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本編
オメガバースがある世界
しおりを挟む一応、国では中学校の頃に正式な検査がされる。
健康診断と一緒に、オメガバースの有無もわかる。
少し安定するまで時間はかかるし、個人差もあるらしいが、
おおよそ3年間検査していれば、どちらか確定する。
そして俺の検査結果はいつも「Ω」だった。
オメガバースを持っていたことには驚かない。
オメガバースだけ持っている生徒が呼び出される講習に行ったときは、やはり俺と陽平だけだった。
そして保険医の長ったらしい説明を聞きつつ、俺はどこかでショックを受けていた。
これからどう足掻いても、俺は守られるか弱いΩに変わっていくんだ
とか
αにも、ましてやβの男にすら成長を追い越されるのか
とか
そんな思考が真っ暗闇になっていった感じがした時、
なんとなく聞いてしまった。
「なあ、陽平はどっち?」
「僕はαだったよ」
そうあっさり告白する陽平の結果を疑った。
絶対彼の方が"Ωらしい"はずなのに、なんで俺だけ…。
そこから幼馴染だった陽平と少し距離を取るようになった。
「ひーくんは?」
と聞き返した彼に答えれないまま。
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