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番外編 浴衣

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 休日に緋月と一緒に街を歩いていると、見られないものを見つけた。

 あれは、異国の商人みたいだ。

 僕は、気になったので、寄ることにした。

 僕は、緋月と一緒に、商品を見て回った。

 途中で気になる服を見つけた。

 ピンク色の特徴な花びらが、散っている見たことがない服だった。

 それをマジマジと見ていると、異国の商人が、教えてくれた。

 この服は、浴衣というものらしい。

 そして、この浴衣は、遥か東の国の服らしい。

 私は、緋月に似合うと思って、緋月の隙をついて、購入した。

 緋月と別れる前に、浴衣を緋月にプレゼントとした。

 緋月は、お礼を言い、女子寮に帰っていった。

 私は、その日を過ごし、寝た。

 朝食を食べ、寮の部屋で、過ごしていると、外が騒がしいと感じた。

 ふっと窓から、騒がしい方を見てみると、驚いた。

 私は、直ぐに部屋から出て、男子寮の入り口に向かった。

 入り口には、ピンク色の花びらが散らばっている浴衣を着た緋月がいたのだ。

 そして、緋月の周りを男子生徒達が、少し間をあけて、囲んでいた。

 緋月は、僕を見つけ、微笑んだ。

 その微笑みを見て、囲っている男子生徒達は、私に嫉妬の視線を向けてきた。

 私は、その視線を出来る限り、気にしないようにして、緋月に近付いた。

 「エレン様。昨日買ってもらったこの服を着てみたんですけど、似合っていますか?」と、緋月が、少し両腕を広げ、聞いてきた。

 「ああ、とても似合っているよ」と、答えた。

 「嬉しいです、エレン様」と言い、緋月は、満面の笑みを浮かべた。

 だ、男子生徒達からの視線が凄い。

 僕は、緋月を連れ出し、人気が無い場所に移動して、話して過ごした。

 昼食まで、話して、緋月を女子寮まで送った。

 送ったら、僕は、男子寮を帰った。

 男子寮に帰ると、男子生徒達から嫉妬の視線を受けながら、昼食を食べることになった。

 
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