51 / 86
web版設定第二章
31
しおりを挟む
「はぁー…、お腹いっぱい…」
はち切れそうなお腹を摩って余韻に浸る。もう大満足。
後から出て来たお米もふっくらほかほかで、肉汁と絡まって最高だった。
「幸せぇ…」
「そりゃ良かったな。でもお前王宮でも飯食ってたろ。そっちに比べたら大したことなくないか?」
「いやいや、兄貴そうじゃ無いんだよ。確かに王宮の料理もほっぺが落ちるくらい美味しかった。でも兄貴の料理は…こう…食べ慣れた味の最上級って感じ!」
分かるかな~。
もう、自分の語彙力の無さにうんざりする。
「とにかく凄く美味いの!」
「そ、そうか。…アイス食うか?」
え!アイスもあるの!?
「食う!」
「ははっ、腹一杯じゃねぇのかよ」
「デザートは別腹!」
「便利な腹だな」
兄貴がへにゃっと笑った。
おれ、兄貴の笑った顔好きだな。
炭酸が抜けたジュースみたい。
普段目が合っただけで殴られそうな顔してるからギャップが凄い。
いやまあ、ギャップならグランツ様もかなりあるんだけど…。
おれが考えに耽っている間に、空いたお皿を手際よく重ねて持っていこうとしている兄貴にはっとする。
「ごめんっ、おれ洗うよ」
「いいって、大した量じゃないしすぐ終わる。坊主はゆっくりしてろ」
そう言ってさっさと皿を持って行ってしまった。
お母さん…っ!
兄貴は兄貴じゃなくて、お母さんだったのね…っ!
色々誤解してました。ごめんね兄貴。
お礼はエプロンにしよう。
いやー、正直兄貴と2人でほぼ部屋に篭りっきりの数日なんてどう過ごせばいいか不安だったけど、こんなに美味しいご飯が出てくるんだったらむしろラッキーだよ。
なんだかんだ優しいし、話しやすい。
なによりみんなと違って変に特別扱いしてこない感じが落ち着く。
悪気が無いのは分かってるんだけどさ。
みんなおれの事どこか“女の子扱い”してくる感じが、…正直ちょっと嫌な時がある。
分かってる。
だってレイヴァン様達からしたらまさに絶世の美女に見えてるんだから当然だ。
でも、それでもおれは男だし。
やっぱり『可愛い』よりは『格好良い』って言われたい。
まあ…おれの周りにいるイケメンがガチのイケメンエリートだから、格好良いって言われてもお世辞に聞こえるんだけどね…。
環境が鬼畜過ぎる。
「ほらよ」
目の前にそっとアイスが置かれた。
ほらここにも料理も出来るエリートイケメンが…て、なんだこれは…っ!
ガラスの器に入ったバニラアイスにクッキーの耳が刺さってて、チョコで目と口が描いてあるそれはまさに、
「うさちゃん!」
うはっ、何これ可愛い!お店で出るやつじゃん!
おれがくだらない事考えてる間にこんな凄い物作ってたの…っ!?しかも洗い物までして?
此奴、女子力まで高いのか…っ!
