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第一話 奴隷に
しおりを挟むわ、私は死んだはずだ。
林業に従事していた際に倒木に押し潰されて私は。
あの時、確実に。
お、落ち着け。
ま、まずは現状を把握しろ。
天井は病院の真っ白ではないし、周りの壁は中世みたいな雰囲気を感じる。
明らかに現代とは考えにくいな。
そんなことを思いながら、周りを観察していると鏡を見つける。
そして、その鏡に映った自身はなんと赤ん坊の姿だったのだ。
私は驚いて固まってしまう。
つ、つまり、私は転生したのか。
前世の記憶を持ったまま。
さて、どうするべきか。
赤ん坊の間は時間だけはあるからゆっくりと考えようか。
私が転生したのはリカシー王国の辺境にある貧乏男爵家の四男として転生したのだ。
そして、私の転生先はあまりいいものでは無い。
家自体が貧乏なのでいずれ家を継ぐ長男に金を掛けている。
その予備の次男、その予備の予備の三男。
私は四男なので、予備の予備の予備だ。
だから、生きるのに必要なだけの衣食住しか提供されなかった。
親からの愛情も受けずに私は育つ。
まぁ、前世の記憶を持っているから親からの愛情なんて必要無いけどな。
成人したらこの家を直ぐに出ていって、普通に街で働くか。
そのために体力とか色々と鍛えておこう。
直ぐに行動を始め、あっという間に10歳になってしまう。
後、8年だなと思っていると非常事態が起きる。
冷害が発生したのだ。
その影響でこの世界の主食でもある麦が育たなくなり、価格が高騰したのだ。
元々貧乏なのに私の家は更に困窮していく。
そんな中、食い扶持を減らすために私は奴隷商人に売られたのだ。
両手には手錠がつけられ、右足には逃亡防止用の足枷をつけられ。
普通の時期なら、商人の何かしらの労働力として買われる。
だが、問題が生じたのだ。
この冷害は殆どの国で起きており、奴隷の数が劇的に増えたのだ。
そして、全体的な経済が悪くなってしまい商人も奴隷を購入する余裕が無い。
その結果、奴隷がもの凄く売れ残ったのだ。
有能の奴隷はそれでも売れたが、普通の労働力でしか使えない奴隷は売れ残っている。
しかも大量に。
大幅に安くしても子供の奴隷は売れ残る。
だから、最低限の人権が保証することが決まっている奴隷は奴隷商人達にとって大きな負担となったのま。
そのため、奴隷商人達は早く売ろうと躍起になっている。
私を買い取った奴隷商人も躍起になっていた。
元貴族なので、普通の子供の奴隷よりも高いがこの不景気だ。
私も他の子供の奴隷と同じ値段で売られている。
そして、私を買い取った奴隷商人は奴隷を売るために様々な国を渡り歩いたのだ。
私達奴隷を檻つきの馬車に乗せて。
そして、私の生まれたリカシー王国から2つ離れたリースナ王国に到着したのだ。
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