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第二十六話 潜入
しおりを挟むあの後、私は第一皇女殿下と共に帝国に不法入国をし、辺境伯の所に向かった。
辺境伯は驚きながらも私達を迎い入れてくれた。
そこで始めて私は帝国の異変を説明された。
どうやら帝国の第一皇子がいきなりおかしくなり、第一皇女殿下以外の皇帝の一族を捕らえたのだ。
第一皇女殿下は別の時にいたので、捕まらなかったみたいだ。
第一皇子がすべてを掌握すると、軍拡を始めたのだ。
他国に進攻するために。
そいうことか。
だから、国王陛下は協力を承諾したのか。
その後、作戦会議をすると言うので、部外者の私は退席した。
退席した私は客室に案内され、体を休めた。
体を休めているとドアがノックされた。
入室の許可を取ると辺境伯が入ってきた。
私は辺境伯に椅子に座ってもらい、私も椅子に座った。
「ベアード男爵、今から城に侵入します」
「侵入?まさか正面からでは無いですよね」
「ああ、勿論だ。だが、説明する前にこれに署名してくれ」
そう言い辺境伯は、机にあるものを出した。
これは魔法契約の紙か。
魔法契約の紙には今から話すことから帝国を取り戻す時まで起きた出来事を他言無用とすることと書かれていた。
もし契約を破ったら、命を落とすとも書かれていた。
「それだけ重要なことなのですか?」
辺境伯は黙って頷いた。
「分かりました。署名させて頂きます」
私は魔法契約の紙に署名した。
「ありがとう、ベアード男爵。これで、話を進められる」
「気にしないで下さい。私も早くこの状況を打開したいですから」
「そうもそうだな。では、説明を開始する」
辺境伯から聞いた情報は魔法契約をする必要があると理解した。
城まで秘密裏に潜入することが出来る秘密の通路。
本来は皇帝の一族が非常時の避難用の通路らしい。
今回は潜入用の通路として使う。
そしてその通路は謁見の間に出るみたいだ。
謁見の間から潜入し、おかしくなった第一皇子を倒す。
侵入するのは少数精鋭だ。
私と辺境伯と辺境伯の兵の中でも精鋭15人。
そして、第一皇女殿下。
作戦は直ぐに実施された。
辺境伯から馬で王都に移動し、秘密の通路に到着した。
そこで馬から降り、進み始めた。
陣形としては、兵士6人が前を進み、後ろには5人の兵士達が待っている。
真ん中には、私と辺境伯と第一皇女殿下がいる。
そして私達を囲むように、右側と左側には2人ずつの兵士が固めている。
私達はその陣形のまま秘密の通路を進み始めた。
秘密街の通路は長く使われて無かったのか、所々傷んでいたり、蜘蛛の巣が張ったりとかしていた。
そんな秘密な通路を順調に進み、無事に謁見の間の前に到着した。
「今から、謁見の間の突入する。総員、準備しろ」
そう言い辺境伯は剣を抜いた。
それに続き、兵士達と私は剣を拔いた。
「総員、これは帝国を救うための戦いだ。それに勝利は我々のものだ。こちらにはドラゴン殺しがいる。何も心配することはない」
「では、作戦を開始する」
そう言い、辺境伯は秘密の通路の扉を開けた。
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