67 / 493
三波新、放浪編
こだわりがない毎日のその先 その6
しおりを挟む
それにしても、通行人に向かって矢を射るってのはかなり物騒な話だ。
けれども、宿屋を利用していた頃は、併設している酒場でそんな話はしょっちゅう聞いていた。
それに気配を察知することができるから、そんな危険な場所は回避していた。
荷車にトラブルが起きても自力で何とか解決できるようにしたのが裏目に出たってわけだ。
トラブルが起きるのは荷車ばかりじゃない。
人身事故のことも念頭に置くべきだった。
魔物二人と一緒に行動していくうちに、その事はいつの間にかすっかり忘れていたって訳だ。
これは俺の失態。
ヨウミのせいでも、魔物二人がいなくなったせいでもない。
「それにしてもさぁ。そんなんであんたら、大丈夫なの?」
余計な世話だ。
こんなことをして何になる。
「で、お前の目的は何だ? 荷車を置いてくのも命を失うのも真っ平ご免なんだが?」
荷車を置いて逃げ出しても、追いつかれたらそこで終わり。
力任せの抵抗だって、おそらくこっちが負ける。
口先三寸で何とか切り抜けるしかないのだが。
「まさかぁ。ただ揶揄ってみただけ。今日はあんたらで三組目。昨日は八組くらいに向かって弓飛ばしたかな?」
危険人物じゃねぇか。
よく野放しにできるな。
「みんなすぐに逃げてって面白いんだよねー」
遊び半分で人の命狙うとは。
酒場の悪質な酔っ払いより質が悪い。
「でもあんたら、大丈夫? 特にそっちの男」
お前の頭の方が大丈夫か?
誰が逃げずにその場にいられるかっての。
俺達がこうしていられるのは、その気配を感じたからだぞ?
普通なら脱兎のごとく逃げ去るわ!
「こっちの女の人は射貫く瞬間に避けたもんね。感覚鋭いってことだよね。片やあんたの暢気ぶりときたら」
「ご忠告有り難う。じゃ俺達は行くから」
「待ちなよ。あたしも暇なんだよねー。用心棒にどうだい? あたしの弓は一度に何発も撃てるよ?」
「間に合ってます。それでは」
グッ……。
荷車を牽こうとする俺の全身の力よりも、このエルフの片腕の方が力強ぇってのか?
「どう? 結構力あるでしょ」
「ぐ……。用心棒を雇う金もありませんので、失礼したいんですがね……」
「ひょっとして、用心棒してあげるからご飯食べさせてって話?」
「な……」
面倒くせぇ奴だな。
在庫なら貯蔵庫にいくつかある。
具入りのおにぎりを二個くらいくれてやったら離れてくれるかな?
とか考えてる最中に、どこかからお腹の虫が聞こえてきた。
何かが擦れた音でもなく、もちろんおならなどの生理現象でもない。
「う……」
女エルフの黒みがかった紫色の肌の顔が赤くなっていく。
それだけでもう十分わかった。
「食いもん置いて行け、とか思いながら弓を飛ばしたのか」
「うっ……」
「アラタ、あまり責めないであげて」
頭が可哀そうな子だから?