「眺めてないで食えよ」
「崩すの勿体無い」
「溶けたらどうせ崩れるぞ」
「確かに」
ごめんねうさちゃん。
遠慮なく食べたアイスは普通に美味かった。
口の中がさっぱりする。
兄貴はコーヒーだけ飲んでた。
「あ、話は変わるんだけどさ、おれ聖女さんの事いまいち分かってないんだけど聖女って何するの?」
「ん?あぁ、確かに一般的には馴染みが無いかもな。なにせ直接関わりのある教会や王族ですら伝承レベルでしか知らないし。かくいう俺も詳しくは無いんだが、簡単に言うと『魔力を減らしてもらう』んだ」
「魔力を減らす?」
「誰のでもってわけじゃなくて、女性の魔力だけ減らせるらしい。ほら、女性は魔力量が少ないほど良いとされてるだろ?あれは男性側からより多く魔力を受け取って優秀な子供を成せると言われているからだ。つまり、魔力量の少ない女性が多いほど、優秀な人材が生まれやすいってこったな」
「じゃあ聖女さんに魔力量の少ない女性を増やしてもらうって事?」
「そう言う事。表立ってしてないが、聖女召喚の儀は毎年教会内で行われてる。でもまさか本当に聖女が現れるなんて思わなかったぜ」
「でも成功させる気でしてたんじゃないの?」
「言ったろ?伝承レベルでしか知らないって。残ってる資料も殆どない。分かってる事といえば聖女の役割と特徴、あと儀式の仕方くらいなもんだ。前に召喚出来たのが200年、その前なんか倍の400年だぜ。恒例行事くらいにしか思ってなかったよ」
「えぇー…」
そんな適当な感じで異世界に召喚されるなんて可哀想に…。
おれなら発狂ものだ。
「聖女には悪いが、俺達だっていきなり目の前におとぎ話の人物が現れたんだ。慎重にもなるだろ」
「そりゃそうだろうけど…」
なんとも迷惑な話だ。
「でもさ、おれ達にとっては良い事だけど、勝手に連れて来て働かせるって酷くない?聖女さんって元の世界に帰れないの?」
「帰れるぞ」
「帰れるの!?」
「条件付きにはなるが、女性から減らした魔力は消えるんじゃなくて何処かに貯まるらしい。で、魔力を貯めると神が現れて聖女の願いを1つ叶えてくれるんだ。それで何千年も前に来た聖女が1人、元の世界に帰ったらしい。殆どの聖女が魔力が溜まり切る前に恋人が出来てそのままこっちで暮らしたそうだ。ほら王族は全員光属性だが稀に闇属性が生まれるだろ?ありゃ聖女の遺伝だと言われてる」
「黒髪黒目で闇属性っぽいから?」
「それもだし、残った聖女はもれなく王族と結婚してるんだ。で、闇属性は王族からしか生まれない。闇属性の魔力量が多いのは聖女に魔力が無いからで、魔力暴走を起こしやすいのは異なる世界の遺伝子が安定できないからと言われてるんだ」
「へぇー。あ、それで聖女さんがレイヴァン様の魔力暴走を止めれるって言ってたのか」
「あくまで可能性だけどな」
ほへー。
本当に暴走しないように出来るんならしてもらいたい。
レイヴァン様はおれが吸うから大丈夫って言ってたけど一時的なものだし、暴走しないにこした事無いもんね。
でもみんなは警戒してるって言うか、聖女さんの事あんまり良く思ってないみたいだった。
確かにあの時の教会の人達は様子がおかしかったし、それもおれに対してかなり怒ってた。
流れで考えれば聖女さんが教会の人達に何かして、おれを攻撃した。って事になるのかもしれないけど、…引っかかってる事があるんだよね。
だってあの時、はじめは“普通”だったんだよ。むしろ変人に絡まれてるおれを同情的に見てた。
…助けてはくれなかったけど。
それってさ、はじめは敵意無いじゃん。
それっておかしくない?
あの人達がおかしくなり出したのって多分“聖女さんが侮辱された”と思ったからだと思うんだ。
別に偽物だから、じゃなかったと思う。曖昧だけど。
確かに聖女さんがおれの事“偽物”って言ったのは兄貴が聞いてるし、噂だって本当かもしれないけど…いくら気に入らないからって他人操って殺す!なんて考えるかな?物騒過ぎない?
「兄貴はさ、聖女さんの事どう思った?やっぱり怖い人なの?」
「うーん…、それがそうでもないんだよな…。いや、俺も教会の奴らが暴走する場に居たし、召喚されてすぐの様子は面食らった、噂話も聞いた。…けどよ、普通の子だったぜ。容姿は飛び抜けて綺麗だけど、別に色目使われたわけじゃないし。押しが強いだけで、我儘っつてもあれくらいの歳の女の子はあんなもんかなって。…悪りぃな、坊主は怖い目にあってるってのに」
「ううん、おれもそんな気がする」
おれも含めて、勝手に聖女さんの事“怖くて危ない人”にしてるだけなんじゃ無いのかなって。
「まあそこを確かめる為に王宮側も直接会うって準備してるんだ。とりあえず待とうぜ。俺もあんまり自分の意見に自信がない。司教の嫌がりようはだいぶ私情が入ってると思うけど、アイリーン様の仮説も言われて確かにってなったしな」
「…うん」
会った事無い人の事をあれこれ考えても答えなんて出ない。
おれが聖女さんを悪い人だって思いたく無いのも、多分会った事も無い人に恨まれてるかもしれないって考えるのが嫌だからだ。
だから出来れば違って欲しい。
「そう言えば変人の嫌がりが私情ってどういう事?」
凄く嫌いなんだなって事はおれもわかったけど。
「召喚した時に聖女が俺達目掛けて突っ込んで来たって言ってたろ。あの時主に司教が話し掛けられててさ、流石のアイツも気が動転してたんだろうな、暫くなすがまま異世界の言葉で畳み掛けられて固まってたよ。あれが相当嫌だったんじゃねぇかな。聖女の事避けまくってたし、アイツ」
「うわぁ…大人気無い…」
変人ヤバい奴だなって改めて思った。
はち切れそうなお腹を摩って余韻に浸る。もう大満足。
後から出て来たお米もふっくらほかほかで、肉汁と絡まって最高だった。
「幸せぇ…」
「そりゃ良かったな。でもお前王宮でも飯食ってたろ。そっちに比べたら大したことなくないか?」
「いやいや、兄貴そうじゃ無いんだよ。確かに王宮の料理もほっぺが落ちるくらい美味しかった。でも兄貴の料理は…こう…食べ慣れた味の最上級って感じ!」
分かるかな~。
もう、自分の語彙力の無さにうんざりする。
「とにかく凄く美味いの!」
「そ、そうか。…アイス食うか?」
え!アイスもあるの!?
