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web版設定第二章
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部屋に戻ってからすぐに兄貴が台所に立った。
貰った食材を広げて嬉しそうにしている。
「3日分って言ってたが贅沢に使っても5日は余裕だな」
「ダミアン副団長的に3日分なんじゃない?前に3人前食べてたし」
「マジか」
ぐぅぅー…。
催促するように鳴った腹。
その音に軽く笑った兄貴が林檎を取ってくるくるとナイフを入れた。
あっという間に皮を剥かれてひと口大に切られた林檎。
あまりの早さに感動して見入っていると、開けっぱなしになっていた口に一欠片突っ込まれた。
しゃくしゃく、美味い。
「すぐ作ってやるからそれでも食ってろ」
残りの林檎も綺麗に切ってお皿に乗せてくれる。
そこから兄貴も一つ摘んで口に放った。
しゃくしゃくと数回噛んで飲み込むと、甘いな。と呟いてもう一つおれの口に突っ込んでくる。
美味い。
「時間的にも早めの夕飯ってところだし、豪勢にステーキにするか」
「ステーキ!」
「米も食うか?」
「食う!」
「あいよ」
兄貴は腕まくりをして手際よく食材を選んで調理していく。
どんどん切れていく野菜やお肉に感心してしまう。
まるで魔法だ。
その様子が楽しくて、あっちにうろうろ、こっちにうろうろと林檎片手に兄貴の後ろをついて行く。
肉を焼いているフライパンにお酒を入れた時なんて、ブワッと火が天井まで届くんじゃないかってくらい燃えてかっこよかった。
「おぉ!すげぇ!」
「危ねぇから離れてろ」
母さんも気がついたら料理が出来上がってて凄いと思ってたけど、兄貴はこう、神業だ。
しゅぱぱぱぱっと切って焼いて盛り付けて。
もう目の前にめちゃくちゃ美味そうなステーキがあった。
「おぉ…っ!」
思わず拍手していると、兄貴は照れくさそうにはにかみながらサラダを盛り付けている。
「遊んでないでテーブルに持ってけ。米はもう少しな。熱いから気をつけろよ」
「はーい!」
運んでる間も美味そうな匂いに涎が溜まる。
林檎で口の中がさっぱりしてるからか余計に待ち切れない。
フォークやナイフも準備して…兄貴早く!
テーブルについて目の前のステーキを色んな角度から見る。
どの角度から見ても美味そう!
「先に食ってていいぞ」
サラダをテーブルに置きながら兄貴が言う。
その提案は魅力的だけど、
「ひとりで食べても楽しくないし待ってる」
そう言うと、兄貴が面食らったような表情をして、ふっと笑った。
「じゃあもう少し待ってろ」
台所に引き返す背中に注文をつける。
「なるべく早くね!」
「へいへい」
ひらひらと手を振って兄貴が台所に消えてから暫くして、プシューと蒸気が吹く音と火を止める音がした。
兄貴が飲み物を持って戻ってきた。
おれの前にはオレンジジュース。兄貴の前には赤い飲み物。ぶどうジュースかな?
「米は今蒸らしてるから出来たら出してやる。さあどうぞ」
「やった!いただきます!」
「いただきます」
待ちに待ったステーキにナイフを入れると、うお!なんだこれ、スッて切れた!
肉汁も溢れてまるで高級レストランで出てくるやつみたい。
食べるのが勿体無いけど…、食べないのはもっと勿体無い!てことで、いざ!
大きめに切った肉を口いっぱいに方張る。んん…っ!
噛み締めた瞬間、脳天に雷が落ちた。それほどの衝撃だった。
「どうした?口に合わなかったか?」
突然動きを止めたおれを兄貴が心配そうに見ているが、おれはそれどころじゃない。
だって、口の中が美味しいでいっぱいなんだ!
なんだこれ、美味すぎる…っ!
もぐっとちょっと動かすだけで肉汁が溶け出して、それがソースと絡み合ってとにかく美味いんだよ!
飲み込んでしまうのが勿体無い、でも早く兄貴に伝えたいこの感動!
