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第三十四話 留学
しおりを挟む二年生の後期の最期の1ヶ月間は留学に行くことになっている。
なっていると言ったがAクラスだけだが。
そして、留学する国はヤワサカ王国だ。
ヤワサカ王国は父上が問題を解決した国だ。
この留学は、Aクラスの者は強制的に参加であるので、私も参加することになった。
今回、私はバレないように武装する事にした。
もちろん、学院長には許可を取っている。
今回の留学は私達の見聞を広げることも含まれているが、1番の目的は両国の関係維持だ。
いくら両国の関係が良くなったとしてもそれほど年数が経っていないので、どこか信じきれていない。
そのため、互いの学生を互いに留学させることで関係維持を図っている。
まぁ、そんな事に気がついているのはクラスのごく一部だけだが。
一応、エリーゼには説明する事にした。
エリーゼの安全を確保するためだ。
そのことをエリーゼに説明すると理解してくれた。
そして、今日はヤワサカ王国に向けて、出発の日だ。
本来は4人の乗りの馬車で行くのだが、私はエリーゼと2人きりの馬車になった。
担任の先生に何故か聞いたら、クラバタ王国の時の報酬らしい。
私はそれに甘え、エリーゼと2人きりの馬車でヤワサカ王国に向かうことにした。
エリーゼは手荷物の中からメズイタチのぬいぐるみを出したのだ。
そして、ぬいぐるみを抱きしめていた。
「メズイタチのぬいぐるみ、気に入ってくれて良かったよ」
「うん、この子とっても可愛いから。それに、レイグから貰ったぬいぐるみだから」
そう言い、エリーゼは微笑んでくれた。
ヤワサカ王国には1週間ぐらいで到着する予定なので、結構エリーゼと2人きりの時間が多くとれることを嬉しい。
基本的には宿で泊まることが多かった。
移動は順調に進み、ヤワサカ王国の隣のクロバーグ領に到着したのだ。
ここでも宿に案内されたが私の屋敷の使用人が私とエリーゼのことを呼びに来た。
私は先生に許可を取り、エリーゼと一緒に屋敷に向かうことになったのだ。
屋敷に到着すると使用人に庭の東屋に案内された。
庭に到着すると東屋の中に母上とアメリアとマリナがお茶会をしていたのだ。
私はエリーゼのことをエスコートしながら、東屋に向かった。
「ねぇ、レイグ、あの子誰なの?」
「あの子は叔父上の養子になったマリナだよ。前に話した私が助けた子だよ」
そんなことを話していると東屋に到着した。
「母上、一体どうされたのですか?」
「来たわね、レイグ。呼んだ理由はエリーゼちゃんにマリナちゃんを紹介しようと思って」
母上の言葉の後にマリナが立ち上がった。
「初めまして、私、マリナ・フレックと申します。レイグお兄様の妹です」
そう言い、マリナはカーテシーを取ったのだ。
「初めまして、僕はエリーゼ・アルクーバ。えっと、レイグの婚約者です」
そう言い、エリーゼはカーテシーを取ったのだ。
マリナは屋敷に来たばかりの時でもそれなりに礼儀作法が出来ていたので、元々は何処かの貴族の娘だろうと予想がついた。
だが、マリナが何処の国の貴族は分からなかったのだ。
自己紹介をした後、東屋に座り、お茶を飲みながら話すことにした。
エリーゼとマリナは最初の方はうまく話せていなかったが、時間が経つにつれて、話せるようになり、最終的には仲良くなっていたのだ。
その宿で一晩明かし、馬車に乗り、ヤワサカ王国に向けて、走り出した。
昼頃に、ヤワサカ王国の領土の中に入ることが出来たのだ。
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