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番外編 強い風
しおりを挟む今日は、緋月と一緒に街に来ている。
昼間は、デートを楽しみ、今は、景色を見るために、高い塔の上にいる。
高い塔からは、夕日に照らされた街がよく見える。
その高い塔には、僕達以外誰も居なかった。
緋月は、手で髪を耳にかけ、「綺麗ですね、エレン様」
僕は、「うん、綺麗だね」
僕達の中に会話は無く、ただ緋月の隣にいて、夕日を見ているだけ。
そんな時間を過ごしていると、夕日が、沈み始めた。
「そろそろ、帰りましょうか。エレン様」ど言い、緋月は、俺の方を向いて、微笑んだ。
「そうだね」と、答えた。
突然、強い風が吹いた。
強い風は、緋月が着ていたスカートを捲った。
緋月の真っ白な下着が、見えてしまった。
俺は、顔を直ぐに、逸らした。
少し見てしまった。
緋月は、顔を真っ赤にして、スカートを手で抑えた。
「エ、エレン様。わ、私の下着、見てしまいましたか?」と、緋月は、真っ赤な顔のまま、聞いてきた。
「い、いや、見てないよ。直ぐに顔を逸らしたから」と、答えた。
「そ、そうですから。それなら、良かったです」と言い、緋月は、まだ少し赤い顔で、安堵の表情を浮かべた。
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