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第三十七話 プレゼント
しおりを挟む長期休暇が終わる1週間前には王都にいたほうがいいので、セーリと一緒に王都に向かった。
王都に到着した私は1番評判がいい工房に向かった。
その工房では2つの魔物の素材と希少な金属を渡し、注文した。
前金も払い、屋敷に戻った。
それから4日が経ち、完成したと言われたので、工房に取りにいった。
完成した品をよくよく確認してから、金を払い工房を後にした。
明日はセーリと一緒にナスーリ子爵家の屋敷に招待されているから、この2つをプレゼントとして渡そう。
次の日になり、セーリと一緒にナスーリ子爵家の屋敷に向かった。
ナスーリ子爵家の屋敷に到着すると、メスリーが出迎えてくれた。
そのままメスリーに案内され、東屋に到着した。
東屋に到着すると、使用人達が紅茶と茶菓子を持ってきた。
それを食べながら飲みながら、楽しく会話を始めた。
そろそろこれを渡そう。
「メスリー、セーリ。少しいいか?」
「どうしたの?レーク」
「どうしたんですか?お兄様」
「これを渡したいと思って」
私は懐から2つの小さい箱を出した。
そして2つの小さい箱は青色と紫色をしていた。
メスリーとセーリの瞳の色をした箱だ。
メスリーの前には青色の小さい箱をセーリの前には紫色の小さい箱を置いた。
「メスリー、セーリ。これはプレゼントだ。開けてみてくれ」
メスリーとセーリは目の前に置かれた小さいを箱を開けた。
2人は嬉しそうな表情を浮べながら、プレゼントとした物を手に持った。
メスリーに渡したのは桔梗のネックレスで、セーリには紫色の宝石がついたネックレスだ。
2人はそのネックレスを自分の首につけた。
「ありがとう、レーク。僕、嬉しいよ」
「ありがとうございます、お兄様。私、大切にしますね」
2人は嬉しそうに笑顔を浮べた。
その笑顔を見て和んでいると、肩に手を置かれた。
う、嘘だろ。
私は恐る恐る後ろを振り向くと、目が笑ってない笑顔を浮べたナスーリ子爵がいた。
「レーク君。大切な話があるから、執務室に来てくれ」
私はナスーリ子爵に連行され、執務室に連れていかれた。
「さて、レーク君。何故、メスリーに桔梗のネックレスをプレゼントとしたのだ?」
ナスーリ子爵は知っているようだな。
「それが私の本意ですよ」
「本意か。永遠の愛に、あなたは私だけのものか。安心は出来るが、くれぐれも節度を持って欲しいものだ」
メスリーとセーリは知らないようだが、ネックレスをプレゼントとするのはあなたは私だけのもので、桔梗の花言葉は永遠の愛だ。
それだけ思っているということだ。
「ナスーリ子爵。今回、メスリーとナスーリにプレゼントとしたネックレスは魔法具です」
「魔法具だと?」
「はい、魔法具です。しかも守る為のです。万が一のことがあるかもしれませんから。それに性能はとてもいいものですよ。どちらもドラゴンの竜核を使用しています」
ナスーリ子爵は驚きの表情を浮べた。
「ものすごいな、ドラゴンの竜核を使用した魔法具のネックレスとは。それ程という訳か」
「ええ、それ程ということです」
「分かった。だが、まだ婚約の状態だ。くれぐれも節度を守ってくれ。もう東屋の方に戻ってもいいぞ」
私は頭を下げてから、一礼してから執務室を後にし、東屋に向かった。
東屋に近付いて見えてきたのは私がプレゼントしたネックレス型の魔法具をつけて、メスリーがセーリの髪を結んでいる光景だった。
その時の2人の表情はとても楽しそうだった。
本当の姉妹みたいだな。
そんなことを思いながら、東屋に戻った。
私が東屋に戻ると、2人は私に気がついた。
気付いたセーリは席から立ち上がり、私の方までやってきた。
やって来たセーリは三つ編みで纏めていた。
セーリはもじもじしながら、私の方を見て来た。
「お、お兄様。こ、この髪型似合っていますか?」
「ああ、とても似合っているよ」
「ほ、本当ですか?嬉しいです」
セーリは心の底から笑顔を浮べた。
セーリが褒められたのが嬉しいのかメスリーも笑顔を浮べていた。
可愛いな。
2人とも。
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