おれは兄貴を見つめながら出来る限り味が無くなるまで噛み締めた。全然無くならないんだが。
そんな姿のおれに察してくれたのか、心配顔から仕方のなさそうな笑みに変わる。
「わかったから、ゆっくり食え」
お言葉に甘えてしっかり堪能した後に、ゆっくり飲み込む。
口の中にはもう肉は無いのにまだ美味しい。余韻がやばい。
「お味はいかがでしたか?」
そんなの決まってる。
「めちゃくちゃ美味い!舌が溶けちゃうかと思った」
「大袈裟な。けど満足してくれたようでなにより」
「大袈裟なんかじゃ無いって。今まで食べた中で1番!ほら兄貴も食べてみて、めちゃくちゃ美味いからさ!」
「食べてみてって、俺が作ったんだけどな…」
ほらほらと急かすと、兄貴もひと口大に切った肉を口に入れる。
数回噛んだ後にごくんと飲み込んだ。
「…美味いな」
「でしょ!」
「だから俺が作ったんだって…あぁ、もうっ。いいから食え!」
兄貴が自分のお皿にあった肉をどかっとおれの皿に移した。
「くれるの!?」
「美味いんだろ?」
「ありがとう兄貴…っ!」
それからひと口食べるごとに美味い美味いと感想を言ってたら、流石にうるさいと頭にチョップが落ちてきた。
貰った食材を広げて嬉しそうにしている。
「3日分って言ってたが贅沢に使っても5日は余裕だな」
「ダミアン副団長的に3日分なんじゃない?前に3人前食べてたし」
「マジか」
ぐぅぅー…。
催促するように鳴った腹。
その音に軽く笑った兄貴が林檎を取ってくるくるとナイフを入れた。
あっという間に皮を剥かれてひと口大に切られた林檎。
あまりの早さに感動して見入っていると、開けっぱなしになっていた口に一欠片突っ込まれた。
しゃくしゃく、美味い。
「すぐ作ってやるからそれでも食ってろ」
残りの林檎も綺麗に切ってお皿に乗せてくれる。
そこから兄貴も一つ摘んで口に放った。
しゃくしゃくと数回噛んで飲み込むと、甘いな。と呟いてもう一つおれの口に突っ込んでくる。
美味い。
「時間的にも早めの夕飯ってところだし、豪勢にステーキにするか」
「ステーキ!」
「米も食うか?」
「食う!」
「あいよ」
兄貴は腕まくりをして手際よく食材を選んで調理していく。
どんどん切れていく野菜やお肉に感心してしまう。
まるで魔法だ。
その様子が楽しくて、あっちにうろうろ、こっちにうろうろと林檎片手に兄貴の後ろをついて行く。
肉を焼いているフライパンにお酒を入れた時なんて、ブワッと火が天井まで届くんじゃないかってくらい燃えてかっこよかった。
「おぉ!すげぇ!」
「危ねぇから離れてろ」
母さんも気がついたら料理が出来上がってて凄いと思ってたけど、兄貴はこう、神業だ。
しゅぱぱぱぱっと切って焼いて盛り付けて。
もう目の前にめちゃくちゃ美味そうなステーキがあった。
「おぉ…っ!」
思わず拍手していると、兄貴は照れくさそうにはにかみながらサラダを盛り付けている。
「遊んでないでテーブルに持ってけ。米はもう少しな。熱いから気をつけろよ」
「はーい!」
運んでる間も美味そうな匂いに涎が溜まる。
林檎で口の中がさっぱりしてるからか余計に待ち切れない。
フォークやナイフも準備して…兄貴早く!
テーブルについて目の前のステーキを色んな角度から見る。
どの角度から見ても美味そう!
「先に食ってていいぞ」
サラダをテーブルに置きながら兄貴が言う。
その提案は魅力的だけど、
「ひとりで食べても楽しくないし待ってる」
そう言うと、兄貴が面食らったような表情をして、ふっと笑った。
「じゃあもう少し待ってろ」
台所に引き返す背中に注文をつける。
「なるべく早くね!」
「へいへい」
ひらひらと手を振って兄貴が台所に消えてから暫くして、プシューと蒸気が吹く音と火を止める音がした。
兄貴が飲み物を持って戻ってきた。
おれの前にはオレンジジュース。兄貴の前には赤い飲み物。ぶどうジュースかな?
「米は今蒸らしてるから出来たら出してやる。さあどうぞ」
「やった!いただきます!」
「いただきます」
待ちに待ったステーキにナイフを入れると、うお!なんだこれ、スッて切れた!
肉汁も溢れてまるで高級レストランで出てくるやつみたい。
食べるのが勿体無いけど…、食べないのはもっと勿体無い!てことで、いざ!
大きめに切った肉を口いっぱいに方張る。んん…っ!
噛み締めた瞬間、脳天に雷が落ちた。それほどの衝撃だった。
「どうした?口に合わなかったか?」
突然動きを止めたおれを兄貴が心配そうに見ているが、おれはそれどころじゃない。
だって、口の中が美味しいでいっぱいなんだ!
なんだこれ、美味すぎる…っ!
もぐっとちょっと動かすだけで肉汁が溶け出して、それがソースと絡み合ってとにかく美味いんだよ!
飲み込んでしまうのが勿体無い、でも早く兄貴に伝えたいこの感動!
おれは兄貴を見つめながら出来る限り味が無くなるまで噛み締めた。全然無くならないんだが。
そんな姿のおれに察してくれたのか、心配顔から仕方のなさそうな笑みに変わる。
「わかったから、ゆっくり食え」
お言葉に甘えてしっかり堪能した後に、ゆっくり飲み込む。
口の中にはもう肉は無いのにまだ美味しい。余韻がやばい。
「お味はいかがでしたか?」
そんなの決まってる。
「めちゃくちゃ美味い!舌が溶けちゃうかと思った」
「大袈裟な。けど満足してくれたようでなにより」
「大袈裟なんかじゃ無いって。今まで食べた中で1番!ほら兄貴も食べてみて、めちゃくちゃ美味いからさ!」
「食べてみてって、俺が作ったんだけどな…」
ほらほらと急かすと、兄貴もひと口大に切った肉を口に入れる。
数回噛んだ後にごくんと飲み込んだ。
「…美味いな」
「でしょ!」
「だから俺が作ったんだって…あぁ、もうっ。いいから食え!」
兄貴が自分のお皿にあった肉をどかっとおれの皿に移した。
「くれるの!?」
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「ありがとう兄貴…っ!」
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