魔王を倒したが、無実の罪を着せられた俺は、これから好きに生きる

竹桜

文字の大きさ
21 / 22

最終話 この世界よりも大切な君に

しおりを挟む

 結婚式を終えた俺達は、家に帰った。

 ニアは、ウェディングドレスを着替えに行った。

 妻になったニアが、20分ぐらいで、普段着に着替えて、俺が待っている部屋にやってきた。

 「ニア、これから、少しだけ出かけないか?」と、聞いた。

 「もちろん、良いわよ」と、ニアが、答えてくれた。

 俺は、ニアの手を掴んで、スキルを使って、ある場所に移動した。

 着いた場所は、黒色の花が咲き誇り、輝いている満月が空に浮かび上がり、そして、その満月が澄んだ湖に映し出され、幻想的な雰囲気を醸し出していた。

 「綺麗」と、ニアは、呟いた。

 俺は、幻想的な風景に見惚れている愛しい妻の名前を呼んだ。

 愛しい妻は、俺の方を向いた。

 ニアが、俺の方を向いたことを確認してから、ニアの前で、膝を着いた。

 「俺、ヒツヤは、この世界よりも大切な君に、永遠の愛を誓います。どうか俺の誓いを受け取ってくれ、ニア」と、誓った。

 「はい、その誓い受けたらせて貰います。私もヒツヤのことが、この世界の誰よりも大好き。だから、これからもよろしくお願いしますね」と言い、ニアは、満面の笑みを浮かべて、誓いを受け取ってくれた。

 俺は、立ち上がり、「ありがとう、ニア。俺の誓いを受け取ってくれて」

 ニアは、「私の方こそ、ありがとう、ヒツヤ。私に永遠の愛を誓ってくれて」

 俺は、ニアを抱きしめた。

 ニアは、突然なことで驚いていたが、直ぐに、抱き返してくれた。

 俺達は、抱き着き続けた。

 数分経った時に、俺は、少しニアから離れ、唇にキスをした。

 ニアは、突然のキスに驚いていたが、直ぐに、俺のキスを受け入れてくれた。

 俺達は、愛を確かめた。

 満月が照らす、幻想的な風景の中で、愛を確かめた。

 すると、突然、強い風が吹いた。

 強い風は、黒色の花の花びらを散らした。

 そして、散らばった花びらは、俺達のことを包んだ。

 その光景は、まるで、世界が俺達を祝福しているようだった。

 例え、この世界が、俺達のことを祝福しなくても俺は、ニアのことは、必ず守る。

 それが、世界を滅ぼすことになったとしても。

 だって、それは、この世界よりもニアのことが大切だからだ。

 この世界は、はっきり言ってクソだった。

 だが、1つだけ良いことがあった。

 それは、ニアと出会えたことだ。

 だから、俺は、ニアのためだけに力を使い、ニアのためだけに動く。

 これからも愛しているよ、ニア。

 そんなことを考えていると、ニアが、自分の両手で、俺の顔をニアの方に向けた。

 「これから、幸せになろう。ヒツヤとなら、永遠に幸せになれると思うから」と言い、ニアは、俺の胸から顔を上げ、今まで見た中で、1番美しい微笑みを浮かべた。

 また強い風が吹き、花びらが俺達のことを包んだ。

 だが、花びらが何処かに飛んだ後には、俺達は、既に居なかった。

 勇者召喚され、魔王を倒したが、無実の罪を着せられた俺は、好きに生きた。

 これからは、ニアと一緒に、好きに生きていく。

 

 
しおりを挟む
感想 0

あなたにおすすめの小説

収納魔法を極めた魔術師ですが、勇者パーティを追放されました。ところで俺の追放理由って “どれ” ですか?

木塚麻弥
ファンタジー
収納魔法を活かして勇者パーティーの荷物持ちをしていたケイトはある日、パーティーを追放されてしまった。 追放される理由はよく分からなかった。 彼はパーティーを追放されても文句の言えない理由を無数に抱えていたからだ。 結局どれが本当の追放理由なのかはよく分からなかったが、勇者から追放すると強く言われたのでケイトはそれに従う。 しかし彼は、追放されてもなお仲間たちのことが好きだった。 たった四人で強大な魔王軍に立ち向かおうとするかつての仲間たち。 ケイトは彼らを失いたくなかった。 勇者たちとまた一緒に食事がしたかった。 しばらくひとりで悩んでいたケイトは気づいてしまう。 「追放されたってことは、俺の行動を制限する奴もいないってことだよな?」 これは収納魔法しか使えない魔術師が、仲間のために陰で奮闘する物語。

勇者パーティーにダンジョンで生贄にされました。これで上位神から押し付けられた、勇者の育成支援から解放される。

克全
ファンタジー
エドゥアルには大嫌いな役目、神与スキル『勇者の育成者』があった。力だけあって知能が低い下級神が、勇者にふさわしくない者に『勇者』スキルを与えてしまったせいで、上級神から与えられてしまったのだ。前世の知識と、それを利用して鍛えた絶大な魔力のあるエドゥアルだったが、神与スキル『勇者の育成者』には逆らえず、嫌々勇者を教育していた。だが、勇者ガブリエルは上級神の想像を絶する愚者だった。事もあろうに、エドゥアルを含む300人もの人間を生贄にして、ダンジョンの階層主を斃そうとした。流石にこのような下劣な行いをしては『勇者』スキルは消滅してしまう。対象となった勇者がいなくなれば『勇者の育成者』スキルも消滅する。自由を手に入れたエドゥアルは好き勝手に生きることにしたのだった。