「食う!」
「ははっ、腹一杯じゃねぇのかよ」
「デザートは別腹!」
「便利な腹だな」
兄貴がへにゃっと笑った。
おれ、兄貴の笑った顔好きだな。
炭酸が抜けたジュースみたい。
普段目が合っただけで殴られそうな顔してるからギャップが凄い。
いやまあ、ギャップならグランツ様もかなりあるんだけど…。
おれが考えに耽っている間に、空いたお皿を手際よく重ねて持っていこうとしている兄貴にはっとする。
「ごめんっ、おれ洗うよ」
「いいって、大した量じゃないしすぐ終わる。坊主はゆっくりしてろ」
そう言ってさっさと皿を持って行ってしまった。
お母さん…っ!
兄貴は兄貴じゃなくて、お母さんだったのね…っ!
色々誤解してました。ごめんね兄貴。
お礼はエプロンにしよう。
いやー、正直兄貴と2人でほぼ部屋に篭りっきりの数日なんてどう過ごせばいいか不安だったけど、こんなに美味しいご飯が出てくるんだったらむしろラッキーだよ。
なんだかんだ優しいし、話しやすい。
なによりみんなと違って変に特別扱いしてこない感じが落ち着く。
悪気が無いのは分かってるんだけどさ。
みんなおれの事どこか“女の子扱い”してくる感じが、…正直ちょっと嫌な時がある。
分かってる。
だってレイヴァン様達からしたらまさに絶世の美女に見えてるんだから当然だ。
でも、それでもおれは男だし。
やっぱり『可愛い』よりは『格好良い』って言われたい。
まあ…おれの周りにいるイケメンがガチのイケメンエリートだから、格好良いって言われてもお世辞に聞こえるんだけどね…。
環境が鬼畜過ぎる。
「ほらよ」
目の前にそっとアイスが置かれた。
ほらここにも料理も出来るエリートイケメンが…て、なんだこれは…っ!
ガラスの器に入ったバニラアイスにクッキーの耳が刺さってて、チョコで目と口が描いてあるそれはまさに、
「うさちゃん!」
うはっ、何これ可愛い!お店で出るやつじゃん!
おれがくだらない事考えてる間にこんな凄い物作ってたの…っ!?しかも洗い物までして?
此奴、女子力まで高いのか…っ!
