【BL】氷の魔術師と見習い魔術師

赤眉鷲羽-washusekibi-

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氷の魔術師と見習い魔術師

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 万年雪に閉ざされた北の塔に強大すぎる魔力ゆえに心を凍らせた「氷の魔術師」が住んでいた。
 彼の体温は氷のように冷たく、触れるもの全てを凍らせてしまう。

 そこへ仕えることになったのは、南の国から来た体温が人一倍高い見習い魔術師の青年だった。
 青年は、凍てつく主人の指先にそっと自分の手を重ねる。

「冷たいですね。でも、俺が温めますから⋯⋯」

 魔術師は最初、その無謀な熱を拒んでいたが毎日欠かさず淹れられる温かい茶と青年の直向きな眼差しに胸の奥の氷が少しずつ溶け出していくのを感じた。

 ある吹雪の夜、魔力が暴走し孤独に震える氷の魔術師を青年は強く抱きしめた。
 すると氷が溶けて青々とした緑に変わった時、二人の間にだけ、春の花が咲き誇りました。
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