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店の日常編
冒険者についての勉強会 とりあえず今回の勉強は大雑把にこんなとこまで
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「落ち着け、アラタ。そもそも依頼を受け付ける施設……まぁメジャーなところは斡旋所、酒場あたりだが、依頼を受け付ける側だって、そんな依頼はお断りするに決まってる。例えばアラタの店の魔物の体の一部を取って来てくれ、なんて依頼なんか、誰だって引き受けるつもりはない。その対象だってアラタの店に限らんし」
「そうそう。誰それの家で使役してる魔物を手に入れてくれって依頼なんざ、誰だって引き受けるつもりはねぇよ。間違いなく失敗するし、成功させようのねぇ依頼だからな」
フェリク以外の冒険者からも同じ意見が出た。
つまり、冒険者達の一般常識的な範囲ってことなんだろうな。
「大体、建物だろうが魔物だろうが家具だろうが、人の物を奪うこと自体犯罪だからな? 俺らだって、世のため人のため、より多くの人に喜んでもらいたい仕事をしたいさ。特定の誰かしか喜ばない仕事はしたくはないし」
「彼女でもかー?」
「いや、今は茶化せる場じゃねぇだろ」
冒険者達同士で何やらやり取りしてる。
まぁそれはほっといていいが……。
彼らには彼らの風紀ってもんがあるんだな。
それはしっかり守られてるってわけか。
「だから、そういう依頼預かり所から請け負う冒険者達は、そんな犯罪に加担することは絶対にないってことだ」
「おい、ちょっと待て。そんなところ経由で受ける仕事については、だろ? 個人的に頼まれることはないのか?」
「頼まれて引き受ける奴は、そりゃもう冒険者じゃなくて、闇の仕事人とかって呼ばれる別の職業だな」
「そんな奴らに付け狙われることもある……ってことだよな……」
誰もが口を揃えて言う。
こいつらはレアな魔物だってな。
……その事だったんだ。
紅丸の一件で一瞬よぎった不安ってのは。
だが今の話の通りなら、冒険者全員は、たとえ依頼があろうとも人の物には手を出さないってことだ。
ただ唯一気に入らないのは、法律上の解釈だ。
俺の仲間を仲間として見ず、俺の所有物とするってのがな。
「あとアラタが恐らく気にするだろうことは……俺達冒険者とその仕事人の区別ってとこか?」
あ、あぁ。
そうだな。
冒険者っつってもいろんな格好をしてる。
制服があるわけじゃなし、国から支給されたお揃いの装備をつけてるわけでもなし。
感じ取れる気配から感情を読み取り、そこから本音を見極めることもできるが、俺だからできること。
俺が店を留守にしてこいつらと離れる間、こいつらはその見極めができないから用心の仕様がない。
ほぼ毎日、ススキモドキから米を収穫し洗米する。
不在の時間を狙おうと思えば狙えなくはない。
「怪しいと思ったら、冒険者ギルドに連絡すりゃいいさ。自称冒険者と名乗る奴らの中で、怪しい奴と思ったら遠慮なくギルドへの登録名を聞きゃいいさ」
「そうそう。疑われてる、とは思うが、ギルドの登録名を教えるってのは、教える方にもメリットはある」
「メリット? あるのか?」
「おぉ、あるとも。名を名乗るってことだぜ? 一々自分の名前を周りに伝えながら歩き回る奴もいねぇだろ。誰かから聞かれなきゃ名乗ることはねぇし、誰かに自分の名前を言う機会ってのは、意外と少ねぇ。依頼を引き受けたときは、依頼人に伝えることはねぇ。受付にしか言わねぇもんな」
意外だな。
いや、ちょっと待て。
「直接冒険者に依頼して、それを引き受けることはないっつってたな?」
「ん? さっきの話か? まぁそうだな」
「一回直に頼んだことがあるぞ? あん時は何で引き受けてくれたんだ?」
「へぇ? どんな時だ?」
「あ、あの時ね? アラタ」
ヨウミも思い出したか。
俺の命を付け狙うようなことまでは考えなかったろうが、商人ギルドの差し金が俺達の泊まる宿に来たことがあった。
気配でそれを察したが、その場に居合わせて馴れ馴れしく近づいてきた酔っぱらいの冒険者に頼んだことがあったな。
ただの酔っぱらいかと思いきや、今ではすっかり常連の……本人に言わせりゃあの頃からの常連のゲンオウだ。
あの頃は何人かのパーティを組んでたっけな。
「そりゃアラタ達の身を守るってことだろ? アラタ達を逃がす、となると、ちと話は違ってたかもしんねぇけどな」
「あの時はせっかくの宿だもん。逃げる手はなかったわよね?」
「風呂にも入りたかった、んだよな?」
「何であたしにそれ擦り付けるのよ」
いや、何となく。
「前は行商だっけ? 行商人でギルドに入ってないって人もいるからな。そこら辺のはっきりした基準って、俺らにもよく分からん。相手がギルド関連じゃなくて保安官だったら、間違いなくその依頼は断られたろうな」
そりゃそうだ。
保安官に追われるってことは、犯罪者も同然だからな。
「ま、冒険者以外の職業のふりをしてる場合もある。怪しけりゃその職種のギルドに問い合わせりゃ済むこった。いやな顔されたら、問い合わせるために名前を聞くんだって言ってやれ。それでも拒否するようなら、そいつはもうアウトだ。ひっ捕らえて保安官に引き渡しゃ、相手によっては報奨金をもらえるかもよ?」
そいつぁいいことを聞いた。
こいつら全員揃ってたら、そんな仕事はお茶の子さいさいだろ。
あれ?