「眺めてないで食えよ」
「崩すの勿体無い」
「溶けたらどうせ崩れるぞ」
「確かに」
ごめんねうさちゃん。
遠慮なく食べたアイスは普通に美味かった。
口の中がさっぱりする。
兄貴はコーヒーだけ飲んでた。
「あ、話は変わるんだけどさ、おれ聖女さんの事いまいち分かってないんだけど聖女って何するの?」
「ん?あぁ、確かに一般的には馴染みが無いかもな。なにせ直接関わりのある教会や王族ですら伝承レベルでしか知らないし。かくいう俺も詳しくは無いんだが、簡単に言うと『魔力を減らしてもらう』んだ」
「魔力を減らす?」
「誰のでもってわけじゃなくて、女性の魔力だけ減らせるらしい。ほら、女性は魔力量が少ないほど良いとされてるだろ?あれは男性側からより多く魔力を受け取って優秀な子供を成せると言われているからだ。つまり、魔力量の少ない女性が多いほど、優秀な人材が生まれやすいってこったな」
「じゃあ聖女さんに魔力量の少ない女性を増やしてもらうって事?」
「そう言う事。表立ってしてないが、聖女召喚の儀は毎年教会内で行われてる。でもまさか本当に聖女が現れるなんて思わなかったぜ」
「でも成功させる気でしてたんじゃないの?」
「言ったろ?伝承レベルでしか知らないって。残ってる資料も殆どない。分かってる事といえば聖女の役割と特徴、あと儀式の仕方くらいなもんだ。前に召喚出来たのが200年、その前なんか倍の400年だぜ。恒例行事くらいにしか思ってなかったよ」
「えぇー…」
そんな適当な感じで異世界に召喚されるなんて可哀想に…。
おれなら発狂ものだ。
「聖女には悪いが、俺達だっていきなり目の前におとぎ話の人物が現れたんだ。慎重にもなるだろ」
「そりゃそうだろうけど…」
なんとも迷惑な話だ。
「でもさ、おれ達にとっては良い事だけど、勝手に連れて来て働かせるって酷くない?聖女さんって元の世界に帰れないの?」
「帰れるぞ」
「帰れるの!?」
「条件付きにはなるが、女性から減らした魔力は消えるんじゃなくて何処かに貯まるらしい。で、魔力を貯めると神が現れて聖女の願いを1つ叶えてくれるんだ。それで何千年も前に来た聖女が1人、元の世界に帰ったらしい。殆どの聖女が魔力が溜まり切る前に恋人が出来てそのままこっちで暮らしたそうだ。ほら王族は全員光属性だが稀に闇属性が生まれるだろ?ありゃ聖女の遺伝だと言われてる」
「黒髪黒目で闇属性っぽいから?」
「それもだし、残った聖女はもれなく王族と結婚してるんだ。で、闇属性は王族からしか生まれない。闇属性の魔力量が多いのは聖女に魔力が無いからで、魔力暴走を起こしやすいのは異なる世界の遺伝子が安定できないからと言われてるんだ」
「へぇー。あ、それで聖女さんがレイヴァン様の魔力暴走を止めれるって言ってたのか」
「あくまで可能性だけどな」
ほへー。
本当に暴走しないように出来るんならしてもらいたい。
レイヴァン様はおれが吸うから大丈夫って言ってたけど一時的なものだし、暴走しないにこした事無いもんね。
でもみんなは警戒してるって言うか、聖女さんの事あんまり良く思ってないみたいだった。
確かにあの時の教会の人達は様子がおかしかったし、それもおれに対してかなり怒ってた。
流れで考えれば聖女さんが教会の人達に何かして、おれを攻撃した。って事になるのかもしれないけど、…引っかかってる事があるんだよね。
だってあの時、はじめは“普通”だったんだよ。むしろ変人に絡まれてるおれを同情的に見てた。
…助けてはくれなかったけど。
それってさ、はじめは敵意無いじゃん。
それっておかしくない?
あの人達がおかしくなり出したのって多分“聖女さんが侮辱された”と思ったからだと思うんだ。
別に偽物だから、じゃなかったと思う。曖昧だけど。
確かに聖女さんがおれの事“偽物”って言ったのは兄貴が聞いてるし、噂だって本当かもしれないけど…いくら気に入らないからって他人操って殺す!なんて考えるかな?物騒過ぎない?