「種族本来の肌とか表面の色が灰色なら問題ないけど、灰色の天馬とか灰色のエルフとか、本来の色じゃない灰色の種族は不吉な象徴みたいに思われちゃうのよね。近づいただけでも逃げていく人も多いし、逆に返り討ちにしてやるって人も多いの」
遠くから弓を射て、腰抜かしたところで近づいて、か。
「その自慢の弓で獲物を狩って飯作ったらいいだろうが」
「う……」
「火を通すだけじゃ味気ないんじゃない? 獲物だっていつでもどこでも仕留められるわけでもないでしょうし」
ヨウミのやつ、妙に女エルフの肩を持つな。
あの二人がいなくなって寂しくなったのか。
その代役にするなら、逆にこいつが可哀そうだろうよ。
だがとりあえず……。
「腹減ってんならちょっと待ってろ。飲み水もつけてやるか」
まだ売り物にはなるし、収納した物は劣化させない貯蔵庫の中にある。
だが売り物にするのは、作り立ての物がいい。
古い物はさっさと処分する方がいい。
そいつを、荷車の方に周らせて待たせる。
「……ここに座りながらでも食いな。あとは、何か仕事でも見つけて……」
「あ、ありがと……」
最初の図太そうな態度はどこへやら、だ。
ハトが豆鉄砲食らったような顔で、両手で大事そうにおにぎり二個の包みを受け取った。
人から親切にされたこと……ないんだろうな。
まぁそれは人のこと言えないが。
「でもアラタ。その子にはそれは無理だよ」
「なんで?」
「魔物ってひとまとめで呼んでも、生活形態は様々だもん。エルフとかセントールとか、知性が高い種族はそれぞれのコミュニティがあるからね」
「でも今まで遭遇したことはなかったが」
「向こうから近寄ろうとはしないから。こっちから近寄ろうとしても、とんでもない山奥にいるから行くに行けないのね」
人間と距離をかなりおいての生活か。
見方を変えれば、人間が絶滅しても何の問題もない、というわけか。
「でもこうして向こうから近づいてきてるじゃないか。それにもし本当に人間が彼らにとって必要としないなら、その存在すら知られることはないんじゃないのか?」
「いるから知られることになるのよ。自分の社会の中で生活することができない種族が」
「……生活を許されない種族、か」
「……そういうことね。そんな種族が、自分から他種族の社会に入り込む気はないし、その気があったとしてもその社会が受け入れるかどうかも分からない。受け入れ態勢ができているとしても、当人の気が引けてしまうこともあったりする」
こっちの世界じゃ民族の難民受け入れで問題が起きている地域、国がある。
同じ人間の種族の間であってもだ。
他種族の社会があるこの世界だと尚更問題が難しくなるんだろうな。
「何これ! 美味しい!」
っていきなりびっくりするわ!
って……美味しい?
まぁ何だ……、どんだけ今までわびしい食生活送ってきたんだよ。
えっとそいつは確か……、シャケとタラコか?
「……今はこんなににこやかにおにぎり頬張ってるけど、もし私達と出逢わなかったら……山賊みたいな生活になってたかもね」
「通行人の命を狙って、か」
「可愛らしく笑ってるけど……、二度とそんな顔ができなくなる人生になってたかもね」
おいこらちょっと待て。
なってたかもね、って、こいつに用心棒を頼むの決定したようなこと言うなよ。
「待て。待て待て」
「この子の手配書、全国に回るかもしれないってことよ? アラタみたいな冤罪とかじゃなく。悪いことをしたから手配される。これは当たり前のことだけど……この子に他に生きる手立てがあったなら……」
エルフじゃなかったら、まぁ可愛い女の子だ。
その女の子が両手に一個ずつおにぎりを鷲掴みにして同時に両方ぱくついている。
ふた昔どころか大昔のアニメの飯の食い方じゃあるまいし。
食べ終わって水も飲み干す。
満足げな顔をするのも一瞬。
すぐにしょげた顔になる。
美味しいと評価したおにぎりをもう口にすることはできない、とでも思っているんだろう。
「あの……用心棒とか、ほ、ほしいよな? あ、あのおにぎりで仕事してやるからさ……」
何だよこの態度。
上からなんだか下からなんだか分かんねぇな。
「よ、用心棒に限らず、あたしにできる仕事なら、何だって任せてくれてもいいんだぜ?」
桃太郎のきび団子じゃあるまいし。
まぁ、いいか。
飯を食うための仕事が欲しい。
けどその肌の色で、自分の社会でも人の社会でも仕事は見つけられない。
やる気はある。
給料不要、飯で十分ってんなら、まぁ、な。
「……じゃあ俺達から頼む仕事、嫌になったらお別れということで、それまでは頼むか」
「やったーっ」
何でヨウミが喜ぶ?