没落した貴族家に拾われたので恩返しで復興させます

六山葵
ファンタジー
生まれて間も無く、山の中に捨てられていた赤子レオン・ハートフィリア。 彼を拾ったのは没落して平民になった貴族達だった。 優しい両親に育てられ、可愛い弟と共にすくすくと成長したレオンは不思議な夢を見るようになる。 それは過去の記憶なのか、あるいは前世の記憶か。 その夢のおかげで魔法を学んだレオンは愛する両親を再び貴族にするために魔法学院で魔法を学ぶことを決意した。 しかし、学院でレオンを待っていたのは酷い平民差別。そしてそこにレオンの夢の謎も交わって、彼の運命は大きく変わっていくことになるのだった。 ※2025/12/31に書籍五巻以降の話を非公開に変更する予定です。 詳細は近況ボードをご覧ください。

悪役顔のモブに転生しました。特に影響が無いようなので好きに生きます

竹桜
ファンタジー
 ある部屋の中で男が画面に向かいながら、ゲームをしていた。  そのゲームは主人公の勇者が魔王を倒し、ヒロインと結ばれるというものだ。  そして、ヒロインは4人いる。  ヒロイン達は聖女、剣士、武闘家、魔法使いだ。  エンドのルートしては六種類ある。  バットエンドを抜かすと、ハッピーエンドが五種類あり、ハッピーエンドの四種類、ヒロインの中の誰か1人と結ばれる。  残りのハッピーエンドはハーレムエンドである。  大好きなゲームの十回目のエンディングを迎えた主人公はお腹が空いたので、ご飯を食べようと思い、台所に行こうとして、足を滑らせ、頭を強く打ってしまった。  そして、主人公は不幸にも死んでしまった。    次に、主人公が目覚めると大好きなゲームの中に転生していた。  だが、主人公はゲームの中で名前しか出てこない悪役顔のモブに転生してしまった。  主人公は大好きなゲームの中に転生したことを心の底から喜んだ。  そして、折角転生したから、この世界を好きに生きようと考えた。  

【収納∞】スキルがゴミだと追放された俺、実は次元収納に加えて“経験値貯蓄”も可能でした~追放先で出会ったもふもふスライムと伝説の竜を育成〜

あーる
ファンタジー
「役立たずの荷物持ちはもういらない」 貢献してきた勇者パーティーから、スキル【収納∞】を「大した量も入らないゴミスキル」だと誤解されたまま追放されたレント。 しかし、彼のスキルは文字通り『無限』の容量を持つ次元収納に加え、得た経験値を貯蓄し、仲間へ『分配』できる超チート能力だった! 失意の中、追放先の森で出会ったのは、もふもふで可愛いスライムの「プル」と、古代の祭壇で孵化した伝説の竜の幼体「リンド」。レントは隠していたスキルを解放し、唯一無二の仲間たちを最強へと育成することを決意する! 辺境の村を拠点に、薬草採取から魔物討伐まで、スキルを駆使して依頼をこなし、着実に経験値と信頼を稼いでいくレントたち。プルは多彩なスキルを覚え、リンドは驚異的な速度で成長を遂げる。 これは、ゴミスキルだと蔑まれた少年が、最強の仲間たちと共にどん底から成り上がり、やがて自分を捨てたパーティーや国に「もう遅い」と告げることになる、追放から始まる育成&ざまぁファンタジー!

悪役令息、前世の記憶により悪評が嵩んで死ぬことを悟り教会に出家しに行った結果、最強の聖騎士になり伝説になる

竜頭蛇
ファンタジー
ある日、前世の記憶を思い出したシド・カマッセイはこの世界がギャルゲー「ヒロイックキングダム」の世界であり、自分がギャルゲの悪役令息であると理解する。 評判が悪すぎて破滅する運命にあるが父親が毒親でシドの悪評を広げたり、関係を作ったものには危害を加えるので現状では何をやっても悪評に繋がるを悟り、家との関係を断って出家をすることを決意する。 身を寄せた教会で働くうちに評判が上がりすぎて、聖女や信者から崇められたり、女神から一目置かれ、やがて最強の聖騎士となり、伝説となる物語。

最上級のパーティで最底辺の扱いを受けていたDランク錬金術師は新パーティで成り上がるようです(完)

みかん畑
ファンタジー
最上級のパーティで『荷物持ち』と嘲笑されていた僕は、パーティからクビを宣告されて抜けることにした。 在籍中は僕が色々肩代わりしてたけど、僕を荷物持ち扱いするくらい優秀な仲間たちなので、抜けても問題はないと思ってます。

僕だけレベル1~レベルが上がらず無能扱いされた僕はパーティーを追放された。実は神様の不手際だったらしく、お詫びに最強スキルをもらいました~

いとうヒンジ
ファンタジー
 ある日、イチカ・シリルはパーティーを追放された。  理由は、彼のレベルがいつまでたっても「1」のままだったから。  パーティーメンバーで幼馴染でもあるキリスとエレナは、ここぞとばかりにイチカを罵倒し、邪魔者扱いする。  友人だと思っていた幼馴染たちに無能扱いされたイチカは、失意のまま家路についた。  その夜、彼は「カミサマ」を名乗る少女と出会い、自分のレベルが上がらないのはカミサマの所為だったと知る。  カミサマは、自身の不手際のお詫びとしてイチカに最強のスキルを与え、これからは好きに生きるようにと助言した。  キリスたちは力を得たイチカに仲間に戻ってほしいと懇願する。だが、自分の気持ちに従うと決めたイチカは彼らを見捨てて歩き出した。  最強のスキルを手に入れたイチカ・シリルの新しい冒険者人生が、今幕を開ける。

処理中です...