通りに出た。
レイネと男は私が人混みに紛れて見失うまで、頭を下げ続けた。
ふぅ、なんとか救うことが出来た。
このイベントはある選択肢を選ばないと出てこないイベントだ。
闇属性の少女が幼馴染と逃げていて、あの裏路地を出会うというものだ。
このイベントはある特定のアイテムを持っていないと、2人を王都から逃すという選択肢しか出てこない。
ある特定のアイテムを持っているとその特定のアイテムを渡すという選択肢が出てくる。
このイベントが発生しないとレイネは死に男は魔王軍の協力者になり、最終的には処刑されてしまう。
そして、王都から逃すだけでは同じ結末を迎えてしまう。
唯一、特定のアイテムを渡すことが2人を幸せにする方法だ。
このイベントはこのゲームの中で9回繰り返した。
1周目は気づかなかった。
2周目は気が付いたが王都から逃がしただけ。
3周目は特定のアイテムを発見し、2人を幸せにした。
それからはずっと2人のことを幸せにしている。
このイベントを無事正解の選択肢を選べて良かった。
ここはゲームの世界では無く、現実だからな。
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