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第二十四話 第2王子の暗躍
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どう言うことだ?何故、あの平民が魔王を討伐した?考えるほど疑問が次々と出てくる。
だが、1つ確実なのは、あの平民がまた功績を挙げたことだ。
そんなイライラを発散する為に、街に出かけた。だが、街の話題は、あの平民の事ばかりで、結局息抜きにならなかった。
これから何処にいこうかと、考えていると、誰かに腕を引かれ、裏路地に連れて込まれた。
流石に、腕を掴んだ相手を警戒した。
「貴方?あの黒騎士に恨みを持っていますよね?」と、男の声が聞こえた。
「ああ、持っているが、それがどうした?」と、警戒しながら、聞き返した。
「それは、良かった。実は、私、あの黒騎士に恨みを持っていまして、何とか消したいと思っておりまして、協力してくれませんか?貴方と利害の一致をしていると思いますよ?」と、聞き返してきた。
「協力したいが、何者か、分からない者の手を容易には、借りられないな」と、答えた。
「これは、失礼しました。私、ヤダラ教の司教を務めています。クバラと申します」と、言ってきた。
私は、ヤダラ教と聞いて驚いた。ヤダラ教は、ここ最近、信者を増やしている宗教だ。
「何故、ヤダラ教が、何故、あの平民が、邪魔なのだ?」と、聞いた。
「黒騎士は、我々、ヤダラ教にとって居てはいけない存在なんです。我々、ヤダラ教の教えでは、ヤダラ様以外の黒は、目立っては、駄目なのです。今の世は、黒といえば、黒騎士と市民は、答えるでしょう。それが、我々には、不愉快なのです。だから、黒騎士は、邪魔なのです」と、答えてきた。
「そうか。そして、私には、何の協力をしてくれのか?」と、聞いた。
「我々は、裏から支援させて頂きます。貴方には、表で動いて頂きたい。そうすれば、貴方の元婚約者のレティア嬢は、貴方の婚約者になるでしょう。そして、黒騎士も消すことが出来ます」と、答えた。
「良いだろう。クバラ殿、是非、協力させて貰おう」と言い、手を差し出した。
「ええ、こちらこそお願いします」と言い、差し出した手に握手をしてきた。
その後は、あの平民を消すための計画を立てた。
決行日は、世界会議の夜と決めた。
待っていろよ、平民、貴様からレティアを取り戻し、貴様をこの世から消してやる。
いや待てよ。確か、もう1人婚約者が居ると言っていたな、そいつも俺の婚約者にしてやろう。あんな平民の婚約者よりも、王族の私の方が、良いに決まっているからな。
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