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本編
たすけて
しおりを挟むワイシャツのボタンを開けられ、
夏でもひんやりとしたこの旧校舎の空気に胸の先が恥ずかしいくらいツンと上を向いていた。
成り行きを見守るだけだった茶髪の先輩が近づいてきて、
徐にそこをギュッととつねる。
「っ…」
最初痛いだけだったその刺激は、
指先で揉み解されるように摘まれると、
違うものに染め変わりそうになる。
「ぁ…はぁっ…っ…はぁ…」
呼吸は荒くなれど、まだ理性が勝ってしまって、その行為から目を逸らして抵抗するしかなかった。
「ここ気持ちいいの⁇」
そう優しく悪魔のような質問をして、
今度は片方を優しく舐め、片方は人差し指で何回も弾く。
「ちがっ…あっ…んっ…はぁ…」
気持ちよさに生理的な涙が止まらなくなって、だんだん頭もぼーっとしてきた。
「乳首そんなに好きなんだ。ここも固くなってきたね」
そう指摘された下半身はもう勝手に反応していた。
「苦しそうだし、脱がせてあげるね」
そしてどこから持ってきたのか、裁縫用の鋏でズボンを切られ始めた。
そんな刃物が、だんだん上がってくる恐怖と、それをいろんな人に見られている恥ずかしさとでどうにかなりそうだった。
「…っ…やだっ…やっ」
制服のズボンはあっけなく切り開かれた。
帰りどうしようとどこか意識を飛ばしても現実は変わらなかった。
「へー、Ωのソコって可愛いんだね」
そう黒髪の先輩に指摘されたのは、誰にも見せたくなかった、まだ成長し足りない自分のものだった。
黒髪の先輩はスマホのカメラを回してるだけで、直接何かしてくることはなかったけど、やけに楽しそうにしている。
「あっ、すごい、こっちも濡れてるね」
本来排出器官であるそこは、
Ωの本能か、勝手に濡れていて言い逃れできなくさせてくる。
「やっぱりΩなのか」
ヒートの時ですら、触ったことがないその内側に先輩の綺麗な指が入ってくる。
「ンッやめっ…」
鳥肌が立つほど、
そこから気持ちいいと言う電気が全身に流れる。
「んん…ぁあ…ぁ…」
入るのがやっとだったそこは、
徐々に解されて、
一本目の全部がはいる頃には、
全身が性感帯になってるようだった。
「んあぁ………あっ…っ…っ」
ギリギリまで出ていく中を満たしている指が惜しくて、
そしてまた入ってきて満たしてくれる指が気持ちよくて、
理性もプライドもすっかり溶かされていた。
そして指が増やされ、こんな行為にしてはやけに優しく準備してくれた。
先輩がズボンのチャックに手をかけた時、
ああ、これから先輩の女にされるんだなと察した。
もう涙で視界は歪んで、何で泣いてるのかもうわからなかった。
こんな最後に思い出すのは、いつも泣かせてた幼馴染の顔だった。
陽平…たすけて。
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