この星でいきぬく!

來帝

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旅支度と次の目標

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あれからVSEに戻り旅支度をしていた。旅の途中で荷物が持てなくなった時ように転送マーカーを改良して貨物デッキの一部を改造した荷物部屋へ送られるようにした。
送られた後荷物はあらゆるジャンル毎に自動的に仕分けられ保存することが可能になる。
取り出すときはリスト化されたデータをハンドスキャナーから選択し荷物用部屋から逆転送する形で取り出すことに。

ふと思い出し、自分の容姿を鏡で見てみる。年齢34、身長180cm、元傭兵だったので体は筋肉質、カジュアルなクラシックヘアーの黒髪。性格は温厚であるが、一度戦闘となると冷酷無慈悲に敵を倒していくことで部隊内では「クルー・シールド(残虐な盾)」と呼ばれていたことも・・・。

よし気を取り直して、次に武器だが通常武器と特殊武装に分かれる。

通常武器は日本刀型レーザーブレードに7.62×51mmNATO弾と徹甲弾APの切り替えができる自動拳銃。

特殊武装は特殊強襲用装甲歩兵兵装(Special assault for armored infantry weapons)SAW、モデルAN-4阿修羅改、AN-5羅刹(阿修羅改よりスピート重視)、AN-6鬼神(阿修羅改よりパワー重視)の3機種。

SNX-1超長距離狙撃スナイパー型阿修羅改(スナイパー仕様の阿修羅改)
本体武装 対龍用狙撃ライフル 12.7mm徹甲弾重機
装備  超望遠光学スコープ、VSS連動照準システム
以上の2種類から構成される。恐らく敵の脅威が上がれば更に改造が必要となってくるだろう。

これだけでも充分オーバーキルな気が・・・。色々やっていたら昼になってしまった。
一度、集落へ戻ってロロとネリーに話さなくてはと思いつつ集落の広場へいく。

ロロとネリーがこちらを見つけると走り寄りながら―

「あ!こっちにダイチがいたにゃ!ロロ姉さまー」
「やっと見つけたわー。」
「おお、少し用があって宇宙戦艦に戻っていたんだ。急いでいるみたいだがどうかしたのか?」
「うん、おかあさまから大体の事情は聞いたわ。それでわっち達も旅に出るか話あってみたの。家長は族長の後を継ぐために今から厳しい訓練にも参加しないといけないんだけど、おかあさまが今回は外の世界も見て回るのが試練と言ってきたからネリー共々よろしくね!」
「これからよろしくだにゃ!」
「こちらこそよろしく頼む!ってことは、ラナ、ロロ、ネリー、私の4人でパーティーが組めるな!」

ラナを交えて今後の方針を話し合った。まずは、ラナの冒険者登録をしないと正式にパーティーを組むことができないので宿場町ブリーリャへ行くことに。宿場町ブリーリャへ行く前にその少女姿は何とかならないか?とラナへ相談する。
渋々変身した姿は見た目は16歳で髪型や目の色は変わってないものの控えめな胸にスラッとした背筋の伸びたいわゆる美少女へと変わったのだ。角や羽は見えな様に魔法で隠しているらしい。

うっかりと私は「美しい・・・」と言葉に出してしまった。ラナは頬を赤くしながら「そんなに見るでない・・・このうつけ」と言われてしまった。周りからはジト目で見られて恥ずかしかった。

みんなに新しい転送マーカーを手渡したのちに、宿場町ブリーリャへと転送をする。もちろん双子は文句を言ってくるが気にしない。
早速冒険者ギルドへ行ってラナの冒険者登録を済ましてくる。しかし、いつも受付にいるはずのモモさんがいない。

「すいません、今日はモモさんお休みで?」
「申し訳ございません。前任のモモさんは他の冒険者ギルドへ移動となりましたので。何か御用でしたか?」
「ええ、モモなんと少し約束があったんですが・・・どこのギルドか教えて貰えませんか?」
「・・・。」
《本当は教えることができませんが、独り言なら・・・。城塞都市コバルトから南西に行った独立国家ブリランテというところへ行かれました。ブリランテは傭兵などの荒くれ者が多く治安もあまりよくないとの噂なので。》
《情報ありがとうございます。これはお礼です。》と言って5Gをそっと手渡す。

次の目標は独立国家ブリランテになりそうだ。



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