聖女の護衛兼恋人の暗殺者は、今日も聖女が知らないところで守り続ける

竹桜

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第一話 聖女

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 この世界には、聖女が存在する。

 そして、役目を終えるまで、新たな聖女が現れない。

 役目と言ったが、終え方は、様々だ。

 それは、病死だったり、結婚だったりする。

 なので、聖女だからと言って、人生の全てを捧げることなんては、無い。

 まぁ、人生を捧げる聖女もいるにはいるが。

 今の聖女は、今年で、14歳になる少女だ。

 聖女の容姿は、美しい金色の髪を腰まで伸ばし、毛先は、ピンク色になっていて、瞳は、紫色だ。

 そんな聖女は、今、部屋にいる。

 「お父様、似合っていますか?」と、何処かの制服に身を包んだ聖女が、目の前にいる神官の服を着た初老の男に聞いた。

 「ああ、とても似合っているよ。レミア」と、初老の男は、優しい表情を浮かべながら、答えた。

 「ありがとう、お父様。あ、ラルクもこの服似合っていると思いますか?」と、聖女は、壁に向かって、聞いた。

 「とても似合っているよ、レミア」と答えながら、壁の中から黒いフードを被った者が現れた。

 「ありがとう、ラルク。私、嬉しいです」と、レミアは、微笑んだ。

 神官の男は、面白く無さそうに見ていた。

 俺は、「大司教様、そんな顔なさらないで下さい」

 「お父様、どうしてそんな顔をしているのですか?」と、レミアが、大司教様に聞いた。

 大司教様は、直ぐに顔に、優しい表情を浮かべ、「何でも無いよ、レミア。レミアは、このまま、準備をしてなさい。ラルクは、私の部屋まで来い」

 俺は、頭を下げ、影と一体になり、大司教様の部屋に向かった。

 大司教様の部屋の影の中で、待っていると、大司教様が、入ってきた。

 大司教様が、「ラルク、姿を現せ」

 俺は、影から姿を現した。

 「ラルク、お前がすべき事は、分かっているな?」と、大司教様が、聞いて来た。

 「はい、分かっております。聖女レミアの護衛です」と、答えた。

 大司教様が、「そうだ、レミアが、魔法学院に通っている間の護衛だ」

 大司教様は、続けて、「分かっていると思うが、あの条件は、必ず守れよ。もし、破ったら、直ぐにでも身をひけ」

 俺は、「分かっております。俺が、条件を破るようなことは、致しません」

 大司教様は、「まぁ、お前が、破ることは、無いと思うが、一応な」

 大司教様は、続けて、「レミアのことを狙う存在は、多いだろ。だから、レミアが、気付く前に、全て排除せよ」

 俺は、「排除致します。レミアのことを害そうとする者達を。それが、俺の生きる意味ですから」

 大司教様は、「では、頼むぞ。レミアの護衛兼恋人のラルクよ」

 俺は、頭を下げ、下がった。

 下がった後は、レミアのことを護衛していた。

 レミアは、嬉しそうな表情を浮かべながら、準備をしていた。

 俺は、そんなレミアを見ながら、護衛を続けた。

 

 

 
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