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第二十三話 勇者送還
しおりを挟む3人に説明した後は、友人達に帰れることを伝え、勇者送還の準備を始めた。
僕は、ラナマ王国の王宮に居る、残りのクラスメイト達もここに連れてくることにした。
菜月は、友人達と別れを告げている。そして、友人達は、レティとミレイネに礼と僕達の事をお願いしていた。
影移動を使い、ラナマ王国の王宮に行くと、もう夜が遅い為、見張りの衛兵以外は、人影を発見出来なかったので、クラスメイトを一気に影移動を使い、クラリス王国のある場所に移動させた。
流石に、移動させたら、クラスメイト達は、起き、僕の姿を見て、悲鳴を上げていた。
ここに友人達を連れてきて、今までの説明と今から帰れることを伝えて貰った。
そのことを聞いたクラスメイト達は、とても喜んだ。泣きながら抱きついてる者も現れた。
「じゃあ、そろそろ送還を始める」と言い、僕は、クラスメイト達と友人達が、帰る為の魔法具を展開させた。
展開された魔法具は、クラスメイト達と友人達を光で包んだ。
光が収まると、そこには、誰も居なかった。こうして、クラスメイト達と友人達は、あっちの世界に返すことが出来た。
レティと菜月とミレイネは、クラスメイト達に隠れて見送った。そして、もう夜が遅い為、3人のことをレティの屋敷に送り、僕は、この事と魔王討伐のことを報告することにした。
国王陛下の部屋に着くと、国王陛下と師匠が一緒に酒を飲んでいた。
僕は、極秘のノックをし、入室の許可が出たので、上から部屋に入った。
「国王陛下、王命、完遂致しました」と言い、臣下の礼を取った。
「うむ。ご苦労であった。で、何か、報告は、あるか?」と、聞いてきた。
「はい、報告がございます。異世界の勇者達をあちらの世界に送還しました」と、答えた。
「そうか。褒賞は、3人目との婚約で良いんだな?」と、聞いてきた。
「はい、問題無いです。ですが一点お願いしたいことがあります」と、答えた。
「うん?お願いしたいこととは?」と、聞いてきた。
「はい、菜月とミレイネの婚約は、1週間後に開かれるであろう、世界会議でしたいと考えています」と、答えた。
「儂は、別にその日でも良いが、何故、世界会議の日なんだ?」と、聞いてきた。
「それはですね。ミレイネの事を苦しめた屑どもの断罪をそこでしたいと考えているからです。しっかりとミレイネの無罪を証明して、ミレイネに、胸を張って私と婚約して欲しいですから」と、答えた。
「そうか。そなたを敵に回した者達は、地獄を見ることになるなぁ」と、少し嬉しそうに言ってきた。
僕は、「いえいえ、国王陛下、地獄が生温いと思える苦しみを与えますよ。そして、最低でもミレイネが苦しんだ時間は、苦しんで貰います」
「本当に、そなたは、怖いな」と言い、ニヤリと笑った。
「では、夜分遅いので、これで失礼します」と言い、影移動を使い、自室に戻った。
色々あったため、僕は、直ぐに眠りに着いた。
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