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第二十六話 妹と婚約者にプレゼント
しおりを挟むぬいぐるみを受け取った日の昼にエリーゼと妹とお茶をしていた。
エリーゼと妹は仲が良く、まるで姉妹みたいだったのだ。
エリーゼは妹が欲しく、妹は姉が欲しかったらしい。
なおさら、姉妹に見える。
エリーゼが四天王の先制攻撃のことを妹に話すと、妹はとても心配していた。
そして、エリーゼが私に守られたことを話すと妹は私を褒めてくれたのだ。
お茶会はそのまま和やかに進んでいた。
私はそろそろメズイタチのぬいぐるみを渡すことにしたのだ。
私は2人に渡したいものがあると言い、一旦席を外した。
自室に戻り、メズイタチのぬいぐるみを後ろに隠しながら、庭の中の東屋に戻ったのだ。
「レイグ、何を持ってきたの?」
「お兄様、何を持って来たのですか?」
「2人とも、これだよ」
そう言い、メズイタチのぬいぐるみを2人に手渡した。
2人はそれを受け取ってくれた。
「か、可愛い。ありがと、レイグ」
そう言いながら、エリーゼはぬいぐるみを抱きしめながら、笑顔を浮かべた。
「可愛いです。お兄様、ありがとうございます」
そう言い、アメリアはぬいぐるみを抱きしめていた。
「うん?なんか、見たことがある気がする?」
そこで、エリーゼは何かに気がついた。
「ねぇ、レイグ。もしかしてだけど、このぬいぐるみ。メズイタチの毛皮を使ったもの?」
「うん、そうだよ」
私の発言を聞き、エリーゼは驚きの表情を浮かべていたのだ。
「な、なんで、こんな珍しい魔物の毛皮のぬいぐるみをレイグが」
「ええっと、エリーゼお姉様、この子はそんな珍しいのですか?」
そう言い、アメリアはぬいぐるみと一緒に首を傾げたのだ。
「う、うん。このぬいぐるみの元になっている魔物はメズイタチと言って、特定の場所にしか生息していない珍しい魔物なんだ。もし、見つけたとしても警戒心が強くて、狩ることが難しいんだ。ねぇ、レイグ?なんで、メズイタチの毛皮をぬいぐるみにしたの?」
「2人が喜ぶと思ったからだよ。確かに剥製や絨毯にした方が貴族の箔とかつくけど、私は2人の喜ぶ顔の方が大事だと思ってるから」
その言葉を聞き、エリーゼは顔を赤くし、アメリアは嬉しそうに笑顔を浮かべた。
「あ、ありがとね、レイグ。ぼ、僕このぬいぐるみ大切にするから」
そう言い、エリーゼは顔をぬいぐるみで隠してしまった。
ぬいぐるみだけでは顔を完全に隠し切ることは出来ず、耳が真っ赤になっていることを見て取れた。
「ありがとうございます、お兄様。私この子のことを大切にします」
そう言い、アメリアは笑顔を浮かべていた。
2人が喜んでくれて良かった。
プレゼントは大成功に終わったのだ。
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