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第十三話 2年目
しおりを挟む長期休暇が、終わる2週間前に、僕達は、王都に向けて、出発した。
馬車が、出発する時に、僕の両親が、見送ってくれた。
僕と緋月は、僕の両親が、見えなくなるまで、手を振り続けた。
緋月は、僕の両親ととても仲良くなった。
母さんと2人きりで、お茶をするぐらいには。
道中何事も無く、順調に進み、無事に王都に着くことが出来た。
王都に着いた僕達は、一旦、王立学園に向かった。
それぞれの寮に荷物を置いてから、僕達は、街に出かけた。
緋月には、変装用の魔法具を付けてもらった。
大きな騒ぎにしたくないし。
僕達は、冒険者ギルドに着いた。
僕は、緋月を連れて、冒険者ギルドの受付に向かった。
受付で、緋月の冒険者登録をした。
冒険者登録をした後は、ダンジョンに向かった。
僕は、緋月と一緒に、ダンジョンの中に入った。
僕は、緋月に色々と教えながら、ダンジョンの中を進んだ。
弱点とか教えたけど、そんな必要は、無かった。
分かっていたけど、緋月は、強かった。
近づいてきた魔物は、緋月の刀で、炎属性の魔法で、倒された。
僕は、ふっと、気になった。
炎属性の魔法は、何があるか。
僕は、ダンジョンの中を進みながら、「緋月、使っている炎属性って、何なの?」と、聞いた。
緋月は、普段使っている炎と鬼炎は、スキルレベル1とスキルレベル2と、答えてくれた。
火属性よりも炎属性の方が、火力が圧倒的に強い。
僕は、更に気になった。
他の炎属性が。
「緋月、残りの炎属性は、何なの?」と、聞いた。
緋月は、スキルレベル3は、獄炎、スキルレベル4は、黒炎、スキルレベル5は、人によって違うと、答えてくれた。
と言うことは、僕は、炎と鬼炎と獄炎が、使えるのか。
ちなみに、僕が、今、使っている武器は、刀だ。
緋月の予備用の刀を譲って貰った。
多分だが、今後の僕は、火属性の魔法と剣術のスキルは、使わないだろう。
炎属性と刀術の方が、強いからな。
ある程度聞いた僕達は、20階層のボス部屋の中に入った。
ここのボスを倒すと、駆け出し冒険者を卒業することが出来る。
ここのボスは、オーガだ。
オーガは、僕達に向かって、武器を上に上げ、突撃してきた。
緋月は、鞘から刀を抜いたと同時に、オーガの首が、飛んだ。
オーガは、そのまま、力無く倒れた。
そして、それ以降、動くことは、無かった。
緋月は、オーガから、魔核を取り出し、刀から血を払った。
魔核は、魔物の体の中からしか取れない。
緋月が、魔核を回収すると、僕達は、入り口に戻った。
今日は、これぐらいにしておこう。
僕は、緋月に声を掛け、冒険者ギルドに向かった。
冒険者ギルドで、魔核をお金に変えて、王立学園の寮に帰った。
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