まったく……。
「そ、そっちがあたしの仕事っぷりを気に入るんなら、ずっとやってもいいんだぜ?」
人間社会に害を為さずに済み、それによる種族間の争いの種が一つ減るのならそれでもいいか。
「あたしはマッキー。よろしくな。あんたたちは?」
あ、こいつは名前持ってたのか。
テンちゃんはそうじゃなかったもんな。
言葉を言えなかったライムも。
「三波新だ。大概アラタって呼んでるな」
「あたしはヨウミ・エイス。ヨウミでいいわよ? よろしくね」
「じゃあ早速がんばっちゃおうかな?」
俺を押しのけて荷車の梶棒を掴むと、鼻歌交じりに荷車を牽き始めた。
身長は俺よりもあるが細身の体付き。
それのどこにそんな筋力があるんだ。
って……。
「俺達を置いていくなーっ!」
……どうかこいつが、どこかが抜けてる子じゃありませんようにっ!
けれども、宿屋を利用していた頃は、併設している酒場でそんな話はしょっちゅう聞いていた。
それに気配を察知することができるから、そんな危険な場所は回避していた。
荷車にトラブルが起きても自力で何とか解決できるようにしたのが裏目に出たってわけだ。
トラブルが起きるのは荷車ばかりじゃない。
人身事故のことも念頭に置くべきだった。
魔物二人と一緒に行動していくうちに、その事はいつの間にかすっかり忘れていたって訳だ。
これは俺の失態。
ヨウミのせいでも、魔物二人がいなくなったせいでもない。
「それにしてもさぁ。そんなんであんたら、大丈夫なの?」
余計な世話だ。
こんなことをして何になる。
「で、お前の目的は何だ? 荷車を置いてくのも命を失うのも真っ平ご免なんだが?」
荷車を置いて逃げ出しても、追いつかれたらそこで終わり。
力任せの抵抗だって、おそらくこっちが負ける。
口先三寸で何とか切り抜けるしかないのだが。
「まさかぁ。ただ揶揄ってみただけ。今日はあんたらで三組目。昨日は八組くらいに向かって弓飛ばしたかな?」
危険人物じゃねぇか。
よく野放しにできるな。
「みんなすぐに逃げてって面白いんだよねー」
遊び半分で人の命狙うとは。
酒場の悪質な酔っ払いより質が悪い。
「でもあんたら、大丈夫? 特にそっちの男」
お前の頭の方が大丈夫か?
誰が逃げずにその場にいられるかっての。
俺達がこうしていられるのは、その気配を感じたからだぞ?
普通なら脱兎のごとく逃げ去るわ!
「こっちの女の人は射貫く瞬間に避けたもんね。感覚鋭いってことだよね。片やあんたの暢気ぶりときたら」
「ご忠告有り難う。じゃ俺達は行くから」
「待ちなよ。あたしも暇なんだよねー。用心棒にどうだい? あたしの弓は一度に何発も撃てるよ?」
「間に合ってます。それでは」
グッ……。
荷車を牽こうとする俺の全身の力よりも、このエルフの片腕の方が力強ぇってのか?
「どう? 結構力あるでしょ」
「ぐ……。用心棒を雇う金もありませんので、失礼したいんですがね……」
「ひょっとして、用心棒してあげるからご飯食べさせてって話?」
「な……」
面倒くせぇ奴だな。
在庫なら貯蔵庫にいくつかある。
具入りのおにぎりを二個くらいくれてやったら離れてくれるかな?
とか考えてる最中に、どこかからお腹の虫が聞こえてきた。
何かが擦れた音でもなく、もちろんおならなどの生理現象でもない。
「う……」
女エルフの黒みがかった紫色の肌の顔が赤くなっていく。
それだけでもう十分わかった。
「食いもん置いて行け、とか思いながら弓を飛ばしたのか」
「うっ……」
「アラタ、あまり責めないであげて」
頭が可哀そうな子だから?
