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第五十六話 死ぬことが出来ない魔王
しおりを挟む見つけた。
私は、シャドートラベリングを使って、魔王がいる場所に移動した。
到着した場所は、何処かの古城だった。
私は、警戒しながら、古城を探索した。
途中で、中庭に出た。
他の部屋は、最低限の整備だったが、この中庭は、綺麗に整備されていた。
この中庭の真ん中には、大きい木が生えており、その木の下には、墓があった。
私は、その墓に一礼してから、中庭を通り過ぎた。
最後の部屋に辿り着いた。
いるな。
私は、ドアを開けた。
中には、豪華な椅子に座っている魔族の男がいた。
「やっと来たか。私を真の意味で殺すことが出来る存在が」と言い、魔王は、豪華な椅子から、立ち上がった。
「真の意味?もしかして、貴殿は、望まずに不死になったのですか?」と、聞いた。
「ああ、そうだ。私は、妻と一緒に死にたかった。だが、この呪いが、私をそうさせなかった。魔王になるしか無かったのだ」と、魔王は、答えてきた。
私は、戦闘態勢を解き、「詳細を聞きたいので、一旦戦うのは辞めましょう」
私は、魔王殿と一緒に、近くの部屋に移動した。
私は、紅茶を淹れ、魔王殿の前に置いた。
魔王殿は、そのまま口をつけた。
「うん、美味しい。普段から、淹れているのか?」と、魔王殿が、聞いてきた。
「ええ。私には、妻は、居ませんが、婚約者がいます。その婚約者達と一緒にお茶する時によく淹れてます」と、答えた。
魔王殿は、優しい表情を浮かべ、「そうか。仲が良いようだな」
「ありがとうございます、魔王殿。そろそろ詳細を聞いても良いですか?」と、聞いた。
「もちろん、良いですよ」と、魔王殿は、答えてきた。
魔王殿は、話し始めた。
魔王殿は、元々普通の魔族だったらしい。
そんな魔王殿には、愛した妻がいた。
夫婦仲は良く、平穏に暮らしていたみたいだ。
だが、突然の病気で、亡くなってしまった。
それから、魔王殿は、不老不死になってしまったのだ。
不老不死になった影響で、魔族から、魔王と崇められたみたいだ。
そして、今回の侵攻は、自分を殺すことが出来る存在を探すためみたいだ。
だから、人類側には、誰1人も犠牲者を出していなかったのか。
「お話は、分かりました。それで、私に何をさせたいのですか?」と、聞いた。
「貴方には、私を殺して貰いたい」と、魔王殿は、答えてきた。
私は、魔王殿の顔を見て、「殺すことは、可能です。ですが、あまりオススメしません」
「なぜだ?」と、魔王殿が、聞いてきた。
「影の始まりの魔法、シャドーは、全て喰らってしまうのです。その存在ごとです。ですから、空で、奥方様に出会うことが出来なくなってしまいます」と、答えた。
「それは、確かに困るな」と言い、魔王殿は、下を向いた。
私は、何か方法が無いかを考えた。
緩くなった紅茶を飲んだ時に、思いついた。
これだと。
私は、魔王殿の顔を見て、「魔王殿、1つだけ方法が、見つかりました」
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