「兄貴はさ、聖女さんの事どう思った?やっぱり怖い人なの?」
「うーん…、それがそうでもないんだよな…。いや、俺も教会の奴らが暴走する場に居たし、召喚されてすぐの様子は面食らった、噂話も聞いた。…けどよ、普通の子だったぜ。容姿は飛び抜けて綺麗だけど、別に色目使われたわけじゃないし。押しが強いだけで、我儘っつてもあれくらいの歳の女の子はあんなもんかなって。…悪りぃな、坊主は怖い目にあってるってのに」
「ううん、おれもそんな気がする」
おれも含めて、勝手に聖女さんの事“怖くて危ない人”にしてるだけなんじゃ無いのかなって。
「まあそこを確かめる為に王宮側も直接会うって準備してるんだ。とりあえず待とうぜ。俺もあんまり自分の意見に自信がない。司教の嫌がりようはだいぶ私情が入ってると思うけど、アイリーン様の仮説も言われて確かにってなったしな」
「…うん」
会った事無い人の事をあれこれ考えても答えなんて出ない。
おれが聖女さんを悪い人だって思いたく無いのも、多分会った事も無い人に恨まれてるかもしれないって考えるのが嫌だからだ。
だから出来れば違って欲しい。
「そう言えば変人の嫌がりが私情ってどういう事?」
凄く嫌いなんだなって事はおれもわかったけど。
「召喚した時に聖女が俺達目掛けて突っ込んで来たって言ってたろ。あの時主に司教が話し掛けられててさ、流石のアイツも気が動転してたんだろうな、暫くなすがまま異世界の言葉で畳み掛けられて固まってたよ。あれが相当嫌だったんじゃねぇかな。聖女の事避けまくってたし、アイツ」
「うわぁ…大人気無い…」
変人ヤバい奴だなって改めて思った。
326
あなたにおすすめの小説
性悪なお嬢様に命令されて泣く泣く恋敵を殺りにいったらヤられました
まりも13
BL
フワフワとした酩酊状態が薄れ、僕は気がつくとパンパンパン、ズチュッと卑猥な音をたてて激しく誰かと交わっていた。
性悪なお嬢様の命令で恋敵を泣く泣く殺りに行ったら逆にヤラれちゃった、ちょっとアホな子の話です。
(ムーンライトノベルにも掲載しています)
やっと退場できるはずだったβの悪役令息。ワンナイトしたらΩになりました。
毒島醜女
BL
目が覚めると、妻であるヒロインを虐げた挙句に彼女の運命の番である皇帝に断罪される最低最低なモラハラDV常習犯の悪役夫、イライ・ロザリンドに転生した。
そんな最期は絶対に避けたいイライはヒーローとヒロインの仲を結ばせつつ、ヒロインと円満に別れる為に策を練った。
彼の努力は実り、主人公たちは結ばれ、イライはお役御免となった。
「これでやっと安心して退場できる」
これまでの自分の努力を労うように酒場で飲んでいたイライは、いい薫りを漂わせる男と意気投合し、彼と一夜を共にしてしまう。
目が覚めると罪悪感に襲われ、すぐさま宿を去っていく。
「これじゃあ原作のイライと変わらないじゃん!」
その後体調不良を訴え、医師に診てもらうととんでもない事を言われたのだった。
「あなた……Ωになっていますよ」
「へ?」
そしてワンナイトをした男がまさかの国の英雄で、まさかまさか求愛し公開プロポーズまでして来て――
オメガバースの世界で運命に導かれる、強引な俺様α×頑張り屋な元悪役令息の元βのΩのラブストーリー。
ブラコンすぎて面倒な男を演じていた平凡兄、やめたら押し倒されました
あと
BL
「お兄ちゃん!一肌脱ぎます!」
完璧公爵跡取り息子許嫁攻め×ブラコン兄鈍感受け
可愛い弟と攻めの幸せのために、平凡なのに面倒な男を演じることにした受け。毎日の告白、束縛発言などを繰り広げ、上手くいきそうになったため、やめたら、なんと…?
攻め:ヴィクター・ローレンツ
受け:リアム・グレイソン
弟:リチャード・グレイソン
pixivにも投稿しています。
ひよったら消します。
誤字脱字はサイレント修正します。
また、内容もサイレント修正する時もあります。
定期的にタグも整理します。
批判・中傷コメントはお控えください。
見つけ次第削除いたします。
希少なΩだと隠して生きてきた薬師は、視察に来た冷徹なα騎士団長に一瞬で見抜かれ「お前は俺の番だ」と帝都に連れ去られてしまう
水凪しおん
BL
「君は、今日から俺のものだ」
辺境の村で薬師として静かに暮らす青年カイリ。彼には誰にも言えない秘密があった。それは希少なΩ(オメガ)でありながら、その性を偽りβ(ベータ)として生きていること。
ある日、村を訪れたのは『帝国の氷盾』と畏れられる冷徹な騎士団総長、リアム。彼は最上級のα(アルファ)であり、カイリが必死に隠してきたΩの資質をいとも簡単に見抜いてしまう。
「お前のその特異な力を、帝国のために使え」
強引に帝都へ連れ去られ、リアムの屋敷で“偽りの主従関係”を結ぶことになったカイリ。冷たい命令とは裏腹に、リアムが時折見せる不器用な優しさと孤独を秘めた瞳に、カイリの心は次第に揺らいでいく。
しかし、カイリの持つ特別なフェロモンは帝国の覇権を揺るがす甘美な毒。やがて二人は、宮廷を渦巻く巨大な陰謀に巻き込まれていく――。
運命の番(つがい)に抗う不遇のΩと、愛を知らない最強α騎士。
偽りの関係から始まる、甘く切ない身分差ファンタジー・ラブ!
