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第十二話 勘違い貴族

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 大司教様の部屋に着いた俺は、まず、レミアの1日を報告した。

 その後に、暗殺者から聞き出した情報を報告した。

 大司教様が、「そうか。ラルク、すぐさま、事実確認をしろ」

 俺は、頭を下げ、事実確認をするため、影移動を使った。

 着いた場所は、魔法学院がある国のある伯爵家だ。

 俺は、屋敷内に侵入して、資料などを調べた。

 案の定、出て来た。

 暗殺者を雇った証拠が。

 だが、これだけでは、足りないな。

 この伯爵家に、影を配置することにした。

 影を配置したら、一旦、戻り、さっきの証拠を大司教様に渡した。

 そのまま、大司教様に、調査の続行を命じられた。

 影から調査を続けていると、この貴族達を今すぐ殺したいと思ってしまった。

 こいつら、何なんだ?

 レミアは、平民だから、聖女に相応しい無い?

 聖女は、伯爵令嬢の私に相応しい?

 寝言は、寝てから言って欲しいものだ。

 一応、伯爵令嬢が、光属性かを確認した。

 伯爵令嬢は、一応、光属性だったが、弱かった。

 聖女になれる最低条件は、光属性を持っていることだ。

 そのため、レミアの友人のアリアは、レミアが聖女をやめた後、聖女になる可能性も十分にある。

 聖女になると光魔法が、聖魔法に変化する。

 聖魔法は、光魔法よりも強力になのだ。

 そんなことさておき、どうやら、この伯爵家の者達は、勘違いをしているようだ。

 自分の娘が、自分が、聖女に相応しいと。

 聖女に相応しい奴が、暗殺者を雇って、レミアを暗殺しようとは、考えないだろ。

 どうやら、この伯爵令嬢は、両親に甘やかされて育てられたらしい。

 だから、自分こそが、聖女に相応しいと妄言を吐いているのだろう。

 まぁ、これは、親の教育のせいだろう。

 まぁ、親がいるだけマシか、俺には、親なんていないからな。

 レミアも両親に教会に売られたが、大司教様が、父親になってくれたから、良かった。

 俺にとって、大司教様は、雇い主と恋人の父親だから、気が抜けない。

 大司教様は、レミアのことを溺愛するのは、良いんだけど、100の試練とあの条件は、やり過ぎだと思うな。

 まぁ、レミアとそれで付き合うことが許されるなら、良いがな。

 今は、こんなことを思っている場合では無いな。

 今回の相手は、貴族だ。

 表立って、処理するのは、難しい。

 伯爵家の者達を全員暗殺することは、出来るが、それでは、無関係の人間まで巻き込んでしまう。

 なら、裏工作をしなければならないな。

 まぁ、取り敢えず、大司教様に、報告をして、指示を受けよう。

 例え、どんな指示だろうと俺は、実行するだろう。

 それは、レミアを守ることに繋がるから。

 

 

 
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