上 下
50 / 53

番外編 倉庫

しおりを挟む

 先生に、倉庫の整理を頼まれたので、倉庫の整理をしていると、緋月が、やって来た。

 様子を見に来たらしい。

 何故か、緋月も手伝うと、言い出した。

 僕は、遠慮したが、緋月は、引き下がらなかった。

 結局、僕が折れて、手伝ってもらうことにした。

 それからは、緋月と一緒に、黙々と倉庫の整理を続けた。

 倉庫の整理が終わり、出ようとすると、ドアが開かなかった。

 力を入れて、開けようとしたが、開くことは、無かった。

 「エレン様。私が、壊しましょうか?」と、緋月が、聞いて来た。

 「うーん。辞めておいた方がいいと思う」と、答えた。

 僕は、「後で、先生が、開けに来てくれるから」

 緋月は、「分かりました、エレン様。では、待ちましょうか」

 「立つのではなく、座って待ちましょう」と言い、緋月は、マットがある方を指差した。

 「そうしようか」と答え、マットの方に向かった。

 先に、緋月に座って貰った。

 僕もマットに座ろうとすると、足を滑らせてしまった。

 緋月の方に。

 僕は、緋月のことを押し倒してしまった。

 何故か、僕の右手には、柔らかい感触を感じた。

 僕は、右手の方を見てみると、緋月のやや控えめの胸を触っていた。

 僕は、顔を赤くしながら、緋月の方に視線を戻すと、緋月の顔も赤くなっていた。

 「エ、エレン様、だ、大胆ですね。も、もし、エ、エレン様が、望むなら、私は、そ、そういうことも大丈夫ですよ?」と、緋月は、顔を真っ赤にして、聞いて来た。

 「ご、ごめん」と答え、俺は、緋月の胸から右手を離し、緋月から離れた。

 その後、少し距離を取り、マットの上に座っている。

 僕も緋月もどちらも、顔を少し赤くして、会話が無かった。

 そんな状況が、1時間後ぐらい経つと先生がやって来て、ドアの鍵を開けてくれた。

 僕達は、会話が無いまま、寮に帰った。
しおりを挟む
1 / 4

この作品を読んでいる人はこんな作品も読んでいます!

だるま

ホラー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:0

機械仕掛けのこの世界で

ファンタジー / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:3

過去はどうでもいいことで、今の私は幸せです

恋愛 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:2

【完結】北の森の魔女

児童書・童話 / 完結 24h.ポイント:0pt お気に入り:9

処理中です...