悪役令嬢の兄でしたが、追放後は参謀として騎士たちに囲まれています。- 第1巻 - 婚約破棄と一族追放
大の字だい
BL
王国にその名を轟かせる名門・ブラックウッド公爵家。
嫡男レイモンドは比類なき才知と冷徹な眼差しを持つ若き天才であった。
だが妹リディアナが王太子の許嫁でありながら、王太子が心奪われたのは庶民の少女リーシャ・グレイヴェル。
嫉妬と憎悪が社交界を揺るがす愚行へと繋がり、王宮での婚約破棄、王の御前での一族追放へと至る。
混乱の只中、妹を庇おうとするレイモンドの前に立ちはだかったのは、王国騎士団副団長にしてリーシャの異母兄、ヴィンセント・グレイヴェル。
琥珀の瞳に嗜虐を宿した彼は言う――
「この才を捨てるは惜しい。ゆえに、我が手で飼い馴らそう」
知略と支配欲を秘めた騎士と、没落した宰相家の天才青年。
耽美と背徳の物語が、冷たい鎖と熱い口づけの中で幕を開ける。
悪役令息を改めたら皆の様子がおかしいです?
* ゆるゆ
BL
王太子から伴侶(予定)契約を破棄された瞬間、前世の記憶がよみがえって、悪役令息だと気づいたよ! しかし気づいたのが終了した後な件について。
悪役令息で断罪なんて絶対だめだ! 泣いちゃう!
せっかく前世を思い出したんだから、これからは心を入れ替えて、真面目にがんばっていこう! と思ったんだけど……あれ? 皆やさしい? 主人公はあっちだよー?
ユィリと皆の動画をつくりました!
インスタ @yuruyu0 絵も動画もあがります。ほぼ毎日更新!
Youtube @BL小説動画 アカウントがなくても、どなたでもご覧になれます。動画を作ったときに更新!
プロフのWebサイトから、両方に飛べるので、もしよかったら!
名前が * ゆるゆ になりましたー!
中身はいっしょなので(笑)これからもどうぞよろしくお願い致しますー!
ご感想欄 、うれしくてすぐ承認を押してしまい(笑)ネタバレ 配慮できないので、ご覧になる時は、お気をつけください!
絶対に追放されたいオレと絶対に追放したくない男の攻防
藤掛ヒメノ@Pro-ZELO
BL
世は、追放ブームである。
追放の波がついに我がパーティーにもやって来た。
きっと追放されるのはオレだろう。
ついにパーティーのリーダーであるゼルドに呼び出された。
仲が良かったわけじゃないが、悪くないパーティーだった。残念だ……。
って、アレ?
なんか雲行きが怪しいんですけど……?
短編BLラブコメ。
悪役神官の俺が騎士団長に囚われるまで
二三@冷酷公爵発売中
BL
国教会の主教であるイヴォンは、ここが前世のBLゲームの世界だと気づいた。ゲームの内容は、浄化の力を持つ主人公が騎士団と共に国を旅し、魔物討伐をしながら攻略対象者と愛を深めていくというもの。自分は悪役神官であり、主人公が誰とも結ばれないノーマルルートを辿る場合に限り、破滅の道を逃れられる。そのためイヴォンは旅に同行し、主人公の恋路の邪魔を画策をする。以前からイヴォンを嫌っている団長も攻略対象者であり、気が進まないものの団長とも関わっていくうちに…。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる
本作については削除予定があるため、新規のレンタルはできません。
このユーザをミュートしますか?
※ミュートすると該当ユーザの「小説・投稿漫画・感想・コメント」が非表示になります。ミュートしたことは相手にはわかりません。またいつでもミュート解除できます。
※一部ミュート対象外の箇所がございます。ミュートの対象範囲についての詳細はヘルプにてご確認ください。
※ミュートしてもお気に入りやしおりは解除されません。既にお気に入りやしおりを使用している場合はすべて解除してからミュートを行うようにしてください。