「種族本来の肌とか表面の色が灰色なら問題ないけど、灰色の天馬とか灰色のエルフとか、本来の色じゃない灰色の種族は不吉な象徴みたいに思われちゃうのよね。近づいただけでも逃げていく人も多いし、逆に返り討ちにしてやるって人も多いの」
遠くから弓を射て、腰抜かしたところで近づいて、か。
「その自慢の弓で獲物を狩って飯作ったらいいだろうが」
「う……」
「火を通すだけじゃ味気ないんじゃない? 獲物だっていつでもどこでも仕留められるわけでもないでしょうし」
ヨウミのやつ、妙に女エルフの肩を持つな。
あの二人がいなくなって寂しくなったのか。
その代役にするなら、逆にこいつが可哀そうだろうよ。
だがとりあえず……。
「腹減ってんならちょっと待ってろ。飲み水もつけてやるか」
まだ売り物にはなるし、収納した物は劣化させない貯蔵庫の中にある。
だが売り物にするのは、作り立ての物がいい。
古い物はさっさと処分する方がいい。
そいつを、荷車の方に周らせて待たせる。
「……ここに座りながらでも食いな。あとは、何か仕事でも見つけて……」
「あ、ありがと……」
最初の図太そうな態度はどこへやら、だ。
ハトが豆鉄砲食らったような顔で、両手で大事そうにおにぎり二個の包みを受け取った。
人から親切にされたこと……ないんだろうな。
まぁそれは人のこと言えないが。
「でもアラタ。その子にはそれは無理だよ」
「なんで?」
「魔物ってひとまとめで呼んでも、生活形態は様々だもん。エルフとかセントールとか、知性が高い種族はそれぞれのコミュニティがあるからね」
「でも今まで遭遇したことはなかったが」
「向こうから近寄ろうとはしないから。こっちから近寄ろうとしても、とんでもない山奥にいるから行くに行けないのね」
人間と距離をかなりおいての生活か。
見方を変えれば、人間が絶滅しても何の問題もない、というわけか。
「でもこうして向こうから近づいてきてるじゃないか。それにもし本当に人間が彼らにとって必要としないなら、その存在すら知られることはないんじゃないのか?」
「いるから知られることになるのよ。自分の社会の中で生活することができない種族が」
「……生活を許されない種族、か」
「……そういうことね。そんな種族が、自分から他種族の社会に入り込む気はないし、その気があったとしてもその社会が受け入れるかどうかも分からない。受け入れ態勢ができているとしても、当人の気が引けてしまうこともあったりする」
こっちの世界じゃ民族の難民受け入れで問題が起きている地域、国がある。
同じ人間の種族の間であってもだ。
他種族の社会があるこの世界だと尚更問題が難しくなるんだろうな。
「何これ! 美味しい!」
っていきなりびっくりするわ!
って……美味しい?
まぁ何だ……、どんだけ今までわびしい食生活送ってきたんだよ。
えっとそいつは確か……、シャケとタラコか?
「……今はこんなににこやかにおにぎり頬張ってるけど、もし私達と出逢わなかったら……山賊みたいな生活になってたかもね」
「通行人の命を狙って、か」
「可愛らしく笑ってるけど……、二度とそんな顔ができなくなる人生になってたかもね」
おいこらちょっと待て。
なってたかもね、って、こいつに用心棒を頼むの決定したようなこと言うなよ。
「待て。待て待て」
「この子の手配書、全国に回るかもしれないってことよ? アラタみたいな冤罪とかじゃなく。悪いことをしたから手配される。これは当たり前のことだけど……この子に他に生きる手立てがあったなら……」
エルフじゃなかったら、まぁ可愛い女の子だ。
その女の子が両手に一個ずつおにぎりを鷲掴みにして同時に両方ぱくついている。
ふた昔どころか大昔のアニメの飯の食い方じゃあるまいし。
食べ終わって水も飲み干す。
満足げな顔をするのも一瞬。
すぐにしょげた顔になる。
美味しいと評価したおにぎりをもう口にすることはできない、とでも思っているんだろう。
「あの……用心棒とか、ほ、ほしいよな? あ、あのおにぎりで仕事してやるからさ……」
何だよこの態度。
上からなんだか下からなんだか分かんねぇな。
「よ、用心棒に限らず、あたしにできる仕事なら、何だって任せてくれてもいいんだぜ?」
桃太郎のきび団子じゃあるまいし。
まぁ、いいか。
飯を食うための仕事が欲しい。
けどその肌の色で、自分の社会でも人の社会でも仕事は見つけられない。
やる気はある。
給料不要、飯で十分ってんなら、まぁ、な。
「……じゃあ俺達から頼む仕事、嫌になったらお別れということで、それまでは頼むか」
「やったーっ」
何でヨウミが喜ぶ?
