実家から追放されたが、狐耳の嫁がいるのでどうでも良い

竹桜

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第ニ十四話 愚策

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 [ブレイグ視点]

 クソ、クソ、クソ、クソ、クソが。

 何で、倒せないんだ?

 俺様は選ばれた人間だ。

 そして、俺様は誰よりも最強でカッコイイんだ。

 最近パーティーに行っても理由をつけられ、避けられる。

 あれもこれもグリーンソルジャーのせいだ。

 しかもグリーンソルジャーは闇ギルドを全て潰しやがった。

 俺様の手柄を奪いやがって、絶対に殺してやる。

 だが、今は英雄に戻らなくては。

 何か良い策はないか。

 そうだ。

 何で、俺様は1人で戦うとしているんだ。

 金はあるなら、人を雇えばいいでは無いか。

 何て、俺様は天才なんだ。

 早速、人を集めよう。

 俺様は莫大の金を使い、多くの実力者を集めた。

 これならどんな敵も倒せる。

 なら、空の神獣を倒そう。

 まぁ、それしか倒す者がいないがな。

 今回はトカゲ野郎だ。

 ベヒーモスやクラーケンよりも絶対に弱いはずだ。

 俺様はドラゴンの住処の調査をした。

 調査は1ヶ月ぐらいで終わった。

 俺様は雇った実力者達と男の従者を5人連れて、向かった。

 最近の従者はゴミだ。

 何も出来ないし、世話が出来ない。

 だから、殺す数も増えている。

 愚民の血で汚れるのは汚すぎる。

 俺様達はドラゴンの住処に着いた。

 ドラゴンは寝ていた。

 寝ているなら手間が省けるではないか。

 俺様が先頭に立ってやろう。

 何たって、俺様はドラゴンを倒し、英雄になり、公爵の当主になる男だからな。

 俺様は聖騎士の鎧をつけた。

 そして、剣を上に掲げた。

 「突撃」

 そう指示を出した。

 雇った実力者達は雄叫びを上げ、ドラゴンの方に向かって突撃した。

 やっぱり野蛮だな。

 これだから愚民は。

 高貴な俺様はそんな雄叫びは上げない。

 静かに突撃するだけだ。

 ドラゴンから50メートルぐらいの距離でドラゴンが起きた。

 クソ、雄叫びなんて、上げるから起きてしまったでは無いか。

 まぁ、良い。

 これだけの数だ。

 充分倒せるだろう。

 だが、その予想は見当違いだった。

 ドラゴンは立ち上がり、尻尾を振った。

 俺様は咄嗟に盾を構えて、後ろに飛ばされた。

 ダメージはさほど無かった。

 だが、他の者達は違う。

 突撃した多くの人達は地面に強く叩きつけられ、命を落とした。

 そして、ドラゴンは口から火を吐いた。

 その炎は俺様のところには届かなかったが、多くの人達が悲鳴を上げながら燃死した。

 俺様が集めた実力者達は2回の攻撃で皆殺しにされた。

 ドラゴンは興味なさそうに俺様のことを見てから、何処かに飛んで行ってしまった。

 俺様は逃げた。

 地面に強く叩きつけられた者達や燃えた者達を置いて。

 そ、そうだ。

 やめれば良いんだ。

 よくよく考えてみれば侯爵で充分では無いか。

 それで満足しよう。

 命あってもものだし。
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