でも待てよ?
「真っ当な仕事をして、副業でその仕事人とやらをやってる奴もいるんじゃねぇの?」
「それはないな。身バレとかしやすくなるだろうしな」
「そんな奴は一時期何人かいたけど、そんなに長く活動できなかったって話だ。以来全く聞かなくなったぜ? もっともそういう職に就いても、仕事がなきゃやってないも同然だしな」
それは、俺の杞憂ってことでいいか。
ま、俺が不在の時間だって長くはねぇ。
通話機もあるしな。
「アラタ、ほかに何か心配事とかあるか?」
あ、あぁ、そうだった。
俺のために講義してくれてたんだもんな。
一応念のために聞いてみるか。
これまでのフィリクの話は、魔族以外の魔物と人間。
具体例を挙げれば、おにぎりの店の従業員であり、魔物の仲間であるこいつらと人間との話が当てはまる。
魔族の中に入らない魔物の立場だ。
じゃあ……
「じゃあ人間と魔族の間で、魔物の体の一部に高い価値があったり、その逆があったりして、それを狙いに来るようなことがあったらどうなるんだ?」
「あ? そりゃもう戦争状態だろうな。人間の内臓が、我ら魔族の病気の治癒に役に立つ、なんて言われて襲い掛かってきたら、その魔族みんなを撃退しなきゃこっちが安心できん」
たとえ噂話でもそれを事実と信じ込まれたら、こっちは魔族の襲撃を被害なしに守りきるなんてできっこねぇんじゃねぇのか?
ましてやそんな噂話なんて、いつどこから発生するか分からん。
いつも戦争の準備をしなきゃならん。
それに、俺らの場合は更に特殊だ。
魔族同士、あるいは魔族と魔物の間でそんな噂が流れたら……。
「まぁ今じゃその区域……まぁ国だな。国単位と魔族の種族ごとの間で、互いの存在を尊重するっていう友好条約を交わしてるのが今の世界情勢だな」
「そういうことだから、アラタんとこの連中に手を出そうとすること自体犯罪だしな」
まぁ……良識のある奴なら手出しすることはないってことだな。
「言っとくが、魔物の体の一部は、本っ当に価値のある物も多い。魔物討伐の依頼の人気が高いのは、ほっときゃ人の命に関わるし、奪っても誰からも文句がなく、逆に喜んでくれる人が多いからだ。もちろん依頼の危険度は高いが、誰かと仲のいい魔物や飼い馴らしてる魔物を奪うようなことがあったら、すぐ足がつく上いろんな方面から恨まれる。それ目当てにアラタんとこに行こうとするのは、まずあり得ん」
まぁ……そういうことなら、ある程度は安心していいか?
もっとも怪しげな奴が来たらちょいと突いて感情的にさせりゃ、その思いは丸裸にできるわけだから問題ないとして……。
「にしても、妙に荒っぽいかったな、アラタ」
「ん? 荒っぽい?」
何のことだ?
無愛想、とかだったら納得できるが。
「魔物達の扱いの説明の時とかさ、ムキになってたじゃねぇか。まぁ仲間思いってのは分かったけどよ」
む……。
そ、そんなこたぁねぇだろうが……。
「あー……そりゃお前、あれだ」
「いやー、これでもまだ穏やかになった方ですよー?」
いきなりヨウミは何を言い出す?
「みんなが目の届かない所で危険な目に遭ってるって知った時は、一般人と変わらないのに後先考えず、それこそ魔物に襲われてるところに救援に向かおうとするし。それがただいきり立つくらいで終わるんだから、随分穏やかなもんですよ?」
おいこらいきなり何を言い出す。
「そりゃアラタの首に手綱つけておかねぇと、いろいろと危なっかしくてしょーがねぇな、なぁアラタ」
うるせぇ!
