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第七話 森の外に
しおりを挟むベーアを完全に見送った後、この洞窟を出る準備を始めた。
ここは結構長い間住んでいたから、物が多い。
だから、持っていく物と持っていかない物をしっかり選別しないとな。
出発は明日になりそうだな。
私の予想通り、出発の準備だけで夕方になってしまった。
森の中の最後の夜を洞窟で過ごし、朝を迎えた。
ベリーだけを食べて、纏めた荷物を持った。
この場から離れる前に洞窟に向かって、頭を下げた。
今までありがとう。
私は森の西側に向かって、歩き始めた。
ベーアとは真逆の方向に行く。
再会するのは私達が1人前になってからだ。
順調に森の中を歩くことができ、昼ぐらいには森を抜けることが出来た。
森を抜けると広々とした草原が目の前に現れたのだ。
久し振りに森以外の景色を見たな。
長い間森の中にいたから、感動すら覚える。
平原には道があったので、道なりに進んだ。
道なりに進んだが、景色は変わることなく夜を迎えてしまった。
草が生えてない場所を見つけたので、そこで1泊することにした。
魔法で持ってきた木に火をつけ、燻製肉を焼き、夕食を食べた。
夕食を食べ終えたので、寝る準備をしていると、嫌な雰囲気を感じとった。
これは魔物でも獣でも無い。
「バレてるから、出てきたらどうだ?」
草をかき分けながら歩いて来る音が複数聞こえた。
少しすると、ボロボロの服に身を包み、粗末な武器で武装した汚い男達が現れた。
まさか、久し振りに会う人間が盗賊だとは。
運が無いな。
「勘がいいな、ガキ」
盗賊はニヤニヤしながら、粗末な武器を向けてきた。
「おい、ガキ。今すぐ全ての荷物を置いて、何処かに消えろ。そうすれば命だけは助けてやる」
どうやら、私の荷物が目的のようだ。
なら、先制攻撃だ。
腰に携えていた骨の剣に手を掛け、1番近くの盗賊の懐に潜り込んだ。
骨の剣を抜くと同時に、盗賊の首を跳ねた。
首を跳ねられた盗賊は首から大量の血を吹き出しながら、力無く地面に倒れた。
初めて人を殺したが、何も感じなかった。
どうやら、森の中の弱肉強食の精神が身に付いてしまっているようだ。
盗賊が私よりも弱かったから、死んだだけだ。
そんなことを思っていると、盗賊達は慌てた様子で武器を構え、私を囲うように陣形をとった。
数にものを言わせ、一斉に突撃してきたが、ドラゴンの骨で出来た剣は粗末な武器を圧倒し、全て真っ二つになった。
武器を失った盗賊達は我先にと逃げ始めたが、私は追撃を開始した。
盗賊を生かしておくと、別の犠牲者が出る可能性がある。
今日は月の光が明るいため、明かりが無くても追撃が出来る。
森の中で鍛えた身体能力を使って、次々と盗賊を追い詰め、首を跳ねた。
あっという間に残り1人になった。
最後の1人は小便を漏らしながら、涙で顔をぐちゃぐちゃにしながら、命乞いをしていたが、無慈悲に首を跳ねた。
非情だと思うが、この盗賊達も命乞いしていた人々を殺したいかもしれない。
いや、していたはずだ。
だから、殺されても文句が無い筈。
これまで自分達がやってきたことが帰ってきただけだから。
盗賊達を殲滅した後は死体を1箇所に集めた。
1箇所に集め終わったら、死体を漁った。
死体からは金やアイテムなどが出てきた。
1番嬉しかったのは魔法袋だ。
容量は小さく、タンスぐらいの大きさしか無いが、それでも嬉しかった。
死体を漁り終わったら、火の魔法で盗賊達の死体を燃やした。
完全に燃えていることを確認してから、眠りについた。
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