まったく……。
「そ、そっちがあたしの仕事っぷりを気に入るんなら、ずっとやってもいいんだぜ?」
人間社会に害を為さずに済み、それによる種族間の争いの種が一つ減るのならそれでもいいか。
「あたしはマッキー。よろしくな。あんたたちは?」
あ、こいつは名前持ってたのか。
テンちゃんはそうじゃなかったもんな。
言葉を言えなかったライムも。
「三波新だ。大概アラタって呼んでるな」
「あたしはヨウミ・エイス。ヨウミでいいわよ? よろしくね」
「じゃあ早速がんばっちゃおうかな?」
俺を押しのけて荷車の梶棒を掴むと、鼻歌交じりに荷車を牽き始めた。
身長は俺よりもあるが細身の体付き。
それのどこにそんな筋力があるんだ。
って……。
「俺達を置いていくなーっ!」
……どうかこいつが、どこかが抜けてる子じゃありませんようにっ!
0
あなたにおすすめの小説
【完結】魔物をテイムしたので忌み子と呼ばれ一族から追放された最弱テイマー~今頃、お前の力が必要だと言われても魔王の息子になったのでもう遅い~
柊彼方
ファンタジー
「一族から出ていけ!」「お前は忌み子だ! 俺たちの子じゃない!」
テイマーのエリート一族に生まれた俺は一族の中で最弱だった。
この一族は十二歳になると獣と契約を交わさないといけない。
誰にも期待されていなかった俺は自分で獣を見つけて契約を交わすことに成功した。
しかし、一族のみんなに見せるとそれは『獣』ではなく『魔物』だった。
その瞬間俺は全ての関係を失い、一族、そして村から追放され、野原に捨てられてしまう。
だが、急な展開過ぎて追いつけなくなった俺は最初は夢だと思って行動することに。
「やっと来たか勇者! …………ん、子供?」
「貴方がマオウさんですね! これからお世話になります!」
これは魔物、魔族、そして魔王と一緒に暮らし、いずれ世界最強のテイマー、冒険者として名をとどろかせる俺の物語
2月28日HOTランキング9位!
3月1日HOTランキング6位!
本当にありがとうございます!
貴族令嬢、転生十秒で家出します。目指せ、おひとり様スローライフ
凜
ファンタジー
第18回ファンタジー小説大賞にて奨励賞を頂きました。ありがとうございます!
貴族令嬢に転生したリルは、前世の記憶に混乱しつつも今世で恵まれていない環境なことに気が付き、突発で家出してしまう。
前世の社畜生活で疲れていたため、山奥で魔法の才能を生かしスローライフを目指すことにした。しかししょっぱなから魔物に襲われ、元王宮魔法士と出会ったり、はては皇子までやってきてと、なんだかスローライフとは違う毎日で……?
異世界でぼっち生活をしてたら幼女×2を拾ったので養うことにした【改稿版】
きたーの(旧名:せんせい)
ファンタジー
自身のクラスが勇者召喚として呼ばれたのに乗り遅れてお亡くなりになってしまった主人公。
その瞬間を偶然にも神が見ていたことでほぼ不老不死に近い能力を貰い異世界へ!