ニヤニヤしながら下らねぇこと言ってんじゃねぇ!
「そうそう。誰それの家で使役してる魔物を手に入れてくれって依頼なんざ、誰だって引き受けるつもりはねぇよ。間違いなく失敗するし、成功させようのねぇ依頼だからな」
フェリク以外の冒険者からも同じ意見が出た。
つまり、冒険者達の一般常識的な範囲ってことなんだろうな。
「大体、建物だろうが魔物だろうが家具だろうが、人の物を奪うこと自体犯罪だからな? 俺らだって、世のため人のため、より多くの人に喜んでもらいたい仕事をしたいさ。特定の誰かしか喜ばない仕事はしたくはないし」
「彼女でもかー?」
「いや、今は茶化せる場じゃねぇだろ」
冒険者達同士で何やらやり取りしてる。
まぁそれはほっといていいが……。
彼らには彼らの風紀ってもんがあるんだな。
それはしっかり守られてるってわけか。
「だから、そういう依頼預かり所から請け負う冒険者達は、そんな犯罪に加担することは絶対にないってことだ」
「おい、ちょっと待て。そんなところ経由で受ける仕事については、だろ? 個人的に頼まれることはないのか?」
「頼まれて引き受ける奴は、そりゃもう冒険者じゃなくて、闇の仕事人とかって呼ばれる別の職業だな」
「そんな奴らに付け狙われることもある……ってことだよな……」
誰もが口を揃えて言う。
こいつらはレアな魔物だってな。
……その事だったんだ。
紅丸の一件で一瞬よぎった不安ってのは。
だが今の話の通りなら、冒険者全員は、たとえ依頼があろうとも人の物には手を出さないってことだ。
ただ唯一気に入らないのは、法律上の解釈だ。
俺の仲間を仲間として見ず、俺の所有物とするってのがな。
「あとアラタが恐らく気にするだろうことは……俺達冒険者とその仕事人の区別ってとこか?」
あ、あぁ。
そうだな。
冒険者っつってもいろんな格好をしてる。
制服があるわけじゃなし、国から支給されたお揃いの装備をつけてるわけでもなし。
感じ取れる気配から感情を読み取り、そこから本音を見極めることもできるが、俺だからできること。
俺が店を留守にしてこいつらと離れる間、こいつらはその見極めができないから用心の仕様がない。
ほぼ毎日、ススキモドキから米を収穫し洗米する。
不在の時間を狙おうと思えば狙えなくはない。
「怪しいと思ったら、冒険者ギルドに連絡すりゃいいさ。自称冒険者と名乗る奴らの中で、怪しい奴と思ったら遠慮なくギルドへの登録名を聞きゃいいさ」
「そうそう。疑われてる、とは思うが、ギルドの登録名を教えるってのは、教える方にもメリットはある」
「メリット? あるのか?」
「おぉ、あるとも。名を名乗るってことだぜ? 一々自分の名前を周りに伝えながら歩き回る奴もいねぇだろ。誰かから聞かれなきゃ名乗ることはねぇし、誰かに自分の名前を言う機会ってのは、意外と少ねぇ。依頼を引き受けたときは、依頼人に伝えることはねぇ。受付にしか言わねぇもんな」
意外だな。
いや、ちょっと待て。
「直接冒険者に依頼して、それを引き受けることはないっつってたな?」
「ん? さっきの話か? まぁそうだな」
「一回直に頼んだことがあるぞ? あん時は何で引き受けてくれたんだ?」
「へぇ? どんな時だ?」
「あ、あの時ね? アラタ」
ヨウミも思い出したか。
俺の命を付け狙うようなことまでは考えなかったろうが、商人ギルドの差し金が俺達の泊まる宿に来たことがあった。
気配でそれを察したが、その場に居合わせて馴れ馴れしく近づいてきた酔っぱらいの冒険者に頼んだことがあったな。
ただの酔っぱらいかと思いきや、今ではすっかり常連の……本人に言わせりゃあの頃からの常連のゲンオウだ。
あの頃は何人かのパーティを組んでたっけな。
「そりゃアラタ達の身を守るってことだろ? アラタ達を逃がす、となると、ちと話は違ってたかもしんねぇけどな」
「あの時はせっかくの宿だもん。逃げる手はなかったわよね?」
「風呂にも入りたかった、んだよな?」
「何であたしにそれ擦り付けるのよ」
いや、何となく。
「前は行商だっけ? 行商人でギルドに入ってないって人もいるからな。そこら辺のはっきりした基準って、俺らにもよく分からん。相手がギルド関連じゃなくて保安官だったら、間違いなくその依頼は断られたろうな」
そりゃそうだ。
保安官に追われるってことは、犯罪者も同然だからな。
「ま、冒険者以外の職業のふりをしてる場合もある。怪しけりゃその職種のギルドに問い合わせりゃ済むこった。いやな顔されたら、問い合わせるために名前を聞くんだって言ってやれ。それでも拒否するようなら、そいつはもうアウトだ。ひっ捕らえて保安官に引き渡しゃ、相手によっては報奨金をもらえるかもよ?」
そいつぁいいことを聞いた。
こいつら全員揃ってたら、そんな仕事はお茶の子さいさいだろ。
あれ?
