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忘れられない人【有希】
この生活を始めて、かなりの時間が経ったことはわかる。
多分、数ヶ月は経った。
ここにきた当初は、少し汗ばむくらいの気温だったのに、今では寒くて寒くて仕方がない。
もう、年が明けてしまったのではないか?
2月くらいになっただろうか?
痩せた体に寒さが沁みる。
人が入れ替わり立ち替わりやってくる。
そんな事にも慣れてきた。
今までの暮らしより、ご飯はしっかり食べられるし、痛みに耐えたら父親との暮らしよりマシなような気がする。
どうせ死にたい死にたいって思ってたのだから、今更自分がどうなったって知らない。
自分の感情が分からなくなってきて、何も考えられない。
「蓮也先輩…。」
ふと、1人になった時、蓮也先輩の温もりを思い出すだけだ。
忘れようとしても忘れられない。
蓮也先輩を心のどこかで求めている。
そんな自分が嫌いだ。
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