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本編
記憶の断片
しおりを挟む「ひーくん、そんな簡単に落ちちゃダメだよ」
口では怒ってるのに、語尾が嬉しさに少し上がっている気がした。
でも彼の表情なんて見えなくて、
熱にうなされた体は早く解放を求めるばかりだった。
「ここもすごいとろとろだね。一回いっとこうか。」
中を指で満たされて、前は気持ちいいスピードで擦られる。
「ぁあ、ダメっ…いく…ぁあ…いくっ」
そして彼に触られて数秒であっけなく絶頂を迎えた。
「はあ…はあ…はあ」
「今度はこっち」
息を整える間も無く、今度は仰向けにされる。
白濁したもので汚れたお腹は言い逃れできない証拠になっていた。
陽平の顔が近づいてきて、キスをされるのかと思い、目を思いっきり瞑った。
しかし、彼はほっぺに優しい口づけを落とすだけだった。
「入れるよ」
「…っ」
まだ快感でひくひくしているそこに彼のものがあてがわれる。
そして優しくゆっくりと収まっていく。
そして彼が疲れて少し寝てしまうまで、その行為は何回も続いた。
◇◆◇◆(5日目)
時々食事を摂ったり、シャワーを浴びたりすれど、
起きている時間ほぼ彼と交わっていた。
それでもまだ頸は噛まれていなかった。
お風呂に一緒に浸かっている時、後ろから抱えられていたからか、
顔を見られないから少し話しやすかったんだ。
「陽平、本当に噛んでいいよ。俺で嫌じゃなければ」
そんな俺の本心に、少し間があって、
息で頸をくすぐられる。
「嫌なわけないじゃん!僕はひーくんがいいんだよ」
そう言ってギュッと力強く抱きしめられた。
「ひーくんの気持ちわかったよ。上ろうか。」
少しのぼせているのではないかと錯覚するほど、体の熱は上がっている気がした。
次たぶん…
◆◇◆◇
お風呂から上がって軽い食事を摂って束の間の休憩を味わう。
さっきのお風呂場での会話が時々思い出されて、いつもより落ち着きがなくなる。
そして陽が落ちた頃にまた、熱が上がってきて、彼の部屋へ移動した。
気のせいかいつもより甘い交わりで、
全身に口づけを落とされる。
その甘さがくすぐったくて、
少し激しいものをねだってしまう。
そして何度か果てた後に彼のものをあてがわれ、激しく愛される。
「ぁ…ゃ…ようへい…噛んで」
四つん這いのような姿勢から、すっかり落ちてしまっていた上半身を起こされ、
耳元で「ひーくん大事にするからね」
と呟かれ、
そのままガプッと、少し鋭い痛みが走ると共に、そこから全身に何かが溢れるように、満たされていく。
「ぁああああ…」
そのあまりの気持ちよさに脳がショートしたかのように、そこからの交わりの記憶が曖昧になった。
ただただ大事に大事に、愛された感覚だけを覚えていた。
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