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第十九話 結社
しおりを挟む夕食を食べ終え、食器を片付け、風呂が沸くのを待っていると、少女が寝ている部屋から物音が聞こえた。
俺は様子を見にいこうとしたが、エリーに止められた。
エリーが様子を見に行くようだ。
俺は心配なので、由奈と一緒に行って欲しいと伝えた。
エリーは承諾してくれた。
エリーは由奈をつれて、少女の部屋に向かった。
そこから、20分ぐらい帰ってこなかった。
20分を過ぎると、エリーと由奈が帰ってきた。
俺はエリーと由奈から少女について聞いた。
どうやら少女はアリネという名前でエリーと同い年らしい。
あの火傷は火事の時に出来たらしい。
そして、その火事の時に自分の両親を亡くしたらしい。
それ以外のことはまだ話していないようだ。
俺が来てから話すようだ。
エリーと由奈はこの説明と俺を呼ぶ為に戻ってきたらしい。
俺のことはある程度アリネさんに伝えているようだ。
俺はエリーと由奈と一緒にアリネさんの部屋に向かった。
俺が部屋に入るとアリネさんは頭を下げていた。
「私を助けてくれて、ありがとうございました」
「頭を上げてください。あの状況のアリネさんを助けるのは、普通のことですから」
「優しいですね。あ、私の方が年下なので、普通に呼び捨て大丈夫ですよ」
アリネの見えている右目の瞳は緑色だった。
アリネは俺を見て、次に由奈を見て、最後にエリーを見て、覚悟を決めた表情を浮かべていた。
「助けて貰ったところ、悪いですけど、私と関わらない方がいいですよ」
「それは、どうして?」
アリネは少し迷いを見せたが、直ぐに覚悟を決めた表情を浮かべていた。
「わ、私が、結社に関係しているからです」
「結社?」
「えっ、知らないんですか?」
俺は頷いて答えた。
アリネは由奈とエリーの方を向いて、視線で聞いてきた。
由奈とエリーも頷いて答えた。
アリネは困惑した表情を浮かべていた。
「えっと、結社というのは端的に言えば、オカルト組織です。超能力者を集めて、強化し、管理する組織です」
「超能力者?と言うことはアリネも超能力者なのか?」
「はい、私も超能力者です。私は一応人体発火の超能力者です」
人体発火と聞いて、俺は驚きを隠せなかった。
それは由奈とエリーも同じだった。
アリネは両手を胸の辺りで握っていた。
「だ、だから、私と2度と関わらない方が良いですよ」
アリネは微笑んでいたが、寂しさを隠せてなかった。
「あー、それなら大丈夫だ」
「えっ、大丈夫?」
「俺も超能力みたいな力を使えるからな」
言力を使用し、物を浮かべ、その物を回した。
その後に由奈が風の魔法を使用し、物を浮かせた。
アリネは唖然としていた。
「えっ、えっ、ど、どういうことですか?」
俺は異世界に召喚されたことから、フランスに来たことまで話した。
アリネは驚きながらも全てを黙って聴いてくれた。
「えっと、つまり檜山さんと永山さんは異世界に行ったことで超能力を手に入れたと。リッブクさんも何か力を持っているですか?」
「私はそんな力を持ってないわ。私はただの元研究者よ」
「だから、別に関わっても大丈夫だ。それにアリネのことを治療もしたいし、ここに居てくれ」
「で、でも、私の火傷は」
アリネは右手で長い赤い前髪で隠した顔の左側を触っていた。
俺は由奈の気功について、説明した。
2ヶ月気功で治療を続ければ、火傷が完治することを。
アリネは驚きと嬉しが混ざった表情を浮かべた。
「本当にありがとうございます。私、言葉に甘えさせて頂きます」
そうして、もう1人の同居人が増えた。
話を聞き終わったエリーはなんてファンタジーなのと言い、頭を抱えていたけど。
それには俺も同意見だ。
異世界から帰ってきたら、地球が意外とファンタジーだった。
エリーのバーサークはまだ科学的だったが、アリネの結社はファンタジーだよな。
それにはエリーの意見に同意だ。
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