約2万年の時を、ぼっちで過ごしていたある日、いつも通り森を闊歩していると2人の子供(幼女)に遭遇し、そこから主人公の物語が始まって行く……。
―――
当作品は過去作品の改稿版です。情景描写等を厚くしております。
なお、投稿規約に基づき既存作品に関しては非公開としておりますためご理解のほどよろしくお願いいたします。
アワセワザ! ~異世界乳幼女と父は、二人で強く生きていく~
eggy
ファンタジー
もと魔狩人《まかりびと》ライナルトは大雪の中、乳飲み子を抱いて村に入った。
村では魔獣や獣に被害を受けることが多く、村人たちが生活と育児に協力する代わりとして、害獣狩りを依頼される。
ライナルトは村人たちの威力の低い攻撃魔法と協力して大剣を振るうことで、害獣狩りに挑む。
しかし年々増加、凶暴化してくる害獣に、低威力の魔法では対処しきれなくなってくる。
まだ赤ん坊の娘イェッタは何処からか降りてくる『知識』に従い、魔法の威力増加、複数合わせた使用法を工夫して、父親を援助しようと考えた。
幼い娘と父親が力を合わせて害獣や強敵に挑む、冒険ファンタジー。
「カクヨム」「小説家になろう」にも掲載しています。
お前には才能が無いと言われて公爵家から追放された俺は、前世が最強職【奪盗術師】だったことを思い出す ~今さら謝られても、もう遅い~
志鷹 志紀
ファンタジー
「お前には才能がない」
この俺アルカは、父にそう言われて、公爵家から追放された。
父からは無能と蔑まれ、兄からは酷いいじめを受ける日々。
ようやくそんな日々と別れられ、少しばかり嬉しいが……これからどうしようか。
今後の不安に悩んでいると、突如として俺の脳内に記憶が流れた。
その時、前世が最強の【奪盗術師】だったことを思い出したのだ。
幼女はリペア(修復魔法)で無双……しない
しろこねこ
ファンタジー
田舎の小さな村・セデル村に生まれた貧乏貴族のリナ5歳はある日魔法にめざめる。それは貧乏村にとって最強の魔法、リペア、修復の魔法だった。ちょっと説明がつかないでたらめチートな魔法でリナは覇王を目指……さない。だって平凡が1番だもん。騙され上手な父ヘンリーと脳筋な兄カイル、スーパー執事のゴフじいさんと乙女なおかんマール婆さんとの平和で凹凸な日々の話。
「お前の戦い方は地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん、その正体は大陸を震撼させた伝説の暗殺者。
夏見ナイ
ファンタジー
「地味すぎる」とギルドをクビになったおっさん冒険者アラン(40)。彼はこれを機に、血塗られた過去を捨てて辺境の村で静かに暮らすことを決意する。その正体は、10年前に姿を消した伝説の暗殺者“神の影”。
もう戦いはこりごりなのだが、体に染みついた暗殺術が無意識に発動。気配だけでチンピラを黙らせ、小石で魔物を一撃で仕留める姿が「神業」だと勘違いされ、噂が噂を呼ぶ。
純粋な少女には師匠と慕われ、元騎士には神と崇められ、挙句の果てには王女や諸国の密偵まで押しかけてくる始末。本人は畑仕事に精を出したいだけなのに、彼の周りでは勝手に伝説が更新されていく!
最強の元暗殺者による、勘違いスローライフファンタジー、開幕!
10歳で記憶喪失になったけど、チート従魔たちと異世界ライフを楽しみます(リメイク版)
犬社護
ファンタジー
10歳の咲耶(さや)は家族とのキャンプ旅行で就寝中、豪雨の影響で発生した土石流に巻き込まれてしまう。
意識が浮上して目覚めると、そこは森の中。
彼女は10歳の見知らぬ少女となっており、その子の記憶も喪失していたことで、自分が異世界に転生していることにも気づかず、何故深い森の中にいるのかもわからないまま途方に暮れてしまう。
そんな状況の中、森で知り合った冒険者ベイツと霊鳥ルウリと出会ったことで、彼女は徐々に自分の置かれている状況を把握していく。持ち前の明るくてのほほんとしたマイペースな性格もあって、咲耶は前世の知識を駆使して、徐々に異世界にも慣れていくのだが、そんな彼女に転機が訪れる。それ以降、これまで不明だった咲耶自身の力も解放され、様々な人々や精霊、魔物たちと出会い愛されていく。
これは、ちょっぴり天然な《咲耶》とチート従魔たちとのまったり異世界物語。
○○○
旧版を基に再編集しています。
第二章(16話付近)以降、完全オリジナルとなります。
旧版に関しては、8月1日に削除予定なのでご注意ください。
この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
ユーザ登録のメリット
- 毎日¥0対象作品が毎日1話無料!
- お気に入り登録で最新話を見逃さない!
- しおり機能で小説の続きが読みやすい!
1~3分で完了!
無料でユーザ登録する
すでにユーザの方はログイン
閉じる