でも待てよ?
「真っ当な仕事をして、副業でその仕事人とやらをやってる奴もいるんじゃねぇの?」
「それはないな。身バレとかしやすくなるだろうしな」
「そんな奴は一時期何人かいたけど、そんなに長く活動できなかったって話だ。以来全く聞かなくなったぜ? もっともそういう職に就いても、仕事がなきゃやってないも同然だしな」
それは、俺の杞憂ってことでいいか。
ま、俺が不在の時間だって長くはねぇ。
通話機もあるしな。
「アラタ、ほかに何か心配事とかあるか?」
あ、あぁ、そうだった。
俺のために講義してくれてたんだもんな。
一応念のために聞いてみるか。
これまでのフィリクの話は、魔族以外の魔物と人間。
具体例を挙げれば、おにぎりの店の従業員であり、魔物の仲間であるこいつらと人間との話が当てはまる。
魔族の中に入らない魔物の立場だ。
じゃあ……
「じゃあ人間と魔族の間で、魔物の体の一部に高い価値があったり、その逆があったりして、それを狙いに来るようなことがあったらどうなるんだ?」
「あ? そりゃもう戦争状態だろうな。人間の内臓が、我ら魔族の病気の治癒に役に立つ、なんて言われて襲い掛かってきたら、その魔族みんなを撃退しなきゃこっちが安心できん」
たとえ噂話でもそれを事実と信じ込まれたら、こっちは魔族の襲撃を被害なしに守りきるなんてできっこねぇんじゃねぇのか?
ましてやそんな噂話なんて、いつどこから発生するか分からん。
いつも戦争の準備をしなきゃならん。
それに、俺らの場合は更に特殊だ。
魔族同士、あるいは魔族と魔物の間でそんな噂が流れたら……。
「まぁ今じゃその区域……まぁ国だな。国単位と魔族の種族ごとの間で、互いの存在を尊重するっていう友好条約を交わしてるのが今の世界情勢だな」
「そういうことだから、アラタんとこの連中に手を出そうとすること自体犯罪だしな」
まぁ……良識のある奴なら手出しすることはないってことだな。
「言っとくが、魔物の体の一部は、本っ当に価値のある物も多い。魔物討伐の依頼の人気が高いのは、ほっときゃ人の命に関わるし、奪っても誰からも文句がなく、逆に喜んでくれる人が多いからだ。もちろん依頼の危険度は高いが、誰かと仲のいい魔物や飼い馴らしてる魔物を奪うようなことがあったら、すぐ足がつく上いろんな方面から恨まれる。それ目当てにアラタんとこに行こうとするのは、まずあり得ん」
まぁ……そういうことなら、ある程度は安心していいか?
もっとも怪しげな奴が来たらちょいと突いて感情的にさせりゃ、その思いは丸裸にできるわけだから問題ないとして……。
「にしても、妙に荒っぽいかったな、アラタ」
「ん? 荒っぽい?」
何のことだ?
無愛想、とかだったら納得できるが。
「魔物達の扱いの説明の時とかさ、ムキになってたじゃねぇか。まぁ仲間思いってのは分かったけどよ」
む……。
そ、そんなこたぁねぇだろうが……。
「あー……そりゃお前、あれだ」
「いやー、これでもまだ穏やかになった方ですよー?」
いきなりヨウミは何を言い出す?
「みんなが目の届かない所で危険な目に遭ってるって知った時は、一般人と変わらないのに後先考えず、それこそ魔物に襲われてるところに救援に向かおうとするし。それがただいきり立つくらいで終わるんだから、随分穏やかなもんですよ?」
おいこらいきなり何を言い出す。
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うるせぇ!
ニヤニヤしながら下らねぇこと言ってんじゃねぇ!
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○○○
旧版を基に再編集しています。
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この作品は、ノベルアップ+にも投稿しています。
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